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【武山店長の辛口ジャッジ!vol.3】 時代はおしゃれ!?LEDランタンを比較

2022.08.16キャンプ用品PR

連載企画「武山店長の辛口ジャッジ」の第3弾。キャンプマスターのエルブレス名古屋みなと店店長の武山さんに、読者アンケートで人気の高かったランタンを比較してもらいました。どちらのランタンがが良いか、包み隠さず、単刀直入にズバッとジャッジ!

連載企画「武山店長の辛口ジャッジ!」

キャンプギアの疑問にズバリ答える「武山店長の辛口ジャッジ」の第3弾!どっちつかずな紹介をされがちなキャンプギアを比較し、キャンプマスターの名古屋みなと店店長、武山さんにズバり本当におすすめな方のギアを教えていただきます。 9月から12月にかけての、期間限定連載。秋冬キャンプにチャレンジしたい!でもどのアイテムを買えばいいかわからない...。と悩んでいるキャンパーさん必見です。

過去の記事はこちら

冬キャンプで買い足したい!必須アイテム「ランタン」

用途によって使い分けが必要

最近どんどん日も短くなってきて、夕方になると外はかなり暗いですよね。チェックインが遅い時間だと、暗くて設営や料理などの作業がしづらいなんてことも多いはず。そんな時に役立つのが、辺りを優しく照らしてくれるランタン。そんなランタンは大きく分けて、3つの種類があり、用途別で使い分けをする必要があります。

ランタンは何を基準に選べば良い...?

ランタンの選び方は、光量や使える燃料、使用できる場所など違いが多いですよね。そんな中、今回はテント内で使えるLEDランタンを比較。いま世代交代が噂されているアイテムを比較し、辛口ジャッジしてもらいました。

【比較】定番「ジェントス EX-400」vs 新作「ベアボーンズリビング ビーコンライト 」

今回比較するのがこちら。LEDランタンの定番「ジェントス EX-400」とかわいい見た目で人気の新商品「ベアボーンズリビング ビーコンライト」。
その明るさからメインランタンとして使用する人もいる「ジェントス EX-400」。細いLEDライトがフィラメントのような光を再現し、照らす場所をよりムーディーに演出してくれます。
一方、その質感と見た目のかわいらしさが人気の「ベアボーンズリビング ビーコンライト」。独特の配光が綺麗で、インスタグラムでもよく見かけるようになったおしゃれアイテムです。これ一つあるだけで、サイトがグッと華やかになります。

武山店長の辛口ジャッジ!!

━━━ 武山さん、今回もよろしくお願いします!読者アンケートで票が集まったランタンについて比較をお願いします! 武山:色々と悩んだのですが、今回はあえてLEDランタンの比較をします!ガソリンランタンやガスランタンは意外とみなさんお持ちですし、定番が強すぎて面白くないなと感じました。そこで冬に買い足したいサブランタン「LEDランタン」です! ━━━LEDランタンですか?テント内で使うイメージが強いですね。 武山:それはランタン別の性質にもよります。ガスランタンは屋外専用なので、テント内では使えません。一方、夜中に起きたときや朝方など、気軽に使えるLEDランタンは非常に便利です。定番中の定番「ジェントス EX-400」と最近話題の「ベアボーンズリビング ビーコンライト」を比較しながら、LEDランタンを選ぶ時のポイントをご紹介します。

比較ポイント①光の方向性

武山:最初は光の方向性です。カタログ上、サイズも大きいジェントス EX-400の方が明るさは上。しかし、ランタンの形状で光の方向性が違うので、その点もよく確認してほしいところです。実際にテントの中で点灯させてみましょう。
━━━ ジェントスはテーブルの隅々まで照らしてくれていますね。 武山:やはりジェントスは明るい!また筒状なので、横にも光を照らすことができるのがポイントです。難点があるとすれば、土台が邪魔をして、真下は照らすことができません。一方ビーコンライトはというと、、、
━━━ ビーコンライトはテーブルの端まで光が届いていない? 武山:これが光の方向性の違いです。ビーコンライトは置いている場所が真っ白になるほど、下に向けて照らす力が強いです。しかし、テーブルなどではその力は発揮できません。なのでビーコンライトは吊るして使うのが正解です。
武山:特にテント内で使うLEDランタンは、吊るした場合の光の方向性が大事です。実際にジェントスは上下どちらからでも吊るせますが、やはり横への光が強いので下は暗くなってしまいます。その点、ビーコンライトは真下もしっかり照らせます。 ━━━ 確かにジェントスは、土台がある方が暗くなりますね。 武山:そうなんです。カバーを外せば上方向への光は多少でますが、土台がある部分に関しては暗くなりがちです。

比較ポイント②キャンプに持っていく時の重さ

武山:2つ目のポイントは重さ。複数台持っていくことが多いサブランタンには重さも重要な要素です。簡単に持ち運びできないと、サブランタンとしての役目を果たすことはできません。 ━━━ 見た目の質感からはどちらも軽そうにみえますが、そこまで差があるのでしょうか。 武山:やはりキャンプにいく想定をしないと意味がありません。電池が入った2台分のジェントスとビーコンライトを比べるとはっきりと重さに差がでますね。特に荷物がかさばるこの時期は、多少の差でも面倒に感じるものです。ジェントスは単1形電池を3本も使うのでその分重いです。さらに予備の電池を持っていくとさらに荷物が増えます。一方のビーコンライトは本体が軽い上に内臓バッテリーなので、換えの電池は必要ありません。ジェントスは電池を合わせて重量1522gに対して、ビーコンライトはたった254gです。約6倍の差があります。 ━━━ 確かに6倍の差はすごいですね!

比較ポイント③充電方法

武山:3つ目は充電方法です。2つのランタンで1番の違いといってもいいでしょう。さきほども少し触れましたが、ビーコンライトはバッテリー充電式。ジェントスは乾電池を使用します。いちいち充電しなくてはいけないビーコンライトは正直面倒です。電池式なら交換すればすぐに使えるので、換えの電池を用意しておけばいいだけですから。 ━━━ ジェントスの方が大きな乾電池を使っている分、長持ちしそうに感じます。キャンプではどちらがいいのでしょうか。 武山:実はどちらも最大点灯時間は200時間となっています。しかしビーコンライトは1番明るい状態では3時間しか電池がもちません。キャンプ場で充電するのは手間なので、用途が限定されてしまうこともあります。サブランタンで補助として使うには十分と割り切ることできればいいですが、点灯しないランタンはだたの置物です。キャンプ場で安心して使うことができるのはジェントスということになります。
武山:またビーコンライトは急速充電には対応しておらず、充電時間は4〜5時間。正直待っていたら夜が明けてしまいます。それにUSBケーブルが短いのも、地味に腹が立ちます(笑)。 ━━━ USBケーブルはかなり短いように見えます。 武山:実際短すぎるぐらいです。2〜3個いっきに充電すると、ケーブルが短くて配線周りがごちゃごちゃします。ケーブルが綺麗に収納できるのはいいのですが、さすがにこの長さはいただけないです。しかし、ライフスタイルによってはビーコンライトのほうがいい場合もあります。モバイルバッテリーを所持する人も増え、車でもUSB充電できるのが当たり前になってきているので。 ━━━ なるほど。スマホを持っている人はモバイルバッテリーを持っていることも多いですからね。

比較ポイント④光量調節

武山:4つ目は光量調節です。これに関しては3段階調整のビーコンライトが扱いやすい!ジェントスは調整具合がよく分からない時が多いので、困ることもあります。 ━━━ 操作が難しいということでしょうか?
武山:難しさというより、「把握がしづらい」が正しいです。ダイヤルを回した位置が分かりづらいので、前回の光量を忘れてつけなおすと、眩し過ぎて目があけられないことも。光量が強いジェントスだとより目にダメージが(笑)。 ━━━ 確かに、すごい光量!いきなりこの明るさだと目が痛い! 武山:ここもジェントスの微妙なところで、メインランタンとして使えるような明るさを出せるよう設計されてはいますが、横にしか明るくできないので微妙です。どうせなら光量や電池のサイズもダウンして、コンパクトにしてほしいところですね。

比較ポイント⑤デザイン

武山:5つ目はデザインです。従来のクラシカルなデザインのジェントスと、どんぐり型のかわいいビーコンライト。明らかに、ビーコンライトの圧勝です。見た目はもちろん、カラーも3色展開。1色しかなく、地味なジェントスでは太刀打ちできません。 ━━━ 比べてみると時代の差を感じます。やはり新しいものの方がデザインが優れている気がします。
武山:唯一ジェントスがいい点は、LED素子が細長い形状のところ。カバーを外して、光量を下げればフィラメントのような光を楽しめます。 ━━━ ろうそくのようなあたたかみのある光ですね。
武山:でも、ビーコンライトのかわいさには勝てません。実は私も衝動買いしたぐらいですから。近年、おしゃれなアイテムやサイト作りをする人も増え、ダサいアイテムは写真映えもしないし人気がないです。その点、家のインテリアにしても申し分ないと思いませんか?

LEDランタン。ジャッジの結果は、、、

━━━ ここまで、比較ポイントについてお話を伺ってきましたが、改めてどちらのLEDランタンがおすすめなのか、辛口ジャッジをお願いします! 武山:ここまでの内容でお分かりかもしれませんが...
武山:やはりおすすめしたいLEDランタンは、ビーコンライトです!ガスランタンに似た見た目のジェントスよりよっぽど今風。見た目もかわいく、今時のおしゃれなキャンプサイトを損なうことなく、存在感を発揮してくれます。 サブランタンとしての役割は充分。冬キャンプでは、メインランタンだけ持っていく人はいないので、この小ささも魅力です。まさにLEDランタンの世代交代といったところでしょうか。 ジェントスはというと...。 ━━━ 今回の比較は、辛口ジャッジということもあってかビーコンライトの圧勝という印象でしたが、ジェントス EX-400は実際どうなのでしょうか...?
武山:こちらは定番中の定番とあって、明るさや持続時間など機能性は抜群。しかし、今流行りのおしゃれキャンプにはそぐわないデザインが残念なところです。 ━━━ 強いていうなら、どこに魅力があると思いますか? 武山:キャンプとは関係ないですが、災害時には重宝すること。電池式で長時間使えるので、いざという時には頼りになります。 ━━━ なるほど「ジェントス」の方が、より堅実性が高いということですね!よくわかりました。今回もありがとうございました!

編集後記

取材前の武山店長

━━━ 武山さん、今回もよろしくお願いします!あれ、何しているんですか? 武山:hinataさん、いらっしゃい。こちらこそよろしくお願いします。これはちょうど今届いた来春の試作モデルです。正式なモデルではないので販売はしていませんが、店頭でいちはやく試せますよ。 ━━━ 発売前の試作が店頭に並ぶこともあるのですね。
武山:数は多くないですが、試作モデルを展示することもあります。私も届いたらすぐに色々試して、お客さんに良し悪しを説明できるようにしています。この連載をはじめてからお客さんに声をかけてもらうことも増えて、気が抜けませんから(笑)。

店舗情報

エルブレス 名古屋みなと店 住所:愛知県名古屋市港区砂美町1-5 電話:052-665-2081 営業時間: [平日] 11:00-20:00 [土日祝] 10:00-20:00

エルブレス名古屋みなと店

まとめ

最近、イベントでお肉を焼く機会が多く、その腕はプロ並みと評判の武山店長。今回は、定番と新作を比較し、辛口ジャッジしてもらいました。サブランタン選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。次回はどんなアイテムが辛口ジャッジされるのか、お楽しみに!

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