【徹底比較】スノーピークのほおずきシリーズを本音レビュー!たねほおずきとの違いは?
Snow Peak(スノーピーク)の「ほおずき」シリーズは、丸いフォルムが人気のLEDランタンです。定番サイズ「ほおずき」のほか、小さいサイズの「たねほおずき」や充電式の「RBたねほおずき」も話題。本記事ではhinata編集部がほおずきシリーズを実際に使って、その使用感をレビューします。
スノーピークのほおずきシリーズの特徴は?
右奥から反時計まわりに「ほおずき」「たねほおずき」「RBたねほおずき」
スノーピークの人気LEDランタン「ほおずき」シリーズは、大きいサイズの「ほおずき」、小さいサイズの「たねほおずき」、そして2024年3月に発売された、たねほおずきの充電式タイプ「RBたねほおずき」の3つのシリーズがあります。
ほおずきとたねほおずきは同じカラー3色の展開で、RBたねほおずきは新色が採用されています。また、たねほおずきとRBたねほおずきはサイズや明るさがまったく同じ仕様です。
ここからは大きさや電源以外にもそれぞれに特徴がある、ほおずきシリーズ各種の魅力を紹介します。
商品 | 商品リンク | サイズ | 重さ | 最大照度 | 電源 | 最大連続点灯時間 | 使用温度条件 | 点灯モード |
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| | 直径10.7×高さ8.7cm | 165g | 100ルーメン | 乾電池式(別売充電パック使用可) | 10時間 | -10°〜40°C | 通常点灯、おやすみ、ゆらぎ |
| | 直径6.2×高さ7.5cm | 57g | 60ルーメン | 乾電池式 | 100時間 | 0~35℃ | ハイロー、ストロボ、疑似ゆらぎ |
| | 直径6.2×高さ7.5cm | 95g | 60ルーメン | 充電式 | 最大100時間 | -10~40℃ | ハイロー、ストロボ、疑似ゆらぎ |
ほおずき:風でゆらぎ、静かになると暗くなる高機能モデル
ほおずきシリーズの定番モデル「ほおずき」は、やや黄色くあたたかみのある温白色の明かりで周囲を照らします。温白色の電球は寝室に使用されることが多く、アウトドアシーンではリラックスできる空間を演出したい場合に適しているといえるでしょう。
風に反応して明かりがゆらぐ機能や、音を感知して明度を下げる機能が搭載され、自然との調和が意識されています。無段階調光が可能で、テント全体を照らす明るさから、ほんのりと灯る常夜灯の明るさまで自在に調節可能です。
ほおずきには長さ調節できる紐とフックが付いており、テント内のループやランタンフックなどさまざまな場所につり下げられます。
たねほおずき:軽くてコンパクトな乾電池式のLEDライト
ほおずきのミニサイズ「たねほおずき」は、直径10.5cmのほおずきと比べておよそ半分の直径6.2cm。手のひらに2つのせられるほどの小ささで、気軽に持ち運べます。
たねほおずきはマグネット付きのループが付いており、ループを穴に通してつり下げたり、マグネットを直接金属に取り付けたりできます。フックをかける場所がなくてもテントやタープのポール、テーブルの金属部分などに取り付けられるため便利です。
RBたねほおずき:電池不要、充電式のたねほおずき
USBで給電可能なリチャージバッテリー(=RB)を採用した、2024年3月発売の新シリーズです。大きさと明るさはたねほおずきと同スペックで、これまでたねほおずきを愛用してきたユーザーにも親しみやすいモデルといえるでしょう。
ほおずきと同じくマグネット式のループが付いており、さまざまな場所につり下げられます。バッテリーを含めてもわずか95gなので、バッグに取り付けてもライトの重みでバッグの形がくずれることがありません。
また、たねほおずきの使用温度条件が0〜35℃なのに対し、RBたねほおずきは-10〜35℃にグレードアップ。真冬のキャンプでも使えます。
徹底レビュー!ほおずきシリーズの違いを比較
「デザインがかわいい」「もはやキャンプの必需品」との口コミが見られるほおずきシリーズを、hinataスタッフが実際に使ってみて使用感をチェックしました。以下の点に着目し、おすすめのポイントや注意点を本音でレビューします。
【サイズ】コンパクトで持ち運びやすい
直径約6.5cm、高さ約20cmの500mLペットボトルと比較すると、特にたねほおずきのコンパクトさが際立つのではないでしょうか。たねほおずきの直径は6.2cmなので、リュックのペットボトルホルダーにもすっぽり収まります。
とはいえ、ほおずきも運搬時に邪魔になるほど大きいというわけではなく、手のひらにのせられるほどコンパクトなサイズです。直径は10.7cmで、グレープフルーツほどの大きさといえばイメージしやすいでしょう。
ほおずきシリーズはいずれもシェードが柔軟性のあるシリコン素材なので、ホヤがガラス素材のオイルランタンのように運搬時に破損する可能性が低い点も魅力的です。
たねほおずきは手のひらに2つのせられるほどコンパクトです。上でも述べたように500mLペットボトルより直径が小さいため、運搬の際はペットボトル用のポーチをケースとして代用しても良さそうです。リュックの中に収納しても場所を取らず、リュックの外側に取り付けることもできるので、極力荷物を減らしたい徒歩や自転車でのキャンプにおすすめです。
コンパクトLEDライトの定番ともいえる、ゴールゼロの「ライトハウスマイクロ」とRBたねほおずきの大きさを比較しました。ライトハウスマイクロは高さ9.3cmでたねほおずきは7.5cmですが、ループ部分を差し引いて考えるとたねほおずきの方が半分ほどの高さにみえます。
テーブルに置いて使用する際は、RBたねほおずきは丸いフォルムで安定しており、スリムなライトハウスマイクロに比べて倒れる心配がなく安心感がありました。
【重さ】つるす場所に負担をかけない軽さ
ほおずきの本体重量は165gで、約25gの単3電池を3本入れた状態でも重さはわずか240g。りんご1個(およそ300g)よりも軽く、つり下げる場所に負担をかけません。
たねほおずきは57gで、約10gの単4電池を3本入れても87gです。RBたねほおずきもバッテリーを含めて95gと、いずれも100g以下。テント上部のループやデイジーチェーンなど、重いものをつり下げるとたるんでしまう場所にも安心して取り付けられます。
【明るさ】キャンプの夜にちょうどいい、自然に溶け込む優しい光
照明器具の明るさの目安として、キャンプサイト全体を照らすには1,000ルーメン、テーブルに置くには300ルーメン程度が適しているとされています。ほおずきの最大照度は100ルーメンなので、外を煌々と照らすというよりはテントの中を優しく照らすのに適した明るさといえます。
一方たねほおずきの明るさは最大60ルーメンで、ほおずきよりも控えめです。テント全体を照らすこともできますが、足元を照らしたり就寝時に枕元に置いたりする用途により適しています。
左「ほおずき」、右上「たねほおずき」、右下「RBたねほおずき」
ほおずきは「通常モード」「おやすみモード」「ゆらぎモード」という3つの点灯モードを搭載しており、シチュエーションや気分に合わせてさまざまな明かりを楽しめます。「ゆらぎモード」は風が吹くと風力に呼応してランタンの明かりがロウソクのようにゆらぎ、「おやすみモード」は周囲の音が小さくなると、それに合わせて薄明かりになります。
たねほおずきは明るさを固定して点灯する「ハイローモード」、LEDを点滅させる「ストロボモード」、そして「疑似ゆらぎモード」の3つの点灯モードを搭載しています。たねほおずきの疑似ゆらぎモードはほおずきのゆらぎモードとは異なり、風に反応しないプログラム上の疑似的なゆらぎ機能です。
連続点灯時間はほおずきが10時間、たねほおずきとRBたねほおずきはいずれも最大100時間です。テント内のメインライトとしてほおずきを使う場合は1〜2泊が限界といえそう。予備の電池を用意しておくか、ほおずきは早めに消灯してたねほおずきやRBたねほおずきを常夜灯にするなど工夫すると良さそうです。
ゴールゼロ「ライトハウスマイクロ」と明るさ比較
RBたねほおずきと同じく充電式のコンパクトLEDライトである「ゴールゼロ ライトハウスマイクロ」と明るさを比較しました。ライトハウスマイクロは最大150ルーメンの明るさを発揮でき、写真からもより広範囲を照らしていることがわかります。
一方RBたねほおずきも暗い場所を部分的に照らすにはちょうど良く、消灯後にテントからトイレへ行く際の足元を照らすのには十分な明るさといえます。また、やわらかく控えめな光のため、ほかのサイトまで照らしてしまって迷惑になることがありません。強い光が必要な際には光量が不足しそうですが、自然に溶け込む明かりを求める人はきっと満足できるでしょう。
【使い勝手】たねほおずきはスイッチが固くて苦戦!モード切り替えは予習を
たねほおずきはライトの部分がスイッチになっており、押し込むことでオンオフや調光、モードの切り替えをおこないます。しかしこのスイッチが思いのほか固くて少々苦戦。押せているのかいないのかがわからず、現在どのモードなのかわからない状態が続きました。
未使用の状態でキャンプに持って行き、暗くなってからいざ使おうとしても点灯できないとなると危険です。あらかじめ点灯消灯やモード選択など予習してからキャンプに持参しましょう。
【結論】光量で選ぶならほおずき、汎用性で選ぶならたねほおずき
ほおずき:明るさや、ゆらぎモードなどの機能重視な人におすすめ
たねほおずき:手軽に使えるサイズで比較的安価なものを購入したい人におすすめ
RBたねほおずき:コンパクトかつ充電式ライトがほしい人におすすめ
サイズが大きめのほおずきは、テントに取り付けたりテーブルに置いたりと特定の場所で使用するのに適しています。一方でたねほおずきとRBたねほおずきは、自分の居場所や用途に合わせて置き場所を変えたり持ち運んだりできるので汎用性が高いといえます。
ほおずきとたねほおずき2種のどちらを購入すべきか迷う場合は、場所を固定して使いたいのか、さまざまな用途で使いたいのかを見極めて選ぶと良いでしょう。
まずはたねほおずきかRBたねほおずきを購入してざまざまな使い方を体験し、さらに光量がほしいと感じたらほおずきを購入するというのもひとつの手です。
自然から着想を得たカラー展開
ほおずき、たねほおずき、RBたねほおずきそれぞれに3色ずつカラーが展開されています。これらの定番カラー以外にも、コラボカラーやアニバーサリーカラーが展開されることもあるのでファンはチェック必須です。
また、ほおずきにはスポットライト機能が搭載された「スポットほおずき」もラインナップされているのでぜひ注目してください。
商品 | 商品リンク | サイズ | 重さ | 最大照度 | 電源 | 最大連続点灯時間 | 使用温度条件 | 点灯モード |
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| | 直径10.7×高さ8.7cm | 165g | 100ルーメン | 乾電池式(別売充電パック使用可) | 10時間 | -10°〜40°C | 通常点灯、おやすみ、ゆらぎ |
| | 直径6.2×高さ7.5cm | 57g | 60ルーメン | 乾電池式 | 100時間 | 0~35℃ | ハイロー、ストロボ、疑似ゆらぎ |
| | 直径6.2×高さ7.5cm | 95g | 60ルーメン | 充電式 | 最大100時間 | -10~40℃ | ハイロー、ストロボ、疑似ゆらぎ |
| | 直径10.7×高さ8.7cm | 165g | 100ルーメン | 乾電池式(別売充電パック使用可) | 10時間 | -10°〜40°C | 通常点灯、おやすみ、ゆらぎ |
| | 直径10.7×高さ8.7cm | 165g | 100ルーメン | 乾電池式(別売充電パック使用可) | 10時間 | -10°〜40°C | 通常点灯、おやすみ、ゆらぎ |
| | 直径6.2×高さ7.5cm | 57g | 60ルーメン | 乾電池式 | 100時間 | 0~35℃ | ハイロー、ストロボ、疑似ゆらぎ |
| | 直径6.2×高さ7.5cm | 57g | 60ルーメン | 乾電池式 | 100時間 | 0~35℃ | ハイロー、ストロボ、疑似ゆらぎ |
| | 直径6.2×高さ7.5cm | 95g | 60ルーメン | 乾電池式 | 100時間 | -10~40℃ | ハイロー、ストロボ、疑似ゆらぎ |
| | 直径6.2×高さ7.5cm | 95g | 60ルーメン | 乾電池式 | 100時間 | -10~40℃ | ハイロー、ストロボ、疑似ゆらぎ |
ほおずきシリーズの電池交換・充電方法をチェック
右上から時計まわりに「ほおずき」「たねほおずき」「RBたねほおずき」
ほおずき、たねほおずき、RBたねほおずき、それぞれの特筆すべき違いはその電源です。各シリーズの電源について以下にまとめました。
ほおずきには専用の充電パックが別売されています。この充電パックを購入すればUSBでの充電が可能になり、繰り返し使えて経済的です。充電池パック使用による連続点灯時間は乾電池での使用と同じく10時間。電圧低下に合わせて少しずつ照度が落ちます。
充電パックをメインで使用し、充電ができない状況を想定して予備で乾電池を持参する方法がおすすめです。
ほおずきシリーズで自然に溶け込むあたたかな光を満喫
ほおずき、たねほおずき、そしてRBたねほおずきは、それぞれサイズや電源、カラー展開などに特徴があり、自分の求めるキャンプスタイルによって使い分けることが可能です。
軽量で破損しにくいボディとシンプルで飽きのこないデザインで、きっと長期にわたって良い相棒になってくれることでしょう。ほおずきシリーズは、リラックスできるあたたかな光でアウトドアの夜を楽しみたい人におすすめです。