【hinataスタッフが検証!】アウトドアスパイス5種を忖度なしでジャッジしてみた!
揚げ物のテイストを格上げする最新アウトドア調味料!次はヨーデル「サワークリームスパイス」
2020.11.13キャンプ料理
キャンパーだけでなく、一般人も知っている人が増えたアウトドアスパイス。特に、最近じわじわと人気を広げている次世代調味料が、「サワークリームスパイス」です。ポテトチップスの人気のあの味が手軽に楽しめるという「サワークリームスパイス」のおいしさの秘密を探りました。
制作者
アキモトユウキ
中学時代にワンダーフォーゲル部でキャンプめしの美味さを知って以来、くいしん坊キャンパーの道を歩んで20年。バーベキューは、だんぜん肉の塊派!
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もくじ
手軽にアウトドア料理に変化をつけたい!
キャンプに毎週行くようなベテランでも、その日のキャンプ料理に何を作るか迷うもの。「結局、いつものメニューに落ち着いてしまう」という声はよく聞きます。キャンプは好きだけど、料理はめんどくさいなんていう方も。そんなみなさんにぴったりなのが、アウトドアの食卓を席巻しているアウトドア用の万能調味料です。
じわじわ人気を広げている「サワークリームスパイス」とは?
最新トレンドの発信源となっているアウトドアセレクトショップで取り扱いが増えてきたスパイスがあります。それが「サワークリームスパイス」。ごはんのおいしい街、福岡発の新しいアウトドアブランド、YODELL(ヨーデル)のアイテムです。
YODELLを立ち上げたのは、意外にも高品質ポマードを展開する理容美容品メーカー、西部頭髪。オーナーさんのキャンプ好きが高じて、家族とよりキャンプが楽しめるようにアウトドアブランドを立ち上げました。そんなYODELLの「サワークリームスパイス」の人気の秘密を実際に使用してみました。
「サワークリームスパイス」の味の感想は?
まずは、スパイスだけをテイスティング。口に含んで最初に訪れるのが、香ばしいフライドオニオンとガーリックの風味。後からサワークリームのコクと酸味を感じます。加えてレモングラスやパセリなどのハーブの香りがほんのりし、後味良く仕上がりになっている印象です。
粉末の粒子が他のミックススパイスに比べて細かい上、味も濃すぎないので、勢い余ってかけすぎてもしょっぱくなりにくいのもポイント。薄味派の方は少量、濃い味派の方は多めにかけたりと、かける量で塩味を調節できるので、万人が楽しめるスパイスに仕上がっています。
「サワークリームスパイス」はどんな料理に合う?
洋食との相性は言わずもがな!中でもポテトとの相性は抜群
「サワークリームスパイス」に、サワークリームの粉末やフライドオニオン、ハーブが材料に使用されているので、どちらかといえば洋風の味付けになっています。ですので、洋食との相性の良さが見込めます。日本では日常的には使わないサワークリームですが、サワークリームが生まれたアメリカでは、ポトトチップスやトルティーヤチップスにディップして食べる楽しみ方が定番。まずはルーツに従い、フライドポテトにふりかけてみました。
シンプルなフライドポテトに、さっとかければアメリカンダイナーの味。クリームのコクがポテトとマッチしているのはもちろん、サワーの酸味がフライドポテトの脂っぽさを中和して、手がとまりません。芋料理との相性は抜群。冷凍のフライドポテトをガス式ホットプレートで揚げ焼きするキャンパーさんもちらほら見かけますが、そんな方にはおすすめの食べ方です。ダッチオーブンや焚き火でふかしたじゃがバターにかけるのも一興!
和食や中華との組み合わせも楽しい!おすすめは唐揚げ
洋のイメージが強い「サワークリームスパイス」。肉料理や揚げ物との相性も良いので、「ものによってはあうのでは?」。そんな疑問をもとに、大人も子供も大好きな、おつまみの2大スター、「唐揚げ」と「餃子」で試してみました。
まずは唐揚げ。醤油やショウガで和風な味付けがされていますが、「サワークリームスパイス」をかけると、ワインにも合う洋風のおつまみに変化。鶏肉はレモンなどの酸味を合わせると、味が引き立ちやすくなる特性があるので、スパイスに含まれる粉末サワークリームがいい仕事をしています。揚げ物の脂っこさも和らいで、食がすすみます。
次は、餃子。「中華にアメリカンなスパイスは合わないだろう」という先入観がありましたが、実際に試してみると、意外とマッチ。口の中で米中の関係が緊密に。やはりサワークリームの酸味が良いアクセントになっています。よくよく考えると、餃子の材料は、豚肉や小麦粉、キャベツ、ニンニクなど、洋食でも使用される食材。合わないはずはありません。
その後、他の餃子でも試してみましたが、ごま油ではなくオリーブオイルを敷いて焼くとさらにマッチ。ニラが入った餃子は、ニラの主張が強く微妙でした。味や香りの強いものにはスパイスの味が負ける傾向にあるようです。
スパイスの味が繊細なのでシンプルな料理にマッチ!
色々と試してみましたが、「サワークリームスパイス」自体の味が繊細なので、味付けのしっかりした料理にかけると、味が負けてしまうことがわかりました。ですので、素材の味を生かしたシンプルなメニューの方が、スパイスの味が際立ちます。最後は、ハムとチーズ、ピクルスだけのシンプルなホットサンドにかけてみました。
手軽に味の変化を楽しめるので、いつものホットサンドに物足りなさを感じている方におすすめ。他にも目玉焼きや、コーンマヨ、白身魚などにも合いそうです。サワークリームと聞くと、米とは合わないような気もしますが、チーズとの相性も良いので、シンプルなチーズリゾットの味付けに使うとよいアクセントになります。
「サワークリームスパイス」はアウトドアスパイスの新しい選択肢
「サワークリームスパイス」は、芋やチーズ、揚げ物との相性が抜群の万能スパイスでした。くわえてさまざまな料理との相性を試す楽しみも生まれるので、家族やキャンプ仲間とわいわいしながら、色々なものにかけて新しい味の発見を楽しむのもおすすめです。アウトドアスパイスを何種類か持っていれば、料理好きも、ズボラめし派も食が楽しくなる「サワークリームスパイス」はそんなスパイスですので、スパイスボックスにぜひとも加えていただきたい一本です。