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キャンピングカー

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キャンピングカーのトイレ徹底解説!種類、処理方法、トラブル対処法も

2024.01.16ノウハウ

※本記事には一部プロモーションが含まれます

キャンピングカーの重要設備である「トイレ」について、種類や処理方法について解説します!水を使わず処理できる話題の製品「ラップポン」も紹介。匂いや汚れに詰まり、貸し借り問題などのトラブル解決法もチェック!

キャンピングカーにトイレは必要!

キャンピングカーの設備としてトイレは必要?と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かにサービスエリアやキャンプ場でお手洗いを済ませれば、キャンピングカーにトイレを設置しなくてもいいような気もします。
しかし夜間山道高速道路の渋滞中などでもキャンピングカーの中にトイレがあれば焦ることはありませんし、プライベートな空間にきれいなトイレがあることはお子さんや女性にとっても安心なこと。キャンピングカーにトイレがあることは大きなメリットがあると言えるのではないでしょうか?

キャンピングカー用トイレの種類

キャンピングカー用のトイレにもいくつか種類があり、大きく「常設」か「ポータブル」かで分けられます。 常設であれば家庭用に近い感覚で使うことができますがそのぶん場所を取り、費用もかかります。また、ポータブルであれば設置方法によってプライバシーは少なくなるものの設置場所や設置費用をぐっと抑えられるメリットが。それぞれのスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。

マリン式(ブラックタンク式)

輸入キャンピングカーに設置されていることが多い常設タイプのトイレで、船のトイレと同じ仕組みであることから「マリン式」と呼ばれています。船旅も可能なほど汚水タンクが大容量であることが特徴。キャンプ場やRVパークなどにある「ダンプステーション」で、車にホースをつないで処理を行います。

カセット式

カセットタイプの汚水タンクを取り外して処理を行う、常設タイプのトイレです。自宅のトイレや汚水枡、ダンプステーションで処理や洗浄を行います。マリン式に比べてタンクの容量は大きくありませんが、数人で1〜3日程度は使用可能です。処理も手軽で、日本のキャンピングカーでは常設トイレといえばカセット式がスタンダードと言えます。

ポータブル式

本体に洗浄水タンクや汚水タンクなどを備えた、持ち運び可能な仮設トイレ。バンや軽自動車をベースにしたキャンピングカーでは常設トイレの設置スペースがないため、ポータブル式を使用することになります。 ポータブルとはいえ簡易的なものから高機能なものまで幅広く、価格帯もさまざま。キャンピングカー以外でも防災グッズや介護用品としても注目されています!

燃焼式

電気や灯油の熱で汚物を焼却する、常設タイプのトイレです。工事現場やイベント会場などの仮設トイレに採用されていることも多く、大人数での使用でも頻回に処理しなくて済むのがポイント。 焼却されてしまうので、ダンプステーションを探す必要もなく、カセットを処理・洗浄する手間もありません。ただかなり高価なため、キャンピングカーに設置されていることはほとんど無いようです。

キャンピングカー用トイレの処理方法

カセット式トイレの処理

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キャンピングカーのトイレで一番気になるポイントは「処理」についてではないでしょうか。処理方法が難しかったり、匂いや汚れなどで嫌な思いをすることはないのでしょうか?スタンダードな処理方法について解説します。

ダンプステーションで処理

オートキャンプ場やRVパーク、ガソリンスタンドなどに設置されている「ダンプステーション」で汚物を処理します。マリン式であればホースから、カセット式はカセットの中の汚水を流して捨てられます。 しかしこのダンプステーション、日本ではあまり普及されていないため数が少なく探し出すのがとても大変なので、お出かけの際には行先のダンプステーション事情をしっかり調べて出発しましょう。 参考:ロケスマWEB「くるま旅 ダンプステーションあり」(Google Map)

自宅でタンクを洗浄

自宅のトイレでタンクを洗浄するのが最も一般的で、気兼ねしない方法といえます。タンクの中身を直接自宅の汚水枡に流したり、数回にわけてトイレで流したりします。タンクにはあらかじめ専用の薬剤を入れておくため、汚物やトイレットペーパーなどは溶けてしまうので臭いもありません。
当然ですが、自宅以外の公共のトイレなどでタンクの中身を処理するのはマナー違反。絶対にやめましょう。

処理が簡単になる「ラップポン」とは?

ポータブルトイレの中でも近頃注目を集めている「ラップポン」という製品があります。こちらは水を使わず汚物を毎回袋で個包装することによって処理するタイプのトイレ。袋には特殊防臭フィルムを採用し、専用の凝固剤を使うことで臭いだけでなく細菌などの微生物も遮断します。
このように高機能な電動式もあれば、もっと簡易的な手動式のものもあります。
ラップポンで小包装された汚物は、凝固剤で固められているためオムツと同じ扱いになります。各自治体で定められたオムツの処理方法にしたがって処理してください。

トラブルとその対処法

あると便利なキャンピングカー用トイレですが、どうしてもトラブルは付きもの。代表的なトラブルとその対処法を紹介します。

匂いや汚れが気になる

掃除道具

出典:PIXTA

タンクの中に溜まった汚物は専用の薬剤で溶かされて匂いはほとんど気になりませんが、それでも長い間放置しておくと匂いが発生することもあります。こまめな処理と洗浄を行うようにしましょう。 また、トイレルームの匂いはトイレやタンクそのものよりも、飛び散りなどによるルームの壁や床の汚れが原因であることが多いので、自宅と同じようにトイレルームの床や壁を清潔にしておくのが大切です。

トイレがつまる

キャンピングカー用のトイレは水洗であっても水流が弱いため、水に溶けにくいペーパーを使うとトイレが詰まってしまうことがあります。水に溶けやすいトイレットペーパーを使い、一度に大量に流すことは控えましょう。特にシャワートイレ用のトイレットペーパーは水に強く作られているため注意が必要です。

電気系統のトラブル

マリン式やカセット式で電気系統のトラブルのためにポンプが作動しなくなるとトイレを流せなくなってしまいます。知識や技術が無い人がその場で修理することは難しく危険なため、定期的に専門業者でメンテナンスを行ってください。 また、中古のキャンピングカーを購入する際はこの電気系統が正常に作動しているかどうか必ず確認しましょう。

貸し借りトラブル

ここまでと少し毛色が違いますが、「キャンピングカーにトイレを借りに来られてしまう」というお悩みが存在します。貸すこと自体はオーナーさんに決める権利がありますが、貸したくない人にとっては借りに来られること、断ること自体がストレスにもなります。
指でバツを作る女性

出典:PIXTA

昨今では感染症の問題もあり、盗難など思いもよらぬリスクを寄せ付けないためにも、できればキャンピングカーには知らない人を入れないこと。駐車の際は不本意であっても「お手洗いの利用はできません」と一言書いたものをドアに貼るなどしてトラブルを防ぐのもひとつの方法です。

スタイルに合ったトイレで快適なキャンピングカーライフを

トイレひとつとっても奥が深いキャンピングカー設備。ご自分やご家族がどこにこだわりを持つのか、どのようなスタイルでキャンピングカーを使うのか、イメージしながらトイレの設置について決めたいですね。 スタイルに合ったトイレを見つけて、安心で便利、快適なキャンピングカーライフを送りましょう!

今回紹介したアイテム

商品画像YITAHOME ポータブルトイレ 6.34ガロンドメティック パワーケア日本セイフティー株式会社 ラップポン・トレッカー WT-4日本セイフティー株式会社 ラップポン SH-1日本セイフティー株式会社 ラップポン PF-1セットフォード RV・マリントイレットペーパー
商品名YITAHOME ポータブルトイレ 6.34ガロンドメティック パワーケア日本セイフティー株式会社 ラップポン・トレッカー WT-4日本セイフティー株式会社 ラップポン SH-1日本セイフティー株式会社 ラップポン PF-1セットフォード RV・マリントイレットペーパー
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