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キャンプなクルマが欲しい!vol.5

【トレンド前夜】テスラでキャンプ!EVの波が日本にもやってくる!?海外キャンパーが教えてくれた魅力も大公開

電気自動車(EV)のパイオニアとして、世界中で大人気のテスラ。欧米では日本に先駆け、キャンプ×EVという今までになかった発想が、新しいキャンプスタイルとして浸透しつつあります。テスラキャンプは日本ではまだ普及していないものの、今後ブームになること間違いなし!ということで今回は、海外のテスラキャンパーと、時代を先取りしてテスラを楽しむ日本のキャンパーを取材。その魅力に迫ります。

日本でも普及し始めた「テスラ」

テスラ

出典:PIXTA

アメリカで時流に乗った電気自動車メーカーといえば、テスラ。ハイレベルなEVの先駆けとして、自動車業界に革命を起こし続けています。その技術的な完成度の高さと洗練されたクールな見た目から、世界中に多くのファンがおり、今、最も勢いのある自動車メーカーです。 今回は数あるテスラの魅力のうち、アウトドア好きが注目したい2つの機能をまずは紹介。後半には、欧州と日本の実際のオーナーに、キャンプでの実際の使い心地を聞きました。

OTA技術で日々進化

テスラ 車内

出典:PIXTA

無線でソフトウェアのアップデート等を行う「Over The Air」(OTA)。この技術を最初に自動車に搭載したのがテスラです。OTAは、ディーラーに行ったり、買い替えたりしなくても最先端のサービスを享受できるシステム。安全運転支援機能「オートパイロット」のアップデートのみならず、車載ゲーム機能の更新など、ユーザーの満足度を高める自動車へ、日々進化を続けます。

キャンプモードに熱視線

テスラ

出典:PIXTA

駐車中にも快適な車内温度を維持し、タッチスクリーンで音楽の再生や映画鑑賞、ゲームなどを楽しめる「キャンプモード」を搭載。車中泊やキャンプに持ってこいの機能です。ペアリングしたスマートフォンなどから空調の設定を操作することも可能。

海の向こうのテスラキャンパーに聞いてみた!テスラ×キャンプの魅力

欧米では定着のきざしすらある、テスラを使ったキャンプ。そこで、hinata編集部は、海外にいる2組のオーナーに取材。アウトドアフィールドでの、テスラの魅力を教えてもらいました。

ドイツのカップルキャンパー「トレーラーと相性抜群!」

Kai & Karlaさん】 ドイツ出身のKaiと、オランダ出身のKarla。ドイツ在住。テスラでトレーラーを牽引し、ヨーロッパ中を旅しているカップルキャンパー。
──どうしてテスラでキャンプをしているのでしょうか。 Kai & Karlaさん(以下、Kai):大きなキャンピングカーを運転することに興味がなくなったからです。 私たちは旅をしながら、環境にやさしい生活を送りたいと考えています。7年前に「永久無料充電」の特典が付いたテスラを購入し、それから5年間、ヨーロッパ中をテスラと旅しました。車の中で寝たり、民泊サービスのAirbnbを使ったりしながら、旅のある生活を楽しんでいます。
──テスラのどのようなところがお気に入りですか。 Kai敏しょう性と電力の強さです。キャンピングカーを売って、エリバのキャンピングトレーラーを購入しました。テスラとの相性は最高です。テスラはいつも十分な電力を備えていて、かなり満足しています。

ルーフテントを装着して、ファミリーキャンプを楽しむ!

Stefanさん】 ドイツ・ゴスラー出身。ルーフテントなどをテスラに装着し、家族でテスラキャンプを楽しむIT専門家。モデル3とテスラモデルYのドライバー。
──どうしてテスラでキャンプをすることにしたのですか? Stefanさん:長くキャンプをする中で、キャンプやルーフトップテントに適したEV車を求めていました。テスラはそれにぴったりです。特に、(駆動用の電力をエアコンやスクリーンに切り替えられ、車内で映画やゲームを楽しめる)キャンプモードは最高の機能です。
──テスラのどのようなところがお気に入りですか? Stefanさん:私にとってテスラは、運転できるコンピューターのようなものです。OTA技術によりアップデートされる技術は素晴らしく、すっきりとしたインテリアデザインは最高です。
──テスラでのキャンプに興味を持つ日本のキャンパーに、メッセージをお願いします! Stefanさん:まずはテスラを借りてキャンプに行き、キャンプモードを試してみてください。 車内で2人で快適に横になりながら、ガラス屋根から星を見られます。 テスラでのキャンプに感動しなかった人は、これまで一人もいませんでしたね。

時代を先取りする日本のテスラキャンパーに取材!

海外で認知が進むテスラキャンプ。日本でもテスラを見かける機会は増え、これから人気が出る予兆はあります。そこで、気になる日本でのテスラのあれこれを、国内のテスラキャンパーに取材しました。

日本にも!テスラでキャンプを楽しむキャンパーたち

peace.in.spaceさん】 国内ではまだまだ少ないテスラキャンパーの1人。ときどき愛犬のちくわちゃんも交え、ファミリーキャンプを楽しんでいます。テスラモデル3のドライバー。 ――今回はよろしくお願いします! peace.in.spaceさん:私としても、EVやEVキャンプの魅力が伝わるのであれば大歓迎です。日産アリアやヒョンデのアイオニック5が日本でも発売され、更にはもうすぐ待望のテスラモデルYも発売されますね。EVがキャンプシーンにもっと広がってくれたら(そして、リビアンやカヌー、フォードF150ライトニングなど、アウトドア向きなEVモデルが日本にもどんどん上陸してくれたら…)と感じております。

なぜ、キャンパーにテスラが選ばれるのか。

──どうしてテスラを選んだのですか? peace.in.spaceさん:サステナビリティと積載量の意外な多さ、先進性が理由です。キャンプを初めて7年ほどになりますが、キャンプで自然を感じるときに、できるだけサステナビリティを意識したいと思うようになりました。「結局は火力発電だからEVもCO2出すよね…」という意見がありますが、電力をどこから調達するかは自分たち次第。自分自身で選択できるという意味で、私はEVは「サステナブルにできる車」と考えています。 ──実際に、キャンプでの使い勝手はいかがでしょうか。 peace.in.spaceさんさらに、積載量は本当に多いです。リアは561L、フランクは88L積めます。EVは部品点数が少ないので、その分空間を最適化できるからです。車高も低いので、ルーフキャリアからの荷物の積み下ろしも楽ちんです。シートを倒せば、キャンプモード(停車中エアコンやシートヒーター、フロントディスプレイ操作が使えるモード)でソロなら車中泊もできます。 ──テスラに乗って感じる、EVと普通車の違いはありますか? peace.in.spaceさん:やはり先進性、ファームウェアまでOTAアップデート可能、自動運転技術の良さ、走りの良さ、総合したコスパの良さですね。本当に、テスラでしか手に入らない価値があります。ワンペダルドライビングやオートパイロットは本当に楽で、キャンプなど遠出にも重宝します。オートパイロットへの過信はまだまだ禁物ですが、性能はすごいです。しかも日本での走行データがより蓄積されれば、データを元にして本国アメリカ並みにどんどんアップデートされます。充電は、テスラは超高速充電が可能で、ケーブルも全然重たくないので楽々です。

テスラキャンプ、実際どうなの??

──テスラでキャンプに行って感じたメリットは何ですか? peace.in.spaceさん:メリットは、車載が結構多いことや車中泊が快適なこと以外では、子供が飽きた時に車載ゲームが重宝します…。キャンプを楽しみたい身としては微妙ですが。あと、アイドリングというものがないので周囲を気にすることがありませんし、走行時も静かです。外部給電口がないのは惜しいですが、ケータイやPC、扇風機等の充電は車内でできるので重宝します。 ──逆にデメリットはありますか? peace.in.spaceさん:デメリットとしては、アウトドア向けの車ではないので車高が高くないことですね。河川敷などハードな場所には行けません。 ──EVでどうしても気になるのが、充電の問題。キャンプで困ることはありませんか? peace.in.spaceさん:同じ地方内(例えば近畿圏内)なら連泊も問題ないですが、充電残量は気にはしてます。各地でテスラのスーパーチャージャーがどんどん増えているので、帰りに寄って、帰れる分だけ15分くらい充電して帰れます。変換器があれば、高速のPAでも問題ありません。速度はスーパーチャージャーよりは遅いですが、帰りのルートを考えておけばそこまで気にはなりませんよ。

テスラキャンプをおすすめしたいのは…

──どんなキャンプスタイルの人にテスラをおすすめしたいですか? peace.in.spaceさん:キャンプスタイルではないですが、住まいが戸建ての人しか現状はおすすめできません。逆に戸建ての人は、自宅充電は普段使いで本当に楽です。積載はアレンジが効くので、ソロから4人までのファミリーくらいなら対応できると思います。ルックスは個性的ですが、逆に新たなスタイルを作り出せると思います。EVでサステナブルなキャンプスタイルを!

【まとめ】キャンプ場にテスラが溢れる日も近いかも...!

電気自動車は、豊かな自然をずっと楽しむための選択肢の1つです。国内外のテスラキャンパーへの取材を通して見えてきたのが、テスラとキャンプの相性の良さ。走行力や積載量など、全てにおいてハイレベルな機能を備えるテスラは、キャンプシーンでもその魅力を発揮します。新しいキャンプスタイルを確立する可能性を秘めたテスラキャンプ。いつものキャンプ場でテスラを見かける日は、遠くはありません!

キャンプなクルマが欲しい!

キャンプをもっと楽しく、もっと快適にしてくれる理想のクルマをを求めて。hinata編集部がおすすめの車種、車選びや積載のポイントなどを深掘りして紹介する連載企画です。



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