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夜空の下のつり橋と桜

つり橋の里キャンプ場を解説!日本一のつり橋を見上げる予約不要な絶景スポット

2023.04.21キャンプ場

昔ながらの雰囲気が魅力的な奈良県十津川村の「つり橋の里キャンプ場」。自然豊かな場内には十津川が流れ、水遊びや釣りを楽しめます。谷瀬の吊り橋の真下にあるので景色も絶景!この記事ではつり橋の里キャンプ場の魅力や施設情報に加え、近隣の温泉情報、観光スポットなども合わせて紹介します。

奈良県十津川村にある「つり橋の里キャンプ場」とは?

つり橋の里キャンプ場がある十津川村は、村面積の96%が森林。豊かな自然がキャンプ場をぐるりと囲んでいます。こちらのキャンプ場の上には全長297mの「谷瀬のつり橋」がかかっており、つり橋を真下から見上げるという珍しい体験ができます。

閉鎖していた理由とは?現在は再開

つり橋の里キャンプ場は、新型コロナウイルス感染症が流行り出した2020年に一度休業していました。ホームページもなくなっていたことからキャンパーの間で「閉鎖してしまった!?」と心配する声もありましたが、2021年10月から一時的に予約制にて営業を再開。ホームページも新設され、現在では予約不要で営業しています。 ただ、つり橋の里キャンプ場までの道のりが山道のため、大雨などにより通行止めになることもあります。ホームページなどで事前に確認してから訪れるようにしましょう。

つり橋の里キャンプ場の魅力

つり橋の里キャンプ場にはさまざまな魅力があります。

予約不要でいつでもキャンプ!

有料のキャンプ場は大抵が予約制。事前にはっきり予定がわからないとなかなか予約できなかったり、予約できても急用や天候が悪くてキャンセルしたくてもキャンセル料がかかってしまったりと、何かと不便です。つり橋の里キャンプ場は予約が不要なので、「行きたい!」と思った日に気軽に立ち寄ってキャンプできます。 もし予定していた日に子どもが体調不良になったり、急に仕事が入っても予約の必要がないので自分で予定を変更できます。忙しい人や事前に予定が立てられない人でも訪れやすいキャンプ場です。

日本有数の長さを誇る「谷瀬の吊り橋」を見上げる圧巻の景色

つり橋の里キャンプ場は全長297mの鉄線つり橋「谷瀬のつり橋」の真下に位置しています。キャンプ場から見上げる橋は迫力満点です。つり橋までは徒歩5分程度で到着し、気軽に散歩を楽しめます。高さ54mのつり橋の眼下には清澄な十津川が流れ、眺めは絶景です!歩くたびにゆらゆらと揺れるつり橋は「怖くて渡れない」という声もありますが、好奇心旺盛な子どもの夏休みの体験にはぴったり。

気軽に釣りを楽しめる

キャンプ場内を流れる十津川では、釣りを楽しめます。鮎やあまごを釣る際には鑑札が必要なので、必要な方は必ずキャンプ場そばの平岡商店で購入しましょう。うぐいやハイジャコなどは自由に釣ることが可能。ただし、川遊びしている人が多い場合は、安全のために釣りは控えましょう。

つり橋の里キャンプ場の施設紹介

つり橋の里キャンプ場は3つのテントサイトとバンガローサイトに分かれています。キャンプ場内を流れる十津川の河原は河原サイトとなっており、車で乗り入れてテント設営が可能。清らかで冷たい川で水遊びや釣りを楽しめます。ただし、自然のままの河原なので、大雨の後など危険を伴う時は設営禁止となります。 また、テントサイトやバンガローの他に炊事場やトイレ、コインランドリーなど過ごしやすい施設がそろっています。

テントサイト

テントサイトは、松林エリア・砂利エリア・河原エリアがあります。松林エリアは松の木で囲われているため林間キャンプを楽しめます。比較的堅い地面なので、初心者の場合はペグがささりにくい場合も。砂利エリアも同じように地面が硬めなので、テントの付属品のピンペグではなく鋳造性のペグが心強いでしょう。 河原エリアは、隣には十津川が流れておりキャンプをするよりはバーベキューなどを楽しむのに適しています。夏には泳げるので、デイキャンプにもおすすめ。他にも、雨の日にキャンプしやすい東屋もあります。屋根があるため、天候が悪い日のバーベキューにもぴったりです。 テントサイトは朝8時からチェックインできます。ハイシーズンは混雑するので、希望の設営場所がある場合は早めのチェックインがおすすめ。混雑していても、入場制限がかからないので空いているスペースさえあればテントを設営できます。
テントサイトは松林エリアと砂利エリアと河原エリアの3タイプ。地面が固く石も多いので、頑丈な鍛造ペグを持っていくことをおすすめします。「鍛造ペグでも曲ってしまった」との声がある一方で、「地面が柔らかくワンポールテントの設営でペグを沢山使った」との声も。本数も多めに持っていくと安心です。どちらの場合も大きな石などでペグが抜けてしまわないように固定しましょう。

バンガロー

バンガローは3人用から15人用までの4タイプ。どのタイプもシンプルな作りになっており、好きなように使えます。10人用、15人用バンガローには冷暖房機がついていますが、寝具はついていないので各自で用意しましょう。

トイレ

こちらのキャンプ場、以前は汲み取り式のポットントイレしかなかったのですが、松林サイトのトイレが改築されて現在は水洗トイレになっています。他サイトのトイレは従来のままですが、清掃が行き届いており清潔感があるとの意見が多いです。

コインランドリー

多目的トイレの隣にはコインランドリーも設置されています。5分200円で利用でき、もし服が汚れてしまったときにも利用できます。着替えをたくさん持っていかなくても洗濯や乾燥ができるので、連泊するときにも荷物を減らせて快適です。

シャワー

24時間利用できるコイン式シャワーも設置されています。自分の都合の良い時間にシャワーを浴びられ、数日間の滞在でも困ることはありません。川で遊んだ後にもシャワーできて子連れも安心して楽しめます。また、シャワー室の隣には鏡付きの洗面台があり、髭剃りや整髪にも便利です。

炊事場

屋根付きの炊事場が2カ所あり、流し台も4カ所あります。お湯は使えませんが清掃が行き届いているという声が多く、気持ちよく利用できます。飲水としては使用できないので注意しましょう

つり橋の里キャンプ場の周辺スポット

つり橋の里キャンプ場周辺のおすすめスポットやスーパーについて紹介していきます。「谷瀬のつり橋」以外にもパワースポットの神社や温泉などがあります。ぜひ立ち寄ってみましょう。

温泉

十津川村は全国で初めて「源泉かけ流し」宣言をした村で温泉の村でもあります。ぜひ十津川村の温泉でゆっくりと癒されてください。
キャンプ場から車で45分と少し離れたところにある「天然温泉露天風呂 上湯温泉」。解放感抜群の野趣あふれる露天風呂で、お風呂のすぐそばを上湯川が流れています。女風呂は男湯よりも高い位置にあり、壁に覆われている部分があるので、外からの視線も心配ありませんよ。 入浴料は大人500円、子ども300円。定休日は木曜日ですが、夏休み期間中は休まず営業しています。営業時間が夕方5時までなので、キャンプ帰りに寄る方は注意しましょう。 くわしくはこちら:十津川村観光協会

スーパー

キャンプ場の付近にスーパーはありませんが、徒歩10分のところに「平岡商店」があります。取り扱いはお酒やドリンク類、アイスや簡単な食品など。鮎やアマゴを釣る際の鑑札もこちらの商店で購入できます。 メインとなる食材が買えるのは、キャンプ場から車で1時間弱の「イオン五條店」。五條方面から来られる方で買い物の必要がある方はこちらのイオンに立ち寄るといいでしょう。 詳しくはこちら:イオン五條店
十津川村のコンビニ的スーパーが「コミュニケーションストアふくおか」。キャンプ場からは車で40分弱です。取り扱い品は、食品やお酒などドリンク類、日用雑貨やお土産品、など幅広いラインナップ。釣り道具の取り扱いもあり、釣り情報も満載なので情報を仕入れに立ち寄ってみるのもありです。 詳しくはこちら:十津川村観光協会

観光スポット

つり橋の里キャンプ場から車で1時間ほどのところにある「玉置神社」は、パワースポットとしても有名で、観光客にも人気の神社。標高1,076mの玉木山の9合目に位置し、夏でもひんやりとした空気を感じます。奈良の天然記念物にも指定されている杉の巨樹群は圧巻で、一番大きな神代杉の推定樹齢は3,000年というから驚きです。国道から神社までは幅の狭い道が続くので、運転には注意しましょう。 詳しくはこちら:玉置神社
キャンプ場から徒歩20分弱、谷瀬のつり橋やキャンプ場を一望できるのが「森山展望台」です。展望台は森山神社を抜けたその先にあり、晴れた日の日の出は絶景。展望台からの素晴らしい景色を眺める以外にも、谷瀬集落の水車や湧き水、森山神社までの参道など、展望台までの道のりをゆっくりと散策するのもおすすめですよ。

つり橋の里キャンプ場の料金一覧

つり橋の里キャンプ場は、入場料・駐車料金・サイト使用料がかかります。受付で支払うシステムになっており、受付にスタッフがいない場合は後から集金可能。そのまま入場して大丈夫です。

キャンプ(1泊)

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入場料大人:500円(中学生以上) 子ども:300円(小学生)
駐車料金バイク:300円 普通車:1,000円 キャンピングカー:3,000円
サイト使用料テント(1人用):1,000円 テント(3人用〜):1,500円

デイキャンプ(日帰り)

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入場料大人:300円(中学生以上) 子ども:200円(小学生)
駐車料金バイク:200円 普通車:500円 キャンピングカー:1,000円
サイト使用料テント1張:700円 タープ1張:500円

バンガロー

バンガローの利用もキャンプ場と同じく、入場料(大人:500円、子ども300円)と駐車料(バイク:300円、普通車:1,000円)が別途かかります。利用するコテージによって金額が異なるので、チェックしておきましょう。
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3人用バンガロー(2畳半)3,000円
6人用バンガロー(4畳半)6,000円
10人用バンガロー(6畳半)10,000円
15人用バンガロー(10畳)15,000円

宿泊例

ソロキャンプ(バイク) 500円(入場料)+300円(バイク)+1,000円(1人用テント1張) 合計:1,800円 ファミリーキャンプ(大人2人子ども2人) 1,600円(入場料)+1,000円(普通車)+1,500円(3人以上テント1張) 合計:4,100円 グループバンガロー泊(大人4人) 2,000円(入場料)+1,000円(普通車)+6,000円(バンガロー) 合計:9,000円(1人2,250円)

つり橋の里キャンプ場周辺の天気や気温をチェック!

日本一の広さを誇る十津川村は、標高差によって村内でも天気に違いがあります。つり橋の里キャンプ場は朝晩がやや涼しく、オフシーズンは朝晩で寒暖差が大きくなるので、防寒対策は必須。ハイシーズンの場合でも、雨対策も兼ねたアウターを持っていくと安心です。また、台風や雨の影響で川が増水している場合は、十津川での川遊びや河原サイトでの設営が禁止になることもあります。 くわしくはこちら:つり橋の里キャンプ場

つり橋の里キャンプ場を利用するときの注意点

予約不要でも事前にホームページを確認

上でも述べましたが、崩落が発生して通行止めになることもあります。行き道の途中で引き返さなくてはいけなくなってしまうと到着時間も遅れてしまうので、事前にホームページなどで確認し迂回経路などを確認しておきましょう。

バンガローは予約制

予約不要のキャンプ場ですが、バンガローは予約が必要です。キャンプと同じように予約なしに訪れてしまうと宿泊できないので、バンガローに泊まりたいときは電話で予約しましょう。

つり橋の里キャンプ場の基本情報

住所:奈良県吉野郡十津川村大字谷瀬1番地 電話: 0746-68-0626 営業期間:3月下旬〜12月中旬 チェックイン / チェックアウト: [デイキャンプ] 8:00 / 16:00 [キャンプサイト] 8:00 / 16:00(繁忙期は12:00) [バンガロー] 11:00〜16:00 /8:00〜 10:00 公式はこちら:つり橋の里キャンプ場

つり橋の里キャンプ場で自然を満喫

大自然に囲まれた「つり橋の里キャンプ場」。広い敷地内には必要最低限の設備が清潔に維持されており、気持ちよく過ごせます。ゆっくりとしたキャンプを楽しみたい方はぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。場内に十津川が流れているので、大雨や台風の影響で閉鎖されることもしばしば。キャンプに出発する前に、宿泊可能か確認してから行くことをおすすめします。

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