【情熱大陸】プロキャンパー井澤直人さんの教える「ひとりで生き抜く力」
「我が子が羨ましい」と語るボーイスカウトの保護者にインタビュー!入団から15年、子どもを見守ることで気づいた魅力とは?
2022.06.28ライフスタイル
ボーイスカウトに興味がある、活動を通じて子どもに様々な経験をして欲しい親にとって、具体的な活動内容や活動している方の体験談はとても貴重です。今回は、お子さん二人がボーイスカウトに入団している長澤さんに、入団したからこそ知れる子どもの成長や入団後の心境の変化、親の手伝い事情についてまで取材しました。保護者の視点で見るからこそ見えてくるボーイスカウトの魅力を知りたい方、必見です。
制作者
EH
小さい頃から家族とよくキャンプやハイキング、登山に行ってました!最近は、友人とグランピングをしたり、家族と登山したり、気軽に楽しんでいます。好きなブランドはスノーピークです!特にほおずきLEDランタンが気に入っています。
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もくじ
保護者から見た、ボーイスカウトの魅力
──保護者から見て、ボーイスカウトの良さとは何でしょうか。
長澤さん:異年齢と交流できるというのは、いいなと思いましたね。長男は大学4年生になるんですが、小学2年生のカブスカウト隊からずっと続けています。
現在は小学1年生〜2年生で編成されているビーバースカウト隊で指導者としてお手伝いしていて、一緒に活動している他の隊のリーダーや保護者といった大人との付き合いも増えていますよ。両親以外の大人と関わっていくことで、彼にとってもいい刺激になっているようです。
ボーイスカウトには勝ち負けや優劣がないのも魅力だと思います。人には得意不得意があるので、できないからダメという評価はしていません。子どもたちでリーダーや役割を決め、活動を通して自分の得意なことを伸ばしていけるんです。
──日常生活にも変化があったと感じましたか。
長澤さん:自分の課題を企画して実践、出来なかったことは改善していくという経験ができ、活動を通して成長をしていることは多いんだろうなと見ていて感じます。何より本人が楽しそうに活動しているのは、親としても羨ましいですね。
──では、ボーイスカウト隊に入っている息子さんはどうでしょうか。
長澤さん:中学3年生の息子はボーイスカウト隊に入り、小学6年生から中学3年生までが縦割りで班を作って、一年を通して一緒に活動しています。
大人のリーダーもいるんですが、基本的に年少の子たちにテントの設営や火起こしなどを教えるのは、息子のような年長の子たちなんです。初めは先輩におんぶに抱っこ状態だった子も、次が自分たちが教える立場になれば、すごく頼もしい姿で年少の子たちに教えられるまでに成長していましたね。
──異年齢と交流することでよい影響を与えるのは、保護者としても嬉しいですね。
長澤さん:学校でも部活で先輩後輩と活動するかと思いますが、ボーイスカウトのように寝食を共にして異年齢の子たちと交流する機会はなかなか無いので、本当に何ものにも代え難い経験をしてもらってるなと思いますね。
アメリカに二週間滞在し、英語や海外スカウトへの興味を深める
──キャンプやハイキング以外だと、どんな活動がありますか。
長澤さん:国際交流も盛んですね。息子がアメリカのボルチモアに行ったり、ボルチモアからきてくれる子のホームステイを受け入れたりしていました。
英語が全然できない、楽しめないと思っていながら参加したような子も、外国で現地の人と二週間ほど過ごすと、英語に興味を持って意欲的に勉強したり、海外のスカウト活動に参加するようになります。将来の興味関心に結びついていると感じますね。
スポーツに興味を示さない息子が、ボーイスカウトには意欲的になった
──ボーイスカウトに入団しようと思った経緯は?
長澤さん:長男はサッカーや野球といったスポーツに興味を示さず、凄いマイペースな子だったんです。最初は、子どもをボーイスカウトに入れている友人に「向いているんじゃない?」と言われたのがきっかけですね。
その友人の息子さんから制服のお下がりをもらって、ボーイスカウト体験入団のチラシを見たので、この機会に行ってみようと連れていきました。息子は好奇心はすごく強い子なので、体験した後にやりたいかを聞くと「やりたい」と即決し、すぐに入団しましたね。
もう15年くらい続けていますが、息子は一度も辞めたいという言ったことがないんです。
──そんなに長く続けられているのは凄いですね。
長澤さん:実は小学校高学年から中学の途中まで転勤の関係で日本を離れていたんですが、息子は現地のボーイスカウトに入りたいと言ったので、ずっと続けていましたよ。中学2年の頃に日本に戻った後、ボーイスカウト川崎第54団に再度入団して今に至ります。
保護者が抱いていた、ボーイスカウトの印象
──入団前、ボーイスカウトの印象はどうでしたか。
長澤さん:私はボーイスカウトのことをあまりわかっていなくて、キャンプやハイキング、街頭募金をやっているのを知っているだけでした。周りには意外とやっている人が多くて、通っていた学校にガールスカウト部もありましたね。
名前は知ってるけど、何をやってるか分からないという方は私を含めて多いです。体験入団することで、工作、ハイキング、ゲームといった楽しい活動が充実しているので、子どもはすぐに惹き込まれるんじゃないかと思います。
──ボーイスカウトを通じて、アウトドアに対する印象の変化はありましたか。
長澤さん:不便さを不便だと思わず、楽しめるのがいいところなんだと思いましたね。最近流行っているグランピングのようにきれいに整えられた場所で楽しむのも憧れますが、キャンプのような日常生活では味わえない環境下を体験した方が記憶に残りやすいです。
お子さんに聞いた、一番楽しかった体験
──お子さんが一番楽しかった体験はなんでしょうか。
長澤さん:「ゴールデンアックス」と呼ばれるボーイスカウト川崎地区が実施する移動野営をしたり、アメリカのボルチモアに行ったり、ボルチモアからきた子たちと富士山を登ったりと、楽しかったことが多くて一つに絞れないみたいです(笑)。
キャンプで作ったカレーの野菜に火が全然通ってなかったり、雨が降っていて火が付かなかったり、お米がうまく炊けないといった苦い経験もしているんですけど、そんなことも忘れがたい楽しい思い出になっているんだと思います。
──保護者から見て、印象的な活動はありましたか。
長澤さん:30kmを12時間かけて歩くオーバーナイトハイキングです。地形図の座標から目的地を目指すので、サバイバル能力が身につきますよ。
今はスマホを使うとすぐに目的地へ行けますが、地図を見ながら地形を理解して歩くのは大人でも苦労しますよね。活動中、親は同行せずに子どもたちだけで夜通し歩くので凄いと思います。
普段の生活では中々経験できないので、子どもたちにとっても忘れ難い思い出になっているようで一番楽しかった活動として話題にあげることが多いです。不便さを楽しみながら課題を解決するのも、ボーイスカウトの魅力ですね。
ボーイスカウトに入団したお子さんに対して抱く、保護者の思いを告白
──入団前と後でお子さんはどう成長したと思いますか。
長澤さん:ボーイスカウトでのリーダー経験や活動の計画書、報告書の作成などは息子たちの今後の社会人生活で非常に役に立つ経験だと感じているので、成長していると思います。何より活動を全力で楽しんでいる姿を見て、親ながら嫉妬してしまいますね。今後もボーイスカウトを通じて、成長していってほしいです。
まとめ
今回は、ボーイスカウト川崎第54団で2人の息子さんが入団している長澤さんに、子どもの成長や入団後の心境の変化、親の手伝い事情について聞きました。どれも実際に入団したからこそわかる魅力なので、とても参考になります。この機会に興味を持っていた方は体験入団してみましょう!
詳細はこちら:ボーイスカウト日本連盟