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ダイソーのテントの画像

【ダイソー】テントが驚きの1,000円!設営手順や居住性をレビュー

100円ショップのDAISO(ダイソー)で、1,000円のテントが販売されていることをご存知でしょうか。破格の安さに、キャンパーの間では話題沸騰中です。とはいえ、アウトドアで本当に使えるのか、機能性が気になる人も多いはず。hinata編集部が実際に購入し、使用感やたたみ方を解説します。

ダイソーの1,000円テント「クイックエクスパンドサンシェード」

ダイソーの、クイックエクスパンドサンシェードを設営した画像
大手100円ショップのダイソーでは、近年アウトドア用品を幅広く展開しています。保冷剤やレジャーシートのようなピクニックでも使用できるものから、シェラカップやメスティンなど本格的なキャンプギアまでバリエーションが豊富です。 「こんなギアもダイソーで買えるの!?」と驚くことも多々ありますが、なんとダイソーから1,100円(税込)のテント「クイックエクスパンドサンシェード」が販売され、注目を集めています。「100円ショップのテントって実際どうなの?」と期待と不安を感じている人に向けて、hinata編集部が使用感やサイズ感、良かった点・惜しいと感じた点をレビューしていきます。

クイックエクスパンドサンシェードの基本スペックを紹介

製品名クイックエクスパンドサンシェード
価格1,000円(税込1,100円)
セット内容・本体 ・本体収納バッグ ・ペグ×4 ・ペグ収納袋
商品サイズ・本体:幅143×奥行き99×高さ99cm ・本体収納バッグ:幅43×高さ54×厚さ1cm ・ペグ:長さ16×幅2.5×太さ0.3cm ・ペグ収納袋:幅8×高さ21cm
素材・フレーム:スチール ・生地:ポリエステル ・ペグ:スチール ・収納バッグ:ポリエステル
重さ(約)610g(実測)
使用人数1~2人
カラー展開・グリーン ・ブラウン
公式サイトクイックエクスパンドサンシェード(グリーン)
ダイソーのテントのパッケージの画像
サイズや素材は、本体に付属の商品パッケージにも詳しく記載されています。

使用上の注意点

ダイソーのテントの注意事項
パッケージの内側には、使用上の注意と設営・撤収方法がイラスト付きで書かれています。注意事項のなかで、注目すべき部分は以下の2点です。
  • 本品は簡易のテントです。山岳用や常設用として使用しないでください。
  • 本品のドーム部分は撥水加工を施していますが、雨露をしのげるものではありません。
以上の点から、山間部やキャンプでの使用は難しいでしょう。撥水加工はされているものの、雨をしのげるほどのスペックはないため、製品名の通り「簡易的な日よけ(サンシェード)」として使用するのがおすすめです。

設営とたたみ方を実践!

ダイソーのテントは「ポップアップ式」です。ポップアップ式テントとは、たたまれている状態から広げるだけで使用できるテントのこと。フレームを組み立てたりシートに通したりする手間がないため、短時間で簡単に設営できます。 実際に扱いながら、テントの設営とたたみ方の流れを解説していきます。キャンプ歴4年の筆者にとって、ポップアップ式テントを使うのは初めての経験でしたが、戸惑いながらも手軽さや組み立ての面白さを感じることができました。

設営の手順

設営は、ポップアップ(突然現れる)の名前の通り、気づいたらテントが完成しているような手軽さ!写真を交えて設営手順を解説していきます。
1. 収納バッグからテントとペグを取り出す。
ダイソーのテントのセット内容の画像
テント本体は収納袋とほぼ同じサイズに折りたたまれています。取り出し方によってはテントが突然広がってしまうことがあるため、まわりに人がいないことを確認しましょう。
2. テント本体を広げる。
ダイソーのテントを広げている画像
本体を開くだけで、フレームが自然と伸びてシート全体が広がります。写真のようにポイッと放り投げてもしっかりと広がり、袋から出してわずか10秒ほどで三角屋根のテントができあがりました!
ダイソーのテントの画像
ダイソーのテントの画像
3. 形を整える。
ダイソーのテントの形を整えている画像
フレームはスチール、生地はポリエステルと全体的に軽量でやわらかい素材でできています。片手でも簡単に持ち上げられる約600gの重さで、設営の手軽さは抜群!軽く放り投げてもフレームが丈夫でやわらかいため、破損の心配はなさそうです。
4. ペグで固定する。
テントをペグで固定している画像
テントの四隅には固定用のループ(輪っか)があります。地面に固定しなくても使用できますが、転倒防止や風で飛ばされてしまわないように、ペグを使用するか荷物で押さえるのが良いでしょう。筆者が検証した日はほとんど風がありませんでしたが、気がついたらコロンと横に倒れていました。
ダイソーのテントに付属されているペグの画像
ペグは細く、先はとがっていないため、小さい子どもがうっかり触ってしまっても安心。長さは16cmと短めで、足でグッと踏み込むだけで簡単に地面に刺さりました
5. 完成!
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わずか1~2分で設営ができました。面倒に感じたり、難しいと思ったりするポイントは一切なく、初めて扱う人でも迷わず手軽に設置ができます!

たたみ方

ポップアップ式のテントは「片付けが難しそう…」と思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、ダイソーのテントは1~2人用で小さいこともあり、とても簡単にたためました。撤収作業に苦手意識がある人でもわかりやすいように、たたみ方の手順を細かく解説していきます。
1. 平らに折りたたむ。
テントを折りたたんでいる画像
ペグを抜き、両サイドから中央に向かって押さえこむだけで、半分に折りたためます。
テントを折りたたんでいる画像
下のフレームを重ねると、ほぼ平らになります。
2. 底面のフレームを手で持ち、頂点部分は足で押さえる。
ダイソーのテントをたたんでいる画像
写真では左手で底面のフレームを押さえています。フレームが伸縮して動きやすいので足や膝でしっかり固定しましょう。
3. 底面のフレームを、中央部分に折り込む。
ダイソーの画像をたたんでいる画像
底面フレームの真ん中あたりを手に持って、テントの中央部分へ折り込みます。足で固定した場所からは30〜40cmぐらい離れています。イメージとしては、三つ折りにするときの一折り目のような感じ。「これでたためるの?」と不安になりますが、このまま続けて大丈夫!
4. 右端のフレームを足元に引き寄せる。
ダイソーのテントをたたんでいる画像
ダイソーのテントをたたんでいる画像
右端のフレームを足元に引き寄せると、驚くことに、自然とで全体が丸く収まりまります!このとき、足や左手は動かさずに固定しておいてください。
ダイソーのテントを折りたたんでいる画像
5. 撤収完了!
ダイソーのテントを収納バッグにしまっている画像
形を整えてバッグに収納すれば、ポップアップテントの撤収完了です。ペグも忘れずに持ち帰りましょう。
ダイソーのテントの片付け方の画像
撤収方法は、収納バッグのタグに記載されています。 筆者はポップアップテントを初めて扱いましたが、設営は予想通りとても簡単でした。たたみ方は複雑で難しいというイメージがありましたが、「説明書を見ながら扱えばめちゃくちゃ簡単!」というのが個人的な感想です。

サイズ感もチェック!

使用する上で重要なサイズ感について解説していきます。身長153cmの筆者が実際に使ってみた感想を写真を交えて解説していきますので、参考にしてください。

コンパクトでかさばらない収納サイズ

ダイソーのテントを持っている画像
収納サイズは直径40cm程度。
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大きめのトートバッグなら、ほかの荷物とまとめて入れられます。
ダイソーのテントを車に乗せている画像
厚さはわずか1cmほどなので、荷物の間にすっきり収まり、車に乗せるときや自宅の保管でも場所を取りません。

大人1人+子ども1人にぴったりのサイズ感

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横幅は143cm、奥行き99cm、高さ99cm。身長153cmの成人女性が1人でゆったり座れる広さと高さがあります。出入り口や後方部分がオープンになっていることもあって、圧迫感は感じませんでした。
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まっすぐ寝るとはみ出てしまいますが、斜めに寝転べばなんとか入りました。身長が100cm以下の子どもなら、テント内でお昼寝ができそうです。
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膝立ちはできません。テント内で動くのはやや不自由さを感じました。
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出入り口の高さは約80cm。153cmの筆者でも屈まなければならず、少し入りにくいと感じました。
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膝を抱えた状態の座り方なら大人2人でも入れるスペースがあります。ゆったりとリラックスするなら、大人1人と小学校低学年ぐらいまでの子ども1人での使用が良いでしょう。

居住空間の快適性を本音でレビュー

実際に公園でピクニックをしたり、休憩をしたりするときの快適性について解説していきます。筆者はよく公園で読書をしますが、そのようなときも役立つか本音でレビューしていきます!

通気性は抜群!

ダイソーのテントのメッシュ部分の写真
テントの後方(入り口の対面側)は全面がメッシュ素材になっており、通気性はばっちり!熱気がこもることはなさそうです。

強い日差しの日はやや不安

ダイソーテントのテントの画像
生地は薄く感じるものの、左右や上からの日差しを防いでくれ、日陰を確保できました。また日差しを完全に遮らないため、テント内では適度な明るさで過ごせます。UVカット加工やシルバーコーティング加工は施されておらず、強い日差しや熱を防ぐのは難しそうです。 また入り口の対面は全面がメッシュ素材になっており、入り口も広いため、日差しを遮る面積が少ないといえます。
ダイソーのテントの生地に手をあてている画像
外から透けて中が見えるほどではありませんが、強い日差しや熱を防ぐことは難しそうです。

雨が降ってきたら迷わず撤収を

ダイソーのテントに水をかけた画像
説明書に記載がある通り、撥水加工が施されているが雨露をしのげるものではないため、万が一雨が降ってきたらすぐに撤収することをおすすめします。試しに水をかけてみると、生地全体に水が染み込んでしまいました。内側から触ってみると、じんわりと湿っており水気を感じます。雨の日にテント内で過ごすのは難しそうです。 また撥水加工が施されているのは屋根部分のみであるため、濡れた地面で使用すると荷物や服が湿ってしまう可能性が高いため注意しましょう。
ダイソーのテントに水をかけた画像
床面も水をかけてみると、屋根部分と同じように水が染み込みました。しかし、さっと拭くだけである程度の水分は取りのぞけるため、子どもが飲み物をこぼしてしまっても慌てる心配はなさそうです。
ダイソーのテントに水をかけてふき取った画像

【総評】実際に使ってみて感じた良い点・惜しい点

ダイソーのテントを実際に使って感じた、良い点・惜しい点をまとめました。購入を迷っている人は、使用目的に合っているか参考にしてください。
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良かった点

簡単に使えて最低限のサイズ感があり、1,100円(税込)なら充分なクオリティだと感じました。余分な機能やギミックがないため、たとえばファスナーが壊れたり、パーツが紛失したりする可能性が低いこともメリットといえるでしょう。 そして実際に使ってみると開放感が非常に高く、狭いものの圧迫感はありませんでした。完全なプライベート空間をつくることはできませんが、半個室状態のような感覚で過ごせます。

良かった点

  1. 1,100円(税込)なら十分なスペック

  2. シンプルなつくりで扱いやすい

  3. 狭いものの開放感は抜群!

惜しい点

惜しかった点としては、サイズや機能面で利用シーンが限定的だと感じました。大人が1人で使うか、親子が公園で使うとしても、大人1人と小さい子ども1人までしか入れません。大多数のニーズにマッチするものではありませんが、小さくてコンパクトなテントが欲しいという人には、好都合といえるでしょう。 また、UVカット加工などはないため、真夏に使うには遮光性の機能が足りないと感じました。通気性が良いためテント内が熱くなることは少なそうですが、日焼け対策は怠らないようにしましょう。

惜しい点

  1. 利用シーンが限定的

  2. 遮光性がもっとあれば…!

【番外編】ダイソーのペット用テントも大人気

ダイソーのペット用テントの画像
ダイソーではペット用のテントも550円(税込)で販売されています!ワンポールテントのような形と星柄がとってもキュート。ペットの落ち着ける場所としてはもちろん、自宅でもキャンプの雰囲気を味わいたい人におすすめです。

ペット用テントの基本スペックを紹介

製品名ペット用テント
サイズ幅56×奥行き56×高さ68cm
素材・本体:ポリエステル、綿、コットン ・木の部分:ユーカリの木 ・クッション:ポリウレタンフォーム
カラー展開・白 ・グレー
公式サイトペット用テント

ダイソーのテントはコスパ最強で優秀!

ダイソーの1,000円テント「クイックエクスパンドサンシェード」は、破格の安さでありながら、ポップアップ式で簡単に使える「高コスパ」の商品だと感じました。軽くてコンパクトになる点もピクニックやそと遊びにぴったりです。 撤収には少しコツが必要ですが、説明書通りに扱えば驚くほど簡単にたためました。小さくてコンパクトなテントを探している人や、ポップアップ式テントを試してみたい人は、ダイソーのクイックエクスパンドサンシェードをチェックしてみてください。


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