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キャンパー憧れの北海道で夏を楽しむ/道東地区国設野営場を探訪(第3弾:然別湖北岸)

キャンパー憧れの北海道で夏を楽しむ/道東地区国設野営場を探訪(第3弾:然別湖北岸)

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キャンパー憧れのアウトドア天国、北海道でキャンプの第3回目は然別湖北岸国設野営場を紹介します。雄大な大自然に囲まれた北海道のキャンプでは、外国でのキャンプに近い装備を少し足す必要があります。そこで今回は北海道でのキャンプに必携の、おすすめアイテムのご紹介もします。


 目次


国設野営場とは?

   

国設野営場とは林野庁(まさしく国)が管理運営するキャンプ場で、その多くは国有林の中にあります。ですから本来無断で立ち入ったりキャンプなどが禁止されている国立公園内でキャンプができるといことで、大自然に囲まれたそのロケーションの良さが何と言っても大きな魅力です。

また国営ということで利用料が非常に安いのも特徴で、少人数であれば予約も無しにすぐにキャンプができます。

ただし国有林を保護する観点から、設備が最小限に留められていることと、動植物の保護に対する制約も細かく設けられていますので、利用に際しては管理棟にある注意書きをよく読んでおきましょう。最小限に留められた設備と言っても、整備はしっかりとされていますので、十分なキャンプの準備がされていれば、利用時に大きな不快感を持つことはほとんどないでしょう。

然別湖北岸野営場

   

然別湖(しかりべつこ)は大雪山国立公園の東端にあり、北海道で一番高い所にある湖です。然別湖北岸野営場はその名の通り、湖の北端に位置しています。ここも国立公園内なので、保護された大自然の懐に抱かれるようなキャンプ場です。

【詳細情報】
利用料:大人¥250 子供¥150 (いずれも1泊料金)
利用可能期間:7月1日~9月30日(毎年この日付で固定されています)
予約:必要ありません
受付時間:午後4時~午後7時(時間外に入場の場合はこの時間に管理棟まで手続きに行ってください)
炊事棟:有り
飲料水:炊事棟の水を煮沸消毒して利用
販売及びレンタル:無し(自販機もありません)
荷物の運び込み:駐車場から手運び(リヤカーが借りられます)
焚火:焚火台で可能
薪の調達:帯広市内のホームセンターなどで購入。(場内に伐採された木が積んでありました)
場内の照明:炊事棟及びトイレのみ点灯
携帯電波状態:不通(湖畔でわずかに通話が可能)

キャンプサイトの状態

   

キャンプサイトは広く開けていて、ところどころに大きなエゾマツや白樺が立ち、林間風の場所もあります。地面は短く刈り込まれた草地で、テントのペグも刺し易く良く利きますが、少し柔らか目の場所も多いので、長めのペグ使用がおすすめです。自立式テントであれば場所を選びませんが、樹木間にロープを渡すタープ設営は場所が限られてきますので、なるべく早く到着して場所の確保をした方が良いでしょう。

キャンプサイトのレイアウト

   

湖西岸の鬱蒼とした細い道道85号線から、さらに森の中に伸びる小道に入ると、急に開けた場所に出ます。そこが然別湖北岸野営場の入り口であり駐車場でもありました。駐車場はキャンプサイトに接していて、フラットで荷物も運び込みやすく、リヤカーも借りられます。

キャンプサイトは一部湖岸の際まで迫っていますが、湖面からは5mほど高い位置になり、太い樹木に隔てられています。然別湖の湖畔には小道がありすぐに降りることができますが、湖畔にテントを設営することは禁止されています。

然別湖北岸野営場の設備

炊事棟

   

場内には2カ所の炊事棟がありますが、今回の利用では1か所のみが利用可能でした。炊事棟には水の蛇口が10個と釜戸が4個設置されています。夜間は午後10時ごろまで明かりが点いています。

トイレ

   

キャンプ場に入って右手にログハウス風の綺麗なトイレがありましたが、今回は改修中のため利用できませんでした。その代わり場内左手奥にバイオトイレが並んでいました。洋式できれいに掃除がされていますが、蓋を開けるとバイオマスを撹拌するローターが見えるので、初めは少し違和感を覚えるかもしれません。

ペーパーは備え付けてありましたが、ストックが少ないようでしたので持参しておいた方が良いでしょう。このバイオトイレの並びの端に小さい発電機小屋があり、場内の照明が点いている間は稼働していて、人によってはうるさいと感ずる方もいるかもしれません。

照明

   

場内は管理棟の軒先、炊事棟およびトイレ以外に照明は無く、それらも午後10時ごろに消灯します。深夜にトイレや水汲みをしに行く時はヘッドライトかフラッシュライトが必要です。その際に気を付けたいのが、ハイシーズンの混雑時に他のテントや人にライトを当てないようにすることと、テントやタープのガイドラインを見落として足に引っ掛けたりしないようにすることです。

ここは区画が無いフリーサイトですから、テントもランダムに設営されますので、明るいうちにトイレや炊事棟、駐車場までのルートを確認しておくことをおすすめします。

   

水は炊事棟で供給されていますが、直接の飲料には適さないので必ず煮沸するように注意書きがあります。食器を洗った場合、次回使うときには1度熱湯をかけてから使うようにするとさらに安心です。

   

今回筆者は携帯フィルターで浄水した湖の水を更に煮沸して利用しました。持参した携帯フィルターの性能は実証済みでしたので、煮沸しないで飲用もしましたが、お腹を壊すことはありませんでした。でもやはり安全に越したことはないですから、必ず煮沸することをおすすめします。

焚火

   

出典:Pixabay

然別湖北岸野営場では直火の焚火は禁止ですが、しっかりと地面から離した焚火台利用であれば焚火はOKです。薪は帯広市内のジョイフルエーケー帯広店かコメリパワー帯広南店資材館で購入持参するか、場内に落ちている木を利用することになります。

   

今回利用した時は場内右手の奥に伐採された木が雑然と積んでありました。また、昨年の大雨の影響で野営場前の湖岸に大量の流木が着岸していますので、この中から乾いたものがあれば利用可能です。これらを利用するためにはノコギリや斧か鉈が必要になります。また、焚火の後の炭は、管理棟脇にある消し炭回収用のドラム缶に捨てるようにしてください。

北海道国設野営場についての紹介動画はこちら

然別湖北岸野営場キャンプでの注意点

ゴミ

   

然別湖北岸野営場ではゴミの回収を行っていません。発生したゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。でもゴミを飛行機に乗せて自宅まで持ち帰ることは困難ですね。この場合空港までの途中で捨てたくなりますが、北海道のこのエリアのコンビニエンスストアーやスーパーマーケットでは、ゴミ箱の設置がされていません。

これは野生動物に荒らされることを防ぐためです。ガソリンスタンドや買い物をした商店に頼んでみるのも一手ですが、成り行きとしてはレンタカー返却時まで持ち続けることになる場合があります。その場合にもゴミはしっかり分別しておきましょう。

特に今回悲しかったのは、キャンプサイトは綺麗だったのに、駐車場には写真のようなたばこの吸い殻が散乱していたことです。喫煙者である筆者はこれを自分の恥と思いすべて回収しましたが、その量はシェラカップ1杯分にもなりました。小さいゴミも持ち帰りましょう。

野生動物

   

ここは大雪山国立公園の東に位置するので、野生動物の棲み処でもあります。森の中にも食料が豊富な夏の間は、比較的ヒグマなどの大型動物は人前に出てくることは少ないようですが、キタキツネは日常的に姿を現します。そしてここでも好奇心旺盛なキタキツネはキャンパーの持ち物を持ち去ろうとします。テントを破るほどの被害は無いようですが、外に放置してある物は被害に会いやすいでしょう。

   

ここでもベアプルーフはしっかり行い、食料や道具はしっかり管理することが必要です。筆者は夕方に管理棟で手続きをしている間に、ナイフの入った袋を持ち去られるところでした。危うく被害にはならなかったのですが、やはりキツネを追い払うのに少し手間がかかりました。キツネがこうした行動をとるのは、もともと好奇心旺盛なこともありますが、人間が餌を安易に与えることから学習してしまった結果です。決して野生動物に餌を与えないようにしましょう。

然別湖の魅力

   

然別湖は何と言ってもその透明度の高さと、標高が高く市街地からは全く隔離されたロケーションから夜空がきれいであることが大きな魅力です。昨年の大雨の被害でしばらくは湖水が濁っていたとのことですが、今回訪れた時には濁りも収まり澄んだ湖水でした。また今回はほぼ満月で夜空も明るかったため、星をそれほど多く観察できませんでしたが、新月や月が上がる前や沈んだ後の夜空は、まるで光の絨毯を空に広げたようになり、運が良ければ天の川も観察できて、地球が銀河系の一員であることを改めて知る思いになります。

   

また、然別湖はカヌーイスト作家の野田知佑氏も訪れたカヌーの聖地でもあり、道路などが無い湖の東側沿いを漕いでいると、野生動物などとの出会いも多いようです。透明度の高い湖のほぼ中央には弁天島という小さな岩礁があり、ここには上陸もできます。然別湖では1艘の遊覧船を除きエンジン付きの船舶は一切運航禁止で、カヌーも1日の利用艇数を制限しています。初心者でもできるカヌー体験を行っているところもありますので、美しい湖の懐深くに身を委ねてみてはいかがでしょうか。

しかりべつ湖ネイチャーセンター

然別湖を中心として活動するネイチャー集団の会社です。夏はカヌー体験をやっていますので、カヌー初心者でも、然別湖の魅力に迫るためにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

公式はこちら:しかりべつ湖ネイチャーセンター

ボレアルフォレスト

カナディアンカヌーやトレッキングのガイドをしてくれるガイドカンパニー。初めて然別湖に行くなら、ここのプログラムをスケジュールに入れてみるのもいいかもしれません。

公式はこちら:ボレアルフォレスト

「無音」を聞いたことがありますか?

   

この然別湖の北岸に位置する野営場は、道道85号線から森の中に少し入ったところにあります。この道道85号線は野営場から先が道路崩落のため通行止めになっている(復旧は来年以降で未定だそうです)ので、この野営場の利用者以外の車両通行が無く、特に夜間はとても静かになります。時折夜行性の鳥の鳴き声が聞こえたり、他のキャンパーの発する音が聞こえたりしますが、それ以外は静まりかえっていて、あたかも無音が聞こえているかのような不思議な体験ができます。

然別湖へのアクセス

   

然別湖へは帯広空港から車で十勝平野を縦断しておよそ1時間30分です。途中平野を抜ける道は真っ直ぐで、日本国内ではなかなか体験できないドライブになります。

   

途中の買い物はカーナビのルートから少し逸れますが、鹿追町内のスーパーとホームセンター及びコンビニエンスストアが最終地点になります。ただし焚火をするのであれば、薪は帯広市内で調達しておくことをおすすめします。鹿追町内のホームセンターでは薪は無く、バーベキュー用の炭販売のみになります。

   

このコンビニエンスストアーから先には商店はありません。然別湖畔の温泉には自動販売機以外ありませんので、食品や氷の調達はここが最終場所になります。ガソリンもここが最終地点になりますので、燃料計のチェックをしておきましょう。

北海道キャンプ必携アイテム

北海道でのキャンプではいくつか特徴的なことがありますので、いくつかのアイテムを必ず用意しておくことをおすすめします。

ベアプルーフ

外国のキャンプ場では常識になっていますが、日本の多くのキャンプ場でベアプルーフの必要はありませんね。でも野生動物が豊富な北海道では必ず行うことをおすすめします。そのために必要なのが、強靭で扱いやすいパラコードです。最低でも10mは必要で、状況に応じて使えるように30mを1巻持って行くことをおすすめします。

害虫対策

北海道では蚊が少ない代わりにアブやブヨが多く、これらに咬まれると激しいかゆみと、場合によっては感染症も引き起こしますので、対策は十分しておいた方が良いでしょう。また、藪の中やラワンブキの生い茂る場所に入る時はマダニに十分注意する必要があります。

浄水フィルター

北海道のキャンプ場の多くは河川の水や湖水を利用しているところが多く、簡単なろ過装置を通しているところもありますが、飲料とするには煮沸消毒をするように注意書きのされているところが多いようです。しかし煮沸できない状況も発生することを想定して、携帯浄水フィルターを持参することをおすすめします。

まとめ

   

然別湖は渓谷を形成する2つの溶岩ドームが成長して、長い時間をかけて谷を塞いで出来た堰き止め湖です。そのため透明度が高く、吸い込まれるように透明な湖水は空の色も吸収しているかのようです。また標高810mという高地で空気も澄んで安定しているため、星空の美しさも圧巻。空と大地の雄大さを感じ取るには最高の場所。皆さんも然別湖に1度は足を運んでみてはいかがでしょうか。

次回はさらに秘境的な然別峡野営場と、キャンプの帰りに寄ってみたいお得な特典付きのレストランの紹介もします。


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