メタルマッチおすすめ7選!使い方や選び方を徹底解説
簡単に火をおこす道具というとライターやマッチがありますが、キャンプではあえて苦労を楽しむことも醍醐味。金属でできた火おこし道具「メタルマッチ」別名ファイヤースターターは、キャンパーの間で本格的に火おこしができることで人気です。今回は初心者の方でも簡単に使いこなせるメタルマッチの選び方や注意点、おすすめのアイテムを紹介します!
メタルマッチとは
メタルマッチとはマグネシウムなどの金属で火をおこす道具のこと。いわば、現代の火打ち石です。コンパクトで持ち運びやすいので、キャンプやその他のアウトドアレジャーなどにぴったりのアイテム!この道具を使って火おこしをする前に、知っておいたほうがいい基本的な知識を紹介していきます。
メタルマッチの仕組み
メタルマッチは燃えやすい金属の棒(以下ロッド)を鋭利な形状になっている金属片(以下ストライカー)の二つのアイテムを組み合わせたものです。ストライカーでロッドを削り、着火しやすい火口に金属粉をふりかけ、ストライカーでロッドを勢いよく擦ることで火花を発生させ、引火させます。
メタルマッチとほかの着火装置の違い
メタルマッチはマッチやライター、バーナーなどと異なり、ある程度の天候であればほぼ影響を受けません。マッチやライターは水に濡れてしまうと火がつきにくくなりますが、メタルマッチは濡れても拭けば使用できます。また、ライターやバーナーと違って燃料切れなどの心配もないので、一つあれば長く使用可能です。
メタルマッチの使い方
メタルマッチの使い方は難しそうに見えて、意外と簡単です。火打ち石と構造が似ており、コツは必要ですが慣れれば火おこしが楽しくなること間違いなし!ここではメタルマッチの使い方を初心者でもわかりやすく紹介します。
1.ロッドを削る
まずは火口となる燃えやすいものを用意しましょう。燃えやすいものは麻紐やチャークロス、ティッシュなどで大丈夫です。その上にストライカーでロッドを削ります。ロッドをたくさん削ればその分火がつきやすいですが、ロッドをたくさん消費してしまうので慣れてきたら削る量を減らして挑戦してみましょう。
2.火をつける
ストライカーをロッドに対し垂直に置き、勢いよくこすり火花を散らしましょう。削り落とした金属粉に火花を散らせれば火がつきます。ここで勢いが足りないと火花がうまく散らないので、ストライカーを固定してロッドを手前に引くのがポイントです。
3.火を大きくする
火口に火がつき始めたら燃えやすい小枝や枯葉、新聞紙などを足して火を大きくしていきましょう。ポイントは一度にたくさん足すのではなく、少しずつ足すことで徐々に火は大きくなっていきます。
メタルマッチの選び方
ロッドの素材で選ぶ
メタルマッチのロッドにはフェロセリウムとマグネシウムの2種類の金属があります。フェロセリウムは発火温度が約170℃と低いため、火がつきやすく初心者の方におすすめです。
もう一つのマグネシウムは発火温度が約470℃と高いため、発火させるのに少しコツがいります。メリットとして価格はマグネシウムの方が安価なので、メタルマッチでの火おこしに慣れている方はマグネシウムの方がおすすめです。
ロッドの形状で選ぶ
ロッドの素材以外にも太さにも注目しましょう。ロッドの部分の長さは6cmがおすすめ。6cm以上の長さがあれば、一回で削れる金属粉が多くなり、より多くの火花を散らすことができるからです。
また、太さに関しては直径8mm以上のものがおすすめ。ロッドは消耗品で使用するたびに削れていきますので、太い方が長く使えてコスパが良いからです。
本格的な火おこしができるおすすめのメタルマッチ
おすすめのメタルマッチを7選紹介します。メタルマッチはメーカーによって形も大きさもさまざまです。自分に合う道具を探してみましょう。
削りやすいストライカーと、太いロッドによって火花を大きく散らすことが可能。ロッドは
火がつきやすいフェロセリウムを使用しているので初心者の方にもおすすめ。
着火回数も約15,000回と多いのもポイント。
【基本情報】
- サイズ:17.6×7.1cm
- 重さ:約90g
- 素材:ロッド/フェロセリウム、ストライカー/スチール
アウトドアブランドのブッシュクラフトが発売するメタルマッチ。
ロッドは火をつけやすいフェロセリウムを使用しており、
太さが9.5mmと長く使えます。
【基本情報】
- サイズ:約6×0.95cm
- 重さ:約55g
- 素材:ロッド/フェロセリウム、ストライカー/スチール
キャプテンスタッグのメタルマッチです。
ストライカーがロッドのケースとしての役割を持っており、かなりコンパクトに収納できます。ただし、ロッドの素材がマグネシウム合金のため、着火にコツが必要。
【基本情報】
- 使用サイズ:ロッド/2.0×1.1×7.6cm、ストライカー/2.0×1.1×6.7cm
- 収納サイズ:2.0×1.1×7.9cm
- 重さ:約28g
- 素材:ロッド/マグネシウム合金、ストライカー/ステンレス、ケース(ABS樹脂)
このメタルマッチはロッドが太めにできており、
発火可能回数が約12,000回と長く使用可能。
水に強いため緊急時やアウトドア環境下で最適です。また、
ストライカーには笛が装備されているので緊急時、助けを呼ぶ際に役立ちます。
【基本情報】
- サイズ:9.5×2.6cm
- 重さ:約50g
- 素材:ロッド/マグネシウム、ストライカー/ステンレス
- カラー展開:スレイティブラック、ヘイジーブルー、ラスティオレンジ、ロッキーレッド
ガーバーサバイバルシリーズの
ホイッスル付きメタルマッチ。
多少の雨、雪、風のある環境下でも安心して使用でき、非常時には付属のホイッスルを使用することで、約100デシベルの音を出せます。
【基本情報】
- サイズ:全長12.0cm
- 重さ:約78g
- 素材:ロッド/マグネシウム合金、ストライカー/ステンレス
フェロセリウムを使用しているので火がつきやすく初心者におすすめ。
発火可能回数が約15,000回と長く使用でき、太いロッドは力を入れやすく、
本体とストライカーの接触面が多く、安定した火花を出せます。
【基本情報】
- サイズ:約10cm
- 重さ:約100g
- 素材:ロッド/フェロセリウム、ストライカー/ステンレス
無骨なデザインのファイヤースターター。ロッドの持ち手には紐やパラコードを通せます。
着火用の綿が付属しているので初心者にもおすすめです。
【基本情報】
- サイズ:9×1.5×1.5cm
- 重さ:約80g
- 素材:ケース/アルミ合金、ロッド/マグネシウム、ストライカー/ステンレス鋼
あると便利な火口を紹介
メタルマッチで火をおこす際に必要な火口。火口の特徴は、乾燥していてふわふわとした繊維状のものです。これから、火口に向いているものを具体的に3つ紹介します。
麻紐
麻紐は適当な長さに切り、手でほぐすと火がつきやすくなります。火口の特徴であるふわふわとした繊維状のようなものになり、メタルマッチで火をおこす際に最適なアイテム。100円ショップなどで安く手に入るのでコスパも良いです。
チャークロス
チャークロスは自分でつくることができ、穴を置けた金属の缶に綿でできた布を切って入れ、布が炭になるまで火にかけることで完成します。メタルマッチで簡単に火がつくおすすめの火口です。
ファイヤーキャンディー
ファイヤーキャンディーとは、飴玉のような着火剤です。小さい缶に最大20個ほど入っています。着火剤を割ると中から綿が出てくるので、それを火口にして着火させます。メタルマッチでも使いやすく、何よりも見た目が可愛らしいのでキャンパーの間で人気です。
メタルマッチのコツをつかんで、本格的な火おこしを楽しもう!
多少の悪天候でも使えるメタルマッチは、アウトドア以外に緊急時でも活躍します。原始的な方法で火をおこす道具のため、サバイバル感を味わいたい方におすすめです。火事や怪我に気を付けながら、バーベキューや焚き火の際、是非活用してみてください!
ブッシュクラフトとは?キャンプで究極の野遊びを楽しむ持ち物や道具を紹介
ブッシュクラフトとは、森などの自然環境の中における「生活の知恵」の総称で、自然の中で生活していく行為そのものや生活に必要な技術のことを指します。
ブッシュ(bush)とは英語で茂み、クラフト(craft)は英語で工作という意味があり、これらの単語を組み合わせて生まれた言葉です。今回はそんなブッシュクラフトの魅力や、必需品であるナイフをはじめとするブッシュクラフトの道具の選び方を紹介します!