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子どもにばんそうこうをはる田中翔さん

【ファミキャン入門コラム】“いざというとき”に備える救急セットのススメ

2024.03.11ノウハウ

いつもとは環境も食事や寝る場所も変わるキャンプは、楽しくてめずらしいものがいっぱい!だからこそ、子どももテンションが上がって予期せぬケガをしてしまうことがあります。そんなとき、どうやって対処したらいいのでしょう?「キャンプでの子どものケガ」について、ファミリーキャンプのプロに聞いてみました!

子どものケガ、まずは「大人が焦らない」ことが大事です!

教えてくれるのはこの人!
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アウトドアのなんでも屋さん

田中 翔(たなか しょう)

二児の父。アウトドア業界で活躍する快適生活研究家・田中ケンを父に持ち、数々のアウトドアイベント主催・企画などに携わる。アウトドアアクティビティはもちろん、DIYやクラフトなど趣味も多彩。

私自身、幼少期にはキャンプでよくケガをしていました。切り傷や擦り傷はしょっちゅうですし、ナイフや包丁で指を切ったり、ランタンや焚き火に触ってやけどしたり…。キャンプに行く度に何かしらケガをしていた気がします。 そんなとき、ケガの記憶と同時に思い出すのが私の両親のことです。慌ててパニックになるのではなく、いつだって落ち着いて持ってきている救急セットから道具を取り出し、適切な処置をしてくれました。
子どもと鯛やきをつくっているところ
火を使ったりナイフを使ったりするキャンプでは、日常生活よりもケガのリスクが上がります。知識と準備で適切な対応を!
いま思えば、親がパニックになっていると、子どもにもそれが伝わって余計に不安になってしまいます。私の両親はそれがわかっていたから、落ち着いて何でもないことのように処置をしてくれていたのではないでしょうか。 自分が大人になった今、両親と同じように落ち着いて子どもの「万が一」に備えられるよう、最低限の救急セットの準備と、応急処置の知識をつけておくようにしています。

わが家の「一軍救急セット」

田中翔さんが持っている救急箱の薬
アウトドアで遊ぶときは基本的に自己責任です。もちろん、大きなケガをしてしまったときはすぐに救急車を呼ぶべきですが、小さなケガには自身で対応できるように最低限の救急セットは用意しておきましょう。 最近ではさまざまな応急処置グッズが網羅されている「ファーストエイドキット」が比較的安価で売られているので、最初はそれを持っていくのもいいと思います。ただ、ものによっては子どもの肌に合わないものなどもあるので、おすすめはご自身で最低限の道具をそろえたセットを用意すること。 参考までに、私の家で必ず救急セットに入れているものを紹介します。

絆創膏と消毒液

キャンプに切り傷や擦り傷はつきものです!感染症などを起こして悪化させないためにも、この二つは必需品。絆創膏も複数のサイズを準備しておくと、さまざまな傷に対応できて便利です。また、キャンプでは雨などで濡れてしまうことも多いので、防水タイプがおすすめです。

ピンセット

ピンセット
ハチなどの虫に刺されたときに針を抜いたり、トゲを抜いたりと、ピンセットが一つあれば何かと便利。キャンプでは薪や自然に生えている木々などを触ることが多く、トゲって本当に刺さる機会が多いんですよね。 消毒液を染み込ませたガーゼなどで傷口を拭くときも、手で持って消毒するよりもピンセットで掴んで消毒する方が衛生的でおすすめです!

常備薬

常備薬イメージ
キャンプでは温度差が大きいことや、子どもが遊び疲れて急な風邪をひいてしまうこともよくあります。そんなときに慌てて買いに走ろうと思っても、小さな子ども向けの薬ってキャンプ場の周りでは手に入れるのが難しいことが多々あります。 解熱剤や頭痛薬、下痢止めなど、一通りの内服薬は、できれば普段使っているもので大人の分と子どもの分をそれぞれ準備しておきましょう。

軟膏

軟膏イメージ
田中翔さんファミリー御用達のルーカスポーポーオイントメント。パパイン酵素の消毒・殺菌作用でちょっとした切り傷ややけど、虫刺されなどに万能に活躍
普段から使い慣れている軟膏は一つもっておくと想像以上に便利です。虫刺されから軽度のやけど、かぶれなど、さまざまなシーンで活躍してくれますよ。わが家では「ルーカスポーポーオイントメント」を常備。オーストラリア生まれの自然派の軟膏で、子どもにも安心して使えます。

事前にキャンプ場の近隣の病院も調べておくと安心です

病院イメージ

出典:PIXTA

もう一つ、応急処置セットを持っていくことも大切ですが、いざというときに慌てないためにも近隣の病院は事前に下調べしておくようにしましょう。その際は、休診日にも注意!キャンプに行く人が多いゴールデンウィークやお盆休みのシーズンには、休診になっている施設も多くあります。 特に子どもが小さいときは小児を受け入れているかも含めて入念に確認を。探してもわからない場合は、事前にキャンプ場に確認しておくと安心できると思います。

キャンプにケガはつきもの!備えを万全にして冒険を楽しみましょう

子どものキャンプ遊び
虫刺されやトゲ、擦り傷もそと遊びの勲章!小さなケガをしながら子どもは成長していきます
キャンプではケガをしても当たり前…というと乱暴ですが、日常生活よりもケガのリスクが増えるのは事実。もちろんケガをしないことが一番ですが、子どもはケガからも多くのことを学ぶと思います。私自身、ケガから道具の安全な使い方や、そと遊びのなかでさまざまな危険が潜んでいる場所、回避する方法を学んできました。 危ないからと子どもに「あれやっちゃダメ」「これやっちゃダメ」と我慢させるのではなく、最低限の救急セットの準備と応急処置方法や周囲の病院を調べるなどの事前準備をして、あとはどんと構えているのが大人の役目。いざというときには頼れるパパママでありながら、子どもの好奇心も育んであげられるといいですね。 こちらの記事もチェック!

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