愛猫と一緒にキャンプに出かけよう!実際に行ってみて分かったコト【#猫キャン】
犬連れのキャンパーはよく見るものの、猫を連れたキャンパーはまだまだ少数派。しかし、「猫と一緒にキャンプを楽しみたい」というキャンパーは多くいます!今回はhinataの女子編集者で、飼い猫2匹を溺愛する初心者キャンパーの小笠原が、猫とのキャンプ「猫キャン」にチャレンジした様子や、必要な準備についてレポートします。
なぜ愛猫とキャンプに?
理由①一緒にお出かけ&外泊する経験をしてみたかった!
「猫」と「旅行」が大好きな筆者。2つを組み合わせたらどんな幸せの化学反応が起きるのだろうかと、ずっと気になっていました。しかし、猫と宿泊できる施設はまだまだ少ないです。キャンプであれば、室内を汚す心配もなく安心して楽しめると思いました。
理由②もしもの災害時も落ち着いて行動できるように
筆者が実家に帰省するときに、年に1〜2回、連れて帰る以外は外泊したことがなく、まさに「箱入り娘・息子」状態の飼い猫。国内で台風や地震の被害が出るたびに避難のシミュレーションをするのですが、「うちの子たちは無事に避難できるだろうか?」と心配に。キャンプはそういった災害時の練習になると考えました。
今回キャンプに挑戦した猫たち
内弁慶な茶トラ男子「チャイ」
2歳8カ月の茶トラの猫「チャイ」。家の中ではヤンチャで遊び方も激しいのですが、初めて行く場所や知らない人への警戒心が強くビビリな一面も。2年半前に京都の保護団体から譲渡された保護猫です。物心ついたときから家の中で過ごしていたので、外の世界をほとんど知りません。
ぽっちゃりサビ柄女子「麦」
同じく2歳8カ月のサビ柄の猫「麦」。チャイとは本物の兄妹で、同じタイミングで譲渡されました。遊ぶよりも食べることが好きで、気づけばぽっちゃり体型に。男性は苦手ですが、女性であれば初対面でも甘えてくれることがある、社交性のある猫です。ただし、知らない場所は苦手。
いざ、猫キャンに挑戦!
[AM9:30]荷物と猫を積み込み出発
移動時間を極力少なくするために、食材は前日までに購入。猫に感づかれないよう、そっと荷物を詰め込みます。最後にハーネスをつけた猫たちをケージに入れて車に載せたら、いざ出発です!
一般道では静かにしてくれていた猫たちですが、高速に乗ると大合唱が始まりました。どうやら、走行中の音にびっくりしていたようです。以前、車に乗せたときも同じような状況だったので、これは想定内。焦ることなくキャンプ場を目指します。
[AM11:00]キャンプ場に到着&設営
キャンプ場に到着したら猫たちを車に残し、手早く設営をします。猫たちが過ごしやすいようにテントの中にはラグを敷きました。さらに、「フェリウェイ」という猫が安心してくれるフェロモンを含んだスプレーをテント内に数プッシュ。そして、ついにインナーテントに猫たちを開放。チャイはテントの奥まで歩いて行き、ゴロンと寝転びました。思ったより落ち着いている様子。
猫の生活スペースはすべてインナーテントの中に固めました。左手前には移動用のケージ、左奥には持ち運び用の大きめのケージをセット。移動用のケージは食事のスペースに、持ち運び用のケージはトイレのスペースにしました。このように、トイレと食事の場所は目隠ししてあげると安心してくれます。猫が落ち着いて朝食の続きをはじめたら、人間たちも昼食です。
[PM1:30]ついに外にアウトドアデビュー!?
猫たちがインナーテントをかくような仕草をはじめました。これは、チャイと麦にとって「入れて欲しい」「出して欲しい」ときにする仕草です。昼食中でしたが、テントの外に連れ出すことに。
警戒はしているものの、パニックにはならず一安心。平日だったので、キャンプ場の利用者が少なく静かだったのが良かったのかもしれません。鳥の鳴き声が聞こえる先を目で追ったり、しきりに何かの匂いをかいだりして、外の世界を堪能していました。落ち着いているように見えても、いつどんなタイミングでパニックを起こすか分からないので、必ずハーネスをつけておきましょう。
[PM3:00]猫の機嫌に合わせてテントとタープを行ったりきたり
外に興味はあるものの、しばらくしたらテントに戻りたくなるチャイと麦。無理して外に長居させるとストレスになるので、テントに戻りたい仕草を見せたら、その度に連れて行きました。
[PM7:00]入浴後は夕食
キャンプ場のお風呂にゆっくりつかったら、夕食です。普段の猫たちは21時くらいに食事をとるので、しばらく人間の夕食に付き合ってもらいました。チャイは肩に乗ったり、チェアと背中の間に挟まってみたり。警戒しながら外の世界を楽しんでいました。
昼間とは違い、夜の猫は瞳孔がまん丸に開いていてかわいい印象に。まん丸の目で小さな虫を追っている姿に癒されました。
[PM10:30]猫たちと一緒に就寝
猫たちとのキャンプで一番楽しみにしていた「シュラフ×猫」。これが、想像以上の幸せ。ここには麦しか写っていませんが、チャイはシュラフの中にいてフワフワと足を温めてくれました。朝方は少し冷えましたが、猫たちのおかげで少し汗ばむくらい暖かかったです。
翌日[AM6:00]あたりが完全に明るくなり目覚める
チャイは結局一度もシュラフから出てくることはありませんでした。普段から布団の中に潜り込んで寝ているので、安心したのかもしれません。
麦も気づけばいつもの位置に。シュラフから頭を出して、腕の中で寝ていました。猫たちの温もりがあまりにも心地良くて、しばらく起き上がれず二度寝。
[AM10:00]朝ごはんを食べ終わったら撤収!
テーブルやチェアを片付けているのを麦がぼんやり見つめていました。外が大体片付いたらあとはテントとタープの撤収。その間、猫たちはケージに入れて車の中で待ちます。時期によっては寒かったり暑かったりするので、車内の空調を使う必要があるかもしれません。すべて撤収が終わったら、いよいよ帰宅。
[PM12:30]自宅に到着
行きと同じく、高速道路では走行中の音に驚いて騒いでいた猫たち。家につくと安心したのかケージを飛び出してうれしそうに走っていきました。やっぱり家の中が落ち着くようです!
十分に準備をして挑むべし!
言葉が分からない上、急に知らない場所に連れていかれる猫たち。緊張しないはずがありません。できるだけ日常生活に近い環境を作り、不安を取り除くように気を配りました。そのために、荷物が増えたり、少し慌ただしくなったりすることはありますが、愛する飼い猫たちと一緒のキャンプは幸せの一言。少し警戒しながらも自然に興味を示している様子や、テントの中でくつろぐ様子、すべてがかわいらしかったです。
次回は「猫キャン」のためにどのような準備をしたのかを紹介します!
猫連れキャンパーに独占取材!次に挑戦してみたい愛猫とのキャンプ
「犬は人につき、猫は家につく」ということわざがあるくらい、猫は家が大好きな生き物。とはいえ、「家族の一員なのだから、キャンプに連れて行きたい!!」と考えているのは、犬だけでなく、猫を愛するキャンパーも同じです。今回は猫とのキャンプを実現した達人たちに、「猫キャン」を成功させる極意と注意点を教えていただきました。