【今日のキャンプ用語辞典】今さら聞けない「ベランピング」とは?
ベランピングとは?おうちキャンプ師匠流・マンションレイアウト術
2024.01.29ノウハウ
自宅でもキャンプ気分を味わいたい人におすすめなのが「ベランピング」。マンションのベランダを非日常的な雰囲気に作り変え、気軽にリフレッシュできると注目を集めています。今回は、ベランピングの師匠・Kenさんのお家に潜入し、レイアウト&アイテム選びのコツを解説!さまざまな実例を参考にしながら、自分のやりたいアウトドアスタイルを楽しみましょう。
制作者
hinataライター
hinata編集部のライター。年間600記事以上の記事を制作する、日本最大級のキャンプWebマガジン編集部がキャッチした、アウトドアの最新情報をお届けします。
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もくじ
ベランピングをご存知ですか?
ベランピングは「ベランダ」と高規格キャンプの「グランピング」を掛け合わせた造語です。自宅のベランダにアウトドア空間を作り出せるため、ゆったりと過ごせるライフスタイルを満喫できます。ベランダという身近な場所を有効活用し、非日常的な空間でリラックスできるのが魅力です!
最近は、多くの人がベランピングに挑戦しています。テラスにロータイプのチェアを置き、日なたぼっこしながらゆったりした時間を過ごす。まさに理想的な休日の過ごし方です!
こちらの人は、ハンモックでゆったりできるベランピング。赤系でラグとチェア、ランタンをまとめてコーディネートされています。所々グリーンと木のぬくもりがあってリラックスできそうな様子。マンションに住んでいるということもあり、管理規約や防災面を配慮し、ベランピングを楽しんだ後はすぐ片付けているそうです。
広めのベランダがある場合は、テントを活用したベランピングスタイルがおすすめ!青空の下でご飯を食べた後、テントでゴロゴロするのは自宅キャンプの極みです。
賑やかさの秘訣は、装飾品。ガーランドや置き型ライトなどは、味気なかったベランダをおしゃれでかわいいスペースにアレンジできます。ポップで楽しい雰囲気を演出してみましょう。
ベランピングを実際に見に行こう!
ベランピングっておしゃれ!ということは分かったけど、真似できるか不安という人に向けて、インスタグラムでおしゃれなベランピング写真を発信しているベランピングの師匠・Kenさんの自宅にお邪魔して、そのコツや楽しみ方を調査しました!
KenさんのInstageramはこちら
初心者でもベランピングはできる?
これからベランピングをはじめる上で大切なことは、レイアウトとアイテム選び。何から手をつければいいのか分からない人に向けて、まずはベランピングを楽しむ上での基礎となる「ベースづくり」を紹介します!
ーということで、Kenさん、今日はよろしくお願いします!
Kenさん:よろしくお願いします。こうして記事として取り上げてもらうのは初めてなので上手くお伝えできるか分かりませんが。ベランピングについて多くの方に知ってもらえればと思います。
ベランピングに選ぶ空間は四角形が吉!
―家の一角にアウトドアスペースを作ろうと思ったきっかけはあったんですか?
Kenさん:もともと海が好きというのがあって、家を建てるときにはベランダや庭に海を感じられるような空間を作ろうと思っていました。それでベランダに四角いスペースを作ることにしたんです。
ーそんなに前から構想があったんですね!実際四角いベランダにしてみて何かメリットは感じますか?
Kenさん:やっぱり一般的な縦長のベランダに比べてアイテムを置きやすいですね。ソファやテーブルは置きたいな、と思っていたのでそれを考えると部屋のような四角形の空間の方がいいかな、と思いました。
あとはレイアウトがしやすいです。うちの子どもはまだ小さくて、こういうのを作ってもすぐ飽きちゃうんですよ(笑)。季節や気分でベランダのレイアウトをちょくちょく変えたいな、と思った時に変えやすいのですごくいいと思います。
ベースはプチプラで抑える!
ーところで、こういったアイテムたちはどういったショップで揃えているのでしょうか?
Kenさん:基本はイケアなどのインテリアメーカーですね。例えばこのチェアはイケアで売っている普通のウッドタイプのものを3つ使用しています。その上に気に入ったデザインの布やクッションを置いています。
ーそうなんですね!その他のアイテムはどうでしょう?
Kenさん:あとは床のフロアデッキもイケアのものです。小さな板をパズルみたいに組み合わせるだけで簡単にできるので、これはおすすめですね。
ーこのウッドデッキがかなり良い雰囲気出してますね!
ーもしかしてこの植物たちも…?
Kenさん:そうです!実はこれ、フェイクグリーンです。最近のフェイクグリーンはすごいリアルですし、お手入れもいらないから重宝しますね。
ーベースとなるアイテムは比較的プチプラで購入されているようですが?
Kenさん:そうですね。「さあ、はじめるぞ!」と思って、ベースから高いものでそろえると、とっつきにくくなってしまいますし、あとで色々買い足そうと思ってもできなくなっちゃいますからね。
ーなるほど。勉強になります!
サンシェードで雨の日対策を!
ーところで、雨の日ってどうしてるんですか?
Kenさん:実は屋根と屋根の間に防水性のサンシェードを張っています。これをつけることで雨水は全部外に落ちるようになっているので、雨の日でも基本的にアイテムたちは外に出しっぱなしです。
ー雨の日で出かけられない日でも外で本を読みながらリラックスできますね!
Kenさん:そうなんです。屋根をつけても良かったんですが、やっぱり日の光が欲しいと思いまして、結局つけなかったんです。晴れている日は直射日光除けになりますし、ベランピングをするならサンシェードは必須アイテムになりますね。
3畳でもベランピング広く見せるコツを紹介
明るい色味のアイテムは空間を広く見せる!
ーそういえば、このベランダってどれくらいの広さなんですか?
Kenさん:たしか3畳無いくらいだったかな。2.8畳とかですよ。
ーええっ!?3畳無いんですか?なんだか広く感じます!広く見せるコツとかあるんでしょうか?
Kenさん:ウッド調のナチュラルテイストなアイテムが好き、というのもありますが、全体的に明るい色のアイテムを置くことで、全体がパッと明るく、広く見える、というのはありますね。
白いシェードを立てると開放感が生まれる
Kenさん:あと、開放感つながりで個人的におすすめなのがこの白いシェード。特に住宅街ではプライバシーが気になると思います。シェードを使えば、目隠し代わりとして外からの見えないようにできますし、程よく光も取り入れられて開放感を出せます。
ー黒や茶色だと圧迫感が出てしまいますが、白のシェードを使えば奥行きがあるように見えますね!
Kenさん:そうなんです。格子状のものであればフェイクグリーンなどの装飾も掛けられるので一石二鳥なんです。
ロースタイルで統一する!
ーその他にアイテムを配置する上で何か気を付けていることはありますか?
Kenさん:あとはインテリアと一緒で、家具をできるだけロースタイルでそろえることですね。テーブルも大人が座って膝より下くらいに来るものを選んでいます。背が高い家具だとどうしても窮屈に感じますからね。
ーなるほど。限られた空間を有効活用するために色々な工夫をされているのですね!
おしゃれなベランピングにはアイテム選びも重要!
ベースはプチプラで抑えているKenさん。しかし、中にはおしゃれに飾るためには欠かせないこだわりが詰まったアイテムたちもあるそう。
オーダーメイドのローテーブルは雰囲気が抜群!
ーこのローテーブル、すごく雰囲気ありますけど、どこで購入されたんですか?
Kenさん:実はこれ、オーダーメイドなんです。古材を専門に扱っている方にお願いして作ってもらいました。このヘリンボーン柄もこだわりがあって、オーダーしたんですよ。
ーそうなんですね!実は入ったときからずっとかっこいいな~って思ってました!こういったオーダー先ってどうやって見つけてるんですか?
Kenさん:インスタグラムが多いですね。僕はインテリアやDIYにも興味があって、よくそれらに関係したアカウントを見ているんです。その中で、「おしゃれだな~」って思った人には直接連絡をとって、作ってもらえるようにお願いしちゃいます。
ーインスタをチェックしていると新しい発見がいっぱいありますよね。
Kenさん:そうなんです!アイテムだけじゃなくて、家具の配置とかも勉強になることがたくさんあります。
ヴィンテージ感漂うこだわりのプレートたち
ーこのアメリカンなプレートたちもいい具合に使い込んでいて雰囲気ありますね!
Kenさん:よく気が付きましたね。実はそのプレートたちもこだわりがあるんです。一見インテリアメーカーで売っていそうなんですが、実はこれ、全部古着屋さんや骨董市屋さんで見つけて来たものなんです。この雰囲気は加工ではなかなか出せないので、海外で使い古されたプレートたちを厳選して選んでいます。
ーこのプレートたちにそんなこだわりが!色も様々で海っぽい雰囲気を出せていますね!
Kenさん:それが当初の狙いだったので。あとこのプレートたちは季節によって使う色味を変えているんです。子どもたちがすぐ飽きちゃうので(笑)。クリスマスが近づくと赤や緑のプレートを掛けようかな、と思っています。
ー季節で変えることでお子さんも喜びそうです!
ベランダでも使えるコールマンのロードトリップグリル
ーこれ、コールマンのロードトリップグリルですね!
Kenさん:キャンプ用で購入したんですが、なかなか出かける機会もなく、今ではすっかりベランダ要員です。
ーベランダで料理されているんですか!?
Kenさん:はい。コールマンのロードトリップグリルは煙も少ないし、操作も簡単なので使い勝手が良いんです。炭火をベランダで使うのはさすがに危ないですしね。小さな子どももいるので。キッチンが近いから洗い物も持って行きやすいんです。
休みの日はここで家族でテーブルを囲みながらホットサンドやパンケーキを焼いてますよ。
ーおしゃれな休日ですね。真似したい!
自分だけのベランピングアイテムを作ろう!
おしゃれなベランダ空間を作るKenさん。実はDIYも趣味で多くのインテリアアイテムが自作とのこと。ということで、ベランピング特集の番外編でリビングにも潜入しちゃいました!
流木を使ったDIYアイテムたちを発見!
ーえっ、これKenさんが作ったんですか?
Kenさん:実はDIYも趣味でして。海が好きなのでよく行くんですけど、その時に見つけた流木を拾ってきてDIYの材料として使ってるんです。
ー本格的ですね。作るの難しそう…。
Kenさん:そんなことないですよ!これは流木をネジでくっ付けて電球につるしてるだけです。
ーということはこれもDIYですか?
Kenさん:そうです。一本の流木にイケアで購入した電球とフェイクグリーンをつるしています。とっても簡単でオリジナリティを出せるので、DIYはぜひ挑戦してほしいですね。
ー落ちている流木をインテリアに取り入れるとは。発想がすばらしいですね!
室内ブランコも自作!?
ー室内にブランコもあるんですね!
Kenさん:これも自分で作っちゃいました。ブランコは板に穴を開け、ロープを通し、耐重量性のあるポールに引っ掛けるだけです。ものの数時間でできますよ。
ーリビングにもアウトドア要素が満載ですね!DIYの魅力とはどういった点にあるのでしょうか?
Kenさん:まずひとつは低価格に抑えられることです。部屋にブランコをつけたいと思って業者さんにお願いすると結構費用がかさみます。自分で作れるものは極力自分で作ると安価で済みますからね。
あともう1点。ここが一番魅力だと思っているのですが、自分で作ることで愛着が沸くんですね。そしてそれを子どもたちが気に入って使ってくれると、作った甲斐があったな、と思いますね。
ー最後に1つ質問です。ベランダやリビングなど、アウトドア要素をお家に取り入れることに対してどうお考えですか?
Kenさん:難しい質問ですね(笑)。
ベランダなんかまさにそうですが、家から1番自然に近いスペースってとても貴重だと思っています。お家にいながら日差しや心地よい風を感じれる空間なんて限られていますからね。アウトドア要素を取り入れることで素敵なひと時を創り上げられたらな、また、そう周りにも思ってもらえたら嬉しいな、と思っています。
ー素敵なご意見をありがとうございます!以上で今日の取材はおしまいです。お忙しい中ありがとうございました!
Kenさん:こちらこそありがとうございました!
自宅でおしゃれなベランピングを楽しもう!
Kenさんの自宅は、ベランピングやDIYなど真似したい要素が満載でした!簡単に取り入れられるアイデアも数多くあるため、皆さんもぜひトライしてみましょう。ベランピングなら時間の制約を受けることもなく、子どもも喜んでくれます!キャンプしたいけど時間が無くてなかなか行けてないという人にぴったりです。