【徹底レビュー】KEEN(キーン)のヨギ!使用感やサイズ感、シャンティとの違いをチェック
【徹底レビュー】KEEN(キーン)のジャスパー!サイズ感や機能性などをチェック
2024.06.21ファッション
「JASPER(ジャスパー)」といえば、2008年の誕生以来、KEEN(キーン)を代表するモデルとして、世界中で愛されているアウトドアスニーカー。そんな定番シューズのサイズ感やアウトドアでの使用感といったポイントを、実際に履いてチェックしました。購入を考えている人はぜひ参考にしてください。
制作者
遠藤匠
ファッションも遊びも、モノやヒトから入るタイプのフリーランスライター。ボルダリングに挑戦するもあまりの才能のなさに絶望して挫折した苦い思いでありながら、ヨセミテのキャンプ4でのキャンプ経験があるのが唯一の自慢。フィットネスにハマったのをいいことに、身体を作ってからボルダリングのリベンジに挑むことを画策している。
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もくじ
KEENの定番シューズ・ジャスパーの特徴は?
「ジャスパー」は、クライミングシューズとコンフォートシューズを融合したアウトドアスニーカー。普段使いはもちろん、不整地でも歩きやすい設計なので、キャンプやハイキングのシューズとしても人気を博しています。
ジャスパーの使用感、機能面をレビュー!
ここからは、「ジャスパー」を実際に履いてみて、履き心地やサイズ感に加え、歩きやすさや蒸れにくさ、滑りにくさといった機能面をチェック。良い点だけでなく、注意点も含めてレビューします。
KEENジャスパーのおすすめポイント
つま先まで靴紐があるのでフィット感を調節できる
岩場や斜面でも安定して歩ける
立体的なフットベッドのおかげで歩きやすく疲れにくい
ソールがフラットなので街でも履きやすい
【サイズ感】幅狭めなのでワンサイズアップがおすすめ
「ジャスパー」のサイズに関して、メーカー公式で0.5cm大きめを選ぶことが推奨されています。それは、「ジャスパー」の幅が狭めに設計されているためです。実際に履いてみても、足幅や甲部がタイトに感じました。筆者の場合、通常のスニーカーを選ぶ際は27.0cmか27.5cm(Nike エアフォースワンの場合は27.0cm)で、今回試着した「ジャスパー」は27.0cmでした。
足幅に対してキツく感じ、捨て寸と呼ばれるつま先のゆとりもない状態。アウトドア用の厚手の靴下を履く場合はメーカー推奨の0.5cmアップでもキツい可能性があるので、1cm大きめを選びたいところです。
「ジャスパー」には女性用モデル「ウィメンズ ジャスパー」もあり、こちらもメンズ同様に幅が細めの設計。普段は24.5cmのスニーカー(コンバース ALL STAR)を履いている女性が25.5cmを試着したところ、足幅に対してキツさを感じることなく、ちょうどいいサイズ感でした。
【履き心地】足型に合わせて、つま先までフィット感を調節できる
「ジャスパー」の特筆すべき特徴は、靴紐がつま先まであること。靴紐を通すアイレットは合計20個もあります。クライミングシューズ由来の設計で、足の先までフィット感を調節できます。筆者のような甲高な足でも靴紐をぐっと広げて履くことで窮屈に感じることなく履けました。つま先までフィット感を細かく調節できるので、幅狭甲低な足にもアジャストさせやすい靴といえるでしょう。
一方、履き口がタイトな設計も特徴的です。履き口がしっかり足首にフィットするため、大きめのサイズでも脱げやすさがなく、快適に歩けました。
「ウィメンズ ジャスパー」を愛用する女性からは、脱ぎ履きしやすい点がお気に入りとの声がありました。「厚みのあるシュータンが着脱時も倒れにくく、立ったままの脱ぎ履きも容易なので、キャンプでは必ず履いている」のだとか。
なお、「ジャスパー」について「つま先が当たって痛い」という口コミを目にすることがありますが、これは靴というよりもサイズ選びによる問題が大きいです。つま先の捨て寸は、一般的に1.0〜1.5cmほどが理想的とされています。「ジャスパー」においても、履いたらまずつま先を上に向け、ゆとり(捨て寸)があるか指で触って確認するのが賢明です。
足がキツい、痛い場合はどうする?
「ジャスパー」を履いて、キツさを感じる場合は、足の形に慣らすために厚手の靴下をあえて2枚履きし、足の指や足首を動かすのがおすすめ。素材が伸びやすくなり、キツさを多少軽減できます。
このような対処をしなくても済むように、できれば購入前に試着をするのがおすすめ。なお、KEEN公式オンラインストアで購入したものは購入後30日以内であれば着払いで返品できます。サイズが合わない場合は検討してみてください。
詳細はこちら:KEEN
【歩きやすさ】砂利道や坂道も負担なく歩ける
「ジャスパー」には、足裏の形状に合わせて立体成型されたフットベッド(インソール)が内蔵されています。フットベッドは土踏まずの部分が盛り上がっており、足のアーチを押し上げることでスムーズな歩きをサポートしてくれます。
土踏まずが沈まないことで、疲労軽減効果も期待できます。実際、不安定な地面や傾斜のある道を歩いても足裏に疲労が蓄積する感じがなく、非常に快適でした。
アウトソールは、踏み跡を残しにくい耐摩耗性とグリップ力を発揮するように設計された、ノンマーキング仕様ラバー製。ラグ(切込みの深さ)があまりないのですが、砂利道でもしっかりと地面をとらえられ、ガシガシと歩けました。
ソールはトレッキングシューズほど凹凸が激しくないため、フラットな地面でも歩きやすいです。「ソールが硬い」という口コミを目にしますが、それは「ジャスパー」が走ることを目的とした靴ではないため。スポーツ用シューズのようなクッション性はないので、高反発なシューズが好きな人は物足りなさを感じる可能性も。クッションが強すぎないからこそ、安定して地面をとらえられるのですが、この点は好みの問題といえます。
加えて、つま先にアウトソールと一体化したトゥプロテクションがあるのもポイント。硬さのあるプロテクションがつま先を衝撃から守ってくれるので、岩場でもちゅうちょなく歩けました。
つま先に重心をかけやすいので、登り道を安定して歩けるのもありがたいポイント。かかとにも、アウトソールと一体化したヒールカウンターがあり、安定性を向上させています。
【蒸れにくさ】メッシュによって通気性と速乾性抜群!
アッパーの裏地にはメッシュのライニング材を採用
「ジャスパー」には、通気性と速乾性に優れるメッシュライニングが施されています。これによって、足入れした際はドライで爽やかな履き心地に。
炎天下で30分ほど履いたあとも蒸れを感じることなく、快適に過ごせました。靴下が湿ることもなく、通気性が十分に発揮されていることもわかります。
【撥水性・滑りにくさ】水辺も安心して歩ける
「ジャスパー」の甲部に採用されているスウェード生地には撥水加工が施されています。一定量の水を弾き、内部に染み込むこともありませんでした。ただし、完全防水とは謳っておらず、ゴアテックスのような防水透湿性に優れる皮膜をライニングしているわけでもありません。一定量を超えると水が染みてきてしまいます。
防水性を重視するのであれば、のちほど紹介する「ジャスパーツー」がおすすめ。防水透湿素材の“キーンドライ”をライニングし、ウォータープルーフ仕様にアップデートしたモデルです。
岩の上でもしっかり安定
「ジャスパー」は岩の上に足を置いても、しっかりとグリップして安定感があります。アウトソールの溝に土や汚れが入り込みにくいため、グリップ力が落ちにくい点もポイント。グリップ力の高さは斜面においても同様に感じられ、グイグイと足に荷重をかけながら登ることができました。
街とアウトドアで、シームレスに使える二刀流シューズ
「ジャスパー」を履いてみて、見た目の魅力だけでなく機能性の高さや履き心地の良さなど、多くの人に愛される理由がわかりました。スニーカーとトレッキングシューズの良いとこ取りをした、魅力的なシューズ。街と自然の中で快適さとおしゃれを楽しみたいなら、選択肢の筆頭にあげるべきでしょう。
機能アップしたジャスパーツー 、ジャスパーロックスも必見
「ジャスパー」の快適な履き心地はそのままに、より高いスペックを求めるなら、完全防水仕様の「ジャスパーツー」(メンズのみ)、あるいは伸び縮みするバンジーシューレースで脱ぎ履きのしやすさを向上させた「ジャスパーロックス」を選ぶのも手です。
前者はキャンプで突然雨が降ってきても安心。後者は防滑性能を高めた新設計のソールユニットを搭載しているため、アウトドアでの頼り甲斐がさらに増した一足です。
ジャスパーの注意点、よくある疑問
ここからは「ジャスパー」選びの際に留意したい点や素朴な疑問に対する答えを紹介します。
お手入れ方法は?
汚れた場合、水で濡らして固く絞ったタオルで全体を湿らせ拭き取ります。その後、形を整えて風通しの良い場所で乾かしましょう。甲部のスウェードは、多少の汚れならブラッシングで落とすことが可能。こまめにブラッシングすることで長持ちします。
水洗いはできる?
完全防水仕様ではないので、水洗いは避けるのが賢明。完全に水で濡らしてしまうと甲部の形が崩れたり、傷みやすくなったりする可能性があります。
模造品との見分け方はある?
キーンでは、コピー製品を見分けるための手掛かりとして下記のようなポイントを挙げ、注意を促しています。
キーンの名称やロゴを表示していても、偽造品を販売するウェブサイトである可能性も。確証が持てない場合は、キーンに問い合わせることをおすすめします。また、不正サイトである可能性がある場合の特徴として、以下のような点も挙げているので購入には注意してください。
お問い合わせはこちら
- 靴箱に安物の薄いボール紙を使用するか、包装なしで製品を発送する
- 製品包装に間違ったスペルが見られる
- 偽造品と keenfootwear.com の靴製品画像を比較したときに、模造品の靴の場合は、ゆがんでいるなど、「質が悪い」と感じる違いがある
- 真正品とは色彩や色合いが異なる。靴の表底が薄い、堅い
- 販売者の請求書に、連絡先情報または住所が記載されていない
- 商品の販売価格が極端に安い
- 支払方法が銀行振込のみ
- 代金振込先の銀行口座名義が個人名義
- 連絡先電話番号の記載がない
- 説明におかしい日本語表現が使われている
ロングセラーも納得のアウトドアスニーカー
「ジャスパー」は、おしゃれな見た目とアウトドアシーンに役立つ性能をしっかり備えた “ちょうど良い”スニーカー。街とアウトドアの両方で快適さを担保しており、幅広いシーンで活躍してくれること請け合いです。
撮影:木下 誠
今回紹介したアイテム
商品画像 | ||||
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商品名 | KEEN(キーン) ジャスパー | KEEN(キーン) ジャスパー | ジャスパー ツー ウォータープルーフ | ジャスパー ロックス エスピー |
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