安い小型プロジェクターの選び方
安いプロジェクターは搭載機能が限られるため、自分に必要な機能をしっかり見極めることが大切です。キャンプなど屋外で使用するならバッテリーの有無、動画配信サービスを使用するなら搭載OSの種類を確認するなど、ある程度の知識が必要になります。ここでは、安い小型プロジェクターの選び方を詳しく解説します。
明るい部屋でも使いたいなら2000ルーメン以上のものを
プロジェクターの明るさは「ルーメン(lm)」という光の量を示す単位で表します。この数値が高いほど画面が明るくなり、大画面でも映像が見やすくなります。基本的に2,000lm以上あれば日中でも問題ありません。
ストレスなく映像を楽しむには、明るさはとても大事なポイントです。安いプロジェクターの中には、画面のいちばん明るい一部分のみを切り取り、スペックとして表記しているのものあるので注意しましょう。
また、商品によっては明るさを「ANSIルーメン」で表記しているものもあります。ANSIルーメンはAアメリカ国家規格協会が定めた規格で、画面全体の平均値を示したより信ぴょう性の高い数値です。ルーメン・ANSIルーメンの目安は以下を参考にしてください。
映画を楽しむなら高解像度フルHD対応がおすすめ
解像度は、映像のきれいさを表します。最近のテレビは4Kが主流になりつつありますが、4K対応の小型プロジェクターは10万円以上の高価なモデルがほとんど。
5万円以下で購入できる小型プロジェクターなら、フルHD対応のものがおすすめです。プロジェクターの映像はテレビほど解像度の差を感じないので、フルHDでも鮮明な画像が楽しめます。
狭い場所で使うなら短焦点のものを
通常80インチのサイズを投影する際、投影場所とプロジェクターに2〜3mほどの距離が必要ですが、部屋の中だとプロジェクターの設置場所を確保するのが難しい場合もありますよね。狭い場所で使用するなら、短焦点機能を搭載したものがおすすめ。一般的なプロジェクターと比べると3分の1ほどの距離で投影できます。
ただし、短焦点プロジェクターは画像がやや歪みやすくなることも覚えておきましょう。また、短焦点でもうまく写せない場合は、天井に投影できるタイプも視野に入れてみてください。
スマホから投影するなら無線接続がマスト
プロジェクターで映す映像は、どのような機器から再生しますか?PCやDVDレコーダーなどを有線接続するなら、端子の種類をチェックしましょう。端子はHDMIやUSBが一般的。端子の種類が違うと接続できないこともある<ので、使用する機器に合わせて選びましょう。
スマホやPCをワイヤレスで繋ぎたいならWi-FiやBluetoothに対応したモデルがおすすめです。ケーブルいらずでスマートにプロジェクターを使えます。
OS搭載ならYouTubeやネトフリも見られる
YouTubeやネトフリ、アマプラなどのネットコンテンツを楽しみたいなら「Android TV」などOS搭載のものをチョイスしましょう。機器を接続しなくても、リモコン操作だけでさまざまな動画が楽しめますよ。ChromeCastなどのミラーリングに対応したモデルもあります。
OSが搭載されていない場合も、FireTVstickなどのデバイスを接続することで、ネットコンテンツは視聴できます。また、SDカードやUSBメモリーに保存した動画を再生できるモデルもあるのでチェックしてみましょう。
外で使うならバッテリーの再生時間や重さもチェック
最近は、バッテリーを搭載した安い小型プロジェクターが多く登場しています。充電をしておけば、電源がない場所でも使えるのでとても便利!キャンプなど、野外での使用を想定している場合はバッテリーの容量もしっかり確認しましょう。
バッテリーは3時間連続再生できるものなら映画を1本視聴できます。安いプロジェクターはバッテリーの容量の目安になる情報が記載されていないものもあるので注意しましょう。また、軽量なモデルほどプロジェクターの性能が落ちていく可能性があるため、スペックをしっかりチェックしましょう。
用途に合わせた機能にも注目
小型のプロジェクターは、安いものでもさまざまな機能が付いたものがあります。使い方によって必要な機能は違いますので、自分に合ったものを見つけてみましょう。
<プロジェクターの位置がスクリーンに対して斜めになると、画面がどうしても歪んでしまいます。この歪みを補正してくれるのが台形歪み補正機能。
映像の歪みは意外と気になるものなので、ぜひチェックしておきたい機能です。縦方向と横方向の補正がありますが、安いプロジェクターは「縦のみ」の補正が多いので注意しましょう。映像補正を重要視するなら、自動補正対応モデルがおすすめ!
映像のピントを自動で調節してくれる機能です。小型プロジェクターを常に同じ場所で使用する場合はあまり必要ありませんが、いろいろな場所で使うならあると便利。手動で調整しなくてすむのでセッティングがぐっとラクになります。
臨場感たっぷりの映像を楽しみたいなら、スピーカー機能内蔵モデルもおすすめ!
音量が20W以上のものや、
スピーカーが2つ以上ついているものは、より迫力のある音が体感できます。音質の良さは、なかなか確認するのが難しいので、口コミなどを参考にしてみましょう。