キャンプ・アウトドア情報メディア | hinata〜もっとそとが好きになる〜
街でキャンプ飯食べ歩記

【街でキャンプ飯食べ歩記・1食目】東京・茅場町「リワイルド アウトドア トーキョー」でモクモクスモーク!?の巻

「嗚呼、キャンプ飯にありつきたい」。でも毎週のようにキャンプ場に行くのも面倒かも…。そんなワガママ女子ライターが己の欲を満たすためだけに街をウロウロするのが、当連載「街でキャンプ飯たべ歩記」です。1回目はオフィスビルが建ち並ぶ東京・茅場町で見つけた「REWILD OUTDOOR TOKYO(リワイルド アウトドア トーキョー)」に突撃。一体どんな素敵グルメに出会えたのでしょうか。

キャンプギアで自作できる!東京・茅場町の名店「リワイルド アウトドア トーキョー」

キャンプ飯を身近な街で! 自称・hinata編集部イチのグルメ派ライター(30代・女子・東京都在住・好きな食べ物はモチと月餅)が、そんなある意味で贅沢な欲望を叶えるためだけにスタートしたのが、当連載「街でキャンプ飯食べ歩記」です。 キャンプ仲間からは「あなたは味見とお片付けだけは一流ね」と太鼓判の筆者。実際のところ褒められているのかどうかは怪しいところではありますが、自慢の味覚を武器に今日も気になるキャンプ飯目指してレッツゴー!
リワイルド アウトドア トーキョーの外観
やってきたのは、オフィスビルが建ち並ぶ東京メトロ東西線・日比谷線の「茅場町駅」から徒歩2分の場所にある、アウトドアカフェ「リワイルド アウトドア トーキョー」。 ここの魅力は何と言っても、店内にいながらにしてキャンプ飯の調理体験ができること!串に刺したマシュマロを炭で焼いたり、シングルバーナーで料理を温めたりと、「ココこそキャンプ好きの天国」と錯覚しそうなお店です。
リワイルドアウトドアトーキョーの画像
訪れたのは平日の17時ごろ。 ディナーには少し早いけど、お茶には遅い時間帯なら空いているはず…と、たかをくくっていましたが、複数組の先客あり! お子さま連れのママ友1組に、30代と思われる男女のカップル、PCと睨めっこするビジネスマン、お茶を嗜むおひとり様女子と、想像以上に客層に幅が。キャンプ飯が主役とはいえ、こんなふうにいろんな人が楽しめるのも同店の特徴かもしれません。
リワイルドアウトドアトーキョーのメニュー看板の画像
ウッドデッキが広がる店頭には、どこか誇らしげにメニューがど〜ん!ふむふむ…。「キャンプ飯体験」として、キャンプギアでつくる「ホットサンド」や「燻製料理」もあるじゃないですか。 なんとビールやワインはもちろん、レモンサワーやハイボールなんていう飲んべえもたまらないドリンクまで。これは期待が高まらない方がウソというものです。 キャンプ場に行けなくても、安易にお茶を濁したくない。けれど、今日もキャンプ飯を楽しみたい。そんなわがままな筆者の願いも叶えてくれるはず!
リワイルド アウトドア トーキョーの入り口の画像
いざ、突撃~!
入り口で目に飛び込んできたのは、天井から覆いかぶさる大量のグリーン。 ここまでの茂りっぷりは、キャンプ場でもお目にかかったことないな~。ファンタジー作品に登場する森のような空間が広がっています。
リワイルド アウトドア トーキョー室内の画像
4人掛けのテーブル席
床一面には人工芝が敷き詰められ、木製ローテーブル&キャンプチェアがセッティング。強烈に押し寄せてくる「癒し感&キャンプ感」に、思わず歓喜の声が漏れるほど! 客席は、4人掛けのテーブル席が3台と、2人掛けのテーブル席が4台。テラスには1人掛けのハンモック席も見えています。
リワイルド アウトドア トーキョーの室内画像
2人掛けのテーブル席
卓上に置かれたCAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)のキャンドルガスランタンのおかげで、夕暮れのキャンプ場のよう。店内の照明も少し落とされているので、リラックスできないはずがない!
リワイルドアウトドアトーキョーの室内にある小川の画像
どこからか川のせせらぎ的な音が聞こえる?とあらためて店内を見渡すと、小川らしきものを発見。 聞くところによると、都市空間に渓流を再現する「The Keiryu Company(ザ ケイリュウカンパニー)」さんがクリエイトしたものだそう。そういえば、日本橋三越本店や西武渋谷店 ロフト館に展示されてるやつ、見たことあったかも。
    【リワイルド アウトドア トーキョーはこんなお店です】
  • 東京・茅場町のド真ん中に立地!
  • ビルの中に森も川もある!
  • ランチもディナーもキャンプ飯だらけ!
  • 定番キャンプギアで自炊できる!

「キャンプ道具でつくれる」調理体験メニューにチャレンジ!

焚き火台
店頭では「トリパスプロダクツ」の焚き火台も発見!う〜ん、おしゃれ!
ビジュアルを十分楽しんだところで、目的のキャンプ飯にありつくことにしましょう。 キャンプ気分を存分に満喫するためにも、キャンプ道具で調理を楽しめる「体験アラカルトメニュー」は外せません。 ということで、今回はスタッフさん一押しでもある「燻製(トップオブザベーコン)」「ユデッパスティン」「モアスモア」をオーダー。ここからは、この3品を順にレポートしていきます!

【街でキャンプ飯その1】フードスモーカーでつくる本格「燻製」

ジューシーダグトリオの画像
トップオブザベーコン 1,540円(税込) 手前:STAUB(ストウブ)のホーロー鍋 奥:CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)のシングルバーナー
1品目の「トップオブザベーコン」から。 幅23cmの楕円形の鍋の中に、厚切りベーコン3枚・丸ごとジャガイモ3個・ミニトマト2個がぎっしり敷き詰められてサーブされます。これをシングルバーナーで蒸してから、フードスモーカーで燻製していくといった流れ。
シングルバーナーの火加減を調整する画像
ツマミを回しながら火加減調節。調理している感が楽しいです
燻製スモーカーの画像
手前左:スモークチップ「SAKURA(サクラ)」と「HICKORY(ヒッコリー)」 手前右:SOTO(ソト)のマイクロトーチ 奥:GREEN HOUSE(グリーンハウス)のフードスモーカー
鍋で具材を蒸し焼きにしているうちに、フードスモーカーを準備します。 スモーカー上部に投入した燻製チップを着火すると…、ものの数秒で黒いチューブから煙が放出。後は3~5分ほど待つだけで燻製ができあがるそう。こんなものぐさな、いえ、お手軽便利なギアがあるだなんて最高じゃないですか。
スモークチップの画像
スモークチップを投入!
燻製チップ投入口に、香りが強めでお肉に合う「サクラチップ」をパラパラと。クセのない香りのヒッコリーも捨てがたかったですが、それはまた次の機会に。
スモークマシンの画像
ガストーチで着火!
スモークマシンの画像
スモークチップ全体をガストーチで着火して、すぐに鍋からモクモクと煙が!煙が消えてから待つこと数分。
ジューシーダグトリオの画像
あっという間に、肉と野菜の燻製が完成しました。簡単で見栄えするものってなぜこんなにも心安らぐのだろう…。 とはいえ、燻した感じに見えない気もしますが香りと味はしっかり付いているのでしょうか? まずはベーコンを一切れ口にポイッ。燻製特有の木の香りが鼻と口の中で炸裂です。燻製を食べるといつも連想させられるのが、焚き火の風景。焚き火の近くにいると、自分が燻製状態になるからでしょうか。あ~、焚き火したいな!
【本音レビュー】 「厚切りベーコンがめちゃくちゃジューシーでおいしい!聞くところによると、本場ドイツの農業協会(DLG)国際品質競技会にて、2009〜2014年の5年連続金賞受賞した豚バラ肉なんだとか。量的には2人で分けるのがちょうどよさそう!」

【街でキャンプ飯その2】バーナー+メスティンでつくる「パスタ」

ユデッパスティンの画像
ユデッパスティン 770円(税込) 手前:1合炊きメスティン 奥:調味料各種(オリーブオイル、ペッパー、ガーリック、しょうゆ、パセリ、ケチャップ、塩)
2品目は、メスティンとシングルバーナーで調理するパスタ。その名も「ユデッパスティン」です。 オーダーすると、タマネギとベーコン、塩水に浸ったパスタ100g(一人前)がセットされたメスティン、さらに味付け用の調味料セットがテーブルに届きます。
ユデッパスティンの画像
シングルバーナーの上でメスティンを加熱。クツクツと沸騰しだしたらお箸で具材をかき混ぜます。塩水が蒸発してなくなるまで混ぜ混ぜ。この時間が待ち遠しい。早く食べたい!
ユデッパスティンの画像
完全に水がなくなったら、火からおろして調味料を追加。筆者はケチャップを使って大好きなナポリタン風にしてみました。自分好みに味付けできるのがキャンプ飯っぽくて良き!
ユデッパスティンの画像
最後にパセリをかけて完成です。よくできたじゃん!と自画自賛しながら食べ進めると…?
ユデッパスティンの画像
火からおろした後の混ぜが足りなかったのか、なんと左半分が素パスタのまま。とはいえ、「こんな失敗すらもキャンプっぽいじゃない!」とニヤニヤしながら残さずペロリでした。 実は調味料をケチって味付けしたので、全体的に薄味に。感覚よりも少し多めにかけることをおすすめします。

ケガの功名!?ウラ技で失敗を成功に

アヒージョパスタの画像
オイスタージャグジー 660円(税込)
後から調味料を追加するのは負けを認めることになりそう。 ということで、スタッフさんにどうにかならないかと泣きついてみると…、単品メニュー「オイスタージャグジー(アヒージョ)」をおすすめしてもらいました。これもバーナーで温めて贅沢に追いアヒージョ!味が一気にキマるウラ技でした。
【本音レビュー】 「味を自分好みに変えられるということで、3品の中でも"つくってる感"が一番!ただし、自分のセンス次第でおいしくもなるし、その逆もしかり…。ですが、失敗も楽しみのうち。思い出に残る一品になること間違いなし!」

【街でキャンプ飯その3】焼き場でつくる「スモア」

スモアの画像
モアスモア 550円(税込)
ラスト3品目は、キャンプの定番スイーツといっても過言ではない「スモア」をオーダー。あぶったマシュマロとチョコレートを、クッキーやビスケットで挟んでいただくしろもの。 竹串に刺さった状態のマシュマロ4本と、全粒粉ビスケット4枚、チョコレート4枚がお皿に並べられます。
マシュマロをあぶっている画像
あぶるのは、バーナーとかコンロでもできるけれど、せっかくなら雰囲気のある焚き火でやりたいのがキャンパーの性というもの。 店内中央には、スモア調理用の焼き場があるので、立席。スタッフさんがおこしてくれた炭の上であぶります
High Five(ハイファイブ)の固体燃料「COCONUT CHARCOAL(ココナッツ チャコール)」の画像
High Five(ハイファイブ)の固体燃料「COCONUT CHARCOAL(ココナッツ チャコール)」
そういえば、炭もとってもおしゃれ!不要なヤシの実の殻を炭化させて成型したものでした。 エコなうえ、火付きも良く、灰も少ないなんてとってもいいかも。こんな炭があったとは。次のグルキャンの物資提供はこれにしよう!
スモアの画像
おいしいスモアを求め、スタッフ間で選び抜いたMISURA(ミスラ)の全粒粉ビスケットを使用!イタリア産です
全部のマシュマロをあぶったら、全粒粉ビスケットにのせて、ビターチョコレートで飾ります。これで完成! 2枚のビスケットでサンドする場合もありますが、同店のビスケットは厚めなので、1枚でつくったほうが食べやすそう。ということで、4つのかわいい作品が完成しました。 なんだか焼き目が薄くない?焦げたら大変と思う心配性とせっかちな性格のおかげで、焼き目がつくまで待てなかったのがいけなかったのかも。ドンマイ。 それにしても、3品すべて、都会のド真ん中のオフィス街で楽しめちゃうのは、すごい!我がキャンプ飯欲も満たされました。
【本音レビュー】 「一口で頬張れるくらいの大きさなので口の周りが汚れないし、口内の水分が全部持っていかれないのが素敵!香ばしいビスケットと甘いマシュマロ、ほろ苦いチョコレートの組み合わせによる、ちょうどよい甘さもおしゃれかも。ただ、一人でキャッキャと焼いている姿は、他のお客さんから見るとちょっと怖いかも!?」

初心者大歓迎!キャンパー同士の交流会も開催

リワイルドアウトドアトーキョー交流会の画像
おひとりさまで店に乗り込んだ筆者ですが、誰かと一緒に食事やキャンプがしたいときだってあります。そんな人に朗報なのが、同店のイベントです。 月2回、月曜日の夜に開催される店舗での「交流会」と、2カ月に1回ずつ開催される店舗での「テントの張りかた講習およびキャンプ飯の体験会」&千葉県のキャンプ場での「リアルキャンプ」が用意されています。 特に筆者がおすすめしたいのが「交流会」。4~6人ほどで一つのテーブルを囲み、ギアの選び方から使い方、金額の相場など、アットホームな雰囲気の中で学ぶことができるとか。参加者の男女比はほぼ同じで、年齢層は20~60代とかなり幅広いそうです。 詳細はこちら:キャンプ友達作り&キャンプ始めたいを応援!リワイルド主催の交流会

茅場町駅から徒歩2分!目印は「消防署」

お店までの道順
魅力満載なリワイルド アウトドア トーキョーは、東京メトロ「茅場町駅」12番出口から徒歩約2分の距離!
お店までの道順
地上に出たら、永代通り「兜町交差点」の横断歩道を渡ったのち右折します(写真右方面)。
お店までの道順
100mほど歩くと、対面に消防署を確認。 ほどなくして、店舗へ到着します。方向音痴な筆者でも迷うことなく到着できるのはありがたい限り!店のすぐ隣にはコインパーキングもあるので、クルマでお出かけしても大丈夫です。
【基本情報】 住所: 東京都中央区日本橋茅場町2-1-13 信光ビル1階 電話:03-6661-1290 営業時間:[ランチ]11:00~14:00/[ディナー]14:00~22:00(L.O.21:00) 定休日:土曜日、日曜日、祝日 公式はこちら:リワイルド アウトドア トーキョー

「いつでもキャンプ飯!」そんなあなたの駆け込み寺

リワイルドアウトドアトーキョーの画像
今回は、東京・茅場町にある「リワイルド アウトドア トーキョー」でキャンプ飯を満喫してきました。 キャンプ場でしか使う機会がないシングルバーナーや炭火に癒され、メスティン調理の失敗にほっこりして…。と、普通のディナーとは全く違う体験に大満足。しかも、筆者が苦手とする食材や器材の準備もしなくていい!こんな素敵な場所、きっと近々訪れたくなるはずです!

特集・連載


あわせて読みたい記事