【アウトドアおやじが100回使ったギアvol.2】バーナー沼には気をつけろ!
ハイパワーなのに軽量コンパクト!プリムスのおすすめギア3選
2022.07.13キャンプ用品
ハイパワー・軽量・コンパクトで燃焼時間も長く防風性にも優れたスェーデン生まれのプリムス。安定性のある五徳を採用したバーナーから光量の大きいランタンまで、さまざまなシーンに対応する充実したラインアップも魅力の一つだといえるでしょう。今回は、そんなプリムスのおすすめギアを紹介します!
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
プリムスの特徴
スウェーデンの屋外用燃焼器具メーカー
プリムスは19世紀の終わり頃、北欧スウェーデンで生まれた野外燃焼器具の専門メーカーです。パラフィンを気化させることですすを出さない画期的なストーブとして販売されたPRIMUSストーブは、アムンゼンの南極大陸横断やテンジンのエベレスト登頂など、歴史的な偉業に立ち会う栄誉を受けました。現在も世界中の多様なユーザーに愛され、とくに登山用のストーブとしてはトップであり続けています。
プリムスのバーナーの原型は、液体燃料であるパラフィンを気化ししてから燃焼させるという、画期的な発明にまでさかのぼります。冒険や遠征などの過酷な場所や条件をものともせずに機能する構造と安全性、それを高い次元で実現しているのがプリムスのバーナーだといえるでしょう。
X字型の五徳を持つシングルバーナー
プリムスバーナーの多くが持つX字型の五徳は、一見何気なく見えますが、プリムスのバーナーが寒冷地でも高い燃焼が期待できる理由はこの五徳にあります。常時強い風が吹いている山の稜線上でも安定性が高く、耐風性・防風性に優れたヘッド部分は、例えひとつの区画で火が消えてしまっても、残った部分が火力を維持してくれるのです。こうしたきめ細かい機能が、ハイキングだけでなく高所登山の場でも選ばれて、活躍している理由だといえるでしょう。
燃焼時間が長くラインナップも豊富
プリムスバーナーのガスカートリッジは、頑丈な鋼鉄製の容器の中に液化石油ガスが注入されています。寒冷地でも使用可能なT型ガスのものから、温暖な時期の低地で使用するノーマルガスまで、また本体のサイズも470gの大型のものから携帯に便利な100gの小型なものまでシーンに合わせて選ぶことができます。またプリムスのバーナーは軽量でありながら燃焼時間が長いことも人気の秘密と言えるでしょう。
プリムスのおすすめシングルバーナーとランタン
シングルバーナーを選ぶ比較ポイント
場所をとらない一体型
シングルバーナーを選ぶ際に真っ先に気になることは、バーナーの携帯性、重量そしてコンパクトさではないでしょうか。プリムスのバーナーは、例えば153ウルトラバーナーなら、収納した場合の本体の大きさは、7.5x8.8x3.3センチの手のひらサイズです、コンパクトで場所を取らないことがプリムスの大きな魅力と言えるでしょう。
バーナー部が独立している分離型
バーナー部が独立しているシングルバーナーは、大型のコッヘルを使ったりフライパンを使った調理がしたいなど、調理具をいろいろ選んで使えるというメリットがあります。ウルトラ・スパイダーストーブのようにバーナー部が独立していれば、重点が低くなるので安定性がより高くなります。使うシーンによって安全で使いやすいタイプを選ぶとよいでしょう。
持ち運びする時のサイズと重量で決める
いくら優れたバーナーでもサイズが大きすぎたり重すぎたりすると、荷物を作ったり運んだりするだけで大変です。持ち運びする際のサイズと重量は、バーナーを選ぶ際の大切な決定要素です。プリムスのバーナーは全体的にコンパクトなものが多いので、登山の際にも場所をとらずリュックに収めやすいことが特徴だといえるでしょう。
ガスランタンを選ぶときの比較ポイント
メイン用とサブ用を使用目的で合わせる
ランタンには、キャンプサイト全体を照らすメイン用のランタンと、テーブルなどの上に置いて料理や身近なものを照らすサブ用のテーブルランプがあります。メイン用のランタンはタープなどに吊り下げて使うので、光量の大きい燃焼時間の長いものが向いています。
一方サブ用のテーブルランタンは、テーブル全体を照らしてくれる位の明るさの物を選ぶとよいでしょう。光量の少なめのものを複数おいて雰囲気をつくる方法もありますが、このテーブルランタンの明るさがメインランタンより大きくなると、虫が寄ってくる可能性がありますから注意が必要です。
ガス缶にはアウトドア用と家庭用がある
一口にガス缶と言っても実は中身であるLPガスの混合率は同じとは言えません。家庭用のガス缶には、LPガスの主成分であるブタン、イソブタン、プロパンの3種類の内、ブタン(ノルマルブタン)がメインに注入されています。このガスは気温が10度以下になると火力が落ち始める傾向があります。
アウトドア用のガス缶も、温かい時期や低地で使うなら、IP-250Gなどのノルマルブタンガスが約65%、イソブタンが約33%のノーマルガスで充分だと言えます。でも寒冷地で使う場合はTI-250Tなどのブタンガスが約75%、プロパンガスが約25%のハイパワーガスが向いています。実際にバーナーやランタンをどんな場所で使用するのかを考えて選ぶとよいでしょう。
またバーナー・ランタンどちらの場合でも専用のカートリッジを使わなければなりません。これはガスが出るバルブの形状やノズルの大きさなどの規格がメーカーによって違うからです。これを守らないと正常な燃焼が望めないばかりか、ガス漏れや火災の危険などがあることを覚えておきましょう。
使い捨てのガスボンベをそのまま捨てると大変危険です。調理で使って残り少なくなったガス缶は、ランタンなどで使用して使い切ることも一つの方法です。また使い切った後は穴を空けて捨てるなど注意が必要です。使用済みのガスボンベはお住まいの地域の規程に従って廃棄してください。
燃焼時間や光の明るさで選ぶ
ガスランタンやガス缶を選ぶ場合は、燃焼時間や明るさで選ぶことをおすすめします。プリムスの2245ランタンの場合、T型ガスのIP-250タイプのガスを使用した場合、照度は約370ルクスで約8時間燃焼します。超軽量のマイクロランタンば、約320ルクスで8時間燃焼します。
プリムスのガス缶はバーナーとも共用できますので、調理などに使うものを合わせて予備のガス缶を用意しておけば安心でしょう。
ランタンの使い方とトラブル時の対応
ランタンにマントルを装着する
それでは実際にプリムスのランタンを使ってみましょう。ランタンは中にマントルと呼ばれる発光体があってはじめてランタンとしての役目を果たします。最初に使う時には、まずこのマントルを空焚きして発光体として機能するようにしなければなりません。
手順1.
ランタンからホヤを慎重にはずす。プリムスのランタンはスリガラスがメッシュになっています。破損しないように慎重に作業しましょう。
手順2.
大きい方の穴からバーナーヘッドに差し込む。プリムスのマントルは提灯型のマントルで、上と下で穴の大きさが違います。大きな穴から串刺しするようにバーナーヘッドに差し込んでください。こうすると小さな方の穴がヘッドの先端に引っかかるように設計されています。
手順3.
電極の先はマントルに突き刺しておく。この時バーナーヘッドの横の針金のように見える電極の先を、マントルに差し込むことを忘れないようにしましょう。
手順4.
微量のガスを出しながらマントルを焼成する。全体が白くなったら完成です。この時マントルは非常にもろい状態になっていますから、絶対に触らないようにしましょう。
手順5.
ホヤとトップカバーを装着する。空焚きした後のマントルはもろくなっています。破損しないように慎重にホヤをかぶせましょう。これが終われは作業は終わりです。
作業自体は難しいものではないかもしれませんが、手元がはっきり見える、明るいうちに済ませることをおすすめします。
ランタンが点火しない時は販売店経由で修理に出す
ランタンが点火しない理由として、まず外気温が低くて電圧が落ちているなどの外的要因が考えられます。その場合は携行しているマッチやライターで点火をして下さい。
他にも、故障や調整不能によって点火しなくなっていることも考えられます。点火装置の放電が悪い場合や電極とバーナー間の距離が不適切な場合は、点検が必要になりますので販売店に相談の上、修理に出すことをおすすめします。
また絶縁体が破損しているなど点火装置自体に故障がある場合も、点検が必要です。近くの販売店に相談の上修理に出してください。
使いやすい性能のプリムスを楽しいキャンプのお供に
プリムスのバーナーやランタンは、使いやすいだけでなく、ハイパワー、軽量、コンパクトとキャンプを楽しみたい人たちには心強い味方です。ガスカートリッジもノーマルガス・ハイパワーガスがあり、使う場所によって選べることも魅力の一つです。
容量も小型サイズから大型サイズと揃っていますから、人数や用途に合わせて選ぶのもよいでしょう。楽しいキャンプを演出するアイテムとして、プリムスの製品の携行をおすすめします。
今回紹介したアイテム
商品画像 | |||
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商品名 | プリムス P-153 ウルトラバーナー | プリムス IP-2243 バーナー | プリムス IP-2245ーS ランタン |
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