テンマクデザインサーカスTC DXでタープいらず!
【アウトドア名品かるた / えてあさきゆめ】キャンプ沼へといざなう“コスパ抜群テント”に、革命的な“薪割り台”が登場
2022.08.29キャンプ用品
どんな分野にも存在する、時代に左右されずに愛され続ける「名作」。誰でも認める至高の名品を、「いろは」順に紹介する連載企画「アウトドア名品かるた」。6日目の今回は「え」「て」「あ」「さ」「き」「ゆ」「め」の7アイテムです。アウトドア界で代名詞的な存在になったアイテムが多数登場。多くのキャンパーに選ばれ続けてきたことが証明する、間違いのない逸品を紹介します。
【え】エリクサー2 / MSR
コストパフォーマンスの高さと設営の簡単さで知られる2人用テントの傑作。MSRではエントリー向けの位置づけですが、テント内でゆったりくつろぎたいコアなソロキャンパーにも支持されています。
エリクサー2を特徴づけているのが、ポール2本を2カ所で交差させ、それに対して横向きに短いポールを追加する構造。天井部の壁面を外に広げることでデッドスペースをなくし、圧迫感のない、箱型のような空間を実現しました。
フロアの素材は、70デニールのナイロンタフタ。一般的なオートキャンプ向けのテントよりも厚手の生地とすることで、耐久、耐水性を高めています。天気が崩れそうなときにも、不安なくキャンプ場に迎える機能性は、約半世紀にわたって極地で培われてきたMSRの技術の賜物です。
本体にフライ、ポールを加えた重量は2240g。バックパックを背負って公共交通機関でキャンプ場に行く「徒歩キャンプ」や、ツーリング旅を楽しむには、十分な軽さとコンパクトさです。
UL(ウルトラライト)化が進んでいる登山のテントとしては、重さがやや気になるところ。ただ、2人で使う場合には、荷物量をそれぞれ分配して背負えば、問題なし。重量よりもマット2枚を余裕で並べられる広さを優先し、ストレスのない空間で1日の疲れをとりたい人が多いからこそ、愛され続けているテントです。
【て】テーブルワン / ヘリノックス
ヘリノックスの組み立て式チェアの傑作「チェアワン」。そのテーブル版と表現すれば、バックパックで持ち運べる軽さと収納性をすぐに想像できるでしょう。
フレームのテンションは、天面の生地の張りを考慮。カップホルダーも2つ配置しており、食事中にカップや食器が倒れる心配も不要です。チェアワン(890g)より約30%軽い625gながら、耐荷重50kgを確保しています。
ヘリノックスのアイテムで、真っ先に注目されるのがチェアワン。しかし、その真価を感じられるのは、サイズ感を合わせて作られているテーブルワンと組み合わせたときにあります。
遠出が難しいコロナ禍によって、近場の公園で手軽に楽しむアウトドア「チェアリング」の認知度が高まり、再ブレークの気配は濃厚。バッグに詰めて電車でお花見に行くときに、その汎用性の高さに気付くはずです。
【あ】アメニティードーム M / スノーピーク
スノーピークが入門用テントとうたいながらも、かなりのスペックを盛り込んでいる「アメニティドーム」。数々の初心者を本格的なキャンプの道へといざなってきた一幕だけに、同ブランドの「キャンプをもっと好きになってほしい」という意図がうかがえます。
耐水圧は、フライ、ボトムともに1800mmミニマムで、強い雨から守るには十分なスペック。天気の急変で初心者がトラウマにならずに済むのはもちろん、「雨の日こそ、アメニティドーム」(公式オンラインサイトの口コミ)と信頼する声も多く聞かれるほど。
「天井高がやや低い」という指摘もありますが、それはキャンプの大敵である風への影響を最大限に考慮した結果。さらに、シルエットの丸みを持つ部分を多くし、風がテントの上を通っていくように設計されています。
フレームのエンドパーツは色分けされ、設営が初めてでもセットしやすいのも特徴。初心者が2回目のキャンプに行きたくなるように、スノーピークが手抜かりなく設計したテントこそ、アメニティドームです。
【さ】サーカスTC / テンマクデザイン
今や週末の混雑するキャンプ場で目にしないことはない、テンマクデザインの傑作ワンポールテント「サーカスTC」。同ブランドを代表するテントとなったのは、優れたコストパフォーマンスだけではありません。
ソロでもデュオでもちょうどいい絶妙なサイズ感はもちろん、夏は涼しく、冬は暖気を逃さないコットン混紡生地、設営が簡単にできるセットアップガイドを採用。キャンプ好きが求めていたすべてを1幕に凝縮しています。「ワンポールテント≒サーカスTC」という地位を不動のものとし、他社のワンポールテントでもサーカスTCを基準に開発されているものがあるほど。
サーカスTCは2022年1月中旬のWILD-1実店舗への入荷を最後に、惜しまれながらも生産を終了する予定。サーカスTCの片方入り口にサイドフラップを装備した兄弟幕「サーカスTC DX」が主役を担うことになります。
【き】キンドリングクラッカー / ファイヤーサイド
「薪割り=武骨な男性」というイメージを一新し、力の弱い女性や子どもでも、薪を割る楽しみを教えてくれる薪割り台。日本のキャンプ好きの間では「キンクラ」と親しまれ、近年の焚き火人気を支える立役者の一つです。
使い方は簡単。安全リング内にある上向きの刃の上に薪を置いて、ハンマーで薪を手で支えながら軽く食い込ませます。その後に手を離して再度たたくだけ。最小限の力で気持ちよく割れる構造で、薪の太さは14cmまで、長さは25~50cmに対応します。一般的にキャンプ場で販売されている広葉樹も、苦労して焚き付けを作る必要もなし。
実は、キンクラを発明したのは、ニュージーランドの13歳の少女。お母さんの斧での薪割りを心配して生まれた発明は、日本の焚き火界にルネッサンスをもたらしています。
【ゆ】UDD BAG 380DX / ナンガ
高品質スリーピングバッグを手掛ける国産アウトドアブランドのナンガ。そのラインナップは多岐にわたり、羽毛の撥水性に優れた「UDD」のほか、生地の防水性に優れた「オーロラ」と軽量版の「オーロラライト」、UL仕様の「ミニマリスム」、最高峰レベルの保温性を誇る「レベル8」を主に展開しています。
キャンプ好きの間では、圧倒的な知名度を誇る「オーロラ」シリーズ。ただ、数々のギアを見比べてきた有名アウトドアショップのベテラン店員らが、機能性の高さを評価しているのが「UDD」です。
UDDは、スペイン産ホワイトダックダウンを国内で洗浄した「DX」に超撥水加工を施した高品質な高機能ダウン(770FP)を封入。ダウンの最大の弱点である水濡れを克服しました。雨や結露したテントの生地の濡れによる影響を軽減するだけでなく、寒冷地で使用する場合に生地内の結露があっても、保温力の低下を抑えられます。
【め】メスティン / トランギア
キャンプ好きで所有率が高いアイテムの一つが、不朽の名作とされる「メスティン」。メスティンはアルミ製飯ごうの総称で各ブランドから発売されていますが、1925年にスウェーデンで創業した「トランギア」のモデルが、日本国内で普及に貢献してきた始祖的な存在です。
炊飯との相性の良さゆえに、日本で欧州をしのぐ人気を獲得することになります。ラーメンや蒸し料理もこなせるオールラウンダーとして、オートキャンプに限らず、登山でも愛用する人が多いのも特徴です。
近年はキャンプ人気を追い風に、ダイソーやニトリといった他業者のメーカーも参入。キャンプをしない層にも「メスティン」が認知されるようになっています。
今回紹介したアイテム
商品画像 | |||||||
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商品名 | MSR エリクサー2 | ヘリノックス テーブルワン | スノーピーク アメニティードーム M | テンマクデザイン サーカスTC | ファイヤーサイド キンドリングクラッカー | ナンガ UDD BAG 380DX | トランギア メスティン |
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