ブッシュクラフトとは?キャンプで究極の野遊びを楽しむ持ち物や道具を紹介
ブッシュクラフトとは、森などの自然環境の中における「生活の知恵」の総称で、自然の中で生活していく行為そのものや生活に必要な技術のことを指します。
ブッシュ(bush)とは英語で茂み、クラフト(craft)は英語で工作という意味があり、これらの単語を組み合わせて生まれた言葉です。今回はそんなブッシュクラフトの魅力や、必需品であるナイフをはじめとするブッシュクラフトの道具の選び方を紹介します!
ブッシュクラフトとは?
ブッシュクラフトはサバイバルと似ていますが、サバイバルの目的が「生還」であるのに対して、ブッシュクラフトは「生活」であるところで、違いがあります。アウトドアのスタイルの一つとされていて、中でも「より自然を身近に感じることのできるスタイル」といったポジションになります。
林業と木工文化が盛んだった北欧が発祥の地とされていて、昔の木こりはなるべく軽い荷物で森に入り、森での生活に知恵や技術を活用していたことから現在のブッシュクラフトのスタイルも「荷物は最小限」がモットーとなっています。
現代人が失ってしまった先人たちの「生活の知恵」を学び直し、知恵や技術を生かすことで、より自然を身近に感じることができます!ブッシュクラフトを通して、普段感じることのできない自然と向き合って、日頃の雑念を洗い流してみませんか?
ブッシュクラフトの楽しみ方とは?
ブッシュクラフトは最小限の道具しか持たないため、すべて現地調達や自分が現地で作った道具で生活します。普通のアウトドアならガスコンロを使って料理をしたり、お湯を沸かしたりしますが、ブッシュクラフトなら焚き火です!お箸やスプーン、カップなどもナイフを使って自分で作ります!焚き火で暖をとりながら、自分で作った食器で食事するなんてなんだかほっこりします。
焚き火
出典:den-belitsky / ゲッティイメージズ
ブッシュクラフトではキャンプのように、炭を買ってきて、着火剤を使って火をつけることはもちろんしません。薪は自分で調達し着火剤は自分で作り、薪には枯れた小枝等を使い、着火には火口を枝から作ります。火口にはススキの穂や枯れ草などの乾燥した植物性の繊維を使うか、ナイフを使って薪を細かく裂いてフェザースティック状にしたものを使用。自分でいちから作って火がついた時の感動は大きいです。
自給自足
もちろんブッシュクラフトに食料は持って行きません!食べられる野草やきのこ、木の実を探したり、魚を釣ったり自分で調達します。自分で調達した食材で作った料理の味は格別です。
ブッシュクラフトの必需品!ナイフ選びのポイント
ブッシュクラフトには必要最低限の道具しか使いません。必要最小限のナイフや着火道具、調理道具を持って自然の中に飛び込みます。ここではブッシュクラフター必需品のナイフについて紹介します。
ナイフと言っても食事用のものから、多機能なアーミーナイフまで種類はさまざま。どれを選べばいいか分からない!そんな方も多いのではないでしょうか?ナイフを購入する前に、ブッシュクラフト用のナイフを選ぶ際の重要なポイントを知っておきましょう。
ポイント1. 身幅の広さ
ナイフを選ぶときに注意しないといけないのが、ナイフの身幅です。日本のキャンプでは薪を割ったりしないため、また薪を割る際にナイフを使うことがないため、日本のキャンプ用ナイフの身幅は狭く作られています。
キャンプと違ってブッシュクラフトでは木を切ったり、削ったり、割ったりと使う用途は多岐にわたるので、アメリカのキャンプで使われるような身幅の広いナイフを選ばなければなりません。
ポイント2. 扱いやすさ
刃物を選ぶときにはいつも当てはまりますが、扱いやすさはとても重要。扱いにくいナイフを無理に扱おうとすると重大な事故につながる恐れがあります。ナイフでよく使う部分は柄を握って人差し指を伸ばした指先に位置する部分です。あまりに刃が長いと扱いづらいので短い刃のものがおすすめです。
特に確認するべきポイントは、柄の部分。自分の手に馴染む大きさや形状のものを選びましょう!プラスチック製の柄がついたナイフもありますが、簡単に壊れてしまうことが多いので、木製の柄がついたナイフを選ぶのがおすすめです。
ポイント3. 切れ味
切れ味の良いナイフは扱いやすいだけでなく、重大な事故を防げます。切れ味の悪いナイフを無理して使ったために、無理な力がかかり事故につながるケースも。切れ味の良いナイフを選ぶのはもちろんですが、切れ味を保つために、きちんとメンテナンスすることが大事です。
ポイント4. ブレードの素材
ナイフの切れ味やメンテナンス製に関わってくるポイントが、ナイフのブレード部分の素材です。主な素材は鉄と、ステンレスの2種類です。
鉄製のナイフに関しては、カーボンスチールと呼ばれる、炭素を含んだ強度の高い鋼材を使用したものが主流です。切れ味が鋭い反面、さびやすいので、定期的なメンテナンスが必要です。中には黒錆でコーティング加工したさびに強いタイプもあり、自分で黒錆加工を施す楽しみもあります。
ステンレスのナイフに関しては、さびない分メンテナンスには優れますが、一般的には切れ味は鉄製のものに劣ります。濡れた食材などをカットする料理におすすめです。
ブッシュクラフトにおすすめのナイフ
キャンプ用ナイフはたくさんありますが、その中でもブッシュクラフトに特におすすめのナイフを紹介します。
ブッシュクラフトの究極の姿はナイフ一本でも生活していけることですが、実際にナイフ一本で生活するのは相当な知恵と技術が必要です。ブッシュクラフト上級者でも、ナイフの他にアイテムを持参することが多いです。ここから先はナイフの他にもあったら便利なアイテムを紹介します。
ブッシュクラフトにおすすめの焚き火アイテム
ブッシュクラフトににおすすめのクッキングアイテム
クッカーは自然の中で調達することができせん。食料を調理するために最低限クッカーは必要になるでしょう!ブッシュクラフトでは薄くて荷物にならないフライパンの方が多く使われています。北欧では現地調達不可能な本体だけ持参し、取っ手は現地調達するという本格派!
ブッシュクラフトにおすすめのテント・タープ
寝泊まりまでするならテントは必須です。ブッシュクラフト上級者の中にはテントの生地だけ持参して、フレームは現地調達する方もいるみたいです!初心者の方はソロキャンプ用のテントを持参するのがおすすめです!
ブッシュクラフトにおすすめのバックパック
荷物が少し多くなるなら、しっかりとした上部で背負いやすいリュックは必要です。登山用のリュックなら長時間の移動にも疲れることなく、必要な荷物をしっかりと収納してくれます。
ブッシュクラフトにおすすめの装備その他
飲むことのできるような綺麗な湧き水が出ていればいいですが、どこでもそのような飲料水を確保できるとは限りません!飲料水の確保は食料確保以上に大切です。小川や池の水を浄水できるコンパクト浄水器があれば、自力で飲料水を作ることができます!災害時にも役に立つこと間違いなしなので持っておいて損はないでしょう!
【基本情報】
- サイズ:22×2.5×2.5cm
- 容量:200ml
ブッシュクラフトはどこでできるの?
ブッシュクラフトは通常、山や森などの人気のない自然の中で行います。日本の土地はすべて所有者がいるため、残念ながら無断で侵入してブッシュクラフトすることはできません。
自分の所有する裏庭などの土地でブッシュクラフトする方もおります。土地を所有していなくとも、大自然のある土地を保有しているお知り合いがいれば、交渉して許可をもらいましょう。いなければ、人気の少ないキャンプ場を探すことをおすすめします!木を切ったりするときは必ず所有者の許可をとりましょう。
まずは知識を揃えてブッシュクラフトに挑戦しよう!
究極の野遊びと言えるブッシュクラフトについてご紹介しました。自然の中で生活しようと思うと難しいことも多いですが、逆に普段の生活のありがたみに気づけます。ブッシュクラフトを通して、自然の素晴らしさと、普段の生活のありがたみを同時に感じましょう。
ブッシュクラフトの特徴やおすすめアイテム!サバイバルアイテムを中心に展開!
ブッシュクラフト株式会社をご存知ですか?ブッシュクラフトというと、自然環境の中で生き抜くための「生活の知恵や手段」という意味で使われますが、ブッシュクラフトに必要なギアを開発しているブッシュクラフト株式会社という企業があるんです。今回はブッシュクラフト株式会社から販売されるアイテムの、特徴や魅力などをご紹介していきます。