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【キャンプの輪】あの人気キャラクターの生みの親が語る。キャンプで思い出す「生活することの楽しさ」

2020.08.11ノウハウ

キャンパーが知り合いのキャンパーを紹介する好評連載「キャンプの輪」。今回は誰もが知るキャラクターを生み出す実力派アートディレクターのキャンパー、ホリデーさん(@campholiday_)。ホリデーさんが語るキャンプの魅力に迫ります!

【キャンプの輪】No.18 ホリデーさん

△名前:ホリデーさん △Instagramアカウント:@campholiday_ △住まい:関西 △キャンプ歴:3年 △1年のキャンプ数:40泊
キャンパーに知り合いのキャンパーを紹介していく形で、取材を行なっているキャンプの輪。前回の北海道在住のキャンパー、Nakajimaさん(@dbluecolor0411)に紹介していただいたのが、アートディレクターの仕事をされているファミリーキャンパーのホリデーさん(campholiday_)です。さっそく、その素敵なキャンプをのぞいてみましょう。 ▼前回のNakajimaさんのキャンプストーリーはこちら

自然の中で過ごす豊かさを噛みしめるキャンプ

━━━━ ホリデーさんが一番キャンプの魅力を感じる瞬間を教えてください。
ホリデーさん:キャンプをしているときは何をしていても楽しいですが、家と違って、布一枚隔てた空間で寝ることの新鮮さにキャンプの魅力を感じます。キャンプの朝は不思議と日の出とともに起きられます。テント越しの日の光や鳥の鳴き声で自然に起きる、そんな些細なことにひたすら豊かさを感じています。 地面に寝そべって星空をながめるときも、豊さを感じますね。もともと田舎育ちで自然豊かな環境に住んでいたはずなんですが、キャンプのときにあらためてそういう体験の尊さを実感します。
━━━━ たしかに!キャンプって、家でしているようなことを外でしているだけなのに、ひとつひとつの体験に新鮮さを感じますよね。ホリデーさんがキャンプをはじめたきっかけは何だったんですか?

ホリデーさんがキャンプを始めた理由

ホリデーさん:キャンプを始めたのは実は3年ほど前でして、きっかけは当時勤めていた会社の後輩からファミリーでグループキャンプに誘われたことです。普通はキャンプに慣れている人が慣れていない人を誘うことが多いじゃないですか?誘ってくれた後輩がまさかのキャンプ未経験者でして…。 「楽しそうだから」という動機だけで誘ってきた後輩の行動力に驚きつつも、私も楽しそうだなと感じ、恐る恐る妻に承諾をとってみました。反対も予想していたのですが、意外にも妻からキャンプに対してかなりポジティブな反応があり、道具の用意からスタートしました。キャンプを始めたときの経験をブログ「CAMP HOLIDAY」に綴っているので、ぜひ見てみて下さい。
━━━━ 人に教わりながら始めるのもいいですが、初心者同士で一から始めるのも楽しそうですね!3年で、ここまでこだわりの詰まったキャンプサイトになるなんて驚きです!ブログもコミカルで面白いですね。イラストもご自身で描いているんですね。
ホリデーさん:そうなんです。もともと広告のアートディレクターをしていまして、今は自分のデザイン事務所を立ち上げて、引き続きアートディレクターやプロダクトデザイナーの仕事をしています。主にキャラクター作りの仕事が多いです。代表作は、ミスタードーナツの「ポンデライオン」というキャラクターです。
━━━━「ポンデライオン」の生みの親だったんですね!ポンデリング好きの私は今、感動しています…。ちなみに、デザインのインスピレーションをキャンプで生まれることはありますか?
ホリデーさん:それは、ないですね(笑)。キャンプの最中は仕事のことは考えないようにしています。といいつつも、仕事道具を一式キャンプ場に持ち込み、仕事をしたことがあるんですが、意外に集中できて、これはこれで楽しいなと感じました。

ホリデーさんのベストキャンプ場

駒出池キャンプ場

━━━━ 今、流行りのワーケーションをコロナ前に実践されていたんですね。環境が変わるだけで、新鮮な気持ちで仕事ができそうですね。キャンプには年40泊行かれているとのことですが、そんな中で、お気に入りのキャンプ場はありますか? ホリデーさん:心に残っているのが、 長野県佐久穂町の駒出池キャンプ場ですね。まるで、モネの名画「睡蓮」のような世界で、強く印象に残っています。絵画の中に入ったかのようなロケーションです。行ったときは、日本中が猛暑のさなかでしたが、長野の標高が高い八千穂高原にあるので、涼しかったことも良かったです。

マキノ高原

━━━━ ホリデーさんはお住まいが関西とのことですが、関西でよく行くキャンプ場はありますか? ホリデーさん:私にとって定番の場所は、滋賀県高島市のマキノ高原ですね。ここは関西版ふもとっぱらと呼ぶべき、だだっ広いフリーサイトが一番の魅力です。持っているテントが大型なこともあり、区画サイトが苦手で、使いやすいマキノ高原に行くことが必然的に多くなります。関西のキャンプイベントもマキノ高原が会場になることが多いですし。風呂もあり、設備も整っていたりと、マキノ高原は勝手知ったる安心感があります。

ホリデーさんの愛用キャンプギア

De Waard(デワード)のヴィンテージテント

━━━━ テントの話が出ましたが、ホリデーさんのお気に入りのキャンプ道具を教えていただけますか? ホリデーさん:まず一番気に入っているのが、オランダの老舗テントメーカー、デワードのヴィンテージテントですね。張り姿の美しさに惹かれて、大型サイズのモデル「Albatoross(アルバトロス)」とアルバトロスより一回り小さい「Tureluur(トゥーレルーア)」の2張を所有しています。見た目の美しさももちろんですが、デワードのテントは、生地の質も高く、作りや縫製も丁寧で、ヴィンテージでも現行のテントに引けを取らないぐらいしっかりしています。フルコットンなので冬には大活躍です。ペグの本数が異常な多さで設営には苦労しますがその分、強風でもびくともしないですね。
━━━━ ベル型テントとロッジ型テントが合わさったような不思議な形が魅力的ですね。時代や流行に左右されないを普遍的な美しさを感じます。
ホリデーさん:なんでオランダのテントはこんなにデザインが進化しているのが不思議ですね。フランスなど、ほかのヨーロッパの国々のテントとも違いますし。デワードのテントは私にとって、一番の胸きゅんテントです。

PHOEBUS(ホエーブス)のヴィンテージランタン

ホリデーさん:あとは、ホエーブスのヴィンテージランタンですね。ホエーブスは今はもう存在しないオーストリアのランタン・ストーブブランドです。たたずまいがかわいすぎて、本当に気に入っています。よくあるヴィンテージのランタンと比べて、少し小ぶりなのでテーブルランタンとしても使っています。アフターパーツが入手困難なので、プチプチにくるんで大事に持ち運びしています。
━━━━ ランタンもそうですが、ホリデーさんのキャンプサイトはヴィンテージのアイテムでまとめられていて、統一感が素晴らしいですね。
ホリデーさん:最近は、ミリタリー、ストリートの要素が強いアイテムがちまたでは人気ですが、私はクラシカルなものに心を惹かれますね。

トヨタのFJクルーザー

ホリデーさん:あとは、愛車のトヨタFJクルーザーです。キャンプ道具を積載した写真をよくInstagramにアップしているのですが、毎回反響が大きくて、気に入っています。もともとキャンプに1ミリも興味がなかったころに、取引先の方が乗っているのを見たことをきっかけに、デザインに惹かれて、クラシックのミニクーパーから乗り換えました。 後々キャンプをはじめて、揃えたキャンプ道具を積んでみたのですが、見た目に反して、あまり荷物が積めなくて、積載の壁に当たりました。我が家の車庫の高さの関係で、ルーフラックをあきらめていたのですが、試しに発泡スチロールでルーフラックの高さを再現しテストしてみたら、ギリギリ車庫に入りよろこんだのはいい思い出です。ヒッチキャリアも車の後ろに取り付けて、なんとか積載問題が解決しました。積載がきれいと周りから言われますが、きれいに積まないと載らないんです…。
━━━━ ルーフラック取り付けできて良かったですね。ルーフラックの有無で積載の容量がだいぶ変わってきますからね。このイエローのカラーもキャンプ場で映えて素敵ですね。
ホリデーさん:観音開きのサイドドアが使いづらかったりと、不便な点も多いので、妻からはFJクルーザーをもじって、「不自由クルーザー」と呼ばれています。それでも、我が家のキャンプにはかかせないアイコンになっていますね。イエローのカラーは、妻と相談してこの色に決めました。カーキにすればよかったと思う瞬間もありますが、あまりかぶらないので気に入っています。イエローのFJクルーザーで覚えてもらえることも多いですし。

ホリデーさんにとってのキャンプとは?

━━━━ 最後に、ホリデーさんにとって、一言でいうとキャンプとはどういうものですか? ホリデーさん:「生活の楽しさを思い出させてくれる場所」ですね。キャンプをしているときは、米を炊くこと、寝ること、灯りをつけること、何をしていても楽しいじゃないですか。普段家では、何気なくしていることも、キャンプでは特別な体験になる。家ではスイッチひとつでできることも、キャンプでは手間や不便がありますが、そこにキャンプで得られる豊かさがあると思います。
━━━━ 不便さゆえに、発見とか楽しいエピソードが生まれますもんね。今後チャレンジしてみたいキャンプはありますか?
ホリデーさん:今後は、もっとダイレクトに自然を感じてみたいこともあり、登山キャンプにも挑戦したいですね。ほかにもキャンピングカーでの旅にも興味があったりと、やりたいことはまだまだたくさんあります。
━━━━ 山やキャンピングカー、そこでの生活は、通常のオートキャンプとはまた違った楽しさがありそうですね。キャンプの魅力、ホリデーさんのお話からあらためて感じています。

次のキャンパーは?

ホリデーさんに紹介していただいた次回のキャンパーさんは誰になるのでしょうか!次回のインタビューもお楽しみに!

キャンプの輪

キャンパーがキャンパーを紹介するキャンプの輪。 「人はなぜ、キャンプにはまってしまうのか」。 キャンプの魅力や、人それぞれのスタイルを紹介します。


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