【ひなたごはん】ダッチオーブン×味噌煮込みうどんで名古屋の味!
万能調味料でキャンプ飯のマンネリを解消! 定番の豚汁から意外な料理まで【ひなたごはん】
2022.01.20キャンプ料理
回数を重ねるたびに「次のキャンプ飯は何を作ろうか」という課題にぶち当たっているママキャンパーの筆者。味つけのマンネリ化や、大人と子どもの味覚の違いなど、悩みは尽きません。ある日のキャンプで、味噌ラーメンをおいしそうに食べる子どもを見て、ひらめいたのが「味噌料理」。今回は、わが家で作った味噌キャンプ飯を紹介。家庭料理の定番調味料の偉大さにあらためて気づきました。
制作者
望月純子
キャンプ歴6年のママキャンパーです。ファミリーキャンプを楽しんでいますが、最近はソロキャンプを目論み中。トリパスプロダクツの焚火台「グルグル・ファイヤー」を愛用し、キャンプ飯作りに没頭しています。
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もくじ
栄養満点!キャンプで味噌を味わう
味噌を食べるメリットは?定番調味料の魅力
味噌の魅力とは、ずばり栄養素の高さ。原料となる大豆にはイソフラボンや大豆タンパクが含まれており、老化防止やダイエットの手助けになるとされています。さらに、大豆を発酵させることで、アミノ酸やビタミン類が大幅に増加。他にも炭水化物、ミネラルなど、味噌には体が喜ぶ栄養素がたっぷりと含まれており、美容の一環として取り入れる人も多い食品です。
コクのある味わいは料理に深みを出してくれます。何かと体力を使うキャンプ中に摂取すれば元気が出そう。ママとしては、子どもに積極的に食べてもらいたい食材です。
今回使用するのは、持ち運び&調理が楽ちんな液状味噌
わが家の子どもたちは塩味が効いた味噌料理はちょっぴり苦手。満足するにはどうしたらよいかと頭を悩ませていたところ、「キャンプで使いやすい味噌がある」とおすすめされたのが、【らくい秘伝の味噌】豚汁専用みそ。宮崎と鹿児島に店舗をか構える、とんかつ、豚汁、しょうがやき専門店「らくい食堂」の調味料です。
密閉ボトルに入った液状タイプなので、キャンプでの持ち運びも簡単。もちろん扱いやすさだけでなく、味もしっかりしています。もともとはお店の料理の味付けや隠し味などに使用していたもので、九州特有の甘みの立ったやさしい味。豚汁専用となっていますが、焼く、煮る、蒸すなどさまざまな使い方ができそうです。
具材たっぷり!まろやか豚汁に挑戦
さっそく豚汁専用味噌を使った料理に挑戦!具材をたっぷり入れた豚汁は、まろやかな味に仕上がりました。野菜が苦手なわが家の子どもたちでもぺろりと完食。グルキャンのおすそ分けにも大好評で、大人も子どもも「何杯でもいける」とうれしいおかわりの嵐でした。甘めの味噌汁が好きな人にぜひ試していただきたいです。
【材料】(4~5人分)
豚肉……200g
人参……1/2本
大根……1/6本
ごぼう……1/2本
たまねぎ……1/2個
こんにゃく……1/2枚
ネギ……お好みで
厚揚げ……1枚
昆布……10㎝程を1枚
水……800ml
味噌(豚汁専用味噌)……200ml(1本)
ごま油……適量
【作り方】おいしさの秘訣は丁寧にアクを取ること
①具材を切る。人参、大根はいちょう切り、たまねぎは少し厚めにスライス。ごぼうは皮をむき斜め薄切りにして水にさらす。こんにゃく、厚揚げは食べやすいサイズに、ネギは小口切りにする。豚肉は2㎝ほどのサイズに切っておく。
②鍋にごま油を入れ、豚肉を炒める。豚肉の色が変わったら、人参、ごぼう、たまねぎ、大根、こんにゃくを投入しさらに炒める。
③ある程度炒めたら、鍋に水と表面を軽く拭いた昆布を投入。煮立ったらアクを取る。
④具材に火が通るまで弱火で煮込む。アクが出たらこまめに取る。
⑤具材に火が通ったら、弱火のまま厚揚げを入れ、さらに10分ほど煮込む。昆布は取り出しても、刻んで具材にしてもOK。
⑥味噌を鍋に入れ、よく混ぜたら火を止める。お好みでネギをのせればできあがり。
【ワンポイントアドバイス】
風味が飛んでしまうので、味噌を入れてからは沸騰させないように注意!
ホクホクサーモンの洋風ちゃんちゃん焼き
味噌にバター、チーズを加えた「洋風ちゃんちゃん焼き」です。作りながら味付けがこってりしすぎかと思いましたが、完成してみると意外とあっさり。蒸されたサーモンは、口の中でホクホクとろけます。
【材料】(1人分)
サーモン(塩などの味がついていないもの)……150g
アスパラ……2本
バター……10g
黒コショウ……適量
スライスチーズ……1枚
味噌……大さじ1
【作り方】サーモンに切り込みを入れて味をしみこませる
①アスパラは固い部分の皮をむき3等分に、スライスチーズは4等分にカット。サーモンは、味がしみこむように切り込みを入れておく。
②アルミホイルにサーモン、スライスチーズ、味噌、バター、アスパラをのせ、上からお好みで黒コショウをふりかける。
③ アルミホイルで包み、網を敷いたコンロにのせる。
④ 弱火で10~15分ほど火にかければ完成!
【ワンポイントアドバイス】
弱火でじっくりと火を通すのがコツ。魚焼きグリルでも調理可能です。
カリッと仕上がる!味噌漬け焼き鳥
たれに一晩漬けこむことで中まで味がいきわたり、コクがあってまろやかな焼き鳥が完成します。ピリッとしたマスタードが良い風味を出しますよ。「鶏肉に味噌がこんなに合うとは!」と、家族全員一致で次回からの定番料理になりました。表面はカリッと中はふわふわの食感がたまりません。お酒も進みます。
【材料】(3〜4人分)
鶏もも肉……400~500g
味噌……100g
マヨネーズ……50g
粒マスタード……30g
酒……大さじ1
【作り方】調味ダレに一晩漬けこんでコクを出す!
①味噌、マヨネーズ、粒マスタード、酒をよく混ぜ合わせておく。
②鶏もも肉は食べやすいサイズに切り、竹串にさす。
③ジップ付きビニール袋に鶏肉を入れ、①のたれを揉みこんで、冷蔵庫で一晩寝かせる。
④コンロに鶏肉をのせて火にかける。こんがり焼けたら完成。
【ワンポイントアドバイス】
タレが白色のため、焼け具合がわかりにくいかもしれません。生焼けの部分がないよう、たまにひっくり返しながら、しっかりと火を通してください。
【番外編】海鮮焼きにも味噌投入で脱マンネリ
らくいの「豚汁専用味噌」は、そのまま食べてもクセがなく、液状味噌なので使いやすいです。海鮮バーベキューはしょうゆ味ばかりだった我が家は、味噌とバターをアワビの上にのせて焼いてみました。チーズのような濃厚な味わいで、アワビ本来の風味が生かされ、いつもと違ったおいしさに全員感動。わが家の海鮮焼きは、めでたく脱マンネリ成功です!
焼きおにぎりや鍋にも。調理の可能性を広げる味噌
味噌はそれ自体の味もコクがあっておいしいのですが、食材を引き立てることに長けた良い調味料だとあらためて感じました。そしてなんといっても、昔から生活に溶けこんできた日本の味は、ほっこりと落ち着きます。最近は、パウチや、チューブ、液状などコンパクトで取り扱いやすい味噌がたくさん販売されています。ぜひスパイスボックスのラインナップに入れてみてください!