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キャラバンのシューズ

「キャンプ+@」を楽しむシューズの選び方!キャンプに求められる機能をプロが解説

キャンプを数回体験すると、重要性を感じてくるのがシューズ。キャンプサイトのぬかるみや天気の急変に備えるだけでなく、「キャンプ+@」のアクティビティも楽しめるシューズ選びが重視されるようになっています。そこで国内の老舗登山靴メーカー「キャラバン」のアウトドアのプロを取材。キャンプでの靴の選び方とともに、キャンプ場を拠点にトレッキングが楽しめる初心者向けのコースをお聞きしました。

初めてのキャンプシューズの選び方

キャンプで最初にそろえるのは、テントやチェア、焚き火台など、ギアが中心になりがち。アウトドアを快適に楽しむためのシューズ選びが後回しになってしまう人が多いのが現状です。天候に大きく左右される中で歩き続ける登山とは異なり、「静」のアウトドアであるキャンプで「そこまで機能性が求められるのか」「街中でも履けるようなデザインで選んでいいものなのか」と悩みがち。そこで登山靴メーカー「キャラバン」の協力を得て、何を基準にキャンプ用のシューズを選べばいいのか聞きました。

アウトドアシューズと言えば「キャラバン」のこの方

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キャラバン広報担当

井原 隆一さん

キャンプ歴約20年のベテラン。登山とキャンプの視点でアウトドアを語れるのが強み。

最近のアウトドアシューズのトレンドは?

軽さだけでなく、保護性も重要

キャンプで活躍する登山靴
hinata編集部:そもそもアウトドアのシューズといっても、登山やハイキング、キャンプなどいろいろありますが、現在は全体的にどのようなシューズがアウトドアで主流なのでしょうか。キャンプ=革のゴツゴツしたブーツを連想する人も多いですよね。 井原:最近のアウトドアシューズは軽さを強調したデザインと素材が多くなっていますね。このトレンドは今後も続くと思いますが、軽さを追求すれば、「足を守る」「疲労を軽減する」などの安全面や耐久性も削ぎ落とすことになります。 hinata編集部:アウトドアでは何があるかわからないので、軽さだけで快適性を求めるのも考えものですね。 井原:不整地での登山はもちろんのこと、天候によって大きく左右される整地区画のキャンプでも、軽さだけでなく、「重い荷物を持って歩いても足裏が安定する剛性があるか?」「つま先を岩や幹にぶつけても指を痛めないか?」「鋭角なエッジのある石や枝が足に刺さったりしないか?など、アウトドアで自分の足を守るという保護性も視野に入れてシューズを選んでほしいと思います。

登山靴がキャンプにも求められるワケ

悪条件にも強いキャラバンのシューズ
hinata編集部:とはいえ、登山靴がなぜキャンプにいいのでしょうか?保護性だけでは、若干オーバースペックではないのですか? 井原:私もオートキャンプ好きなので経験がありますが、確かにおっしゃる通りで、ラフな感じでキャンプを楽しむ際にゴリゴリの「登山靴」では、オーバースペックです。ただ、砂が敷きつめられていたり、ゴルフ場のグリーンのような整地された区画はごく稀。キャンプ場は、舗装されていない場所が大半ですよね。雨が降れば、数日は地面がぬかるみや泥だらけになります。そもそも天候が悪くなくても、朝露で濡れた草で足元がびしょ濡れ状態にもなります。 hinata編集部:たしかに、陽があまりささない林間サイトなどで不意にぬかるみにはまって、靴がグチョグチョになってしまうことはよくあります。 井原:そんな時、防水性はもちろん、くるぶしの上までを覆う登山靴の方が、足元が濡れる心配も減り、実際にテント内に汚れた足で入るストレスはありません。

外で長時間過ごすからこその登山靴

キャラバンのシューズ
▲キャンプのシューズ選びで重要なやわらかさ
hinata編集部:長靴を持っていると便利な気もしますが、意外と使用する頻度が少なかったりします。 井原:備えあれば憂いなしとはよく言いますが、悪天候のキャンプ以外で、実際には長靴の出番はあまり多くありません。キャンプ場にぬかるみがちょっとあって、わざわざ長靴に履き替えるのも面倒です。車の中に積みっぱなしになることも多くありませんか?登山靴は悪路や長時間履くことを想定しているので透湿、防水性に優れています。ファッション重視のブーツよりはるかに快適です。キャンプであっても外で長時間過ごすことにかわりなく、特に冷え込む秋冬に足元の濡れは注意したいので、防水透湿性があり足の保護にも役立つ登山靴が重宝しますhinata編集部:ただ、登山靴といっても、国内3000m級の山の縦走から軽ハイキング、トレランなどさまざまな種類があります。 井原:本格的な縦走用の登山靴は剛性が強く屈曲しにくいので、単純に登山靴だからいいというものではありません。キャンプで選ぶ際のポイントは「屈曲性」。やっぱり、ペグ打ちやかがんでの作業など、適度な柔らかさのある靴を選ぶのが重要です。

キャラバンの実力に迫る

不整地で活躍するキャラバンのシューズ
hinata編集部:さて、そこで今回はキャラバン商品の中からおすすめのラインナップを紹介してもらおうと思っております。その前に登山をしないキャンプ初心者のため、キャラバンがどんなブランドかを教えてください。 井原:きっかけは1956年。日本人が初めて8,000m級の頂に立った日本山岳会隊のヒマラヤ・マナスル初登頂にさかのぼります。このときに登頂を果たした遠征隊員が、ベースキャンプまでのアプローチに履いたシューズがキャラバンシューズ。戦後復興の象徴的な出来事をきっかけに起きた第一次登山ブームで、軽登山靴=キャラバンシューズというイメージが確立されました。 その後も中高年層の百名山ブーム、現在までの若い女性を中心とした山ガールブームと続く中で、キャラバンは幅広い層に認知される登山靴ブランドになりました。実際に専門誌の調査でも、ブランド認知率85%という結果も出ています。

キャラバンシューズの特徴は?

日本人の足型に合った靴を実現

キャラバンのシューズ
▲2020年限定カラーのサンド
hinata編集部:キャラバンというと、老舗の国内ブランドであるだけでなく、日本人の足型にあったシューズメーカーとして定評があるイメージです。 井原:キャラバンシューズは長年、日本人の山登りに必須の登山靴として存在してきました。ほかのメーカーにはない長年の製造ノウハウで培われた経験値を基に、「軽くて、履きやすくて、歩きやすいこと」の3つのコンセプトを実現しています。 hinata編集部:現在は何ラインナップほどあるのでしょうか。 井原:Caravanシューズで7モデル、GRANDKINGシューズで5モデルの展開があります。登山靴を履いたこともない未経験者から、縦走登山経験の豊富なベテラン登山愛好者まで、幅広いレンジをカバーする商品ラインナップをそろえています。アルパイン志向のイタリア老舗登山靴ブランドZamberlanも、輸入販売元として取り扱っています。

2020年限定カラーはキャンプも意識

限定カラーのオリーブ
▲2020年限定カラーのオリーブ
hinata編集部:代表的なモデルに「C1_02S」というシューズがあります。 井原:「C1_02S」は、実はキャラバンシューズの復活モデル的な位置づけにあります。ブランドの誕生からずっと国産だったキャラバンシューズでしたが、時代の流れには逆らえず、2005年に惜しまれつつも国内生産を終了。その後、多くの方から再販を望む声をいただき、3年後に新生キャラバンシューズ「C1」として復活しました。 ちょうどその頃は富士登山ブームの真っただ中だったこともあり、「値段以上の高性能」「日本人に合う抜群の履き心地」「軽くて歩きやすい」など、愛好者の支持が一気に全世代に広がりました。その後、改良を経て、キャラバンシューズ=「C1_02S」のイメージが定着しました。 65周年を迎えた昨年は、販売限定の「C1_02S LIMITED COLOR」も登場。2020年も限定カラーとして、キャンプやフェスでも履きやすい色合いのサンドとオリーブを展開しています。

\2020年限定カラーが気になる/

キャンプ場から楽しめる山の選び方

日向山の景色

出典:PIXTA

▲日向山の山頂のそばに広がる白い砂浜
hinata編集部:せっかくキャラバンの靴を手に入れたら、キャンプのフィールドからも飛び出したくなりますね。 井原:キャンプを軸に、ほかのアクティビティを楽しむ流れは強まっています。その代表格が「キャンプ+軽登山」です。キャンプと一緒に楽しむなら、まずは往復2~4時間程度のコースを基準にしてみてください。富士山の麓にある富士五湖、山中湖や河口湖のそばは、キャンプ場もあり、手軽に登れる山が多くおすすめです。標高差で500mほど登るだけでも、開けた場所ならオートキャンプにない達成感が味わえます。都内の初心者入門の山である高尾山(599m)を登るのと同じような高低差感覚で、富士山が眼前に見える景色は最高です! 特に、山中湖(980m)から約1時間半で行ける三国峠(1,080m)は、さえぎるものもなく富士山の景色がながめられるパノラマスポットです。さらに30分も登れば、三国山(1,328m)の頂上も踏めます。 また同じく山梨県北杜市の日向山(1,660m)はキャラバンの初心者向けのツアーでも行く名峰で、山頂付近の花崗岩が風化し、まるでリゾートビーチのような白砂の山頂からの展望は圧巻です。 【参加者募集】 日向山に登るキャラバンツアーが2020年10月18日(日)、開催されます。感染予防の対策をしながら、花崗岩の白砂が美しい日向山に登りましょう。

\日向山に登ってみたい/

キャンプに登山靴という選択肢

長時間の使用と全天候環境を想定した安心設計だからこそ、キャンプでも活躍する登山靴。特に防水透湿性はもちろん、適度な剛性と柔らかさを兼ね備えた靴を選ぶのがキャンプには最適です。特に「C1_02S」の2020年限定カラーは、最近のキャンプの主流であるアースカラーのアイテムにもマッチ。キャンプ場を拠点にしたトレッキングで、アウトドアフィールドを広げてみてはいかがでしょうか。

登山靴の詳細を知りたい!



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