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初心者連載

【キャンプの先生・田中翔さん監修】20万円でそろう!ファミリーキャンプ「デビューギア」

2024.02.20ノウハウ

※本記事には一部プロモーションが含まれます

キャンプの先生・田中 翔さんにキャンプのいろはを教えてもらう当連載。今回は、「キャンプギアの選び方」を徹底解説してもらいました。これからキャンプデビューしたい3人家族(パパ・ママ・子ども)が使える費用は「20万円」。贅沢とは言い難い金額でもありますが、先生ならではのノウハウで必要十分なキャンプギアをそろえられるようです。

キャンプの先生は「アウトドアのなんでも屋」田中 翔さん

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アウトドアのなんでも屋さん

田中 翔(たなか しょう)

2児の父。全国のキャンプ場や大規模アウトドアイベント「Tokyo outside Festival」のプロデュースを手がける。開催するビギナー向けのキャンプ教室は満員必至!

前回教えてもらった「キャンプの楽しみ方」に続いてファミリーキャンプのデビューにおすすめのギアを提案してくれるのは、「アウトドアのなんでも屋」として数多くのアウトドアイベントのプロデュースなども手がける田中 翔さん。自身も2児の父として、ファミリーキャンプを楽しむキャンプのプロ!

今回のテーマは「20万円でキャンプデビュー」!

前回に引き続き翔さんにキャンプのイロハを教えてもらうのは、会社員のパパ(35歳)・保育士のママ(35歳)・娘のヒナタちゃん(5歳)の3人家族(日向ファミリー)です。
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今回は、キャンプギアの購入に向けて「おすすめ品」を伝授してもらうことに。家族会議の結果、キャンプギアに使える金額は「20万円」に決まったようです。 春〜秋の3シーズンで楽しみたい家族に、田中 翔さんはどのようなアドバイスをしてくれるのでしょうか。決して余裕ある金額設定ではありませんが、キャンプの先生ならではのアイテム選びに期待大です!
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日向パパ

子どもの保育園費用や今の趣味との兼ね合いを考えると、初期投資は20万円がマックスかな。キャンプにハマったらかっこいいギアとかも気になるかもしれないけど、まずは安心してデビューできるギアがほしいです
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田中 翔さん

「20万円」は決して少ない予算ではありません。条件(欲しい機能など)をしっかり念頭におきながら選ぶと、十分に快適なキャンプライフが楽しめるようになりますよ!

翔さんがすすめる「3人家族のキャンプギア」

まずはギア選びにおける選定基準を決めていきましょう。テントはどんなスタイルがファミリーキャンプにとって快適なのか、テーブルやチェアはどんな高さでまとめると使い勝手がいいのか、それらの考え方を翔さんが教えてくれました。

初めてのファミリーキャンプには「ロースタイル」がおすすめ!

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出典:PIXTA

食事や作業をしやすいように、チェアとテーブルの高さを合わせるのが大切
まず考えたいのが、家族で囲む食卓の要となるテーブルとチェアの高さ。下の解説のように、「ハイスタイル」と「ロースタイル」に大別できますが、あらかじめこのどちらにするか決めておかないと、高さがマッチしないテーブルとチェアをそろえてしまうことにもなりかねません。 ・ロースタイル テーブル高40cm程度・チェアの座面高30cm程度。コンパクトで軽量なモデルが多く、焚き火を楽しむのにもぴったりの高さ。子どもでもテーブル上を見られるので、一緒に調理などしやすい。 ・ハイスタイル テーブル高70cm程度・チェアの座面高40cm程度。座面が高いので、座ったり立ったりしやすい。大人が立ったままでもテーブルの上で調理しやすいのも特徴。
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田中 翔さん

ハイスタイルではチェアが高くなるので、子どもの落下などのトラブルも心配ですが、ロースタイルなら安心です。調理などを一緒に楽しんだりと、思い出もつくりやすいです
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日向ママ

キャンプのギアも、高さを統一して選ぶのがポイントなんですね!好みのデザインというだけで買いそろえるところでした…。ロースタイルなら、子どもも私たちと同じ目線で過ごせて楽しそうです

寝袋はおうち感覚に近い「封筒型」がおすすめ

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(左)封筒型 (右)マミー型
サイトの居間となるテーブルとチェアの高さが決まったら、次は寝袋の種類を選びましょう。 快適な睡眠は、キャンプの2日目を楽しむためにも必須。寝袋のタイプ(マミー型・封筒型)によって適した使用環境や寝心地が異なるので、ギア選びの中でも特に重要なポイント。 ・マミー型 人の体の形状に沿った形をしている寝袋。頭まですっぽりと覆えるので保温性が高く、比較的コンパクトに収納できるのも特徴。 ・封筒型 マミー型に比べて寝袋内にゆとりがあるので、寝返りが打ちやすく、自宅の布団により近い感覚で寝られる。
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田中 翔さん

サイズや重さを気にせず、寝心地の良さを求めるなら「封筒型」がおすすめです。今回は春から秋をカバーする3シーズン対応のものを探しているので、ダウンではなく化繊(化学繊維)タイプの方が出費を抑えられますよ
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日向ママ

基本はクルマで荷物を運ぶオートキャンプがメインになりそうなので、サイズや重さは気にしません。翔さんの言う通り、寝心地の良い封筒型にしてみます!

「広め前室の2ルームテント」が3人家族にぴったり

テントにはドームテントやワンポールテントなど、さまざまなスタイルのものがあるので、選ぶのに頭を悩ませるギアのひとつです。 それぞれ設営のしやすさや広さなどの特徴が異なりますが、翔さんが3人家族のキャンプデビューにおすすめするのは、タープを使わずに寝室とリビングスペースを確保できる「2ルームテント」です。
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田中 翔さん

最初のテントには、タープを別に用意する必要がない2ルームテントがおすすめです。雨が降っても、リビングと寝室を濡れずに行き来できるのもうれしいポイントです。これだけで快適なキャンプサイトが完成できるので、費用も抑えられますよ
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日向ママ

タープを張る必要がないので、キャンプ場での手間も大幅に減らせそうですよね。子どもはすぐ眠くなることも多いので、リビングの隣に寝室があれば、抱っこして移動する距離も短くて済みそうです

プロがすすめる「総額20万円以下」のデビューギア

ギア選びの基本的な考え方を教えてもらいましたが、ここからはさらに踏み込んで、翔さんがおすすめするキャンプギアを詳しく紹介!合計20万円でロースタイルなキャンプサイトを実現できるので、これからキャンプを始めるファミリーも必見です。

【82,280円】リビング&寝室広々な「コールマン・タフスクリーン2ルームTX/MDX」

4〜5人が快適に過ごせるリビングと寝室を組み合わせた、コールマンの2ルームテントです。 リビングの壁面は4面ともメッシュを配しているので、暑い季節のキャンプでも涼しく過ごせます。また、フライ・ルーフ・インナーフロアのいずれも耐水圧2,000mmの防水性を備えているので、「急な雨でびしょびしょになってしまった…」なんていう嫌な思い出も回避できます。
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田中 翔さん

全周にスカートというパーツが備えられているので、冷気や虫の侵入に悩まされることもありません。寝室部分はフックをかけるだけで簡単に設営できるのもうれしいポイントです

【17,800円】テーブルは収納もコンパクトな「コールマン・フォールディングリビングテーブル 120」

ファミリーキャンプのメインテーブルにもぴったりな、天板サイズ70×120cmのテーブルです。 41cmと70cmの二段階で天板高を調整できるので、ロースタイルもハイスタイルもお手のもの。ナチュラルな木目調デザインでどんなキャンプスタイルにもマッチしてくれます。
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田中 翔さん

設営も簡単で持ち運びがしやすいテーブルです。はじめのうちは、重さや設営の煩わしさなどのストレスが少ないギアでキャンプに慣れるのもおすすめ!

【14,940円】チェアは色選びも楽しめる「VASTLAND・コンパクトキャンプフィットチェア」×3

座面高を4段階(20〜40cmの範囲)で調整できるコンパクトチェアです。 背面、サイド、座面の計3カ所にポケットが配置されているので、クルマの鍵やライターなど、無くしやすいものも大丈夫。約幅37×奥行き13×高さ13cmとコンパクトに折りたためるので、収納スペースやクルマのトランクで邪魔になりにくいのもポイントです。
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田中 翔さん

身長やキャンプスタイルに合わせて座面高を調整できるのがおすすめポイント。大人も子どもも同じ視線に合わせて楽しめますよね

【11,320円】寝袋は布団に近い快適さの「DOD・わがやのシュラフ」

セミダブルベッド2台分に迫る、幅230×長さ200cmの特大サイズの封筒型寝袋です。 推奨使用温度5℃以上と、春〜秋キャンプで暖かく快眠できるスペックも備えています。
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田中 翔さん

家族3人がみんなで入れる封筒型寝袋。寝袋をたたんで収納するのが最初は大変で手間に感じるのですが、これなら一枚で完結するので撤収も手間いらずです

【22,000円】寝心地を左右するマットは「DOD・ソトネノサソイM」×2

2カ所のバルブを解放するだけで自動膨張してくれるインフレータブルマットです。 ポリエステル・コットン混紡生地の、ベタつきにくく肌触りの良いシーツも付属。洗濯も可能なのでいつでも清潔な寝床を整えることが可能です。
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田中 翔さん

セミダブルサイズなので、2枚あれば家族3人で好き放題寝返りを打ちながら寝られます。銀マットなどを使う人もいますが、このようなマットならもっと快適に過ごせるはずです。マットは寝心地重視でちゃんと費用をかけることをおすすめします!

【12,980円】ランタンは扱いやすい「Goal Zero・Lighthouse 600」

アウトドア用のLEDライトで定評がある、Goal Zero(ゴールゼロ)のLEDランタンです。 18.7Whの大容量バッテリーによって最大で連続320時間の点灯を実現。折りたたみスタンドとつり下げ用ハンガーも付属するので、サイトの木の枝やテント内のループなど、さまざまな場所に設置可能です。
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田中 翔さん

ガソリンやガスタイプのランタンもカッコいいですが、はじめのうちはLEDランタンを使うのがおすすめです。マントルや燃料に気を使う必要もないし、このモデルなら手動でも発電できるので、電池切れの心配も少なく、いざというときのモバイルバッテリーにもなります!

【3,080円】持ち歩き用のサブランタンには「5050WORKSHOP・MINIMALIGHT」をチョイス

わずか約107gの軽量LEDライトです。 テーブルランタンにもマッチする電球色系の輝きと、100m先まで照らせる白色系ハンディライトの二役で活躍。スマートフォンなどの充電に活躍するモバイルバッテリーにもなるので、キャンプでいつもそばに置いておきたくなるはずです。
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田中 翔さん

テントの寝室やお手洗いに行く際には、小型のライトを使用するのがおすすめ。MINIMALIGHTは小型で軽量ながらも、明るさは十分。カラビナなどで洋服につり下げやすく両手を自由にできるのもうれしいポイントです

【11,000円】調理には使い勝手重視で「イワタニ・カセットフー“タフまる”」をチョイス

「ダブル防風ユニット」が風の影響を抑えてくれるカセットコンロです。 気温20〜25℃の環境なら、強火使用でも約75分使える燃費の良さで、時間がかかることの多いダッチオーブン料理もお任せ。アウトドアへの携行時に頼もしいタフな専用ハードケースも付属します。
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田中 翔さん

家庭でもおなじみのイワタニのガスコンロはアウトドアでもおすすめ!キャンプスペックなモデルなので風に強く、ファミリーキャンプに十分な実力を備えています。余った燃料は家庭でも使えるし、お家でお鍋のときにも活躍してくれます

【8,690円】焚き火台は洗いやすさも考えた「コールマン・ファイアーディスク(TM)」

初心者でも簡単に焚き火ができるようにデザインされた焚き火台です。 設置・掃除・収納がスムーズでストレスフリーなので、ビギナーが感じる不安も解消できるはず。左右から炭を入れやすい焼き網も付属するので、手軽にキャンプ料理も楽しめます。
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田中 翔さん

脚を開くだけ。3秒で設置完了するシンプルな構造が特徴です。子どもでも簡単にできるので、「これお願いね」と、お手伝いしてもらうのも楽しいはずです

【10,560円】クーラーボックスはコスパ重視で選んだ「フリップボックス・プレミアム折りたたみクーラーボックス」×2

幅42×奥行き42×高さ24cm(容量25L)の、2Lサイズのペットボトルも保冷可能なクーラーボックスです。 折りたたみ式なので、使わないときはコンパクトにまとめられるのもおすすめポイントのひとつ。
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田中 翔さん

クーラーボックスは保冷時間を長くするために、飲み物など取り出し頻度が高いものと、食材の保冷用と、ふたつ用意するのもおすすめ。食材用の開閉頻度が少なくなれば、真夏でも食中毒の危険が減るでしょう

準備ばっちりで不安ナシのキャンプデビューを!

今回は、翔さんがおすすめする総額20万円でそろえられるキャンプギアを紹介しました。ここまでの合計金額は194,650円で、日向ファミリーの予算も無事クリア!これでキャンプの準備は万全です。 紹介したラインナップには、キャンプに慣れても長く使い続けられるアイテムも多いので、ずっと家族に寄り添ってくれるはずです。
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田中 翔さん

予算が20万円あれば、テントはもちろん、ファニチャーや寝袋、クーラーボックスなど、キャンプに必要なものが十分なスペックでそろいます。これからギアの購入を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください!

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