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尾瀬の川と山

初心者からベテランまで☆大自然尾瀬で絶景ハイキング!

暖かい日が増え、ハイキングに最適の季節がやってきました!尾瀬の景色を一目見たくてハイキングを始める方も多く、初心者の方から上級者の方まで多くの人が楽しんでいます。見どころ満載の「尾瀬」を詳しくご紹介したいと思いますので、ぜひ参考にしてくださいね!

尾瀬とは?

尾瀬とは山岳、湿原、樹林、湖沼などの自然が美しい国立公園です。群馬、新潟、福島、栃木の四県にまたがっていて、大半は群馬県と福島県にあります。至仏山や燧ケ岳などの200m級の山に囲まれる盆地になっていて、高山植物の宝庫でもあります。
尾瀬の草原

出典:taikibansei / ゲッティイメージズ

尾瀬の植物は希少な種類のものが多く、四季折々で自然の素晴らしさを伝えてくれる貴重な場所です。また日本百名山の燧ヶ岳(ひうちだけ)は、「尾瀬ヶ原」や「尾瀬沼」からも良く見え、雄大な景色を楽しむことができます。
尾瀬の代表的な花といえば、初夏の「水芭蕉」です。5月頃の咲きはじめは、まだ残雪も残っていて滑るため近づくことは危険ですが、6月に入ると足元も落ち着きます。水芭蕉の他にも、白くて小さい「ヒメイチゲ」や黄色の可愛い花「リュウキンカ」なども楽しめます。

尾瀬へのアクセス・ハイキングの魅力

青空の中の尾瀬の草原と川と山

出典:Hiro1775 / ゲッティイメージズ

尾瀬は標高が高いし、駅からも遠いのでは…と思う方も多いですが、駅から峠の入口までバスで行くことができます。湿原散策だけなら、日帰りでハイキングを楽しめ、初心者から上級者まで幅広い層の方が来ていることも特徴です。 尾瀬への行き方ですが、全部で3通り。 ・群馬県側から入る沼田方面 ・福島県側から入る会津方面 ・新潟県側から入る越後方面 尾瀬は、交通機関を利用して行く方法と自家用車で行く方法がありますが、関東方面からだと人気の「尾瀬ヶ原」へ最も近い沼田口、東北方面ですと「沼山峠」に近い会津口が便利です。 入口によって行けるコースは限られます。コース選びや目的をしっかり決めてから行くのが良いでしょう。自家用車で行く場合、環境保護のために厳重なマイカー規制があるので行くことができない場所もあります。事前に確認してから出かけてくださいね。 詳しいドライブルートはこちら:尾瀬保護財団

尾瀬のオススメハイキングコース

尾瀬には人気の「尾瀬ヶ原」や「尾瀬沼」など、広大な自然を楽しむことができるコースが無数にあります。山小屋もいくつかあるので、寝泊りしながら2日以上かけてハイキングする方も多いです。
初心者の方はまずメインルート(群馬県:鳩待峠からのコースと、福島県:沼山峠からのコース)をおすすめします。福島県側は、尾瀬沼に行くコース。群馬県側は、尾瀬ヶ原に行くコースになります。

日帰りから始める「尾瀬」入門コース!

・福島県(尾瀬沼)コース 沼山峠→大江湿原→尾瀬沼→沼尻(約11km) 尾瀬沼に行くためのメインルートで、行程時間は往復約7時間です。初心者の方や体力に自信がない方は無理をせず、尾瀬沼で往復しましょう。 ・群馬県(尾瀬ヶ原)コース 鳩待峠→山ノ鼻→牛首(約11km) 尾瀬ヶ原を見たい人におすすめの群馬県(尾瀬ヶ原)コースで、行程時間は往復約7時間です。見どころは水芭蕉で、ベストシーズン時には多くの人がハイキングを楽しんでいます。

その他、目的別散策コースをご紹介

花のある景色を楽しみたい!

尾瀬には季節ごとに見られる花がたくさんあります。5月、6月は水芭蕉やリュウキンカ、6月下旬のワタスゲもフワフワとした綿毛が、尾瀬の湿原を白く染めとてもキレイです。咲いている花の種類や数が最も多くなるのは6月中旬~7月中旬で、この時期におすすめのコースをご紹介します。 ・水芭蕉コース 沼山峠→大江湿原→尾瀬沼(約7 km) 行程時間往復6時間のお手軽ルートですが、雪のある山道を通るので、防寒着は必需品です。 ・アヤメ平コース 鳩待峠→横田代→アヤメ平→富士見峠(約12km) 天上の楽園と言われる湿原「アヤメ平」を堪能できる行程時間往復7時間コースです。アヤメ平一面に黄色い花「キンコウカ」が咲き乱れるのは7月中旬頃~8月中旬までで、この時期のアヤメ平は言葉にならないほど美しい景色が広がります。

温泉も楽しみたい!

温泉の露天風呂

出典:ayaka_photo / ゲッティイメージズ

尾瀬ハイキングをたっぷり堪能し、身体が疲れたあとには、国立公園内にある温泉に入ることもできます。特におすすめは「渋沢温泉小屋」です!ブナの原生林に包まれた、静かな山小屋で風情が残る秘湯の温泉施設です。また、尾瀬の周りにある旅館や民宿の多くは温泉施設にもなっています。帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。 ・渋沢温泉小屋コース 御池→燧裏林道→渋沢温泉小屋(約5km) 【基本情報】 名称:渋沢温泉小屋 住所:福島県南会津郡桧枝岐村字燧ケ岳1 電話:0241-75-2105 公式はこちら渋沢温泉小屋

山小屋に宿泊してみたい!

のんびりと尾瀬の自然を堪能したい方には、山小屋宿泊がおすすめ!朝夕の尾瀬や星空は、宿泊しないと見ることができない美しい景色です。「尾瀬沼ヒュッテ」は、料理が美味しいと評判の福島県檜枝岐村にある山小屋。沼山峠を通り、徒歩約1時間でたどり着けます。 ・尾瀬沼ヒュッテコース 沼山峠→大江湿原→尾瀬沼(尾瀬沼ヒュッテ宿泊) (約3.3km) 【基本情報】 名称:尾瀬沼ヒュッテ 住所:福島県南会津郡檜枝岐村字燧ケ岳1 電話:090-7064-4183  (総合案内所:0241-75-2350) 公式はこちら尾瀬沼ヒュッテ ※その他のハイキングコースや尾瀬国立公園詳細についてはこちら! 公益財団法人 尾瀬保護財団

ハイキングに行く前に準備・注意すること!

トレッキングの道具

出典:tab1962 / ゲッティイメージズ

1. デイパック

日帰りハイキングなら、デイパック(容量15~20リットル程)、山小屋宿泊なら着替えなどの準備もあるので容量30リットル程のデイパックが必要です。

2. レインウェア

山の天候は変わりやすいので、雨の予報が無くても必須アイテムです。アウターだけでなく、ボトムも用意しておきましょう。それに、レインウェアは防寒着にもなるので予想以上に寒くなったときにも活躍してくれます!

3. 真夏でも服装は、長袖・長ズボン!

防虫や怪我を予防する目的から、ハイキングの衣類は真夏でも基本は長袖、長ズボンとなっています。そして、尾瀬の気候はだいぶ寒く、5月でも最低気温-3℃、最高気温16℃です。真夏でも、早朝は防寒着が必要になる場所なので、調節ができるように羽織るものなども忘れずに!

4. 登山用の靴

山の岩道にかかる木の橋

出典:Volodymyr Goinyk / ゲッティイメージズ

「尾瀬ヶ原」など日帰りで楽しめるコースは、木道が整備されていますが、ひとたび雨が降るとツルツル滑る危ない木道になってしまいます。なるべくなら登山靴も準備していた方がよいでしょう。登山靴は用途に応じて様々な種類があり、尾瀬で登山をせずにハイキングをする方には柔らかくて軽いタイプがおすすめですよ。

5. 保険証や小銭

万が一を考えて、保険証を準備しておきましょう。また、尾瀬のトイレはチップ制ですので、100円玉を数枚持っておくと安心です。

6. 雨の日は足元に気をつけて

尾瀬のハイキングコースは、木道なので雨で濡れるととても滑りやすくなってしまいます。しっかりとした登山用の靴を履いている場合も、気をつけて歩いてくださいね。お子さんと一緒に行かれる場合は、延期を考えるのもひとつの手ですよ。

まとめ

いかがでしたか?都会から少し離れた場所にあって、山の自然と美味しい空気を堪能できる尾瀬。尾瀬は無数に散策コースがあります。小学校高学年生程度の体力があれば満喫できますが、無理は禁物です。ご自身の体調や安全には十分気を付けながらハイキングをお楽しみください。


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