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広げたナイフ

出典:PIXTA

【あなたは大丈夫?】キャンパーあるあるが銃刀法違反?キャンプ必需品「ナイフ」の管理に注意

2021.07.16ノウハウ

「また次にキャンプに行くから」と、車にギアを積みっぱなしにしてはいないでしょうか。キャンプに行く目的がないときにナイフを所持していたことで、銃刀法違反の疑いで書類送検や現行犯逮捕される事例が各地で起きています。正しい知識をつけ、安全に楽しくアウトドアを楽しむために、海外製ナイフを取り扱うメーカーを取材。正しい取り扱いと管理について聞きました。

キャンプギアの積みっぱなしに注意

キャンプの積載

出典:PIXTA

「ギアを片付けるまでがキャンプ」と言われているものの、キャンプから疲れて帰ってきた後のギアの積み下ろしが面倒で、「次のキャンプにまたすぐ行くし、積んだままにしておこう…」という人は少なくありません。ただし、そのときに気をつけてほしいのが、ナイフの管理。後日、車に積みっぱなしだったり、キャンプ道具の中に気づかずにまぎれこんでいたナイフが警察の職務質問でみつかり、銃刀法違反の疑いで検挙されかねません。そこで今回はナイフの正しい保管や携行の方法、銃刀法についての知識を取材しました。

他人事ではないナイフのおろし忘れ?

報道によると、北海道の30代男性が今年12月上旬、「キャンプで使うため」というナイフを仕事帰りに持っていたたため、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されました。さらにTwitterでも「警察に職務質問を受けて、車に積んだキャンプ用品の中から包丁が見つかり、銃刀法違反で逮捕されました」などのつぶやきがあり、休日に自然を楽しんでいる善良なキャンパーであっても、車に積んだままにしていたナイフが原因でトラブルに巻き込まれている事例が報告されています。

車に積みっぱなしがダメなワケ

今回、ナイフの正しい取り扱い方法について教えてくれるのは、フランス老舗メーカー「オピネル」の正規輸入代理店であるHIGHMOUNT(ハイマウント)。同社営業課長の木村さんに、楽しく安全にアウトドアが楽しめるよう、キャンパーが関係する銃刀法に関する基礎知識を教えてもらいました。

車に積みっぱなしは銃刀法違反?

折りたたまれたナイフ

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銃刀法は「業務やその他正当な理由がある場合を除いて、刃体の長さが6cmを超える刃物を携帯してはならない」というもの。「携帯」とは、屋内、屋外を問わず、ナイフの持ち主がバッグやポケットに入れて持ち歩いたり、乗車している車内に保管しているような場合を指します。キャンプの道中でもないにもかかわらず、運転中の車に6cmを超えるナイフが積まれていれば、銃刀法に違反。そして、違反したときには、2年以下の懲役、又は30万円以下の罰金に処されます「では『6cm以下のナイフであれば問題ないのか』というと、そういうわけではありません」。木村さんはこう警鐘を鳴らします。

他にはどんな違反があるの?

荷物を下ろす作業

出典:PIXTA

木村さんによると、長さに関係なく、ナイフを積んでおくことで問われるのは「軽犯罪法」の違反。軽犯罪法は、「正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他、人の生命を害し、または人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯してはならない」というもの。刃物の寸法は示されておらず、「キャンプに行くために持っていく」「買ったナイフを自宅に持ち帰る」などの正当な理由なく、携帯することは法律で禁止されています。 木村さんは「無意識、無自覚のまま法律違反をしてしまっている場合がありますので、キャンプなどでナイフなどの刃物を持ち運んだあとは、必ず車から積み下ろし、保管、管理をしましょう」と注意を呼び掛けています。

刃物の取り扱いには十分に注意しましょう。

ナイフを木に当てている様子
アウトドアシーンでは必要不可欠であるナイフですが、保管の仕方を間違えると、自分自身が法律に違反するだけでなく、盗まれて無用のトラブルに巻き込まれる可能性も。キャンプの後のナイフの管理は厳重に扱うようにしましょう。

安全にアウトドアを楽しもう!

食材を切ったり、薪を割ったり、キャンプでは刃物を使う場面も多々。使用する際の安全への配慮ももちろん大切ではありますが、キャンプ前後での取り扱い方法にも気を使う必要があります。正しい知識を持って、アウトドアを安全に楽しみましょう。


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