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スキレットのステーキ料理

出典: PJjaruwan/ゲッティイメージズ

カフェでも大人気のスキレット&ダッチオーブン!鋳鉄クッカーの魅力

※本記事には一部プロモーションが含まれます

「スキレット」や「ダッチオーブン」。キャンプやアウトドアに興味がある方は、一度は聞いた事がありますよね。最近では、カフェやグランピングで提供される料理にも使われ人気を集めているこの「鋳鉄クッカー」。普通のフライパンや鍋とは何が違い、何が料理をおいしくするのでしょう? 実際に使用している筆者がその魅力をご紹介します!

鋳鉄クッカーとは?

スキレットに入った色鮮やかな料理

出典:Shaiith / ゲッティイメージズ

「鋳鉄クッカー」とは、簡単にいうと加熱した鉄を型に流し込み、冷えて固まった後、型から取り出して作った調理器といういうことです。スキレットダッチオーブンをすぐに連想するかと思いますが、実は日本人にはおなじみの南部鉄器も鋳鉄製ですし、身近なところではたこ焼き器なども鋳鉄製のものが多いのではないでしょうか? キャンプの調理器ではもちろんスキレットとダッチオーブンが代表格。鋳鉄製品のアメリカの老舗「LODGE社」製のものが種類も豊富で有名ですが、各アウトドアメーカーからもさまざまな特色ある製品が販売されています。

鋳鉄クッカーのおいしさの秘密

筆者自身もキャンプでスキレットやダッチオーブンを使用しており、ステーキ1枚を焼くにしてもその焼き上がりのおいしさに感動することがしばしば。家族に何も告げず出してもみても「今日の○○はおいしくできたね!」「上手に焼けたね!」なんて言われるのですが、それはなぜなのでしょう? その秘密に迫ります。

1. 温度のムラが少なく、初心者でも高温でおいしさを封じ込められる

鋳鉄製のクッカーは熱伝導の良い鉄というよりも、むしろ石に近い調理器。調理の際は重く感じますが、この肉厚な作りが一度温まると冷めにくい保温性を生み出し、抜群の熱制御力で、素材のおいしさを引き出してくれます。 食材を入れても温度が下がりにくく温度のムラも少ないので、初心者でも高温でおいしさを封じこめたり、弱火のじっくり料理が可能なのです。

2. 蓋の重みで圧力がかかり、まるで圧力鍋のような調理法が可能

筆者もよくダッチオーブンで塊肉を煮込んだりするのですが、まさにこの特徴を利用。鋳鉄製の重たい蓋をしっかりと閉じれば圧力がかかるので、固い素材を柔らかく調理できます。煮込んだり、蒸し焼きにしたり、無水料理・無油料理もおいしく作れます。

3. 上からも下からも熱調理が可能

ダッチオーブンの形状はさまざまありますが、標準的なものは蓋の上に炭を置いて上からも熱調理が可能。上下から安定した熱源でしっかりと加熱できるので、自宅のオーブンで作るようなローストチキンやパン等もおいしく調理できます。 またスキレットにおいても大きさが丁度よいサイズのものが二つあれば、片方で調理し、もう片方を空のまま熱で温めてから蓋として被せれば、上からの熱を加えることができます。

鋳鉄クッカーの使用前準備とお手入れ方法

鋳鉄クッカーを手入れする様子
鋳鉄クッカー料理のおいしさの秘密を知ったところで具体的な使用方法です。スキレットは基本的にはフライパンと変わりません。ダッチオーブンは上で述べたような、炭を置いての上下からの熱調理にチャレンジしてみたいところ。初心者におすすめ料理で説明しますのでぜひ挑戦してみてくださいね。

使用前にシーズニングしよう

シーズニングとは新品の鋳鉄クッカーを調理できるようにする準備です。現在はシーズニング不要として販売されているものが多くありますが、使用後のお手入れにも通じることですので、やり方を覚えておくと良いでしょう。ここでは家庭でもできる簡単な方法を説明します。

1. 錆び止めワックスを落とす

新品の製品には、工業用の錆び止めワックスが塗られているのでそれを落とします。スキレット、ダッチオーブン(蓋も)に水を張り加熱。水の温度が40度くらいになったら火からおろし、食器用洗剤とタワシでごしごしと洗い流します。

2. 再度火にかけ残ったワックスを焼き切る

火にかけるとワックスが気化し、白い煙が出てきます。煙がでなくなるまで火にかけ、クッカーが黒く(縁まで)なったら完成。火から下ろします。

3. 油の層をつくる

熱いうちにサラダ油やオリーブオイルをキッチンペーパーなどでまんべんなく塗り、再度火にかけます。煙がでるまで加熱し、でなくなったらおろし、また油を塗り火にかけます。この作業を3回ほど繰り返します。

4. くず野菜を炒める

くず野菜を入れ弱火から中火にかけ、中をこするように炒めます。しっかり炒めたら野菜を捨てて、いったん冷まします。

5. 再度水を入れ火にかけ洗う

1. の要領で今度は洗剤を使わずに洗います。

6. 水を捨て、再度火にかけ水分を飛ばし油を塗る

再度火にかけ、水分が蒸発したらラストスパート。最後に油を薄く塗ったら終了です。

使用後のお手入れ

すごく面倒な作業だ! と思ってしまった方は、シーズニング不要の製品もたくさんありますのでご安心を。実は筆者もその一人です。シーズニング不要のものを選び、最初はできるだけ油をよく使う料理をして、クッカーに油が馴染むようにしました。使用後は5.6. のお手入れのみで十分に使っています。

初心者におすすめな鋳鉄クッカー料理

普段の料理を鋳鉄クッカーでつくるだけでおいしい!

鋳鉄クッカー初心者にとって、まずは普通のフライパンでつくる料理をスキレットでつくってみることをおすすめします。ステーキ、餃子、ハンバーグ、オムレツなど、こんがり焼き上がりいつもとは違ったできにびっくり!
ダッチオーブンにおいてもビーフシチューやカレー等、いつもの煮込み料理をつくってみましょう。圧力効果でお肉や野菜が煮込まれて、市販のルーを使っても驚きのおいしさに!

一歩進んで、ダッチオーブンでつくるローストポーク

ダッチオーブンでつくるローストポーク
普段の料理からアウトドアドア料理へと一歩進んで、簡単にできるローストポークの作り方をご紹介。おおまかなレシピになりますが、そこはキャンプ飯。豪快につくってみてください。 【材料】 豚肩ロース肉(400g程度×2) 塩(ひとにぎり) こしょう(少々) にんにく(1個) ローズマリー(2本) オリーブオイル(適量) じゃがいも、にんじん、タマネギ(適量) 1. 豚肩ロース肉に塩こしょうをもみ込みます。
ローストポークの下準備
2. 1.に切れ込みを入れ、スライスしたにんにくとローズマリーを挟み、しばらく馴染ませます。(馴染ませている間に炭をおこします) 3. 火がおきたらダッチオーブンをかけ温めます。
ダッチオーブンに入れた食材をを火にかける様子
4. オーブンから煙がでたら、底網を置き、豚肩ロース肉を真ん中に、まわりに野菜をのせます。
ダッチオーブンの蓋の上に炭を置いた様子
5. 4. にオリーブオイルをまわしかけ蓋をし、蓋の上に炭を半分置きます。 6. このまま30分。蓋をあけて肉に火が通っていたらできあがりです。 肉を切り分けて召し上がれ♪じゃがいもやにんじんもちょうど良く火が通りホクホク、お好みで塩こしょうしてください。また鍋の底に残ったオイルもこれまた絶品。パンに付けて食べてみてくださいね。

おすすめの鋳鉄クッカー

初心者にもおすすめなのは、やはりシーズニングが不要のタイプ。まずは使いやすいサイズからキャンプ料理にチャレンジしてみましょう!

まとめ

自宅でも使えるダッチオーブン&スキレット、ぜひチャレンジしてみましょう! 「鋳鉄クッカーの魅力」いかがだったでしょうか? 鋳鉄クッカーを取り入れるとキャンプご飯のレパートリーは驚くほど広がります! また、上記で紹介したクッカーはすべてIH調理でも使用できるもの。キャンプだけでなくご自宅でも大活躍間違いなし! ぜひこの夏は、スキレット&ダッチオーブン料理にチャレンジしてみてください。

今回紹介したアイテム

商品画像ロジック スキレット6 1/2インチロジック スキレット10 1/4インチロジック キャンプオーヴン 10インチ Deepカラーエナメルダッチオーヴン 9 3/4インチ
商品名ロジック スキレット6 1/2インチロジック スキレット10 1/4インチロジック キャンプオーヴン 10インチ Deepカラーエナメルダッチオーヴン 9 3/4インチ
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