【徹底レビュー】コールマンのツーリングドーム!使用感や注意点などを紹介
Coleman(コールマン)のツーリングドームは、居住性の高さや収納時のコンパクトさが魅力のソロテント。その人気の秘密を探るため、hinata編集部が実際に設営・撤収して使用感を徹底調査しました。扱いやすさや快適さなど、本音でレビューします!
定番人気!コールマンのツーリングドームの特徴は?
コールマンのツーリングドームはその名の通り、積載スペースの限られるバイクツーリングなどにも適したコンパクトサイズのソロ向けテント。設営や撤収が簡単で、キャンプを始めたばかりの人にも扱いやすいと評判です。
スタンダードモデルの「ツーリングドーム/ST」をはじめ、遮光タイプや2〜3人用のタイプなど、バリエーションも充実。同等サイズのテントの中では価格帯も手頃なため、定番アイテムとして広く愛されています。
徹底レビュー!使用感や注意点などをチェック
「初めてでも扱いやすい」「ゆったり過ごせる」といった口コミが見られる「コールマン ツーリングドーム/ST」。hinataスタッフが実際に使ってみて、その使用感をチェック。以下の点に着目し、おすすめのポイントや注意点を本音でレビューします。
- 持ち運びやすさ
- 設営・撤収のしやすさ
- 居住性の高さ
- 機能性の高さ
- コストパフォーマンスの高さ
持ち運びやすさ
収納サイズは直径19×奥行き49cm。スタッフが持参した22L容量のリュックにも収納できました。このサイズなら自宅での保管場所にも困りません。
持ち手をつかんだり、腕に通したりしても持ちやすく、複数の荷物を一度に運びたいときでも邪魔になりません。ツーリングドーム/STの重さは4kgあり、1〜1.5kg程度が適切とされる登山用には向いていませんが、ツーリングや、長時間の歩行を必要としないキャンプには問題ない重さです。
中にポールが含まれているので、両手で抱えてもしっかりと安定します。自宅で高いところに収納したい場合も扱いやすく、安全に出し入れできそう。
テーブルやチェアといった硬いアイテムとは違い、ある程度形の自由がきくので隙間を埋めるように収納できるのもうれしいポイントです。自宅で収納したり車に積載したりする場合は、ほかの大きなアイテムの置き場所を決めてから、空いたスペースに収納すると良さそうです。
設営・撤収のしやすさ
インナーテントのフックとポールがブラックとグレーに色分けされており、同じ色同士のフックとポールを引っ掛ければ簡単に設営可能。
直径8.5mmのメインポールと直径9.5mmのフロントポールは女性の手にもおさまりがよく、スタッフからも「はめやすい!」「簡単!」との声が聞かれました。直感的に組み立てられるので、ドームテントの設営経験が少ないスタッフでも、動画で予習すればペグ打ちを含めても15分程度でテントを張れました。
フライシートは前後左右の位置関係をよく確認してからかぶせるのがポイント。「ツーリングドーム/ST」は、本体がグリーンなのに対して入り口部分がベージュに色分けされているので、色を頼りにかぶせるとうまくいきます。
一方「ツーリングドーム/ST+」(写真上)をはじめとする遮光タイプのモデルは入り口も本体と同色なので、ロゴの位置を目印にするなどして、向きを間違えないよう注意が必要です。
居住性の高さ
ツーリングドームは、インナーテントの上にフライシートを被せるダブルウォール構造です。寒い季節でもフルクローズにすれば、温かい空気をテント内に溜めやすくなるのが特徴。夏の日差しを遮れるのはもちろん、冬場も活躍する優秀なテントなのです。
テント内部は、1人で過ごすには十分な広さ。身長175cmのスタッフが寝転んで、頭上も足元も余裕がありました。
スリムなコットを入れられるくらいの幅があることも、寝心地重視の人にとってうれしいポイントです。大人2人が床に座って過ごせるくらいの広さはありますが、寝ることを考えるとやはりソロ用として使うのが良いでしょう。
前室は30Lほどのクーラーボックス、リュック、シューズなどを置ける広さです。ローチェアを置いて座ってみると頭上が少し窮屈だったため、くつろぐスペースというよりは荷物置きにするほうが使い勝手が良いでしょう。
また、前室がしっかり確保されているので、「居室から入り口側を見たときに、思ったよりも広く感じる」との声がありました。ソロ用テントとはいえ、荷物を置く余裕もあって快適に過ごせそうです。
フライシート入口部分のフロントパネルは、巻き上げて留めておけばすっきり。別売のキャノピーポールを使えばフロントパネルをはね上げることもでき、タープいらずでリビング空間を確保できます。
機能性の高さ
ツーリングドームシリーズは、インナーテントの前後にある出入口をフルメッシュにもできるため通気性が抜群です。撮影日は日中最高気温がおよそ20℃。日差しが強いものの風がさわやかな日だったこともあり、テント内は蒸し暑いと感じることもなく快適でした。
換気や結露防止の重要アイテムであるベンチレーションは後方に1カ所。幅が広めにとられており、しっかりと換気できます。インナーテントのメッシュ部分が広いこともあり、風が抜けやすく感じました。
フライシートはしっかりとした生地で、厚すぎず薄すぎず扱いやすい印象。遮光モデルでなくても紫外線を軽減してくれる「UVPRO」という素材が採用されているため、多少の日焼け対策にはなりそうです。耐水圧は強い雨にも耐えられる1,500mmで、突然天候が変化しても安心。
テント下からの風や冷気をシャットアウトするスカートはついていません。雪中や極寒での使用には十分といえませんが、ダブルウォール構造で保温性もあるため極寒の時期以外は4シーズン使えそうです。
実際に使用してみた結果
コンパクト収納で持ち運びやすい
直感的に設営・撤収できる
前室付きでゆったり過ごせる
メッシュ窓やベンチレーション付きで快適
実際に使用してみて、まずは設営の簡単さが魅力的だと感じました。もともと設営しやすいドーム型でもあり、なおかつポールが細くて扱いやすいことや、色わけによって直感的に設営できる点が高ポイントです。
公式価格は21,780円(税込)で、ECサイトによっては14,000円程度で購入可能(2024年5月時点)。このスペックでこの価格はコストパフォーマンスにも優れているといえ、初めてテントを購入したいという人にもおすすめのアイテムです。
今回使用したスタッフも「欲しくなっちゃった…!」「カラーもかわいいし使いやすい」と太鼓判を押していました。
ツーリングドームの設営・撤収方法
ツーリングドームの設営・撤収方法を紹介します。手順でむずかしいところは特になく、動画を見て予習しておけばすぐに設営可能です。
設営の手順
- ロゴが前になるようインナーテントを広げ、ブラックのメインポール2本を伸ばす
- メインポールを交差させ、インナーテントの上に置く
- インナーテントの後ろ側の角にあるポケットにメインポールを差し込む
- インナーテントの前側の角にあるエンドピンにメインポールを差し込む
- メインポールを立ち上げる
- 2本のメインポールが交差する部分の上側のポールにインナーテント中央部のフックを引っかける
- インナーテントのほかのフック12カ所をメインポールに引っかける
- グレーのフロントポールを伸ばす
- グレーのテープが付いたエンドピンにフロントポールを差し込む
- インナーテントのグレーのフックをフロントポールに引っかける
- テントの設営位置を決め、風上、風下、左右の順で対角線にペグで固定する
- インナーテントを覆うようにフライシートをかぶせる
- フライシートのフックをインナーテントの四隅にあるDリングに引っかける
- フライシート内側のベルクロテープをメインポールに留める
- フライシートをペグで固定する
インナーテントを立ち上げる前、空気が入りやすいようにあらかじめドアファスナーを20〜30cmほど開けておくのがポイント。
また、ペグダウンの前にはすべてのファスナーを閉めておくこともお忘れなく。ファスナーを開けたままペグダウンしてしまうと、あとからファスナーが閉まらなくなることがあります。
撤収の手順
- フライシート後方のファスナーを折り目にし、フライシートをたたむ
- 収納ケースの大きさをイメージしながら、両端を内側にフライシートを折りたたむ
- インナーテントの四隅を広げ、両サイドから中心に向かって折りたたむ
- インナーテントをさらに半分にたたみ、収納ケースほどの幅にする
- たたんだインナーテントの上にフライシートとポールを置き、ポールを軸にして巻き込む
- 収納ケースに収納する
設営時と同じく、インナーテントをたたむ際は少しメッシュドアを開けておき、空気を入りやすくするのがポイント。収納袋のサイズを意識しながらたたんでいけば苦戦せずに収納できます。
豊富なバリエーションも魅力
ツーリングドームにはサイズ、機能性が異なる複数のモデルがあります。モデル別に各テントの魅力を紹介するので、自分にぴったりなツーリングドームを見つけてください。
コールマンのツーリングドームでソロキャンプを楽しもう!
コールマンのツーリングドームは簡単に設営・撤収できるため、初めてのソロキャンプにもぴったりのテントです。また、軽量コンパクトな設計で持ち運びやすく、物が多くなりがちなキャンプでも重宝します。広い前室はあれば何かと重宝するのに加え、モデルによってはUVカット機能などもついているため、快適なソロキャンプのおともにいかがでしょうか。
撮影/木下 誠