【ひなたごはん】クッカー×玉こんにゃくで山形の味覚を堪能！

温泉やスキー場など、特に冬季は多くの観光客で賑わう山形県。なかでも銀山温泉は、映画「千と千尋」や朝ドラ「おしん」など、数多くの映画やドラマの舞台になっており、風格あるノスタルジックな出で立ちは圧巻です。ですが、公共交通機関では少し行きにくいのが難点。だからこそ、車でスキーやスノーボードに行くときが絶好のチャンス！帰り道、汗を流しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか？

山形では丸い形のこんにゃくが定番。山形では昔から一般家庭でこんにゃくが手作りされており、玉こんにゃくはその名残として伝えられてきたと言われています。板状でもない、糸状でもない、あの丸さは山形だけのフォルムです！それを醤油で煮ただけのシンプルなものが家庭の味。簡単手間いらずで、キャンプで一品増やすのにぴったりです！

【材料4人分】 玉こんにゃく 400g あたりめ(するめ) 20g 【調味料A】 醤油 大さじ2 酒 大さじ2 みりん 大さじ2 だしの素 小さじ1 水 100cc 練りからし お好み

クッカーには豊富なデザインがあり、使用される素材も様々あります。今回知っておきたいのは、その素材によって調理の向き不向きがあるということ！例えば、ご飯を炊くなら熱伝導の高い素材が向いており、ムラなく熱を伝えられるアルミ製がうってつけです。 しかし、優れた熱伝導を持つということは、クッカー全体が熱くなるということ。そのため、クッカーに直接口をつけてスープを飲むような、汁物料理にアルミ製は不向きで、熱伝導の低いチタン製に軍配が上がります。デザイン性はもちろん、素材ひとつ取ってもクッカー選びは奥が深いんです♪

クッカーでお湯を沸かし、玉こんにゃくを下ゆでしていきます。時間は、再び煮立ってから4〜5分でOK。玉こんにゃくを一度ザルに上げ、ゆで汁を捨てましょう。

空のクッカーにステップ.1 で下ゆでしておいた玉こんにゃくを戻し入れ、そこにあたりめと調味料Aを加え中火にかけます。煮汁が少ないので、焦がさないよう注意！

煮立ってきたら弱火にし、落し蓋をします。ポイントは、玉こんにゃくを転がしながら煮詰めること。そうすることで、味がまんべんなくしみ込んでいきます。

全体的に汁気が飛べば、玉こんにゃくの調理は終了。あとは竹串に刺して盛り付けるだけ。出汁を取るために使ったあたりめも絶品ですので、残さずどうぞ！

こんにゃく芋の産地である山形では、「玉こんにゃく」以外にも様々なこんにゃく料理が食べられています。チャーシューやメンマの入ったどんぶりに、中華そば風の糸状こんにゃくが入った「そばこん」や、こんにゃくを凍らせ、その後乾燥させた「凍しみこん」が入っているおひたし「冷や汁」。なかには水族館で売られるクラゲ姿の「クラゲこんにゃく」などの変わり種も！こんにゃくが文化として深く根付いていることがよくわかりますね。

キャンプ用調理器具の進化に伴い、外でも作れる料理のレパートリーが増え、料理の過程、食事を囲む団欒のひととき、さらには写真をSNSにシェアするなど、キャンプ飯の楽しみ方も広がっています。 「ひなたごはん」はキャンプの際に試してみたくなるようなレシピを中心に、キャンパーが実際にSNSで投稿している写真も紹介しており、冊子を片手にキャンプ飯をより楽しんでいただけるような内容となっています。

今回は、山形の玉こんにゃくレシピをご紹介しました！おつまみ感覚でついついつまんでしまう一品です♪次はどこのご当地料理を紹介するのか、お楽しみに。