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ナイフ

知らないと銃刀法違反?キャンプ必需品「ナイフ」はこう管理する!

2025.09.26ノウハウ

キャンプで欠かせないギアといえば「ナイフ」。安全への配慮はもちろんですが、その持ち運びにも注意が必要です。キャンプに行く目的がないときにクルマに積みっぱなしにしたナイフが原因で、銃刀法違反の疑いで書類送検や現行犯逮捕されるという事例が各地で起きています。今回は、正しい知識を身につけるために専門家に取材しました。

キャンプギアの積みっぱなしに注意

キャンプの積載

出典:PIXTA

キャンプから疲れて帰ってきた後のギアの積み下ろしが面倒くさくて、「次のキャンプにまたすぐ行くし、積んだままにしておこう…」という人は少なくないでしょう。ただし、そのときに気をつけてほしいのが、ナイフの管理。後日、キャンプ道具の中にまぎれこんでいたナイフが警察の職務質問で見つかり、銃刀法違反の疑いで検挙されてしまったなんていう事例もあります。そこで今回はナイフの正しい保管や携行の方法、銃刀法についての知識を取材しました。

クルマに積みっぱなしがNGなワケ

今回、ナイフの正しい取り扱い方法について取材したのは、フランスの老舗ナイフブランド「オピネル」の正規輸入代理店であるHIGHMOUNT(ハイマウント)。同社営業課長の木村さんに、安全にアウトドアが楽しめるよう、銃刀法に関する基礎知識を教えてもらいました。

「6cmを超える」ナイフに注意

折りたたまれたナイフ

出典:PIXTA

銃刀法は「業務やその他正当な理由がある場合を除いて、刃体の長さが6cmをこえる刃物を携帯してはならない」というもの。「携帯」とは、屋内、屋外を問わず、ナイフの持ち主がバッグやポケットに入れて持ち歩いたり、乗車している車内に保管しているような場合を指します。 キャンプの道中でもないにもかかわらず、運転中のクルマに6cmを超えるナイフが積まれていれば銃刀法に違反する可能性があります。違反となった場合には、2年以下の懲役、又は30万円以下の罰金に処されます。 「では『6cm以下のナイフであれば問題ないのか』というと、そういうわけではありません」。木村さんはこう警鐘を鳴らします。

「軽犯罪法」の違反になる場合も

荷物を下ろす作業

出典:PIXTA

木村さんによると、長さに関係なくナイフをクルマに積んでおくと「軽犯罪法」の違反も問われる可能性があるとのこと。軽犯罪法は、「正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他、人の生命を害し、または人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯してはならない」というもの。 刃物の寸法は示されておらず、「キャンプに行くために持っていく」「買ったナイフを自宅に持ち帰る」などの正当な理由なく、携帯することは違反の可能性があります。 木村さんは「無意識、無自覚のまま法律違反をしてしまっている場合があるので、キャンプでナイフなどの刃物を持ち運んだあとは、必ずクルマから積み下ろして保管、管理をしましょう」と注意を呼びかけています。

安全にアウトドアを楽しもう!

ナイフを木に当てている様子
アウトドアシーンでは必要不可欠であるナイフですが、保管の仕方を間違えると、自分自身が法律に違反するだけでなく、盗まれて無用のトラブルに巻き込まれる可能性も。また、子どもの手に取って誤って怪我をするという危険もあります。 食材を切ったり、薪を割ったりとナイフなどの刃物はキャンプで重宝するものです。使用する際の安全への配慮ももちろん大切ですが、キャンプ以外での取り扱い方法にも十分気をつけましょう。

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