夏キャンプとは違う味わいがあります、冬キャンプのススメ。

予約が取りにくく、道路は渋滞、サイトもぎっしり、なんて夏のキャンプによくあるシーンですが、冬は表情がガラリと変わります。にぎやかなキャンプ場もいいですが、静かなキャンプ場でのんびり過ごすのもいいですよ。ハイシーズンに予約困難だったキャンプ場でも、すんなりと予約出来てしまったりするのも嬉しい点です。

正直なところ、とても寒いです。頬や耳は痺れるように冷たくなり、朝起きるとテントは白く凍り、ガスボンベも寒すぎて着火しなくなる、それが冬キャンプです。でも、最近のキャンプ場は炊事場でお湯が出たり、場内に温泉があったり、トイレが温便座だったりと嬉しい配慮が沢山。キャンプグッズを駆使してテントの中でも暖かく過ごせるようにすれば、冬の寒さを楽しみつつ快適に過ごす事が出来ます。

海水浴や川遊びやスイカ割り、花火など夏のキャンプの楽しみ方はイメージがありますが、冬のキャンプの楽しみ方が想像つかないという方は多いです。よく「何するの？」と聞かれますが、「何もしない」と答えます。外は真冬で寒くても、テントの中をポカポカにして家族でのんびりゲームをしたりおしゃべりしたり、料理やお酒をじっくり味わったり、特に何もしないでただ大切な人といる時間を楽しむというのも贅沢な時間の過ごし方で、おすすめですよ。

静かなキャンプ場の中でパチパチと爆ぜる焚火の音を聞く、火の温かさ、太陽の光のぬくもりを感じられるのは冬キャンプだけの醍醐味です。ピンと張り詰めた冬の空気を、自然の中で感じた事がありますか？

真冬の星空は透明で繊細で芸術作品を見ているようです。カメラが得意な方は写真を撮るという楽しみ方もありますね。それでも自分の目で見る満点の星空は格別です。文章や写真では伝わらない世界をぜひ体験してもらいたいと思います。

いきなりお金の話になりますが、これも重要なポイントです。キャンプ場によっては冬季になると料金をグンと下げる所も多くキャンペーンやイベントなどお得にキャンプが出来る事が多いです。例えば、春から秋にかけて予約が非常に取りにくい大人気キャンプ場、北軽井沢のスウィートグラスでは12月1日からは冬季料金になりテントサイトのご利用がお得です。

また、各地にいくつものキャンプ場を展開するpicaグループでも冬季のキャンプ料金に加えて金曜日の宿泊代を無料にするハッピーフライデーを設定している週末が多くなります。様々なキャンプ場で割引やクリスマスイベントや大晦日から元旦にかけての年越しイベントなどキャンペーンも多くなるので要チェックです。

冬には冬の楽しみ方があるキャンプですが、ハードルがあるとすれば夏の装備では不十分だということです。洋服・シュラフ・テント・ストーブなど自分のスタイルに合わせて準備する必要があります。予算に合わせて自分のスタイルを決めるという選択も必要ですね。コストはかかりますが、キャンプ用品は防災グッズの側面もある、と自分に言い聞かせてあれこれ買い揃えるのはどうでしょうか？

冬にキャンプをするという発想がなかった方が、「こういう世界もあるんだな」と興味を持ってくれたら幸いです。四季を通じて外で遊ぶと自然の力強さを目の前で感じる事が出来ますよ。冬キャンプの世界、次は道具について少々ご紹介するつもりです。よろしければぜひ、お付き合い下さい。

▼寒い冬はこれ！準備して備えよう！