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オフロードと街乗りを両立させるキャンプなタイヤ「オープンカントリー」。トーヨータイヤ担当者に聞いた「R/T」一択のワケ【取材】

どんなクルマでもキャンプなクルマに早変わりするタイヤ──。それが、トーヨータイヤのSUV/CCV向けシリーズ「OPEN COUNTRY(オープンカントリー)」。そのなかでも、オフロードな外観と走破性はそのままに、街なかのオンロードでの快適性も追求したのが「R/T(ラギットテレーン)」です。同シリーズのマーケティング担当者に人気の理由を取材しながら、Instagramで見つけた「R/T」ユーザーに、実際の使用感を聞いてみました。

キャンプなクルマにするならオープンカントリー「R/T」

北米から逆輸入されたブランド「オープンカントリー」

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トーヨータイヤによると、オープンカントリーはもともと、オフロード大国の北米で約40年前から展開していた本格SUV・ピックアップトラック向けのタイヤシリーズ。日本では2016年、ブランドを逆輸入する形で本格販売し、クロカン愛好者だけでなく、アウトドア好きの間でも注目されるようになりました。

国内市場に合わせたサイズ展開でシェア拡大

オープンカントリーのロゴ
オフ・オンロード兼用のタイヤとしては、北米大手メーカー「BFグッドリッチ」のオールテレーンタイヤがそれまでの独断場。オープンカントリーがその牙城に食い込めた理由として、トーヨータイヤのマーケティング担当者は次のように語ってくれました。 「国内では、スズキのジムニーを皮切りに広まっていきました。国内のタイヤ販売店やプロショップに徹底的にヒアリングをし、日本の市場に合わせたサイズを展開した結果、R/Tなら12インチから20インチまで、 全25サイズ(2022年3月現在)があります。SUVだけでなく、軽トラやミニバン、貨物車にも対応できるラインナップが支持されていると考えています」

「R/T」は普通のオールテレーンと何が違う?

トーヨータイヤのタイヤを使っている車
一般的に、多くのメーカーが、オフロード性能を有するタイヤを「M/T(マッドテレーン)」とオン・オフロード両用を「A/T(オールテレーン)」と表現。しかし、オープンカントリーは、英語で起伏の多い場所を意味する「R/T(ラギットテレーン)」という、M/TととA/Tの中間に位置するラインナップを独自に展開しています。
R/Tは M/Tタイヤの迫力ある見た目を維持しながら、ノイズを低減するブロックのパターン配列によって、静粛性を実現。具体的には、タイヤの両側面はスリット溝を大きくして排土性を高めたオフロード、中央部はブロック剛性を高めてオンロードでの操縦安定性を高めた「ハイブリッドデザインパターン」を採用しているところに、ほかモデルとの違いがあります。
泥道の上を走るクルマ
都内のアウトドアカスタムに強いショップのベテラン担当者が「見た目を重視するキャンパーであっても、キャンプに行くのは1年のうちに多い人でも30〜40回。普段は買い物や子どもの送迎でクルマに乗る人がほとんどです。そんなキャンパーの需要をうまくつかみ、評価されているのがオープンカントリーのR/Tです」と語っているのもうなづけます。

実は日本だけ!?ホワイトレターが人気のワケ

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一部サイズのR/Tの片側には、国内で人気のホワイトレターが採用されています。リバーシブルデザインで、好みによって、あり、なしを使いわけられます。 トーヨータイヤの担当者によると、ホワイトレターは北米では、地域によっては古くさいというイメージがあるようです。ただし、「日本では逆にレトロな感じが評価されており、クルマに詳しくない女性でも『かわいい』と購入する人が多くいるのが特徴です」。

気になるM/Tとの違いやデメリット

M/Tとの違いとは

トーヨータイヤのタイヤを使用している車
トーヨータイヤによると、「岩場やタイヤの半分が埋まるようなぬかるみにいかない限り、R/Tの悪路の走破性はM/Tとほとんど変わりません」(担当者)。一般的なアウトドア愛好者が、未舗装のキャンプ場内や林道を走る程度であれば、R/Tで十分すぎる性能があります。

燃費落ちるなどデメリットも

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気になるのは、オールテレーンタイヤを履くデメリット。転がりの抵抗とタイヤ自体の重さが増えるので、「純正のオンロードダイヤより燃費は落ちます」(担当者)。 静粛性や燃費、ウェット性能をさらに気にする場合には、厳しい欧州のタイヤ規制をクリアしているA/T plus(エーティープラス)やA/T EXがおすすめ。「キャンプ場でのオフロード性能は欲しいけど、乗り心地も犠牲にしたくない人向け。『 A/Tタイヤで多少は覚悟していたけど、拍子抜けした』という人が多いほどの評価を得ています」(同)。

実際に使っている方を発見

トーヨータイヤの説明は以上の通り。次には実際の乗り心地を確かめるため、オープンカントリー R/Tを装着している車のオーナーにInstagramで取材。購入の決め手や実際の使い心地、おすすめポイントを聞きました。

マツダ「アテンザワゴン20s」もアウトドアな印象に

購入の決め手

マツダ「アテンザワゴン20s」に乗っているMINEさん(@mine_9815)が購入した決め手は、5つ。 ①見た目がゴツゴツ ②未舗装路での走破性 ③ホワイトレター ④ブランド力 ⑤日本メーカー
R/Tを装着した感想として、「アテンザは元々車内が静かなだけあって、かなりロードノイズが聞こえるようになりました。ただし、振動や燃費はあまり気にならず、それを上回るほどの見た目のかっこよさと悪路での信頼性が自慢です」と答えてくれました。

おすすめポイント

舗装されていない林道に行くことが多かったMINEさん。以前のオンロード用のタイヤではパンクが心配だったり、石がたくさん詰まったりしていたのが悩みでした。しかし、オープンカントリーで林道に行ってみると、「砂利や泥でもしっかりとグリップして、パンクの心配もないほどの剛性を感じました」。 もちろん、インパクトの大きいホワイトレターもお気に入りです。

スズキ・ジムニーで最強タッグが実現

購入の決め手

オープンカントリーが国内で広まるきっかけとなったのが、日本の悪路での信頼と実績のあるスズキ・ジムニーに対応していること。Mami-yaさん(@mami_ya0806)もジムニー(JB64 XL)でR/Tを履かせている一人。 購入の決め手は、ホワイトレターの見た目と、街乗りと軽いアウトドアを楽しめるハイブリッド性。「R/Tのおかげで車体が高くなった分、悪路の際の揺れは強くなったと感じるものの、音や振動は特に気になりません」。

おすすめポイント

ノーマルタイヤより大きいので、リフトアップなしでもアップした感が出るのもお気に入り。やはり、ホワイトレターのオシャレさもポイントです。

日産のエクストレイルでオンリーワン仕様

購入の決め手

日産の「エクストレイル t32」に乗る山本悠貴さん(@handbouzu)は、他とは被らないオンリーワン仕様にしようと思い、R/Tを購入。 使用感については、「20〜30kmで走行すると、ロードノイズや振動が気になる人もいると思います。燃費は正確ではないですが、リッター1〜2kmぐらい悪くなったような気がする」と教えてくれました。

おすすめポイント

見た目のいかつさだけでなく、そこに込められた悪路の走破性もお気に入り。「林道などに行ったときには、ほかの大手メーカーのA/Tタイヤを履いていた友達の車より、スリップせずに走り抜けられたので、かなり信頼度は高い」とのことです。

ホンダのヴェゼルに輝くホワイトレター

購入の決め手

ホワイトレターのタイヤを探していたところ、R/Tに出会ったのが、統久さん(@motomoto_vezelozwld)。ホンダのSUV「ヴェゼル RU1 2016」に履かせて、さまざまなフィールドに繰り出しています。

おすすめポイント

「R/Tのおかげで、砂浜での悪路走破性は確実に向上しました。ただ、燃費は純正マイナス2~3kmほどになりました」。ただ、そのホワイトレターの見た目がお気に入りです。

三菱「デリカD:5」で「オフロード感が増し増し」

購入の決め手

三菱の「デリカD:5」に乗る姫ゴリさん(@fio0528)は「他社にはない、オールテレーンとマッドテレーンのいいとこ取りのR/Tという魅力に惹かれて購入。使用感としては、純正タイヤに比べると振動やロードノイズが聞こえるようになりますが、慣れるとほとんど気にならなくなる」とのこと。 燃費については、給油具合や頻度を考えると、特別悪くなったという感覚は、ほとんどありません。

おすすめポイント

アウトドア感の強いデリカですが、「オフロード感が増し増しになったことと、外径が大きくなり車高が少し上がったことがポイントです」。

トヨタ・プロボックスでも悪路で感じるグリップ力

購入の決め手

「オフロードとオンロード両方対応しているから」という理由で購入したのは、Sakamoto Masakatsu さん (@makoro45)。 オンロードについては、「高速道路走行時も安定していました。雨の日も特に滑るような感じもない。オフロードでも、石がけっこうあるところもグリップして、いい感じで走行できた」と教えてくれました。

おすすめポイント

「自分の車に合っていることとホワイトレターがポイント。毎日乗っていてオンロードの方の割合が多いので、走行が安定しているところもおすすめです」とコメントしてくれました。

オープンカントリーでアウトドアがもっと楽しくなる!

種類豊富なオープンカントリーシリーズ。トーヨータイヤによると、ユーザーの要望に合わせ、今後もサイズを増やしていく予定。自分の車に合ったタイヤを見つけて、より深いフィールドでアウトドアを楽しみましょう。 ラインナップなどの詳細はこちら:オープンカントリー公式サイトを見る
▼ほかブランドのオールテレーンタイヤについても知りたい場合はこの記事から

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