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ルーフラック入門!キャンプの積載だけじゃない、人気急上昇中のワケ【世界的なあのブランドに取材】

THULEルーフラック

キャンプのスタイルはファミリーやソロなど、人それぞれ。しかし、共通しているのが「ギアの積載問題」です。「運転で後ろが見えない」「マンションで荷物の運び入れが面倒」。そんな悩みを解決するのが、ルーフラックとルーフボックスです!そこで選択肢になるのが、世界的なリーディングブランドで、キャンパーから絶大な支持のある「THULE(スーリー)」。総輸入元である阿部商会(東京)の敏腕担当、大畑広夢さんに、長所、短所を聞きました。

キャンプ場でよく見掛けるルーフラックの実際は?

キャンパー共通の悩み!?増えるギアで手狭な車内…

ルーフラック
テントにタープ、テーブルにチェア、クッカーをはじめとする細々とした大量のギア…。冬キャンプや釣りなど、アウトドア経験が豊富になるほど、ギアも次第に増え、車内はすぐにパンパン。狭いだけなら我慢もできますが、バックミラーが見ずらくなれば、事故のリスクも高まってしまいます。

キャンパーの救世主「ルーフラック」

THULEルーフラック
そんな収納の悩みを解決してくれるのが、ルーフラック。車の屋根に取りけるカゴのようなもので、「ルーフバスケット」とも呼ばれています。最近のキャンプ場ではすっかり定番に。街でもすれ違えば、同じキャンパーにシンパシーを感じずにはいられません。
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総輸入元・阿部商会のTHULE担当者 大畑広夢さん(以下、大畑さん)

車内に詰め込んでいた荷物の新たな収納スペースとなり、キャンプに持っていけるギアが格段に増えます。荷物が多くなりがちなファミリーや冬のキャンプをする人にとっては不可欠なアイテム。愛車の見た目にもアウトドア感を演出してくれるので、最近ではギアの一つと考えてもらえるようになっています!

ボックスやテント…、楽しみな「次の一歩」

ルーフボックス
「車の上」というスペースを活用すると、収納機能だけでなく、キャンプスタイルの幅も広がります。特にルーフボックスは、スキー・スノーボードや釣りなど、アウトドアの目的に合わせて活用方法がさまざま。ルーフラックの魅力を知れば、「次の展開」も楽しみになるはず!

プロが徹底解説!ルーフラック入門

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大畑さん

ルーフラックをいざ取り付けようと思っても、ハードルの高さをなんとなく感じてしまう人が多いのではないでしょうか。大切な愛車だけに、慎重になるのも分かります。安心して一歩を踏み出せるよう、機能はもちろん、装着の仕方や選び方まで、しっかり解説します!

最初の一歩、車種で異なる土台のキャリア選び

ベースキャリア
それでは早速、ルーフラックについて徹底解説!と進めたいところですが…。まず理解が必要なのは、取り付けに必須の土台となる「ベースキャリア」。愛車に合ったラックやルーフボックスを選ぶためにも、骨組みとなるアイテムについて深掘りします。
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大畑さん

ベースキャリアは、ルーフの両サイドを橋渡しする「バー」そのバーとルーフをつなぐ「フット(ステー)」固定するための「キット(フック、ホルダー)」の3つからなります。 ラック・ボックスを安全に装着できるように、各メーカーが車種ごとに設計しています。
ベースキャリア
▲ベースキャリアは、(上から)バー、フット、ルーフにあるレールとつなぐキット

愛車に適したモデルを絶対に選ぶ!

ベースキャリアを購入する際、最も重要なのが、愛車に適した製品を選ぶこと。大畑さんによると、よく分からないまま購入し、たまたま装着できたからといって、安心するのはNG。走行中にキャリアやラックが突然はずれ、大事故を引き起こす可能性があります。車種によっては、純正品でないと取り付けられないタイプもあります。しっかりと調べた上で、購入するのが鉄則です。
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大畑さん

愛車に適合したベースキャリアはすぐ見つかります。車のメーカーやモデル、年式、ルーフタイプを把握し、販売店に問い合わせましょう。店によってはウェブサイトで公開しています。一般的に、ベースキャリアは2本1セットで販売されています。

ルーフレールの有無を確認!

Thuleルーフラック
ベースキャリアの装着方法は、車の屋根の部分の形状によって異なります。ルーフの左右にアーチ状のあるルーフレールでは、バーとフット(ステー)をそのまま取り付けられます。 ルーフレールが無い場合や、車体の屋根から山状に盛り上がっている形状のダイレクトルーフレール、商用車や輸入車に比較的多いレインガーター(雨どい)が付いているタイプは、専用のキット(フック、ホルダー)が必要です。 このように、車種によって装着の仕方も、必要なアイテムもさまざま。愛車がどのタイプに当てはまるのか、しっかり確認しましょう。
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大畑さん

今回使用する車種は、キャンパーの間でも人気な「BMW X1」です。ダイレクトルーフレールなので、キット付きのベースキャリアを実際に装着していきましょう。

まずはベースキャリアを装着

装着前に部品を仮組み

ベースキャリア
ベースキャリアは車体に装着前、地上で部品を仮組みします。バーのスリットに、説明書に記載されている位置までフットを差し込みます。続いて、キットの部品である金具などを、フットに取り付けます。
ベースキャリア
▲車の屋根の両側で山状に盛り上がった黒い部分がダイレクトルーフレール。ベースキャリアを設置し、付属の工具で固定していきます。

1人でも固定可能

ベースキャリア
ベースキャリアをルーフレールに固定する際には、付属のトルクレンチという工具を使用します。先端部分をフットの穴に差し込んで回し、カリカリっと音がすると固定された合図。左右均等に締め付けるため、作業は2人で同時にやるのがベターですが、1人でも大丈夫。いきなり片側を完全に締めず、両側を往復して交互に締めていくのがポイントです。
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大畑さん

2本あるベースキャリアを装着する際、標準では70〜80cmの距離を空けます。車種によって位置が決まっていますので、必ず説明書の通りに装着してください。初めてキャリアを扱う人でも、作業は仮組みから、車体への装着まで30分ほどで終えられます。

いよいよルーフラックの装着へ!

装着と積載、固定方法のコツ

ルーフラック
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大畑さん

ラックはベースキャリアに載せ、固定するだけ。大きさと重さにもよりますが、屋根に持ち上げることを考えると、作業は2人が理想です。1人でバランスを崩すと、大切な車に傷をつけてしまうかもしれません。

実はシンプル!その固定方法とは?

ルーフラック
ルーフラックとベースキャリア
THULE製品の場合、ルーフラックの四隅近辺にあるネジを、ベースキャリアのバーにある浅いスリットに、スライドして差し込みます。作業には脚立があると便利ですが、車のドアを開け、車内に足を掛けても作業は可能です。 荷物を載せる場面を想像すると、ラックが車体からはみ出さない範囲で、左右どちらか片側にラックを寄せて装着するのもアリ。ただ、正面から見ると、不格好と感じる人もいるでしょうから、見た目が気になる人は中央の位置がいいかもしれません。
ルーフラック
ルーフラックをベースキャリアに載せた後は、ネジ4カ所を締め付けるため、それぞれに付いているハンドルを手で回して固定。ラック全体をさまざまな角度からながめます。進行方向に対して斜めになっていると、走行中に固定した部分が緩んで外れる場合があるので、確認します。
ルーフラック
▲最後にカバーを被せ、しっかり固定します。
ルーフラック
ルーフラックの装着は、2人で10分かからずに終えられました。見た目に武骨さが加わり、アウトドア感が増した印象です。次には、気になる積載のコツを聞いていきます!

知っておきたい荷物の置き方のコツ

載せるのに向いたアイテムは?

ギアを詰め込んだ車
▲あふれんばかりに詰め込まれたギア。頑張って整理しても、このボリューム感
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大畑さん

収納ボックスやチェア、テーブルなど、かさばるものがいいでしょう。ベルトやネットで固定する際、ある程度の大きさがあるギアでないとうまく固定できず、走行中の揺れで壊れたり、落下したりするからです。できるだけ、ラックに載せる荷物の大きさを均等にした上で、隙間を作らないのがポイントです。

プロ指導の積載がコチラ

THULEルーフラック
アドバイス通りに積載。収納ボックス2つ、チェア2つ、折り畳み式ワゴン1つ、コット1つを隙間ができないように、ルーフラックに配置していきます。この際、バックドアにギアがぶつからないように注意が必要。 今回は、高さがあり、体積も大きい収納ボックスは前側に置き、その周囲を他の荷物で囲むように配置しました。
ルーフラック
積載を終えたら、あとは荷物をベルトやロープでしっかりと固定します。運転中に荷物が揺れ動いて落下するのを防ぐため、伸縮性のない製品を選ぶのが肝心です。
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大畑さん

特に決まった結び方はありませんが、ラックの網目にベルトやロープを絡ませ、四方に結びつけるとしっかり固定できます。最後にネットを掛ければ、万全です。

車内に入れたくないものを積載できる!

ルーフラック
できれば車内に入れたくない薪やゴミは、ボックスなどにまとめてルーフラックへ。走行中に飛び散らからないように工夫しましょう。

車内が広々、生まれたゆとり

ルーフラック
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大畑さん

これで、バックミラーからの景色も良好。複数人でキャンプに出掛けるなら、後部座席に余裕が生まれるので、キャンプ場までの移動のストレスも減り、持っていけるギアの量も増えます。見た目にアウトドア感が漂うと、出掛けるのがさらに楽しくなりますね。

注意点!こんな人はルーフボックスがベター

ここまでルーフラックのメリットを中心に紹介してきましたが、やはり、どんなものにもデメリットは付き物。大畑さんへの取材をもとに、ラックのメリット、デメリットをまとめました。
ルーフラックとルーフボックス

【メリット】

・フレキシブルに積載、固定でき、自由度が高い ・濡れたり、汚れたりした荷物やゴミも載せられる ・濡れた状態の荷物を載せても、走行中に乾く ・ルーフボックスに比べて価格帯が低い ・見た目にアウトドア感がプラス

【デメリット】

・雨、風、日差しの影響をダイレクトに受ける ・積み降ろしの際、ベルトやネットの作業が手間 ・セキュリティ面に不安 ・載せる荷物によっては空気抵抗があり走行が不安定 ・風切り音が気になるケースも

立体駐車場の高さ制限に要注意

立体駐車場の車高制限
荷物で手狭になっていた車内を、簡単にスッキリさせてくれるルーフラック。ですが、確認しておきたいのが車高の問題です。一般的な立体駐車場では、車高が2m以上になると入れないケースも見受けられます。収納スペースがほしい軽自動車はもともと、車高が高いので、気をつけてください。

安全性を重視する人は「鍵付きルーフボックス」

荷物を詰め込んだルーフボックス
ルーフラックは荷物が野ざらしになるため、雨風や強風、窃盗に不安感を持つキャンパーも多いのではないでしょうか。そういう場合は、ルーフボックスが安心、安全です。鍵付きなので、目に見えないところに駐車する際や、就寝時の盗難対策にもなります。日常生活でも、荷物をそのまま保管でき、出し入れの苦労から解放されます。

皆が選ぶ定番!コンテナボックスやテントも積載楽々

Thule Canyon (スーリー キャニオン) 859XT

THULE ルーフラック

出典:阿部商会

数々のルーフアイテムを扱うTHULE製品の中でも、定番の「Canyon(キャニオン)」。859XTは、頑丈さとスタイリッシュさを兼ね備えたモデルです。サイドはテーパード状で薄型のため、積載がしやすいのがメリット。別売りの延長用ラックを付けると、さらに50cmも積載スペースを拡張できます。 【基本情報】 サイズ:127x104x15 内寸:104x99x13 cm 重さ:13kg 積載重量:68kg カラー:ブラック 価格:74,800円(税込)

Thule Basket for Hi-Ace / NV350

Thule Basket for Hi-Ace / NV350

出典:阿部商会

こちらのルーフラックは、トヨタのハイエースと、日産のキャラバン限定のモデル。縦長の車体に合わせ、長いスライドが特徴。7本(標準)のバーが荷物を支え、長く、重量のある荷物を積載。車両に直接装着するため、キットが付属されています。バーは追加購入が可能。 【基本情報】 サイズ:282.5x150cm 重さ:26kg(キャラバンは27kg) 積載重量:60kg(キャラバンは90kg) 価格:107,800円(税込)
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大畑さん

一言でルーフラックと言っても、種類はさまざま。好みのデザインをはじめ、どんな荷物を載せたいのか想像し、愛車に合った製品を選んでください。

ルーフラックでキャンプの魅力が高まること間違いなし

ルーフラック
ギアの収納という、キャンパーから切っても切れない永遠の課題。ルーフラックは、そんな悩みを抜群の機能性で解決し、車の見た目にオシャレさを加えてくれます。愛車に合う製品と出合えれば、キャンプライフがさらに充実すること間違いなしです!
協力:阿部商会
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キャンプをもっと楽しく、もっと快適にしてくれる理想のクルマをを求めて。hinata編集部がおすすめの車種、車選びや積載のポイントなどを深掘りして紹介する連載企画です。

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