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キャンパー憧れの北海道で夏を楽しむ/道東地区国設野営場を探訪(第4弾:然別峡)

キャンパー憧れの北海道で夏を楽しむ/道東地区国設野営場を探訪(第4弾:然別峡)

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然別峡野営場の露天風呂

キャンパー憧れのアウトドア天国、北海道でキャンプの最終回第4回目は然別峡国設野営場を紹介します。北海道でも秘境的なキャンプ場で、少しワイルドな1日を過ごしました。今回の北海道アウトドアツアー最後の地ですので、帰りに立ち寄ったリフレッシュ施設と特典付きのお得な情報も紹介します。


 目次


国設野営場とは?

キャンプ場の様子    

国設野営場とは林野庁(まさしく国)が管理運営するキャンプ場で、その多くは国有林の中にあります。ですから本来無断で立ち入ったりキャンプなどが禁止されている国立公園内でキャンプができるということで、大自然に囲まれたそのロケーションの良さが何と言っても大きな魅力です。

また国営ということで利用料が非常に安いのも特徴で、少人数であれば予約も無しにすぐにキャンプができます。

ただし国有林を保護する観点から、設備が最小限に留められていることと、動植物の保護に対する制約も細かく設けられていますので、利用に際しては管理棟にある注意書きをよく読んでおきましょう。最小限に留められた設備と言っても、整備はしっかりとされていますので、十分なキャンプの準備がされていれば、利用時に大きな不快感を持つことはほとんどないでしょう。

然別峡野営場

然別峡野営場の管理棟にある様々な看板    

然別峡は十勝平野の北端で大雪山系の東端にあり、然別湖から山を1つ隔てた山間の峡谷に位置します。然別峡野営場は知る人ぞ知るキャンプ場で、普段は地元鹿追町や帯広地区のキャンパーに愛されているようです。立地が道道1088号線の終点で渓谷ということもあり、北海道の中でもさらに奥まった隠れ家的な印象のある、ひっそりとしたキャンプ場でした。因みに山を1つ隔てたところにある然別湖は、この然別峡野営場よりも高い所にあるそうです。

【詳細情報】
利用料:大人¥250 子供¥150 (いずれも1泊料金)
利用可能期間:7月1日~9月30日(毎年この日付で固定されています)
予約:必要ありません
受付時間:常時(管理人は常駐していますが、不在の時は料金箱に投入のこと)
炊事棟:有り
飲料水:炊事棟の水を煮沸消毒して利用
販売及びレンタル:無し(自販機もありません)
荷物の運び込み:キャンプ場の境界に当たる橋から手運び(リヤカーが借りられます)
焚火:直火不可(焚火台で可能)
薪の調達:帯広市内のホームセンターなどで購入。(場内にはあまり薪はありません)
場内の照明:炊事棟、トイレ及び街灯3基(午後10時頃まで点灯。火・木曜日は発電していません)
携帯電波状態:不通

キャンプサイトの状態

然別峡野営場のキャンプサイトの様子    

キャンプサイトは中央の通路を挟んで左右に広く開けていて、植林したてのような小さい樹木が所々にあります。サイトの奥に行くにしたがって大きな木もありますが、平坦な場所を探すのに少し苦労するかもしれません。

中央近くの地面はわずかに砂利混じりの草地で、テントのペグも刺し易く良く利きます。サイトの奥の方は腐葉土で柔らかく、平坦な場所は限られ、テントペグも長めのものが必要ですが、ひっそりと静かな時間を楽しめます。

キャンプサイトのレイアウト

然別峡野営場の見取り図    

キャンプサイトは峡谷の平らな部分に設置されていて、サイトから10mほど下の東から南側をきれいな川が流れています。駐車場や管理棟とキャンプサイトは川に隔てられ、橋が架かっています。

荷下ろし場所の様子    

車からの荷物はこの橋に降ろし、そこからは手運び又はリヤカーか一輪車を利用します。橋からキャンプサイトまではわずかに上り傾斜がついていますが、通路の幅も広く整備されていますので、それほど辛い傾斜ではありません。

テントの設営は中央の通路付近が人気ですが、橋を渡った右側の一段低い川沿いにも3~5張り程度のテント設営ができます。

然別湖北岸野営場の設備

炊事棟

然別峡野営場の炊事棟    

炊事棟は中央通路の一番奥にあり、10機の釜戸と8個の蛇口があります。ここではゴミ分別回収は行われていませんので、ゴミはすべて持ち帰ることになります。炊事場で食器を洗ったりする際は、中性洗剤などの使用を禁止しています。また、油を流し捨てることも禁止していますので、調理に使った油はキッチンペーパーなどに吸い込ませて持ち帰るようにしましょう。

トイレ

然別峡野営場のトイレ    

然別峡野営場のトイレは1か所で、和式の汲み取り式です。古いですが清掃は行き届いています。ペーパーの予備もありましたが、ハイシーズンであれば持参したほうが良いでしょう。

トイレの場所はキャンプサイトに入ってすぐの左手ですから、テントの設営がサイト奥の炊事棟近くだと、200mほど歩くことになります。

照明

然別峡野営場の証明    

照明は炊事棟とトイレのほか街灯が中央通路に3基あります。通常は午後10時頃まで点灯していますが、火曜日と木曜日は発電をしないとのことですから、利用日がこの日にかかる場合はヘッドライトなどの照明の準備をしっかりしたほうが良いでしょう。

然別峡野営場の水道の注意書き    

然別峡での水の調達は炊事棟になりますが、ここも飲料用にするには煮沸するように注意書きがありました。水源は川ではなく、近くの温泉宿と共有で引いているとのことですが、管理人さんによると、やはり1度煮沸したほうが良いとのことでした。

キャンプサイト脇の川は釣りもできる綺麗な川ですが、近くに温泉宿があることと、キャンプサイトの上流にも露天風呂があるので、筆者もここでは川の水を直接利用することは避けました。

露天風呂

露天風呂の案内看板    

然別峡の魅力の1つに、キャンプサイトの奥に無料の露天風呂鹿の湯があることです。お湯の温度は日によって変化するそうですが、筆者が利用した日は少し熱めで、体感ですがおよそ41度程度だったようです。この温泉に入りに来るだけという地元の方もいるほどで、深い緑と清流を楽しみながらの入浴はワイルドの一語に尽きます。

然別峡野営場の露天風呂    

ただし、ここは男女混浴なので、露天風呂が視界に入ったら先人の有無を確認して、男女共に配慮が必要かもしれません。また脱衣所のような設備は無く、木のベンチが1台あるだけです。洗面器が1個あるので入浴の際は必ずかけ湯をしてから入りましょう。

夏季はアブやブヨが多いので、森林香などの虫よけを持って行くことと、肌の露出時間を極力少なくすることをおすすめします。入浴は無料ですが、募金箱がありますので、維持管理のために少しでも協力してはいかがでしょうか。

焚火

グリルを用いた焚き火の様子    

然別野営場では草木の保護から直火の焚火は禁止ですが、焚火台やバーベキューグリルなどがあれば焚火が可能です。使い終わった炭の燃えカスなどは炭回収用のドラム缶に廃棄します。

薪は場内の倒木や河原の流木を利用することもできますが、必ず手に入るという保証はありませんので、帯広市内のホームセンターなどで購入していくことをおすすめします。

然別峡野営場での注意点

ゴミについて

ゴミに関する注意書き    

然別峡野営場ではゴミの回収を行っていません。ゴミはすべて持ち帰りましょう。筆者が利用した時には場内にほとんどゴミは無く、とてもきれいな状態でしたが、炭の回収用ドラム缶に食品トレイの燃え残りがありました。

焚火やバーベキューは可能ですが、ゴミを燃やすことはお止めください。特に石油化学製品(ビニールやスチロール等)は燃焼時に有害物質を発生しますし、生ゴミは燃え残る可能性が高く、これが悪臭を放ったり野生動物が荒らしに来る原因にもなりますので、特に注意が必要です。

害虫類

然別峡野営場に生息する害虫    

出典:pixabay

今回筆者が訪問した4カ所の野営場の中では、ここ然別峡が一番アブやブヨが多かったようです。特に日中の露天風呂では、裸のまま涼んでいるとすぐに纏わりついてきます。キャンプ中はできるだけ長袖長パンツの着用と、虫よけスプレーや森林香などで防御をしっかりするとともに、刺されたらかかずすぐに虫刺されの薬を塗ってください。

ポイズンリムーバーがあれば虫毒を吸い出してかゆみを抑えます。腫れが酷かったりマダニなど毒性の強い虫に刺された時は、可能な限り早急に医師の診断を受けてください。

野生動物

野原を步くシカたち    

出典:pixabay

然別峡は山深い所に位置しますが、野生動物の被害は少ないようでした。キタキツネも今回筆者が利用した時には目撃しませんでした。これは秘境的な所であることと、地元の方の利用が多いことで、野生動物に餌を安易に与えないことから、動物が人間のいるところを敬遠しているからでしょう。

でも100%安全ということではありません。クマやシカ、イノシシやキツネの棲み処とすぐに隣り合わせの環境であることをよく理解して、ベアプルーフなどの対策も行ってください。

然別峡野営場の魅力

然別峡野営場の夜空    

然別峡野営場の魅力は何と言ってもひっそりとした静かさです。あらゆる人工物からほど遠く隔離されたような立地なので、ここにいる間は日常をすっかり忘れ去ることができる感覚になります。特に夜は山の間から見える星空が美しく、また夜行性の鳥ヨタカやトラツグミの鳴き声が子守歌のように谷に響き渡ります。

そして一番の特徴である天然温泉の露天風呂があること。日が沈む前にここでひと汗流すだけで、すぐ脇の川に疲れが流されて消えていくような気分になります。

然別峡野営場へのアクセス

然別峡野営場へのアクセスマップ    

然別峡へは帯広空港から車でおよそ1時間40分ほどで、途中鹿追町の分岐点までは然別湖へのルートと同じです。道道85号線から道道1088号線に分かれて、その終点が然別峡です。

然別峡野営場への道案内    

舗装されていますが比較的狭い山道の道道1088号線の終点で、ほぼ180度反転するように鋭角に山道を下り、その先の看板の指示通りに約300nほど進んだところに野営場はあります。

然別峡野営場へ向かう途中のスーパーやコンビニ    

食品などの買い物は鹿追町内のホームセンターまたはスーパーが最終地点になります。ただし鹿追町内のホームセンターでは薪の販売がありませんので、薪は帯広市内のホームセンターで調達しておきましょう。

然別峡の周辺とお得情報

かんの温泉

かんの温泉へ向かう道    

野営場へは道道1088号線の終点地点で折り返すように曲がりますが、ここを曲がらずに真っ直ぐ100mほど進むとかんの温泉という温泉宿があります。山深い所なのに比較的新しくきれいな小規模スパのような施設があり、日帰り湯も入浴できますので、キャンプ帰りのリフレッシュに最適です。

日替わりで2カ所の浴場を男女を入れ替えていて、それぞれ岩風呂など4~5種類の湯舟があります。日帰り入浴料金は大人1人¥650で、タオルの貸出又は販売もしていますし、浴場内にはシャンプー、コンディショナーとボディーソープが備えてありました。

飛行機に乗って帰る前の身支度をするためにもちょうど良く、筆者もお世話になりました。

公式はこちら:かんの温泉

レストラン・カントリーパパ

レストランカントリーパパの看板    

ワイルドな然別峡のキャンプをした後、筆者は少し文明的な食事をとりたくなりました。そんな思いで十勝平野を空港に向かっていると、鹿追町内に突然オシャレな看板とコテージ風の建物が見えてきました。ここは地元産の肉や野菜が食べられるアットホームなレストラン、カントリー・パパです。ログハウス風の店内からは手入れの行き届いた牧草地が見渡せて、少しだけリッチな牧場主になった気分でした。

カントリーパパのステーキセット    

筆者がオーダーしたのは、まず最初にフレッシュな牛乳を1杯。それから地元鹿追町産の鹿追牛のステーキセットと、デザートにフルーツと生クリームを添えたクレープ。鹿追牛は脂に甘みがあり、それでいてサッパリとしていて疲れた胃袋にももたれることはありませんでした。お隣のグループではオムライスを頼まれてましたが、これもとても美味しそうで、次の機会に恵まれたら食べてみたい一品でした。

カントリーパパのクレープ    

デザートのクレープは程よい甘みで、セットのコーヒーにもよく合います。筆者がいつも感心するのは、北海道のスイーツは見た目よりも美味しいということ。カントリー・パパのスイーツは見た目も美しく、決して裏切らない美味しさでした。ここにはソフトクリームだけを求めにくるお客さんも多いようですが、このクレープを食べてその理由に納得しました。

hinataだけのお得情報

カントリーパパの外観    

今回カントリー・パパのオーナーさんとお話ができたことで、「hinataを見て来た」の一言をオーダーの際に伝えると、お食事された方にソフトドリンクを1杯サービス!
然別湖または然別峡へ行く際には、是非カントリー・パパでのお食事を予定に組み込んでみてはいかがでしょうか。

公式はこちら:カントリー・パパ

まとめ

森の木々    

今回の北海道キャンプは国設野営場4カ所を巡るということで、筆者は設営と撤収に時間を取られない、なるべくシンプルなキャンプを行ってきました。それぞれ大自然の懐にある野営場ですからワイルドな印象でしたが、1か所でゆったりと時間を過ごすグランピングのようなキャンパーもいましたので、プランの立て方次第で多様な楽しみ方ができそうでした。

国設野営場の特徴としては、以下の通りです。
1:車の乗り入れはできないが駐車場とキャンプサイトが近い。
2:ゴミ回収を行っている所と行っていない所で料金に100円程度の差がある。
3:直火は禁止だが、焚火台やバーベキューグリルの使用が可能。
4:飲料水は煮沸が必要。
5:販売やレンタル及び自販機などは無い。
6:国立公園や国有林の中なので野生動物が多い。
7:最小限の設備だが整備は行き届いている。
8:予約の必要がない。

飛行機から見た景色    

飛行機とレンタカーの手配はあるものの、計画と準備をすれば、短期間でも憧れのアウトドア聖地でキャンプは可能だということがわかりました。皆さんも是非1度北海道キャンプにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

北海道国設野営場についての紹介動画はこちら


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