ちょっとした工夫で差をつけたい!自作ギアでキャンプを楽しんでみませんか?【キッチンテーブル】
ちょっとした工夫で差をつけたい、自作ギアでキャンプを楽しんでみませんか?-調味料BOX編-
2017.10.31ノウハウ
キャンプを始めた頃は、キャンプ場やギアなどわからないことがいっぱいあって、キャンプをするのが精一杯という方も多くいらっしゃると思います。私もキャンプを始めた頃は、友人から教わりながら、見よう見まねで毎回、悪戦苦闘のキャンプをしてきました。一方、キャンプを始めて少し慣れてくると、「隣の方のサイトが気になる」など、気持ちに余裕が出てきて、キャンプギアに対する関心も高まってきました。そこで今回は、ちょっとした工夫でさらにキャンプを楽しむことができる自作ギアについてご紹介したいと思います。
制作者
びあ・ぷりーず
子供たちにアウトドアを体験させてあげたいと思い2008年に始めたキャンプ。インスタグラム「 https://www.instagram.com/toriaezu_beerplease/ 」、ブログ「 http://beerplease.naturum.ne.jp/ 」にてキャンプ、自作ギアの記録を綴っています。みなさんとともにアウトドアを楽しんでいきたいと思います。
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もくじ
なぜ、自作ギアを作りたくなるのでしょうか?
今回、自作ギアをご紹介するにあたり、「なぜ、自作ギアを作りたくなるのか?」について考えてみたいと思います。自作ギアが欲しくなる理由は、「自分の欲しいギアが販売されていない」、「他人が持っていないギアを使いたい」、の2つに大別されるように思います。自分の好みのキャンプスタイルが確立されてくると、私の経験上、この欲求は強くなって自作ギアを作る方が増えてくるように感じています。
自分の欲しいギアが販売されていない
キャンプを続けていくと、自分が楽しめる、くつろげるといったスタイルが出来上がってきます。例えば、ユニフレームの焚き火テーブルの高さに合うテーブルやチェアが欲しいという欲求が出てきます。でもアウトドアショップやネットで探しても見つからない時、既製品を加工するなどの簡単なカスタマイズをする方法もありますが、「無いならば作ってしまおう」ということになります。
他人が持っていないギアを使いたい
レアなギアは、ヴィンテージ品や生産数の限られたガレージブランドの商品などがありますが、自作ギアは、まさに「世界でたった一つのギア」。このような自作ギアは、市販品ほどの立派な作りではありませんが、その分、愛着は何物にも代えられないものがあります。
でも自作するのはハードルが高いと感じている方
「自作ギアはハードルが高い」と感じている方も多いと思います。その理由は、DIYの経験がない、十分な道具がないなどだと思いますが、安心してください。私は、DIY経験ゼロ、電動工具もドライバーとジグソー程度しか持っていませんが、多くのキャンプ道具を作ってきましたので、経験や道具で心配されている方もチャレンジしてみてくださいね。
まずは、簡単な調味料BOXを作ってみよう
キャンプの料理に欠かせない調味料。キャンプ場までの往復やサイト内での持ち運びなど、苦労されている方も多いと思います。そこで木製のテーブルなどに合うちょっとおしゃれで便利な調味料BOXが欲しいと思い、作ったのがこのBOX。
調味料BOXの特長「サイト内で持ち運びしやすい分離タイプ」
使用シーン①キッチンで使用
調味料を使う場所はキッチンテーブルやテーブルなど様々です。分離できる構造となっていると様々な場所やシーンで使用することができます。キッチンテーブルで使用する場合、調理スペースを損なうことのない省スペースとなっており、調理がしやすいサイズとなっています。
使用シーン②テーブルで使用
食事が出来上がれば、楽しい飲食タイムとなります。食卓でおいしく食事を楽しむための調味料があるとさらに美味しくいただけますよね。写真では分離された2つの調味料BOXが卓上にありますが、分離できるので1つの調味料BOXをテーブル上で使用することができます。
使用シーン③収納時、移動時
キャンプ場までの移動には、2つのBOXをカバン用のフックで固定することで持ち運びがしやすくなり、収納のしやすいBOXタイプとなっています。
調味料BOX作成の手順
今回作成した調味料BOXの仕様
サイズ
収納時 20×30×12.5(h)cm
使用時 26.5×30×10(h)cm
材質
カルタ材(この時は端材のカルタ材を使用しましたが、材質は他材でも大丈夫です)
作成手順1.木材のカット
7×10cm 6枚
10×30cm 6枚
直径1.5cm×10cm 4本
作成手順2.ワックス塗装
BRIWAX(ジャコビアン)を布でWAXを塗り込む(15分間隔2~3回)
注意点:組立て後に塗装すると細かい角などの塗装が難しいので先に塗装することをおすすめします。
作成手順3.BOX型にビス打ち
BOX型を作る際は、まず外枠から作り、左右対称のBOXを作り、その後、棚をビスで固定します。
注意点:ビス打ちする際は、ビスより少し細いドリルをビスの長さより短い穴を先にあけましょう。先にあけないとズレたり、木材が割れたりしやすくなりますので気をつけましょう。
作成手順4.BOXに丸棒をビス打ち
丸棒は、調味料の出し入れができ、落ちにくい高さ5cmあたりにBOX作成と同様の方法でビス打ちしましょう。
作成手順5.パッチン錠の取り付け
カバンの固定に使うパッチン錠(マツ六)を両サイドに固定します。
注意点:パッチン錠は、収納の際、2つの箱がきっちり固定されるように固定しましょう。
これから自作ギアにチャレンジしてみたいという方に
今回、「ちょっとした工夫で差をつけたい、自作ギアでキャンプを楽しんでみませんか?」という内容で調味料BOXをご紹介させていただきましたが、これからDIYを始める方には、以下の点をお勧めしたいと思います。
SNS(ブログ、Facebook、インスタグラムなど)の情報を活用する
作りたいものが決まれば、ネット検索をすると多くの方々の自作ギア情報を入手することができます。また、これらのSNSは、双方向にコミュニケーションもとれるので、わからないことがあれば尋ねてみると良いかもしれません。
まずは、簡単なギアからチャレンジする
DIYは楽しい反面、失敗や想像していないトラブルも発生します。最初から大型のギアや複雑な機能のギアにチャレンジすると挫折もしやすくなりますので、まずは、構造の単純な小型のギアからチャレンジされると良いと思います。
自作ギアを使うキャンプは、道具に対する愛着はもちろん、自分のスタイルに合ったキャンプをすることができると思います。これからの皆さんのアウトドア、キャンプが楽しくなることを願っております。