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カヌーを漕いでいる家族

オレゴンコーストの砂丘キャンプ場 家族キャンプ体験記

2021.06.10キャンプ場

アウトドアが魅力のオレゴン州には、170の州立公園があります。今回は海岸エリアの人気観光地、サンドデューン(砂丘)と湖を有するキャンプサイト「ジェシー・M・ハニーマン記念州立公園」でのキャンプ体験についてお伝えします。

オレゴンコーストのアウトドア

オレゴン州のキャンプ場

ジェシー・M・ハニーマン記念州立公園のキャンプ場
オレゴン州は、海や山、川辺に乾燥地帯と多様な自然に恵まれています。各地に散らばる州立公園のキャンプ場は、気候の良い夏場を中心にアウトドアを楽しむ人で賑わいます。 州立公園のキャンプ場は、オンラインで簡単に予約ができ、全般的に設備やメンテナンスの質も良いと言われていてます。 今回は、海岸沿いにあるオレゴン州で2番目に大きい州立公園のキャンプ場「ジェシー・M・ハニーマン記念州立公園(Jessie M Honeyman Memorial State Park)」に行ってきました。

オレゴンコーストについて

オレゴン・コーストの様子
オレゴン・コーストは西に太平洋を望む岩場の海岸線で、約600kmに渡って続きます。オレゴン州の法律では、オレゴン・コースト全体が公共のものだと制定されているため、プライベートビーチなどに遮られることなく、誰でも自由にビーチを楽しむことができます。 そんなオレゴニアン自慢のオレゴンコーストには、北から南まで何十もの州立公園があります。今回私たちが訪ねたハニーマン記念州立公園のキャンプ場は、セントラルコーストの「オレゴン・デューン・ナショナル・レクリエーション・エリア」と呼ばれる海と森林に挟まれた全長64kmの砂丘の付近です。

キャンプサイトについて

ハニーマン記念州立公園のキャンプサイトと外国人
ハニーマン記念州立公園までは、ポートランドから車で約3時間半。350以上ものキャンプサイトに加え、砂丘へと抜けるトレイルや泳いだりカヌーを楽しめる2つの淡水湖などもある大きなキャンプ場です。 自転車の貸し出しやレンジャーによる家族向けのアクティビティも毎日開催され、子供連れにもぴったりです。
ハニーマン記念州立公園のテントサイトの様子
サイトのオプションも、自分たちの車が停められ、トイレや温水シャワー、水道に近い「テントサイト」の他に、駐車場のない「ハイカー/バイカー」テントサイト、キャンピングカー用設備の整った「フル・フックアップ」や「エレクトリカル」サイト、遊牧民の移動式住居のような宿泊施設「ヤート」などがありました。 ちなみに費用は、テントサイトで一泊$21。変更や予約に$8のフィーがかかります。

利用者について

遊具で遊ぶ子供達
今回のキャンプは、キャンプ初心者の私たち家族と日本から来た妹家族に加え、こちらの友人家族2組の計4家族で行ってきました。1歳から14歳まで9人の子供達が一緒です。 夏休みということもあり、利用者は子供連れの家族が最も多いように思いました。また、定年後にモーターホームで全国を回っている長期滞在のシニア夫婦も多かったです。
キャンプサイトでペットを抱いている女性
他には、ペットフレンドリーなサイトも多いため、犬を連れた人の姿が目立ちました。さらに、体が不自由でもアクセス可能な設備も設けられているため、車椅子での利用者も見かけました。誰にでも開かれている場所だと感じました。

砂丘近くのキャンプ場での楽しみ

サンドボードやデューンバギー

砂丘でサンドボードなどを楽しむ人々
砂丘では、サンドボードやデューンバギーで砂を滑り降りるアクティビティが人気です。私たちもサンドボードをレンタルしてスノーボードのように砂山を滑り降りたり、デューンバギーのツアーに参加しました。
サンドレイル・ツアーで楽しめる10人乗りのバギー
「サンドランド・アドベンチャーズ」が提供しているサンドバギーの「サンドレイル・ツアー」は、10人乗りのバギーで、30分で10マイル(約16km)を走るというもの。ゴーグルとヘルメット、それにシートベルトを装着して出発です。砂を巻き上げて、美しい自然の中をジェットコースターのようなスリルを味わいながら駆け抜けます。砂だらけになる、と聞いていましたが、それほどでもなく、子供から大人まで楽しめました。

カヌーやボート

淡水湖で楽しむ人々の様子
砂丘の中には淡水湖があり、泳いだり、魚釣りをしたり、またカヌーやボートに乗ったりして水遊びもできます。 私たちがキャンプに行った日は、水や風が冷たく感じられましたが、たくさんの子供達が水に潜って遊んでいました。私たちは、ペダル(足こぎ)ボートやスタンドアップパドルボード(SUP)、カヌー、カヤックをレンタルして、湖で遊びました。
淡水湖のピンクの花を咲かせた睡蓮
ちょうど睡蓮が白やピンクの花を咲かせていて、きれいでした。

キノコ狩りやベリー摘み

キャンプ場内の食べられるベリーの身
キャンプ場内には、たくさんの食べられる植物もありました。今回私たちが食べることができたのは、ブラックベリー、シンブルベリー(thimble berry)、サラルベリー(salal berry)、ヘムロックの新芽 、杏茸(シャントレル・マッシュルーム)など。
杏茸の実
中でも、杏茸で作ったオムレツはとても美味しかったです。
キャンプ場内に育つきのこ

近場の観光地について

シーライオン洞窟の様子
キャンプサイト付近には、トレッキングや海水浴、凧揚げなどはもちろん、アシカが生息する世界最大の海の洞窟「シーライオン洞窟」、珍しい食虫植物ダーリングトニア(コブラユリ)が群生する「ダーリングトニア・ステートナチュラル・サイト」、ニューポートの「オレゴンコースト水族館」など、自然を楽しめるスポットがあります。
ダーリングトニア・ステートナチュラル・サイトの様子
このように、数多くのアウトドアアクティビティをゆっくり楽しめることも、オレゴンコーストのキャンプの醍醐味かもしれません。

今回の誤算

海岸は寒い!

キャンプを楽しむ子供達
さて、初心者でも十分に楽しめた今回のキャンプでしたが、幾つか誤算もありました。1つ目は気温。 ポートランドは、キャンプの前日まで40度近い異常な暑さが続いていたため、キャンプ場の湖で泳ぐつもりになっていましたが、オレゴンコーストは最高気温でも20度、夜は15度を下回るという驚きの気温差でした。 そのため、朝晩の冷え込みに備える洋服が必需品となりました。初日、寝袋がなかった妹夫婦によると、眠る際、エアマット+毛布だけだと凍える寒さだったそうです。またビーチは、日中も海風があるためキャンプ場以上に寒く、ウィンドブレーカーやフリースのジャケット、ニット帽などが役立ちました。

焚き火禁止のお触れが・・・!

もう1つ誤算だったのが、焚き火ができなかったこと。キャンプ場は相当冷涼にも関わらず、 異常な暑さと雨が降らないことが原因の山火事が近隣では起きていて、滞在中はオープンファイヤー禁止になっていました。各テントサイトにあるファイヤーピットの利用もお預けです。調理は利用可能だったガス台のみとなってしまいました。 チェックアウト時にようやく焚き火解禁となりましたが・・・今回は、残念ながらファイヤーピットを使った料理シーンのご報告はできません。どうぞご了承ください!

日本のキャンプ場との違い

料理は手早く

日本のキャンプは、野菜を切るところから現地で実施、ご飯も現地で炊く、ということが珍しくないようですが、アメリカは現地で調理にあまり手間をかけない人が主流のようです。 今回は、ファイヤーピットが使えないこともあって、話を聞いた感じだとトルティーヤやパンにサラミやアボカド、豆といった具材を挟んだサンドイッチ系のメニューが多かったようです。 韓国でのキャンプに慣れていた友人は、アメリカのキャンプ場で「子供達を寝かしつけた夫婦が、キャンドルライトを灯し、ワインをワイングラスで飲み始めた姿に感動したの!ロマンティックで、焼酎&焼肉BBQで騒ぐ韓国のキャンプとは大違い!」と話してくれましたが、料理や片付けはできるだけ簡易に済ませ、ゆっくりとする時間を大切にする傾向があるのかもしれません。

ゴミ捨て場なども完備

広々としたキャンプサイトの様子
オートキャンプ場と掲げていない日本のキャンプ場は、通常、駐車場とキャンプサイトが別になっていることが多いようですが、オレゴン州立公園のキャンプ場は、テント脇まで自動車を乗り入れられる形式が一般的。区画もそれぞれ区切られていて、野外炉やピクニックテーブルが設置されています。
キャンプ場のゴミ捨て場の様子
また、日本のキャンプ場では、ゴミは持ち帰ることが基本になってきているようですが、こちらは分別して処理してもらうことができます。これは、キャンプ場を中心にした長期旅行を続ける人にとってはとても助かるのではないでしょうか。

キャンピングカーが多いこと

キャンプ場に泊まっているたくさんのキャンピングカー
また、オートキャンプが定着していることもあり、こちらではキャンピングカーで宿泊する人が多いことも日本のキャンプ場との違いのようです。水道、電気、下水処理施設にフックアップできる「フル・フックアップ」サイトはもちろん、テントサイトにキャンピングカーを入れることも可能です。滞在中も、数多くのキャンピングカーが停車していました。

自分なりの楽しみ方を貫く

キャンピングカーでくつろぐ男性
週末だけのキャンプやフェス会場でのキャンプは、みんなが同じような過ごし方をしがちだと思います。アメリカは長い夏休みを利用したり、定年退職後にゆっくりとキャンプをする人も多いため、キャンプ場での過ごし方は、かなりバラエティに富んでいるようです。 キャンプ場内を散歩をして回ると、モーターボートやカヤック、自転車やスクーターを持ち込んでいる人、ハンモックで読書をする人、ギターを弾く人、犬の散歩をしている人、テント内でカードゲームをする人など様々な姿を見かけました。手間のかからないエアプラントを旅のお供にしている、という人までいました。
観葉植物で飾られたテーブル
何がキャンプの楽しみ?と話を聞くと、「家族とゆっくり過ごせること」、「全米はもちろん、世界各地の人との出会いがあること」、「仕事を離れて自然の中でリラックスできること」などという返事が返ってきました。誰もがリラックスして暮らしているようで、なんだか山間の小さなコミュニティのような雰囲気がありました。
自然に囲まれたキャンプサイトの様子
オレゴンでのキャンプに興味が出てきましたか?日本からテントまで持ち込むのは大変ですが、キャンピングカーをレンタルしたり、キャンプサイトのキャビンやヤートを利用するという手もありますよ。ぜひオレゴン州立公園のサイトをチェックしてみてくださいね。 公式はこちら:オレゴン州立公園(Oregon State Parks) 公式はこちら:ジェシー・M・ハニーマン記念州立公園(Jessie M. Honeyman Memorial State Park)


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