フライシートとは?その役割と必要性、フライシートがない場合の過ごし方について解説
【徹底レビュー】コールマンのティピー/ST!使用感や注意点、設営のコツなどを紹介
2024.05.28キャンプ用品
Coleman(コールマン)のティピー/STをhinataスタッフが実際に設営してその使用感をレビュー!人気を博した廃盤モデル、エクスカーションティピーのスペックを受け継いだティピー/STは、どのような魅力があるのでしょうか。おすすめのポイントや注意点まで本音で紹介します。
制作者
川瀬アヤ
キャンプ歴5年。3人の息子や友人とのオートキャンプがメインです。愛車のJEEPで向かう近場キャンプも、フェリーで向かう離島キャンプも最高!カップラーメンとネトフリで過ごす、脱力系スタイルがお気に入りです。相棒はスノーピークの焚火台Mと、ナンガのオーロラライト450DX。長く使うほど味が出る、武骨で丈夫なギアが大好き。ビンテージも気になります。昆虫採集を楽しめるキャンプ場や楽器演奏OKのキャンプ場を日々開拓中!
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コールマンのティピー/STの特徴は?
コールマン定番アイテムのひとつである、三角屋根のティピーテント。その中でも人気の廃盤モデル「エクスカーションティピーⅡ/325」のサイズやデザイン、スペックを継承しながら環境に配慮したリサイクル素材で仕上げた「ティピー/ST」が注目を集めています。
設営しやすさに加え、高い居住性や機能性を誇るティピー/ST。特にティピーテントにはめずらしい屋根付きの前室や、それぞれ独立して使用できるフライシートとインナーテントが特徴的です。
徹底レビュー!使用感や注意点など
「ティピー/ST」をhinataスタッフが実際に運搬、設営し、その使用感をチェック!以下の点に着目し、おすすめのポイントや注意点を本音でレビューします。
- 持ち運びやすさ
- 設営のしやすさ
- 居住性の高さ
- 機能性の高さ
ティピー/STのおすすめポイント
しっかり肩掛けできて運搬しやすい
親切設計で扱いやすい
ゆったり使える居住空間と前室
かゆいところに手が届く細やかな機能性
持ち運びやすさ
収納サイズは直径20×60cmで、この中に3〜4人用のテントが入っているとは思えないほどコンパクト。収納袋は1泊旅行用のバッグほどの大きさです。とはいえ徒歩や自転車のキャンプで運搬するのには大きいため、車でのキャンプにおすすめといえるでしょう。
ティピー/STの重さは6.3kg。テントの中央に立てるメインポールが丈夫なスチール製ということもあり、持ってみると見た目よりは重量がある印象でした。しかし収納袋が肩掛けできるデザインなので、一人で難なく持ち運べます。
設営のしやすさ
ティピーテントの魅力といえばパーツの少なさと設営のしやすさではないでしょうか。組み立てる順番さえおさえておけば、比較的簡単に設営できます。まずはインナーテントを広げ、内側からメインポールの先端を屋根の頂点に合わせて立ち上げます。
ティピー/STはインナーテントのフロア中央部分にメインポールを挿すホルダーがついていてとても親切。適度に柔軟性のある部品なのでセットしやすいうえ、しっかりホールドするためメインポールがズレてしまうことがありません。ポールを立てる際、強い力は必要ありませんでした。
インナーテントを立ち上げたら、フライシートをかぶせます。正六角形ではないことと、「Coleman」のロゴが正面にくるデザインではないため少々迷ったものの、公式サイトの写真を確認しながら完了。身長175cmのスタッフはテントの頂上に手が届いたため比較的簡単にフライシートをかぶせられました。
一方で身長150cm台ほどの人は一人で頂上にフライシートを引っ掛けることは難しい可能性があります。20cm程度の踏み台を用意するか、ソロキャンプでなければ複数人で設営すると安心でしょう。また、フライシートをかぶせるときは、インナーテントの中に入ると頂上付近まで手が届きやすくなるのでおすすめです。
居住性の高さ
インナーテントとフライシートのダブルウォール構造。この日は日差しが強かったのですが、フライシートがしっかりと影をつくってくれたのでテント内は快適でした。インナーテントは背面の大きな窓に加えて、頂上付近に三角のメッシュ窓が付いているため通気性にも優れています。
フライシートには下からの冷気や虫の侵入などをガードする「スカート」はついていません。しかし、ダブルウォール構造なので暖かい空気を逃がしにくく、雪中や極寒以外は冬のキャンプでも活躍しそうです。
2人でくつろぐには申し分ない広さです。普段DODのワンポールテントMを使用しているスタッフいわく「体感はDODのワンポールテントMと同じくらいの広さ。正六角形をやや横長に広げたような形状であるぶん、レイアウトによってはティピー/STの方が広く感じる」とのこと。
コットを使わずにマットと寝袋をうまく配置すれば大人3人でも寝られそうです。荷物もテントの中に入れ、コットでゆったり眠りたいのであれば2人での使用がおすすめ。
ティピー/STは最大幅155cmの前室が備わっており、別売の部品でフライシートを立ち上げて前室をつくる、といったことは必要ありません。51L容量のハードクーラーを置いても余裕がある広さなので、ラックやウォータージャグも置けます。
機能性の高さ
テント上部と入り口付近にベンチレーションを装備しており、居室内の換気が可能。ベンチレーションの位置に合わせてインナーテント上部もメッシュになっており、通気性が確保されています。
ただこの日は日差しが強かったためか、風向きによってはテント内の暖かい空気がなかなか逃げ切らないことがありました。季節や天候に合わせてサーキュレーターを持参すれば、より快適に過ごせるでしょう。
インナーテントには大きなメッシュ窓がついており、ファスナーで開閉可能。クローズしてプライバシーを守ることも、メッシュ状態にして風を通すこともでき、時間帯やシチュエーションによって便利に使い分けられます。メッシュは目がこまかく、アリやテントウムシほどのサイズの虫なら侵入をガードできそうです。
便利なファスナー開閉式スリットも!
インナーテントの下部に一カ所、ファスナー開閉式スリットがあります。これがあれば、電源サイトで外からの延長コードを差し込んで、居室内で電源を使用できます。
しかもスリット近くの内側に、タブレットが入るメッシュポケットが配置されているという親切設計。夜のうちに枕元でガジェットを充電したい人にぴったりの、細やかな気配りを感じる機能です。
フライシートはUVカット機能付き。耐水圧も1,500mmあり、大雨にも負けません。晴天でも雨天でも安心して使用できます。
ティピー/STは、フライシートのみでもシェルターのように使用できる点が魅力的。簡単に設営できるので、宿泊しないデイキャンプやバーベキューの際にもおすすめです。
また、夏場はフライシートをかけずにインナーテントだけで涼しく過ごすという使い方も可能。シーズンやシチュエーションに合わせて便利に使い分けられます。
細やかな気配りを感じる親切設計に感動!
フロア中央のメインポール用ホルダーや電源コードを引き込めるスリットなど、「あるとうれしい」設計はさすがコールマン。ちょっとした設計や機能の有無でキャンプでの快適性が大きく変わるので、うれしい発見が多い機会となりました。
一方、フライシートの設営が少々複雑で苦戦した部分も。前室が標準装備されているという便利さには変え難いですが、初めて設営する日はできるだけスケジュールに余裕をもつことをおすすめします。
ティピー/STの設営・撤収方法
ティピー/STは、前室が標準装備されているという個性的な設計のため、初めて設営するときは戸惑う可能性も。とはいえ一度理解すれば決して難しい工程ではないので、動画や説明書で予習のうえ時間に余裕をもって設営に挑んでください。
設営の手順
撤収の手順
豊富なバリエーションも魅力
コールマンのティピーテントは、ティピー/STのほかにも個性的なモデルが展開されています。それぞれの特徴を理解し、自分のキャンプスタイルに合うものを見つけましょう。
商品 | 商品リンク | こんな人におすすめ |
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コールマン(Coleman) | 簡単にテントを設営したい人 | |
Coleman(コールマン) | 寒さや虫の侵入を防ぎたい人 | |
コールマン(Coleman) | 広々過ごしたい人 |
ティピー/STは扱いやすく快適でおすすめ!
ティピー/STは、横幅が広めでゆったりとした居室空間、フライシートとインナーテントを独立して使える利便性、UVカットや高い耐水圧といった機能性、いずれもバランスのとれたテントでした。ユーザー目線で設計された工夫が詰まっている点は、さすが老舗アウトドアメーカー。
ティピー/STはこれからキャンプを始める人にもおすすめしたい、満足度の高いテントといえるのではないでしょうか。
撮影/木下 誠
今回紹介したアイテム
商品画像 | ||||
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商品名 | ティピー/ST | ティピー/ST | ティピーTX/ST | ワイドティピー/3025 |
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