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Onの靴

アウトドアにOnのシューズは合うのか?キャンプで分かった履き心地

スイス生まれのシューズブランドOn。デザイン性の高いランニングシューズは国内でも頭角を現していますが、アウトドア向けのシューズも展開しています。今回はOn初のハイキングシューズ「Cloudrock Waterproof(クラウドロック・ウォータープルーフ)を実際にキャンプや周辺のレッキングで履き、その実力を確かめてみました。

スイス生まれの新興シューズブランドOn

Onのシューズ
近年、国内外のマラソン大会でもよく見かけるようになったOnのシューズ。スイスのチューリッヒで元プロアスリートら3人が2010年に始めたブランドです。シューズブランドの中では新興の位置付けですが、ソフトな着地と蹴り出しの良さが人気となり、「世界50カ国、700万人のランナーに履かれている」(On公式サイト)という勢いにのっているシューズブランドの一つ。

履いたのはブランド初のハイキングシューズ

ブランド初のハイキングシューズに高まる期待

Onの靴
アウトドア界隈ではまだまだ知らない人も多い新参者のOn。ブランド初のハイキングシューズとして登場したのが、「Cloudrock Waterproof(クラウドロックウォータープルーフ)」。山が身近にあるスイス生まれのブランドだけあって、アウトドアでのさまざまな環境への対応力に期待せずにはいられません。 筆者(30代男)の足は実寸25.5cmで、26.5cmでちょうど良いサイズ感。欧州ブランドのシューズは横幅が狭いイメージがありますが、やや甲広な足でも当たりはありませんでした。

見た目以上に軽かった

Onの靴
ミッドカットの登山靴というと、ずっしりと重い印象を持ちがちですが、黒でも見た目はそこまで重々しくないデザイン。実際に初めて手にとってみた印象は「軽い!」。Onによると、一般的なハイキングシューズより35%の軽量化を図っており、26.5cmの場合ではメンズが片足445g、ウィメンズが380gにとどめています。 肉抜きされたような特徴的なソールのサイドが見た目にも軽やかな印象です。キャンプ撮影で女性モデルに履いてもらったときにも、アウトドアウェアとの相性も良好。撮影先の某アウトドアブランドの社長も「黒なのに重々しくなくて、かっこいいなあ」とほれこんでいたのが印象的でした。

岩場での食いつきは良好

Onの靴
アウトソールは、Onのトレランシューズでクッション性に定評のあるMissiongrip(ミッショングリップ)を搭載。トレッキングシューズとしても柔らかく履けました。岩場での食いつきも良好で、場所を選ばずに進め、疲れにくい印象です。

アウトドアで必須の防水性、意外な弱点も

全天候型のウォータープルーフ

水の中のOnの靴
全天候型のウォータープルーフ仕様。登山靴によく採用されている防水透湿素材ゴアテックスではありませんが、夏に履いていても蒸れるような印象はありません。実際に川の浅瀬を歩いても、浸水することはなく、キャンプ場の雨後の水たまりやぬかるみレベルでは、実用性に問題はなし。登山で浅い小川を渡渉するときにも、この点は心配ありません。

深みは苦手

Onのシューズ
一点気になったのが、靴本体とタンの上部がつながっておらず、くるぶしを超えて水の中に入ってしまうと、そこから水が浸水してくること。登山靴ではつながっているものが多くあるので、そこまで深みに気にせずガシガシというわけにはいきません。ただ、山の縦走などのヘビーな用途で使う人でなければ、この点を気にする必要はないでしょう。

街中でもキャンプでも軽やかに履ける一足

街中でもおしゃれに履けるOnのシューズのデザイン性は、ハイキングシューズでも顕在。重々しい「いかにも」な登山靴や皮のアウトドアブーツが苦手な人には、選択肢の一つとしておすすめ。ただ機能としてはキャンプには十分すぎるほどで、晴れでも雨でもアウトドアを楽しみたいコアな愛好者も満足できる一足です。 クラウドロックウォータープルーフの詳細はこちら:On公式サイト


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