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川苔山の山道

奥多摩でハイキングしたい!気になる山④『川苔山』

川苔山って、ご存知ですか?実は、奥多摩の中でも人気の山なんです。綺麗な水に癒され、滝や沢を存分に楽しめると、登山客が多く訪れるところ。新緑や紅葉の時期は特におすすめです。それでは、川苔山の魅力についてご紹介したいと思います。

川苔山ってどんな山?

川乗山と表記されることもありますが正式名称は、川苔山です。1363mと低山なので、ハイキングを楽しむにはぴったり!そして、山頂からの眺めが最高です。雲取山や鷹ノ巣山などの展望が期待できるでしょう。技術力はさほどなくても体力がほどほどにあれば、十分登れる山です。

川苔山のおすすめコース

川苔山のハイキングコースにはいくつかありますが、おすすめは渓谷や滝を楽しめるこのコース。登山ルートと下山ルートが違うのも魅力です。
コース:川乗橋~細倉橋~百尋の滝~川苔山~大根ノ山ノ神~鳩ノ巣駅 コースタイム:登り3時間半、下り2時間半、計約6時間 登山口の川乗橋の手前には鉄のゲートがあります。右手にある渓谷を眺めながら、舗装された林道をしばらく歩きます。次の橋が、細倉橋です。この橋を渡ったらすぐに右にある登山道入口へ。ここから、いよいよ本格的な登山です。
ここからは、沢に沿って登っていきます。何度か木の橋を渡り、途中滝もいくつか眺めながらしばらく進むと、分岐点があります。これを右側に登っていくと、川苔山方面へ。
今回は、百尋ノ滝に寄ってから川苔山に向かうのでまっすぐに進みます。百尋ノ滝に向かう道は、岩場を登る狭い道になっているので注意。さらに右手は、沢に向かってスパッと切れ落ちているので、特に雨が降った後は要注意。慎重に登っていきます。 岩場を過ぎたら、ようやく待ちに待った百尋ノ滝着。落差40mほどですが、まっすぐと下に流れ落ちる滝を満喫できますよ。時間や体力に余裕のある方は、はしごを降りて、迫力満点の滝を間近に見るのもおすすめ。
マイナスイオンをたっぷりと浴びた後は、先ほどの分岐まで戻って川苔山へ。ここから岩などがある急坂になります。その先、展望はあまり期待できませんが道はゆるやかになり、しばらく進んでいくと、足下岩分岐到着。指導標が目印です。川苔山まで1.5㎞のコースと1.8㎞のコースがあるので、ここは近い方を。 早速急登がありますが、そんなに長くは続かないので頑張って!ゆるやかな道になり、登っていくと、指導標が見えてきます。ここが川苔山手前の分岐で、右手に進むといよいよ川苔山の山頂へ。
ようやく川苔山の山頂です!標高1,363mと低山ですが、天気が良いと富士山や南アルプスがみえます。広々とした山頂は、ひと休みにぴったり。秋は紅葉もきれいですよ。山頂でひと休みしたら、鳩ノ巣方面に下っていきます。
雑木林の中をひたすら下っていきますが、途中いくつか分岐があるのでコースを間違えないよう要注意。 歩きやすい道なので、足にもさほど負担がかかりません。鳩ノ巣駅という指導標を目印に進みます。林道に合流するあたりが大根ノ山ノ神で、ここからさらに30分ほど下ると鳩ノ巣駅に到着。

百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)ってどんな滝?

この滝は、奥多摩でも有名な滝として知られています。この滝の名称にもある「尋」は、かつて日本で使われていた長さの単位のこと。百尋というと181.8mになりますが、実際の落差は約40m。それでも十分見る価値はありますよ。新緑や紅葉の時期にも、多くの登山客が訪れるそう。 ただ、この滝を鑑賞するには、手すりが一切なく細くて険しい道を通らなければいけません。滑落事故も起きた場所なので、くれぐれも無理はしないように。

入山の際の注意点

奥多摩で低山といえど、コースを外れてしまったら道がわからなくなったり、滑落の恐れもあります。慣れるまでは、登山経験者と一緒に行くのが望ましいでしょう。そして日帰りでも、水は多めに持っていくこと。そのほかにも、5万分の1以上の正確な登山マップやガイドブック、ラジオや磁石、懐中電灯、雨具や非常食なども忘れずに。 山では天気が急変することもあります。想定していたコースタイムよりも、時間がかかることも。なんせ自然が相手。予想していた通りにいくとは限りません。コースの状況や体調そして天気次第で、臨機応変にコースを変えることも時には必要になります。そんなときも慌てることがないよう、事前にいろんなケースを考えておくといいですよ。

交通アクセス

公共交通機関利用の場合

青梅駅~奥多摩駅 JR青梅線   奥多摩駅~川乗橋 西東京バス日原方面行き

車利用の場合

鳩ノ巣駅駐車場(無料)約30台駐車可※国道411号の鳩ノ巣駅を通過してすぐに右折、JR青梅線ガード下を抜けたところ

おわりに

ハイキングの魅力はコースによっても様々。このコースは川苔山山頂からの展望も楽しめるし、百尋ノ滝や沢の音を満喫できるから、奥多摩の魅力を存分に味わえます。歩きごたえがあるコースなので、体力がある方におすすめ。 また、百尋ノ滝への岩場が不安な方は滝に立ち寄らず、川苔山にまっすぐ向かってもOK!ハイキングを楽しむためには、自分の技術や体力レベルに合わせた山そしてコースを選ぶことがポイントです。川苔山のハイキングで、さらに奥多摩が大好きになりますように!
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