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キャンパー憧れの北海道で夏を楽しむ/道東地区国設野営場を探訪(第1弾:オンネトー)

キャンパー憧れの北海道で夏を楽しむ/道東地区国設野営場を探訪(第1弾:オンネトー)

 キャンプ場

広大な山々と夕日

暑い日が続く日本列島。涼しい場所を求めて山や高原に出かけたくなります。なかでも北海道は涼しさ一番の国内有数のアウトドア天国ですね。でもキャンプ初心者には少し敷居が高いと思っていませんか?そんな方にも涼しい北海道で本格的キャンプを楽しんでもらえるように、予約なしで気軽に利用できる格安な国設野営場を一足早く取材をしてきました。今回はオンネトーについてご紹介します。


 目次


国設野営場とは?

新緑の森の中の様子    

国設野営場とは林野庁(まさしく国)が管理運営するキャンプ場で、その多くは国有林の中にあります。ですから本来無断で立ち入ったりキャンプなどが禁止されている国立公園内でキャンプができるといことで、大自然に囲まれたそのロケーションの良さが何と言っても大きな魅力です。

また国営ということで利用料が非常に安いのも特徴で、少人数であれば予約も無しにすぐにキャンプができます。

ただし国有林を保護する観点から、設備が最小限に留められていることと、動植物の保護に対する制約も細かく設けられていますので、利用に際しては管理棟にある注意書きをよく読んでおきましょう。最小限に留められた設備と言っても、整備はしっかりとされていますので、十分なキャンプの準備がされていれば、利用時に大きな不快感を持つことはほとんどないでしょう。

北海道道東地区4カ所の体験

今回2017年7月初旬に十勝地区一帯の国設野営場4カ所を巡ってきました。そのうち1カ所は立ち寄っただけですが、他3カ所は実際にキャンプをしてきましたので、それぞれの野営場を個別にご紹介します。

オンネトー野営場

オンネトー野営場の看板    

オンネトーとは地元北海道の方にも人気の神秘的な小さい湖のことで、阿寒国立公園内の雌阿寒岳の麓にあります。キャンプサイトはエゾ松や白樺を中心とした雑木に囲まれた、オンネトー(「オンネトー」はそれ自体が小さい湖という意味で、オンネトー湖とは呼ばないそうです)の畔に位置する林間サイトです。

【詳細情報】
利用料:大人¥350 子供¥200 (いずれも1泊料金)
利用可能期間:6月1日~10月30日
予約:必要ありません(団体の場合は必要)
受付時間:午後4時~午後7時(時間外に入場の場合はこの時間に管理棟まで手続きに行ってください)
炊事棟:有り
飲料水:炊事棟の水を煮沸消毒して利用(炊事棟の蛇口の一つに浄水器が着いていました)
販売及びレンタル:無し(自販機もありません)
荷物の運び込み:駐車場から手運び(リヤカーが借りられます)
焚火:場内に点在するU字構でのみ可能
薪の調達:女満別空港からは美幌町内、帯広空港からは足寄市内のホームセンターで購入。または場内の落ちている枝や倒木を利用。
場内の照明:管理棟、炊事棟、東屋及び街灯3本(通常は10時消灯)
携帯電波状態:不通

キャンプサイトの状態

オンネトー野営場のキャンプサイトの様子    

サイトの地面は腐葉土が主体でフカフカしています。全体的に湖に向かって緩やかな傾斜がありますが、水捌けが良く平坦な個所も多いので、寝るのに不快な思いはしませんでした。
地面が柔らかいのでペグは刺しやすいのですが、しっかり効かせるためには少し長めのペグのほうが良いでしょう。場内に落ちている枝をペグとして利用するのであれば、30cmほどの長さにカットするとよいでしょう。

キャンプサイトのレイアウト

オンネトー野営場のマップ    

駐車場の奥に管理棟があり、ここで受付をしたらその先からがキャンプサイトになります。管理棟の隣の小高い所に炊事棟があります。管理棟から場内に歩道が通っていますが、これはオンネトー遊歩道のハイキングコースと兼用になっていて、日中はハイカーが良く通ります。この通路から湖側に向かって林間にテントを張る場所が広がっています。ただしテントの設営は湖岸から30m以内は禁止で、それを示す看板から内陸側に設営します。

通路の奥(野営場入り口から約200mくらい)にキャンプファイヤーのできる広場があり、ここまでがキャンプサイトになります。

トイレ

トイレは水洗式で野営場入り口の管理棟にあり、男女別で洗面台も設置してあります。(筆者は男性ですので女子トイレは不明ですが)大便器は3カ所が和式で、1カ所が洋式でした。清掃は行き届いており、ロールペーパーの予備も完備されていましたが、混雑時は消耗する可能性もあるので、水洗用の流せるロールペーパーを1巻持参しておくことをおすすめします。

焚火

オンネトー野営場の野外炉    

多くの国立公園内では焚火は禁止になっていますが、オンネトー国設野営場では指定された野外炉であれば焚火が可能です。野外炉はU字構のようになっていますが、側溝に使われるものより大きく、ゆったりと火が起こせます。

ただし薪の販売は行っていませんので、ホームセンターなどで購入し持参するか、場内に落ちている枝や朽ちて倒れた木を利用することになります。料理をするのであれば、落ちた枝で火床を作り、持参した木炭に火を移すようにすると良いでしょう。

網の上で焼かれている肉の塊    

今回の利用では現地のお仲間が持ち寄ったお肉を、じっくりローストしていただきました。大自然の中で焚火を囲んだ食事は、まるでここが日本ではないかのような錯覚さえ覚えました。

夜のキャンプサイト

オンネトー野営場のキャンプサイトの夜の様子    

オンネトー野営場では管理棟、炊事棟、東屋のほか場内3カ所にLED照明が設置されています。通常は午後10時に消灯するとのことでしたが、筆者が利用した7月5日の夜は一晩中点灯していました。写真ではかなり明るく映っていますが、実際はこれほどの明るさではなく、炊事棟やトイレに行くにはフラッシュライトなどを持っていた方が良いでしょう。またこの照明が睡眠の邪魔になるようなことはありませんでした。

夜の森と緑のテント    

就寝中はとても静かで、どこかで枝が落ちる音や、他のキャンパーのテントの出入りの音がとても良く聞こえるくらいです。筆者のテントの周りではキタキツネがやってきたらしく、小さい動物の足音が聞こえましたが、キツネはテント内に人がいると分かると近づいてきませんので、大きな被害にあうことはないでしょう。

オンネトーへのアクセス

女満別空港からオンネトー野営場へのアクセスマップ    

オンネトーは阿寒湖の南西側に位置し、女満別空港からは車でおよそ1時間半です。食材および炭や薪などの買い物は空港から15分ほどの美幌町内で済ませておいたほうが良いでしょう。その先は阿寒湖畔のコンビニエンスストアーが最終買い物可能地点になります。

帯広空港からオンネトー野営場へのアクセスマップ    
オンネトー野営場付近の買い出し地点のマップ    

また、十勝地区を回る予定であれば帯広空港利用になります。帯広空港からオンネトーまでは車でおよそ2時間半で、空港から約1時間半ほどの足寄市内が最終買い物可能地点になります。

オンネトーの魅力

オンネトー野営場の神秘的な湖    

オンネトーは何と言っても神秘的な湖が魅力です。晴れた日であれば1日で数色に湖水の色が変わって見える幻想的な湖です。その美しさを保護するために、ここでは原動機付はもちろん、手漕ぎのカヌーの使用も制限されています。ですから動植物の生態系保存状態が良く、湖自体が呼吸をしているかのように表情を変化させます。特に紅葉のシーズンは静かな水面に多彩な色を映し出し、息をのむほどの美しさになります。湖畔の散策コースは湖を見るポイントとしても良いばかりでなく、動植物の観察でも興味深い発見が数多くあるでしょう。

周辺の見どころ

湯の滝の様子    

出典:足寄町

オンネトーは阿寒国立公園内にあり、阿寒湖まで車で30分ほどです。またこの周辺は火山帯でもありますので温泉も多く湧き出ています。オンネトー野営場から徒歩で約40分の所には、湯の滝があります。世界で唯一天然のマンガンが発見され特別天然記念物になったため、現在は入浴できませんが、大自然の驚異を目の当たりにすることができます。

キャンプ場からのハイキングコースは、雌阿寒岳を巡る片道4.5kmで、上りに2時間から3時間、下りに1時間半から2時間ほどの雄大なコースです。

朝が早い夏の北海道

木の葉    

夏の北海道は日が長く、朝は3時半ごろから空が白み始め、晴れていれば5時には日が昇っています。オンネトーのように美しい湖の朝の幻想的な風景を見るためには、遅くとも4時には起床することをおすすめします。

また、夜も完全に日が落ちて暗くなるのは午後7時半ごろですから、行動時間が長くなります。体力の回復を考慮して早めに就寝することをおすすめします。

朝の最低気温はおよそ13度程度で、薄手のシュラフでも寒さを感じることはありませんでした。

オンネトーキャンプでの注意点

動植物の保護

森で木を伐採している様子    

オンネトーは国立公園内ですから、動植物の捕獲や採集はできません。つまりハンティングはもちろん、釣りや花を摘み取ったりということも禁止です。

特に焚火の燃料である薪を調達する際には、自然に落ちた枝や枯れて倒れた木などを利用します。キャンプ場内には整備のために切り倒された木を切り分けたものも散在しますので、それらも利用することになります。ですがそのためには斧やノコギリが必要になりますから、薪や炭は準備して行ったほうが良いでしょう。くれぐれも生きた立木を倒すようなことはお止めください。

野生動物について

オンネトー野営場の注意点    

北海道と言えばヒグマ、鹿、キタキツネなどが思い浮かぶと思いますが、ここでは特に日常的に遭遇することの多いキタキツネについての注意点です。

オンネトーのキツネは人間をそれほど恐れていません。ですから至近距離でも人の注意が払われていないところに近づいてきて、興味のあるものは何でも持ち去ろうとします。それがテント内の物でも、人がいなければテントを破って持ち出します。

キタキツネが人を恐れず傍若無人になった原因は人間にあります。人が物珍しさから餌を与えてしまうことにより、人のいるところには常に餌があるという知識が身についているのです。またキタキツネはもともと大変好奇心の旺盛な動物で、そのため食べ物でなくても興味をひくものがあれば何でも持ち去ろうとします。

ベアプルーフされている荷物    

このほか自然豊かなオンネトーでは鹿やヒグマも生息していますので、最低限食料などは野生動物の手の届かないところに保管する必要があります。食料などはベアプルーフをするか、車まで持って行き保管することをおすすめします。

また、野営場に連泊したり、撤収前の早朝に散策に出かけたりするために野営場を離れる際には、テントのフライシートをしっかり閉じたり、できればパッキングをして車の中に保管したほうが良いでしょう。

そして筆者も被害に!

キタキツネの被害にあったテント    

暗くなりテントからわずか5mの所で食事をとっていると、何やらガサゴソと音がしたので、音のする方にフラッシュライトを向けると、なんとキタキツネがテントのそばに!300ルーメンというかなり明るいライトで照らされても、こちらを見ているだけで動こうとはしません。そこで私が立ち上がってキツネの方に歩きだし追い払おうと、3mほどの距離になってやっと逃げだしました。しかしその先でまた立ち止まりこちらをうかがっているのです。ですからさらに追い払おうとキツネに向かって走り出して、やっと遠くへ逃げて行った次第です。

ですがその後トイレに出ている間に、またやってきて物色していったようです。被害はテントのメッシュを引きちぎられて、あたりにスタッフザックが散乱し、パラコードが入っていた小さいバッグを持って行かれました。

飲料水について

オンネトー野営場の炊事棟    

野営場内には売店は無く、飲料水などの自動販売機もありません。水は炊事棟の水場がありますが、ここの水は簡単なろ過装置を通ってきているだけですから、そのままでは飲料に適さないとされています。必ず煮沸してから口にするようにしましょう。

キタキツネにはエキノコックスという寄生虫病原体の保有個体が多く、エキノコックスは経口感染します。そのため手は良く洗い、生水は飲まず必ず煮沸するようにしてください。エキノコックスは60度以上の過熱を10分以上することで死滅します。また、更に携帯式の浄水器を通すこともおすすめです。0.1マイクロメーターのフィルターであれば、大きさが30マイクロメーターあるエキノコックスは食い止められます。

テントの設営について

オンネトー野営場のキャンプサイトの様子    

オンネトー野営場は自然林の林間サイトで、エゾ松のような針葉樹も多く、自然に枝が落ちることが良くあります。テントを張る際にはその上方に枯れていたり落ちそうな枝がないか、よく確認する必要があります。またテントはフライシートやタープなどでダブルウォール式にし、ガイドロープのテンションは張り過ぎない程度にしておいたほうが良いでしょう。

テントやタープ地が張り過ぎた状態の所に枝などが垂直に落下すると簡単に突き破ってしまいます。ですから少しだけ生地に余力を持たせたり、ガイドロープにショックコードを利用するなどして、万が一枝が落下してもダメージを最小限に抑える工夫をしましょう。

北海道国設野営場の動画はこちら

まとめ

オンネトー野営場の神秘的な湖    

北海道の澄み切って乾いた空気と圧倒される大自然は、スケールが大きくまるで外国にいるかのようです。その中でも国設野営場は、国有林の中でキャンプができる絶好のロケーションでした。野生動物との共存についても教わることの多い、少しワイルドなキャンプですが、暑い都会を抜け出して、皆さんも是非北海道の大自然に触れてみてはいかがでしょうか。次回は糠平(ぬかびら)湖野営場と北海道キャンプを実現するための各種情報をお届けします。


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