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【雨キャンプ勝利の法則】キャンプ歴30年以上のレジェンド直伝、雨ならではの楽しみ方【準備・設営編】

【雨キャンプ勝利の法則】キャンプ歴30年以上のレジェンド直伝、雨ならではの楽しみ方【準備・設営編】

ノウハウ

サイトでくつろぐ田中ケンさん

人気のキャンプ場だと土日は数ヶ月先まで埋まっており、やっとの思いで予約が取れたら、雨予報だからといってできるだけキャンセルしたくはないものです。多少の雨でもキャンプを楽しむべく、雨の日ならではの楽しみ方、そして設営時に押さえておくべきポイントを、アウトドア業界を30年以上にわたって見続けてきた快適生活研究家・田中ケンさんに聞きました。

目 次

デメリットだけじゃない!雨キャンプならではのメリットとは?

【メリット】晴れの日じゃありえない!?人気のキャンプ場をひとりじめできるかも

人気のないキャンプサイト
キャンプ人気は高まり続け、設備の整った有名キャンプ場に行こうと思っても、どこも土日は予約でいっぱい。だからこそ雨の日が狙い目です。雨予報が濃厚になると、準備や片付けの手間を考え、数日前に予約をキャンセルする人がほとんど。人気のキャンプ場でも数日前にポンと空きが出る可能性が高く、当日現地に到着してみても、晴れた日に比べて明らかにお客さんが少ないので、落ち着いて過ごせます。

【メリット】いつもと違う雰囲気で、新鮮にキャンプが楽しめる

雨のキャンプサイト
宿泊客自体の数が少なく、泊まりに来ている人もテントやタープの下からあまり出ずに過ごすので、雨のキャンプ場はとても静かです。屋根を叩く雨音を聞きながら目を閉じると、いつもより時間がゆっくり流れるような感覚に。普段は仲間とアクティブに過ごす派の人こそ、一度雨キャンプ独特の静寂を味わうと驚くはずです。

【デメリット】事前の準備、帰宅後の後処理が大変…

ゴミ袋にしまったテント
一度体験すれば味わい深さのわかる雨キャンプですが、やはり雨の中の設営・撤収や、泥のついたギアを持って帰って綺麗にするなど、後処理に手間がかかるというのも事実。「まずやってみる」という最初のハードルは、初心者にとっては特に高く感じてしまうかもしれません。

天気予報を見極めて、万全「すぎる」ぐらいの事前準備を!

雨キャンプのイロハを教えてくれたのは、快適生活研究家・田中ケンさん

インタビューに応じる田中ケンさん

田中ケン/1964年生まれ。東京都出身。ファッションモデルを経て、快適生活研究家として、数々のアウトドアイベントやキャンプ場「outside BASE」(群馬県北軽井沢)、「ファミリーパーク那須高原」(栃木県那須町)をプロデュース。「アウトドアを取り入れることで、生活はもっと快適になる」を信念に、アウトドアを通じて様々な活動中。

今回雨キャンプの楽しみ方を教えてくれたのは、快適生活研究家の田中ケンさん。30年以上にわたってアウトドア業界を牽引するレジェンドです。「フィールドにもっとも近い宿泊施設」として、キャンプの魅力を初心者にもわかりやすく広めているケンさんは、カヌーや登山など、あらゆるアウトドアアクティビティに精通。雨キャンプの経験も当然豊富です。

準備は「しすぎ」ることはなし!ギアに防水対策をしておくと便利

インタビューに応じる田中ケンさん
——雨キャンプに行くうえで、一番大切なことを教えてください。
田中:
一番の基本は「道具を正しく使うこと」です。最近のキャンプギアは昔と比べて作りがとてもしっかりしているので、雨の中で使うことも当然考えられています。「寝ている間に雨漏りした」という失敗談も聞きますが、それはおそらく張り方がゆるかったり、逆に強く貼り過ぎていたりして道具に負担がかかっている可能性があります。テントもタープもつねに正しく張っていれば、何度か使ったぐらいで劣化することはないですし、劣化を遅らせられれば、結果的に雨漏りも防げます。

事前に雨の可能性が高そうなら、キャンプに行く前に防水スプレーをかけておくなどの対策も有効です。手持ちの道具をできるだけ長く万全な状態でキープできますよ。

天気予報は「降水確率」だけでなく「降水量」もチェック

天気予報をチェックする際、もっとも注目するのは「降水確率」かと思います。しかし、意外と重要なのが「降水量」。たとえば降水確率が90%でも、降水量が1時間に1〜2mm程度なら、そこまで激しい雨ではありません。降水量が5mmを超えるとかなり強い雨なのでなので、「キャンプを諦める」選択肢も考えるべきかもしれません。

雨キャンプに必要な持ち物は?

何より絶対必要なのは「タープ」

タープの中からソトを見ている様子
——雨だからこそ持っていくべき物はありますか?
田中:
普段から使う人も多いと思いますが、雨の日はやはりタープが欠かせません。座ってくつろいでいる間にずっと濡れっぱなしというわけにはいきませんからね(笑)。必要以上にギアを濡らさないためにも、大きめのタープでサイト全体をすっぽり覆ってしまうのがおすすめです。風が強くて雨が横から降っているときは、ポールを低くすると濡れにくいですよ。

小さいテーブルやコットなど、「高さを出す」アイテムで泥汚れ防止

ミニテーブルに乗ったクーラーボックス
田中:コンテナボックスやクーラーなどを地面に直接置いていると、雨の日は泥はねでどうしても汚れてしまいます。そうすると車の積載や帰宅後の片付けの手間が増えてしまいますよね。ミニテーブルやコットを置いて、ギアを高いところに置いておくだけで、泥汚れ防止になります。

意外と盲点なのが寒さ対策

チェアにかかったブランケット
田中:また、雨が降ると気温がぐっと下がるので、ブランケットや防寒具を用意しておくのも重要です。あとはきちんとした防水のレインウェアを着ること。体が濡れると寒さを感じやすく、服が濡れてしまっても雨の中では乾かせません。夏だからといって油断して「寒くてよく寝られなかった…」なんてことになったら、せっかくの楽しいキャンプが辛い思い出になってしまいますからね。

ブルーシートやゴミ袋は多めに持っていく

雨よけとして使ったり、濡れたテントや衣類を入れたりと、雨キャンプにおいて大きめのゴミ袋も必須アイテムのひとつ。ブルーシートも、浸水対策としてテントの中に敷いたり、ギアが濡れないようにカバーとして使ったり、雨対策にいろいろ使える万能アイテムです。念のため多めに持っていくようにすると安心。

雨の日の設営場所選びのコツ

できるだけ高い場所に設営する

——設営の際に気を付けるポイントを教えてください。
田中:
キャンプ場内でも高低差があるので、できるだけ高い場所を選ぶというのが基本です。低い場所だと水たまりになってしまうので、最悪キャンプの途中で場所を変えざるを得なくなります。事前に予約している区画サイトの場合でも、当日の状況によっては場所を変えさせてくれる場合もあるので、不安な場合はチェックインの際に施設の人に相談してみるといいでしょう。

川の近くは避ける

——他に避けたほうが良い場所はありますか?
田中:
川のすぐそばは避けた方が無難です。これは実体験に基づいたことでもあるのですが(笑)、昔、水辺にテントを張って泊まった際に、雨でどんどん増水していって、あわやサイトが飲まれそうになったことがあります。私はたまたま無事で済みましたが、そういった危険があるということも理解して、不安なうちは場所選びも「無理をしない」というのが大切ですね。川沿いのサイトなら万が一のことを考えて、すぐに避難できるよう、荷物は極力少なくしていくといいです。

田中ケンさんの雨の日サイトはこんな感じ

テントより先にタープを張る

タープを張る田中ケンさん
ケンさんの使っているタープ
——雨の日のサイト設営のコツを教えてください!
田中:
まずはタープを張ります。僕は大きめのタープの中に、テントもテーブルも全て入れ込むスタイルなのですが、そうでない場合も最初にタープを張っておくのがおすすめ。そうすれば、雨に濡れながらの設営が最小限で済みます。

グランドシート必須。浸水対策はしっかりと

テントの下にグランドシートを敷いている様子
田中:タープの外にテントを設置する場合は特に、テントをなるべく濡らさず汚さないために、グランドシートがあると安心です。昔はよくキャンプの教本に「雨水の侵入を防ぐために、テントのまわりに溝を掘る」と書いてあったのですが、今のテントはフロアシートの端が数cm上がるようにできているものがほとんど。雨が侵入してこないように工夫されているので、わざわざ溝を掘る必要はありません。むしろキャンプ場の地面が荒れてしまうので、不用意に地面を掘り返すことはやめておきましょう。

雨の日はできるだけ小さめのテントを使い、設営・撤収の手間を減らす

田中ケンさんのサイト
田中:雨の日は設営・撤収をどれだけすばやくできるかがポイント。私も昔は快適性を求めて大きいテントを使っていましたが、手間を考えてだんだん装備が簡素化していきました。今やテントは「寝場所」ぐらいの感覚で、2人用ぐらいの小さいもので十分。手早く設営して、サイト内でゆったりとくつろぐ時間を楽しむのが雨キャンプの極意です。

コツを押さえて、雨キャンプを楽しんでみよう

サイトでくつろぐ田中ケンさん
晴れた日には味わえない音やにおい、景色を感じられるのが雨キャンプ。必要な準備や持ち物を知っておけば、十分快適に過ごせます。「雨だからキャンプに行くのは無理」と諦めてしまうのではなく、普段行けない人気のキャンプ場に訪れるチャンスと捉えて、ぜひ一度チャレンジしてみてください!
撮影協力:ファミリーパーク那須高原
▼田中ケンさんに聞く、現地での過ごし方や撤収のコツはこちら!
▼撤収後のテント乾燥テクニック集はこちら
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