Zippoの繰り返し使えるカイロ「ハンディウォーマー」を徹底解説【使い方・仕組み】
寒い時期のアウトドアにも便利な使い捨てカイロ。しかし使用時間が短かったり肝心な場面で効果が切れてしまったりすることがあります。そんなときは、長時間高い温度で発熱するZippoの「ハンディウォーマー」が便利。繰り返し使えるので愛着も沸きます。
Zippo(ジッポー)のカイロ「ハンディウォーマー」とは?
Zippoのハンディウォーマーは、気化した燃料が触媒部分で酸化するときの発熱を利用した化学カイロです。
一般の使い捨てカイロと異なるのは、発熱量がはるかに大きく、見た目がオシャレであること。また、一度の使用でゴミが出ないため、環境に優しいという点です。ほかにも、燃料となるオイルを注入すれば、最大12時間発熱してくれます。
ハンディウォーマーの仕組み
Zippoのハンディウォーマーは、プラチナの触媒作用でオイルを酸化させ、その酸化反応による発熱で暖をとる仕組みになっています。
また、内部にはバーナーが搭載されており、約70〜90回利用可能。バーナーが劣化し発熱しなくなったり、発熱が弱くなった場合はバーナーを交換することで繰り返し使えます。
一般的な使い捨てカイロとの違い
Zippoのハンディウォーマーは、気化したオイルがプラチナの触媒作用で酸化し、発熱するのが特徴。一方で、使い捨てカイロには鉄粉やバーミキュライト、活性炭などが入っており、これらの鉄分が空気中の酸素と結合することによって発熱します。
また、使い捨てカイロは封を切ると一度きりしか使えませんが、Zippoのハンディウォーマーは繰り返し使えるのが特徴。エコなだけでなく、スタイリッシュな見た目も魅力の1つです。
ハクキンカイロとの違い
Zippoのハンディウォーマーとよく似たアイテムに、ハクキンカイロがあります。サイズや構造が似ているため、どのような違いがあるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
Zippoのハンディウォーマーとハクキンカイロを長時間使用したとき、同じような環境だとハクキンカイロのほうがより高温になります。しかし高温になる分、燃料の消費が大きくなるのも事実です。そういった点ではZippoのハンディウォーマーのほうが持続時間に優れ、温度を保てます。
また、Zippoのハンディウォーマーは専用のオイルを使用しますが、ハクキンカイロはベンジンを使用する点も違いの1つです。
Zippoのカイロ「ハンディウォーマー」の使い方
Zippoのハンディウォーマーを初めて使う人は、使い方をチェックしておきましょう。ここでは、オイルの入れ方や点火方法、メンテナンス方法などを紹介します。
オイルの入れ方
ハンディウォーマーの使い方はとても簡単で、本体と燃料、わずかな火があればすぐ使えます。まずは以下の手順に沿って、オイルを入れましょう。
- ウォーマー本体のキャップを取り、中のバーナーを外す。使用中や使用後は、バーナー部分が熱くなっているので、取り外しはウォーマー全体が冷めてからおこなう
- 注油カップを使用してオイルを計量し、注油口へゆっくりと注ぐ。タンクの容量は25mLなので、それ以上は入れないよう注意する
- 余分なオイルを出すため、バーナーを外した状態のままウォーマー全体を逆さまにする。
- そのまま指先でタンク中央を数回押し、余分なオイルを出す。タンクが押せない場合は、タンクの口にティッシュペーパーを詰め、余分なオイルを染み込ませる
- 最後に、綿の位置が口から5mm程度あいているのを確認する
点火方法
オイルを入れたら、いよいよ点火。以下の手順に沿って、点火させてください。
- マッチまたはライターで3〜5秒程度、バーナーをあぶる。このとき、バーナーを燃やすのではなく、温めることを意識する
- キャップの側面をバーナーに当て、発熱している証になる、くもりが発生しているのを確認する
- キャップを取り付け、ウォーマーを専用の袋に入れるか、布などでくるんで使用する
消し方
ハンディーウォーマーは基本的に途中で消せません。基本的に一度つけたら燃料がなくなるまで発熱しづつけると考えましょう。
もし途中で使わなくなった場合は、安全な所に置き、完全に放熱させる必要があります。このとき、寒いところに置くと立ち消えして、次回オイルを入れすぎてしまう原因となるので注意が必要。発熱時間を調整したいのであれば、事前に入れる燃料量を減らすのがおすすめです。
メンテナンス方法
Zippoのハンディウォーマーは構造がシンプルなため、あまりメンテナンスの必要はありません。しかし、化学反応を起こすためのバーナーは消耗品なので、熱が弱いと感じたら交換時期の可能性があります。また、燃料のオイルもストックしておくと便利です。
Zippoハンディウォーマーとオイルのセット。
到着後すぐに使用したい人におすすめです。
【基本情報】
- セット内容:ハンディウォーマー本体、注油カップ、フリース袋、Zippoオイル(133mL)、取扱説明書
ハンディウォーマーの交換用バーナー。バーナーが劣化して発熱しなくなったり、発熱が弱くなった利した場合は交換しましょう。
【基本情報】
- サイズ(約):33×10×14mm
- 重さ(約):5g
Zippo社製
純正のオイル。ハンディウォーマーはもちろん、Zippoライターにも使用可能です。
Zippoカイロ「ハンディウォーマー」の疑問点を解決
Zippoのハンディウォーマーを使ううえで、さまざまな疑問が思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか。ここでは、Zippoのハンディウォーマーに関する疑問とその答えを紹介します。
飛行機に持ち込める?
ハンディーウォーマーは可燃性の高いオイルを燃料として使用するため、機内持ち込みはもちろん、預け手荷物でも持込制限品に指定されており持ち込めません。燃料が入っていない空の状態でも取り扱い不可としているため(未開封品の場合は航空会社によってはOK)飛行機で移動する際には個別で郵送するほうが良いでしょう。
温かくならない場合は?
ハンディーウォーマーが温かくならない場合はいくつかの原因が考えられます。まず初めに火口をきちんと加熱できていない場合や、火口の劣化で正しく化学反応が起こっていないケースが最も一般的です。また、先に挙げたように燃料を入れすぎるとうまく発熱しない場合などがあります。
寝袋にいれて使ってもいい?
ハンディーウォーマーは使い捨てカイロより長時間発熱するため、寒い時期の寝袋などで湯たんぽのように使ってみたいところ。しかし使い捨てカイロより熱量が高く長時間発熱するため、特に閉所での使用時には低温やけどの注意が必要です。どうしても使ってみたい場合は専用の布ケースだけでなく、タオルなどでつつんで利用しましょう。
Zippoカイロ「ハンディウォーマー」を使ってみよう!
使い捨てカイロよりエコで力強く温めてくれるZippoのハンディウォーマー。燃料はライターオイルとしても使えるのでアウトドアとも相性が良く、寒い時期のお気に入りグッズとなるかもしれません。既存のカイロより長時間使えるものが欲しい人にはうってつけのアイテムといえるでしょう。
冬キャンプのあったかくなれるグッズ特集!手や足先の冷えもこれで解決
冬キャンプに欠かせない防寒対策。ストーブや焚き火で暖を取るのもいいですが、身体を暖めてくれるグッズを使えば、もっと快適に過ごせます。今回は、冬キャンプにおすすめしたい、あったかくなれるグッズを紹介。手元や足元を寒さから守れるグッズから、身体全体を温めてくれるグッズまで幅広くお届けします!