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切り株の上に置かれたソーヤーミニ

ソーヤーミニの実力を検証!安全な水を確保する

※本記事には一部プロモーションが含まれます

アウトドアで一番大切なことは水の確保です。キャンプ場に管理棟があったり近くに商店があれば問題なしですが、深い山や森の中では手持ちの水だけでは不足することもありますね。水といえば小さい池か小川ぐらいを頼りにするしかありません。そんな水源の水を安心して飲めるようにするのが浄水器。今回はアウトドアに持って行けるポータブル浄水器「ソーヤーミニ」を検証します。

アウトドアでの水事情

岩の上に置かれた水筒
山や森に出かける時に、水はどのくらい持って行くでしょうか?500ミリリットルのペットボトル1本?1リットルの水筒?実は人は1日に最低3リットルの水を必要とします。ですからそれを持って行こうと思えば初めから3kgの荷物を覚悟しなければなりません。これは大変な重量です。 一般的には容量1リットル程度の水筒を持ち歩くことになると思いますが、これだけでは調理などには対応できません。ですから水の補充が必要になります。

確保できる水

工程の途中に商店や山小屋があれば、そこで水の補給はできます。管理キャンプ場でのキャンプなら水場もあるでしょう。しかし山中や森の中では小川や池の水しかないことが多々あります。これらの水は飲料水として安全なのでしょうか?川の上流では動物が排泄をしていたり、死骸があったりする可能性もあります。また雨の後では水が濁ってしまっていることもありますね。でも資源がそれしかなければそれを利用するしかありません。

山の水はお腹を壊す?

自然の水は地中を通ったり川の岩や砂中を流れているうちにある程度浄化されますので、よほどの危険物質が混入していない限り多くの場合飲料可能でしょう。ですから山で小さな湧水のせせらぎを見つければ、そのまま飲んでのどを潤すこともありますし、実際山の水はおいしいものです。 ところが、近年私たちは健康志向や衛生管理の向上によって、日常的には何不自由なく安全なものを口にしています。これは見方を変えると体の抵抗力が低下しているともいえるのです。ですから山の清水でもお腹を壊してしまうという人が多くなっているのも事実なのです。
管理キャンプ場でも水場に「必ず煮沸してから飲んでください」といった掲示をされていることがあります。これは水場の水が近くの川から引いてきているだけという場合があるからで、蛇口から出る水でも実は川の水を利用しているからです。特に蛇口から常に水が流してあるところはその可能性が高いです。 そこでアウトドアでもより安全な水分を補給するために、浄水器を利用ことをおすすめします。

お腹を壊すバクテリア(細菌)

水でお腹を壊す原因の多くはバクテリアや微生物を飲んでしまうことです。ですからこれらを取り除ければ体への影響も減らすことができるわけです。 バクテリアの多くは大きさが0.3マイクロメートル(旧:ミクロン)程度。サルモネラ菌は0.5マイクロメートルx2マイクロメートル、コレラ菌で0.3マイクロメートルx2マイクロメートル、大腸菌で0.4マイクロメートルです。自然豊かな北海道でもバクテリアは存在し、有名なエキノコックスの卵は30マイクロメートルです。ですからそれらを食い止められる濾過フィルターがあれば良いわけです。

ソーヤー ミニが活躍する場面

ソーヤーミニが活躍する場面を紹介!自分の登山スタイルと当てはめて、ソーヤーミニが必要か考えましょう!

縦走登山

上記で解説しましたが登山で1日に必要な水分量は3リットルです。縦走となると、山小屋がないなんてこともあり、3リットル確保できないことも。そんな時にソーヤーミニを持っていれば近くの沢や、雪景付近から飲料水を生成できます!

水が少ない山域や夏場の登山

運動強度の高い登山は通常より多くの水分補給が必要です。夏場になると湿気や暑さで、自分が思っている以上に水を消費しています。しかし水分補給を我慢してしまうと熱中症になってしまう危険も。そんな最悪の事態を避けるためにソーヤーミニを持っておくことをおすすめ!ソーヤーミニを持っていれば、沢を通る度に水分補給ができ、熱中症対策にもなります!

ソーヤー・ミニの性能

ソーヤーミニのフィルター
ソーヤー・ミニには0.1マイクロメートルのファイバーフィルターが内蔵されています。これなら前述のバクテリア類は完全に食い止められます。カタログ値ではバクテリアや微生物類を99.9999%ブロックできるとなっています。実際に試した結果、お茶など水自体に着いた色は除去されませんが、泥など川の汚れはほぼ完全に取り除かれました。

関東北部の川でのテスト

群馬県の下仁田付近の山中の川
5月中旬、群馬県の下仁田付近の山中の川で試用しました。川の水は比較的きれいで、一見そのままでも飲めそうなほどでしたが、地元の方の話ではやはり1回煮沸したほうがいいとのことでした。筆者は胃腸が特別丈夫というわけはなく、日常では生水は飲まないようにしています。そのうえでソーヤーミニを通しただけの水を4~500ミリリットルほど飲みましたが、その後胃腸に異変は起こらず、数週間たった現在も無事でいます。 ▼ソーヤーミニの現場検証動画はこちら!
さらにいろいろなもので濾過機能を検証した動画はこちら▽

ソーヤーミニの浄水能力

ソーヤー・ミニを使う男性
ソーヤー・ミニ1台の浄水能力は10万ガロン。つまり38万リットルです。これは1人1日5リットルの水を必要とした場合、毎日浄水しても208年間使えるということです。1家4人で使用しても52年間使用できるということですから、これ1本あればほぼ一生使えるということになります。もちろんその間フィルターの洗浄をする必要はありますが、フィルター自体を交換する必要はありません。

汎用性

ソーヤー・ミニとペットボトル
ソーヤーミニには16オンス(約500ミリリットル)のウォーターバッグが付属し、これに水源の水を入れて濾過します。このバッグが破損したり、もっと多くの水を利用したい場合には、別売りの2リットルバッグもありますが、もっとお手軽な方法もあります。ソーヤーミニのバッグとの接続ねじは、市販のペットボトルのキャップねじと同じで、付属のウォーターバッグの代わりに柔らかいクラッシャブルペットボトルが利用できます。
バックパックの中にはハイドレーションシステムという大容量の水筒バッグがあり、歩行中でもチューブから水分補給できるものがあります。このチューブの途中にソーヤーミニを組み込むことで、ハイドレーションバッグに補給する水の質を選ばなくて良し。ソーヤーミニのノズル外径は約9mmですから、接続するチューブの内径が8~8.5mm程度であれば適合します。

携帯性

ソーヤーミニのセット
ソーヤーミニはフィルター本体、16オンスウォーターバッグ、バックフラッシュプランジャー(洗浄用針無し注射器)と15cmほどのビニールチューブで構成されていて、総重量はわずか120g程度です。バックフラッシュプランジャーはメンテナンス用で自宅に置いておくというのであれば100gを下回ります。サイズは本体が直径35mm×14cmと片手に収まる程度なので、バックパックの隙間に収まり邪魔になりません。

ソーヤー・ミニを取り入れてみよう!

ソーヤーミニは濾過性能、浄水能力、携帯性、汎用性、コストパフォーマンス全てにおいてバランスの取れた浄水器で、アウトドアアクティビティーにはベストチョイスであると確信しました。これから汗を大量にかくシーズンに向かい、水分補給の計画はとても重要になります。手持ちの水が底をつく事態に備えて、携帯性の良い浄水器を1台用意してはいかがでしょうか。 また災害時の備えとしても頼りになるアイテムですから、1家に1台常備しておいても良いでしょう。


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