耐水圧はたったの300mm台!?買う前に知りたいコットンテントの雨事情
意外と盲点!?テント生地の種類と選び方を紹介します!
2024.05.22ノウハウ
キャンプの必須アイテム、「テント」!テントと一口に言っても、使用されている素材はさまざまです。「何が違うの?」「どれが一番いいの?」と感じている人に向けて、素材の種類や、自分に合ったテント生地の選び方を紹介します。機能性に注目してみましょう。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
テントの生地でキャンプは別物に!
テントを探す際は、生地素材に注目。材質ひとつでテント内の快適さや、環境に合った使い勝手が決まってきます。もしも条件の合わないテントを使うと湿気で寝起きは最悪、なんてことも。しっかり違いを理解して最高のテントを見つけましょう!
生地の種類を知っておこう!
ポリエステル
ポリエチレンテレフタレートと言う樹脂の糸で織った生地です。最もよく見るテント生地で、紫外線に比較的強く価格もお手頃です。繊維が水を吸わないのでカビにくく、テントの外側のフライシートに使われていることが多い素材です。
ナイロン
ポリアミド樹脂の繊維の糸で織った生地です。耐久性が高く伸縮性もあり、ポリエステルより軽くて丈夫な生地です。水分吸収しやすいですがすぐ乾くので安心です。紫外線には弱いですが、テントに使用されている場合は特殊な加工により紫外線に強く、防水性がある場合がほとんどです。
コットン
天然素材であるコットン綿を使用。厚手の生地でおしゃれキャンパーに人気のあたたかなデザインが魅力です。夏は涼しく、冬は暖かいのが最大の特徴。天然素材ですので化繊と違い丈夫で長持ちです。吸湿性が高いので結露しにくいですが、カビやすいので完全に乾かす事が大事。そんな弱点を克服したポリエステルとの混紡生地「ポリコットン」も、扱いがコットンより簡単で人気です。
シルナイロン
ナイロンにシリコンを染み込ませた生地です。シリコンはナイロンの繊維にまで染み込んでいるため、防水性が高く普通のナイロンの何倍も強いといわれています。一方、通気性がなく、高価で、破れたときに修理が難しいのが難点。引火しやすく良く燃えるので火気厳禁素材です。
PEクロス
「PEクロス」とは「ポリエチレンシート」の事で要するにビニールシートです。価格は安いですが耐久性はあまりありません。
徹底比較!自分にはどれが合うの?
テントは1枚全て同じ素材とは限りません。フライはポリエステルで、本体と床はナイロン。フライと床はポリエステルで本体はコットンなどなど・・・。それぞれに適材適所がありますのでいろんな素材を徹底比較!ご自身に合う素材を探してくださいね♪
ポリエステル
最も多く使われている素材です。カビにくく紫外線に強いので、メンテナンスが面倒くさいという人向け。扱いやすいが通気性が悪く、雨の日などは内部が蒸れやすいのが難点です。
ナイロン
登山用などに多い素材。軽くて丈夫。ポリエステルの次によく使われています。軽量化したい人向けです。
ポリコットン・コットン
丈夫で長持ち。生地が厚いので外気熱を遮断し、逆に寒い時は温かい空気を逃しません。結露しにくいが生地自体が水を吸いやすく重い。ポリコットンの場合多少改善されます。素材の性質上、乾燥に時間がかかります。カビやすいのでしっかり乾かして収納しましょう。夏でも冬でも快適な室内で、おしゃれキャンプをしたい方に。
シルナイロン
防水性が高く非常に丈夫で長持ち。かわりに通気性はほぼありません。価格は高いです。非常に燃えやすいのできちんと管理できる方向け。一生もののテントが欲しい方は是非。
テント生地の用語あれこれ
D(デニール)
デニールという数字が多いほど糸を多く使用しており生地は厚く、強くなります。同時に素材の重量は増加します。逆にデニールが少ないほどテントが薄くて破けやすいので注意が必要です。しかしデニールが低くても特殊な加工により丈夫なテントを作ることもできます。
T(タフタ)
たて糸が交互によこ糸の上下を通過する織り方。平織りで密度の高い織物です。
ツイル
斜めの方向に連続して斜線状をなす織り方です。平織りに比べ繊維密度が高くなり強度が増します。
オックスフォードクロス
縦糸と横糸を2本ずつ引き揃えて織った目の粗い織物。日本名は斜子織り(ななこおり)と呼ばれしなやかな手触りが特徴です。
リップストップ
生地の耐久性を上げるためによく使われている方法。「裂け目(RIP)を止める(STOP)」という意味で、生地に穴が空いてもそれ以上広がらないようになっています。デニールの低い薄い生地が裂けてしまうのを防止するため、繊維を小さな格子状に縫込んで補強しています。
生地にはこんな加工もされています!
PUコーティング
ポリウレタンコーティングはフライシートやボトム部分に施された防水加工です。よく使われるコーティングですが経年劣化により古くなると、水分と反応し加水分解が引き起こされてポロポロと剥がれ落ちたりベタベタとすることがあります。必ずよく乾燥させて加水分解しないようにしましょう。
テフロン撥水加工
フライパンでよく聞くテフロン加工ですがテントにも使用されています。フッ素樹脂で加工されており簡単に剝がれたりしませんが、汚れを放置すると撥水面の特殊な配列が乱れ、水を弾く力がなくなります。綺麗にメンテナンスしておきましょう。
UVカット加工
最近のフライシートはほとんどがUVカット加工されています。日焼けを防いでくれるアウトドア女子の味方ですね。
デュラシールド
デュラシールドは非常に強い長寿命コーティングで持続的な防水性を誇ります。アメリカ空軍のために開発された素材が配合されており、長期にわたり表面を保護してくれます。
シリコンコーティング
シリコンコーティングは、繊維の中にまでシリコンを染み込ませているので防水性が高く、生地が強固になります。しかし強度と引き換えに通気性がなくなります。
燃えないテント!!
「難燃性生地」や「耐火生地」など呼び名はさまざまですが各社生地を燃えにくく加工しています。キャンプ中はたき火やバーベキュー、ランタンを倒してしまったりと火がすぐそばにありますので、こうした加工の生地で火事の危険を減らしましょう。
素材別おすすめテント6選
素材に注目してシーン別にキャンプを楽しもう!
テント生地はその特性により使い勝手がかなり変わってきます。キャンプ場や季節に合ったテントを見つけて、楽しいキャンプ生活を始めましょう!
今回紹介したアイテム
商品画像 | |||||
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商品名 | スノーピーク アメニティドーム | ロゴス LOGOS ナバホTepee 400 | キャプテンスタッグ クレセント 3人用ドームテント | ノルディスク Ydun5.5 | 【シルナイロン】TERRA NOVA(テラノバ) レーサーコンペティション1 |
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