【みんなのキャンプギア収納】BESSの家に住む中村さんの「見せる収納術」とは?
自宅の収納を圧迫するキャンプギアの収納術を大解剖する連載企画。第1弾は多くのキャンパーが憧れる「見せる収納」のコツを紹介します。ただ単に見えるところにアイテムを並べるだけと思ったら大間違い。「統一感」と「使いやすさ」に気をつけながら工夫した収納こそが「見せる収納」の正解です。
連載企画【みんなのキャンプギア収納】
ベテランキャンパーでも頭を抱えるキャンプギアの保管。ギアがいくら軽量、コンパクトに作られているとはいえ、一式をそろえれば、よほどの広さのある家でない限り、収納スペースが圧迫されてしまいます。
収納場所があっても、保管しているアイテムの整理に苦労している人が多いのも現実。収納をうまくすることで、キャンプにいく準備の時間も省け、忘れ物を減らせるメリットも。道具の収納も重要なキャンプテクニックの一つ。そこで、収納上手なキャンパーに、そのコツを聞きました。
第一弾は「見せる収納」テクニックを伝授!
教えてくれたのはBESSの家に住む「中村さん夫婦」
キャンプが趣味の中村さん夫婦。2020年3月の結婚式では、お気に入りのノルディスクのテントを式場に設営し、薪割りのパフォーマンスを披露したほどです。アウトドア好きに人気のログハウスメーカーBESSのWONDER DEVICE(ワンダーデバイス)を購入し、20年5月に埼玉県久喜市に移り住みました。
もともとグルキャンで豪快な肉料理を振舞うことが好きだったおふたり。BESSの家に住み始めてからは、自宅に友人や職場の仲間を招き、料理を振る舞って楽しい時間を過ごしています。
中村さんのInstagramはこちら:
Instagram(@calpas_bess)中村家の収納は夫婦の連携の賜物
キャンプ好きのお笑い芸人、バイキングの西村さんに憧れる、祐樹(ゆうき)さんは無骨でワイルドな雰囲気のキャンプギアや、おもしろいデザインのユーモアのある雑貨が好み。そんなアイテムを組み合わせてディスプレイするのは、奥さんの綾(あや)さんの役割。ふたりの感性が合わさって、中村家の「見せる収納」が完成しています。
クローゼットは1つだけ!?
なんとクローゼットは、寝室横にある4畳ほどのスペースのみ。台所のシンクとコンロ下のスペース以外は、ほとんどが見える収納というから驚きです。
アウトドアギアは「家」「外」兼用に。
「キャンプに出かけると、家の中がすっからかんになってしまうんです」と笑う綾さん。中村家ではソファやテーブルなど、キャンプギアをそのまま自宅でも活用しています。確かに、自宅で使ってしまえば、収納する場所も必要ありません。
上の写真のソファは「アウトプットライフ」のもの。座面はすべて空気で膨らんでおり、軽量で外への持ち運びに便利。もちろん、フレームはすべて組立式です。
リビングのテーブルもキャンプギア、さらにその横におかれているのはサイドテーブル代わりのクーラーボックス。宴会のときは、このアイスランドのクーラーボックスに氷を入れてミニ冷蔵庫として使用できます。
壁面も活用して収納
見せる収納の王道が、有効ボードの活用。有孔ボードを使えば、壁にいくつも穴を開けずに、簡単に壁面収納ができます。ただし、強度に限界があるので、重いものは無理してつるさないように注意が必要です。
必要とあればDIYも!
冬の間は薪ストーブを使用するため、10日で軽トラ一台分ほどの薪を消費します。そんな中村家にとって薪の保管場所は必須です。そこで、祐樹さんは雨の影響を受けることなく、乾燥させておける薪棚をDIY。床を地面と離すことで、薪が湿気にくく乾燥しやすい仕様に。薪棚の前は薪割りをするスペースとして、コンクリートではなく砂利が敷かれています。
「見せる収納」で気をつけるべき3つのポイント
何も考えずにアイテムを並べてしまうと、散らかった印象になったり、使いにくかったりしてしまうのが、「見せる収納」の難しさ。しかし、中村家には、収納に統一感を持たせるために気をつけている3つのポイントがありました。
ポイント①アイテムの統一感
「ウッド」「アイアン」「面白い雑貨」のミックスが中村家のインテリアのテイスト。「キャンプギアはノルディスクでそろえていますが、インテリアは決まったブランドでそろえたりはしていません。ニトリやIKEAで購入したり、メルカリを活用することもあります」。それぞれ個性的なアイテムが多いのですが、まとまった印象を受けるのは、3つの統一感を意識してアイテム選びをした賜物です。
▲もともと持っていた無骨なキャンプギアも「ウッド×アイアン」
▼キャンプ用のクッカーが並ぶキッチンの壁面
キッチンの壁面に取り付けられた棚にも、キャンプ用のクッカーが並んでいます。「ウッド調のお皿は見えるところにおき、それ以外のものはボックスにしまったり、コンロ下の引き出しに収納しています」と話しながら、綾さんは陶器のお皿をチラリと見せてくれました。テイストが異なるものは、上手に目隠ししてしまえばOK。
ポイント②使いやすさ
中村家にとっての「使いやすさ」とは、安全、かつ取り出しやすいということ。「重いものや壊れやすいものは、できるだけ下に収納するようにしています。地震がきても安心ですし、取り出すときに落とす心配がありません」と、綾さん。実際に、キャンプギアの壁面収納にあるのは、軽くて小さいものがほとんど。テントやクーラーボックスなどの大きくて重いギアはすべて下の棚に収納されています。
ポイント③ほどよい空白を残す
「ものがたくさんある空間が好きではなくて。だから、買い物をするときはしっかり吟味します。キャンプギアもインテリアもそうですが、多少高かったとしても大切に長く使えるものを選ぶようにしています」と口をそろえるお二人。空白を残すことで、すっきりとした印象になります。
ポイントを押さえて「見せる収納」にチャレンジ!
「見せる収納」をマスターすれば、「クローゼットがパンパンでキャンプギアが入りきらない!」という問題も解決します。さらに、いつでもお気に入りのキャンプギアが眺められるという特典付き。ぜひ、みなさんの自宅にも「見せる収納」を取り入れてみてください!
BESSの家が気になった方はこちら:
ワンダーデバイス公式