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コールマンティピーST

【徹底レビュー】コールマンのティピー/ST!使用感や注意点、設営のコツなどを紹介

※本記事には一部プロモーションが含まれます

Coleman(コールマン)のティピー/STをhinataスタッフが実際に設営してその使用感をレビュー!人気を博した廃盤モデル、エクスカーションティピーのスペックを受け継いだティピー/STは、どのような魅力があるのでしょうか。おすすめのポイントや注意点まで本音で紹介します。

コールマンのティピー/STの特徴は?

コールマンのティピーst
コールマン定番アイテムのひとつである、三角屋根のティピーテント。その中でも人気の廃盤モデル「エクスカーションティピーⅡ/325」のサイズやデザイン、スペックを継承しながら環境に配慮したリサイクル素材で仕上げた「ティピー/ST」が注目を集めています。 設営しやすさに加え高い居住性や機能性を誇るティピー/ST。特にティピーテントにはめずらしい屋根付きの前室や、それぞれ独立して使用できるフライシートとインナーテントが特徴的です。

徹底レビュー!使用感や注意点など

「ティピー/ST」をhinataスタッフが実際に運搬、設営し、その使用感をチェック!以下の点に着目し、おすすめのポイントや注意点を本音でレビューします。
  • 持ち運びやすさ
  • 設営のしやすさ
  • 居住性の高さ
  • 機能性の高さ

ティピー/STのおすすめポイント

  1. しっかり肩掛けできて運搬しやすい

  2. 親切設計で扱いやすい

  3. ゆったり使える居住空間と前室

  4. かゆいところに手が届く細やかな機能性

持ち運びやすさ

収納状態のティピーSTを地面に置いた様子
収納サイズは直径20×60cmで、この中に3〜4人用のテントが入っているとは思えないほどコンパクト。収納袋は1泊旅行用のバッグほどの大きさです。とはいえ徒歩や自転車のキャンプで運搬するのには大きいため、車でのキャンプにおすすめといえるでしょう。
収納状態のコールマンティピーSTを肩にかけて持つ様子
ティピー/STの重さは6.3kg。テントの中央に立てるメインポールが丈夫なスチール製ということもあり、持ってみると見た目よりは重量がある印象でした。しかし収納袋が肩掛けできるデザインなので、一人で難なく持ち運べます

設営のしやすさ

メインポールを立ち上げる様子
ティピーテントの魅力といえばパーツの少なさと設営のしやすさではないでしょうか。組み立てる順番さえおさえておけば比較的簡単に設営できます。まずはインナーテントを広げ、内側からメインポールの先端を屋根の頂点に合わせて立ち上げます。
シートにメインポールをセットする様子
ティピー/STはインナーテントのフロア中央部分にメインポールを挿すホルダーがついていてとても親切。適度に柔軟性のある部品なのでセットしやすいうえ、しっかりホールドするためメインポールがズレてしまうことがありません。ポールを立てる際、強い力は必要ありませんでした。
フライシートをかける様子
インナーテントを立ち上げたら、フライシートをかぶせます。正六角形ではないことと、「Coleman」のロゴが正面にくるデザインではないため少々迷ったものの、公式サイトの写真を確認しながら完了。身長175cmのスタッフはテントの頂上に手が届いたため比較的簡単にフライシートをかぶせられました。 一方で身長150cm台ほどの人は一人で頂上にフライシートを引っ掛けることは難しい可能性があります。20cm程度の踏み台を用意するか、ソロキャンプでなければ複数人で設営すると安心でしょう。また、フライシートをかぶせるときは、インナーテントの中に入ると頂上付近まで手が届きやすくなるのでおすすめです。

居住性の高さ

ティーピーSTの内部
インナーテントとフライシートのダブルウォール構造。この日は日差しが強かったのですが、フライシートがしっかりと影をつくってくれたのでテント内は快適でした。インナーテントは背面の大きな窓に加えて、頂上付近に三角のメッシュ窓が付いているため通気性にも優れています。 フライシートには下からの冷気や虫の侵入などをガードする「スカート」はついていません。しかし、ダブルウォール構造なので暖かい空気を逃がしにくく、雪中や極寒以外は冬のキャンプでも活躍しそうです。
ティピーSTの中にスタッフが2人座っている様子
2人でくつろぐには申し分ない広さです。普段DODのワンポールテントMを使用しているスタッフいわく「体感はDODのワンポールテントMと同じくらいの広さ。正六角形をやや横長に広げたような形状であるぶん、レイアウトによってはティピー/STの方が広く感じる」とのこと。 コットを使わずにマットと寝袋をうまく配置すれば大人3人でも寝られそうです。荷物もテントの中に入れ、コットでゆったり眠りたいのであれば2人での使用がおすすめ。
ティピーSTの前室にクーラーボックスとリュックを置いた様子
ティピー/STは最大幅155cmの前室が備わっており、別売の部品でフライシートを立ち上げて前室をつくる、といったことは必要ありません。51L容量のハードクーラーを置いても余裕がある広さなので、ラックやウォータージャグも置けます。

機能性の高さ

ティピーSTのベンチレーション
テント上部と入り口付近にベンチレーションを装備しており、居室内の換気が可能。ベンチレーションの位置に合わせてインナーテント上部もメッシュになっており、通気性が確保されています。 ただこの日は日差しが強かったためか、風向きによってはテント内の暖かい空気がなかなか逃げ切らないことがありました。季節や天候に合わせてサーキュレーターを持参すれば、より快適に過ごせるでしょう。
テントのインナーのメッシュ生地
インナーテントには大きなメッシュ窓がついており、ファスナーで開閉可能。クローズしてプライバシーを守ることも、メッシュ状態にして風を通すこともでき、時間帯やシチュエーションによって便利に使い分けられます。メッシュは目がこまかく、アリやテントウムシほどのサイズの虫なら侵入をガードできそうです。
電源コードを通せるスリット
便利なファスナー開閉式スリットも!
インナーテントの下部に一カ所、ファスナー開閉式スリットがあります。これがあれば、電源サイトで外からの延長コードを差し込んで居室内で電源を使用できます。 しかもスリット近くの内側にタブレットが入るメッシュポケットが配置されているという親切設計。夜のうちに枕元でガジェットを充電したい人にぴったりの、細やかな気配りを感じる機能です。
ティピーSTのフライシート生地表面
フライシートはUVカット機能付き。耐水圧も1,500mmあり、大雨にも負けません。晴天でも雨天でも安心して使用できます。
ティピー/STのフライシートのみを使用している様子
ティピー/STは、フライシートのみでもシェルターのように使用できる点が魅力的。簡単に設営できるので、宿泊しないデイキャンプやバーベキューの際にもおすすめです。 また、夏場はフライシートをかけずにインナーテントだけで涼しく過ごすという使い方も可能。シーズンやシチュエーションに合わせて便利に使い分けられます。

細やかな気配りを感じる親切設計に感動!

フロア中央のメインポール用ホルダーや電源コードを引き込めるスリットなど、「あるとうれしい」設計はさすがコールマン。ちょっとした設計や機能の有無でキャンプでの快適性が大きく変わるので、うれしい発見が多い機会となりました。 一方、フライシートの設営が少々複雑で苦戦した部分も。前室が標準装備されているという便利さには変え難いですが、初めて設営する日はできるだけスケジュールに余裕をもつことをおすすめします。

ティピー/STの設営・撤収方法

ティピー/STは、前室が標準装備されているという個性的な設計のため、初めて設営するときは戸惑う可能性も。とはいえ一度理解すれば決して難しい工程ではないので、動画や説明書で予習のうえ時間に余裕をもって設営に挑んでください。

設営の手順

ペグダウンする様子
  1. インナーテントのファスナーを全て閉め、コールマンロゴを前にして広げる
  2. 6カ所のループをペグ打ちする
  3. メインポール(太いポール)を繋げて、前の入り口から中に入る
  4. メインポールを天井に突き立て、インナーテントを立ち上げる
  5. メインポール下部をフロア中央のホルダーに挿し込む
  6. フライシートを広げ、ベンチレーションを開けておく
  7. コールマンロゴが前面左にくるようにフライシートをかぶせる
  8. フライシートの端にあるループを、インナーテントを打ち込んだペグへ引っ掛ける
  9. フロントポール(細いポール)を繋げ、フライシートの両サイドにあるエンドピンへ挿し込む
  10. フライシート内側の面ファスナーでフロントポールを固定する
  11. フライシートのドアを全て閉めてから、フライシートをベグで固定する
  12. フロントポールを固定しているループを固定する
  13. インナーテント上部のドローコードを引き、フライシートとの隙間をつくる
  14. フライシートにガイロープを結び、ペグで固定する
ティピー/STは、フロントポールで前室をつくる構造が特徴的。動画をしっかり確認して構造を理解し、スムーズに設営できるよう準備しましょう。
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撤収の手順

ティピーSTを収納する様子
  1. フライシートを取り外し、中央から半分に折る
  2. 両橋を内側に折り込み、さらに正面のベンチレーションのところで織り込んで1/4サイズにする
  3. インナーテントのファスナーを一部開けて空気を抜けやすくしておく
  4. 六角形の状態に広げ、両橋の角を中心に折り込む
  5. ドアを中心にしてサイドを内側に折り込む
  6. さらに内側に織り込んで1/4サイズにする
  7. フライシートとインナーテントを重ね、ポールを芯にして巻き込む
  8. 全てのパーツと一緒に収納袋へ入れる
最後は空気を抜きながら巻いていくのがポイント。収納袋は比較的余裕のあるサイズなので、何度巻き直しても袋に入らない…、ということにはならないでしょう。撤収は特に難しい点もなく、標準的なテントと同じ感覚で片付けられます。
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豊富なバリエーションも魅力

コールマンのティピーテントは、ティピー/STのほかにも個性的なモデルが展開されています。それぞれの特徴を理解し、自分のキャンプスタイルに合うものを見つけましょう。
商品
商品リンク
こんな人におすすめ
コールマン(Coleman)
簡単にテントを設営したい人
Coleman(コールマン)
寒さや虫の侵入を防ぎたい人
コールマン(Coleman)
広々過ごしたい人

ティピー/STは扱いやすく快適でおすすめ!

ティピー/STは、横幅が広めでゆったりとした居室空間、フライシートとインナーテントを独立して使える利便性、UVカットや高い耐水圧といった機能性、いずれもバランスのとれたテントでした。ユーザー目線で設計された工夫が詰まっている点は、さすが老舗アウトドアメーカー。 ティピー/STはこれからキャンプを始める人にもおすすめしたい、満足度の高いテントといえるのではないでしょうか。 撮影/木下 誠


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