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出典:artiemedvedev/ゲッティイメージズ

自然の中でバリスタ顔負けの味を!妥協しないアウトドアコーヒーテクニック

※本記事には一部プロモーションが含まれます

アウトドアで飲むコーヒーは格別な味わいがありますよね。実際に挑戦して、どうしても美味しくコーヒーが入れらないとか、器具をうまく使えないといった経験はありませんか?今回は器具や豆の使い方のコツを詳しく解説しますので、バリスタ顔負けのコーヒーを楽しんでください。

アウトドアで楽しむコーヒー器具

アウトドアで使用されるコーヒー器具
コーヒーを入れる方法はいろいろありますが、アウトドアで使える方法とアイテムは次のような物があげられます。飲みたいコーヒーと実際に持って行けるアイテムによって楽しみ方を選びましょう。

ドリップ

アウトドアでドリップされている様子
レギュラーコーヒの飲み方としては最も一般的なのがドリップです。ドリップにはドリッパーとフィルターが必要ですが、アウトドア用の器具が軽量コンパクト化されていますので、レギュラーコーヒーを手軽に楽しめるようになっています。

パーコレーター

テーブルの上に置かれたパーコレーター
セミオートマチックともいうべき、専用の器具を使った比較的お手軽な方法です。お湯の温度と毛細管現象を利用して、ポットの中でドリップをしてくれます。フィルターの目の大きさに合わせて豆を挽きましょう。加熱中はお湯が循環し続けますので、火からおろすタイミングに注意が必要です。

エスプレッソメーカー

エスプレッソメーカー
マキネッタに代表される、専用器具を使っていれる濃厚なコーヒーが味わえる方法です。フィルターとコーヒーを収めたバスケットを挟んで、上下2室に分かれた構造です。下室に水を入れて加熱すると圧力が上昇し、お湯を上室へ強制的に送り出します。豆の粒度と詰め方にコツが要りますが、コーヒー本来の味とコクが一番出やすい方法でしょう。

カフェプレス / フレンチプレス

机の上に置かれたカフェプレス
コーヒーを入れる器具としては最も手軽かもしれません。ポットに豆とお湯を入れ、ロッドのついたフィルターを押し下げて、豆をポットの下に押し込んで濾過します。この器具は紅茶にもよく使われますね。豆が入ったまま放置すると苦味が出ますので、すぐに飲みきるか、別のポットに移した方が良いでしょう。

カウボーイスタイル

カウボーイシューズの横に置かれたカップ
名称はいろいろありますが、最もワイルドでお手軽な方法です。必要な器具はお湯を沸かすポットだけと、入れ方はとても簡単です。ポットにお湯を沸かし、火からおろしたら挽いた豆を放り込むだけ。少しかき回したらそのまま放置し、豆が沈殿したところで上澄みを注いで飲みます。終わりの方に行くにしたがって豆が混じってきてドロドロになりますが、それが好みという方もいます。

コーヒー豆の挽き具合

5種類の挽いた後のコーヒー豆
コーヒーは入れる器具によって、豆を挽く時に適切な細かさがあります。一般的には粗いほど薄味に、細かいほど濃厚になりますが、器具の使い方や豆自体の焙煎方法などでも変わってきますので、お好みの味にするための1工程と思ってください。
パーコレーターとエスプレッソメーカー
器具によってはフィルターの目の大きさが決まっていますので、それぞれ適切な粒度が必要になってきます。
ハンドミルのネジ
また、以下の粒度は粒度調節ができる一般的なハンドミルを、大まかに5段階に分けて操作した場合の一例ですが、ミル3~5はおおよそコーヒー専門店のミルマシンと同等の仕上がりになっています。写真のミルマシンの場合、つまみをボルトの頭に揃えた状態をミル1として、ちょうど5回転でいっぱいに閉まった状態になります。(開いた状態から回し続けるとつまみが取れてセラミックカッターが外れます)

ミル5

ハンドミルで最も細かく挽いたコーヒー豆
ハンドミルで挽ける最も細かい粒度です。専用のエスプレッソマシンでは中程度の粗さですが、アウトドアで使う器具ではこの粒度を使える物はほとんどありません。ハンドミルの調節ネジを止まるまで閉めた状態で挽きます。

ミル4

ハンドミルでミル4の調節ネジで挽いたコーヒー豆
マキネッタのような家庭向けエスプレッソメーカーに適した粒度です。ハンドミルの調節ネジをミル5から1回転緩めた程度でしょう。

ミル3

ハンドミルでミル3の調節ネジで挽いたコーヒー豆
ドリップやパーコレーターに適した粒度です。お好みによってもう少し粗くしたり細かくしたりを、この状態から調節すると良いでしょう。 ハンドミルの調節ネジを中間の位置にして挽きます。

ミル2

ハンドミルでミル2の調節ネジで挽いたコーヒー豆
かなり粗く見えますが、カフェプレスの網目にはちょうど良い粒度です。またドリップやパーコレーターでも、アメリカンのような薄味に仕あげるのにも良いでしょうね。ハンドミルの調節ネジを完全に開いた状態から1回し締め方向に回した程度です。

ミル1

ハンドミルで最も粗く挽いたコーヒー豆
木槌で軽く叩いた程度の粗さです。カウボーイスタイルでフィルターを使わず上澄みだけを飲むためには、この粗さにして豆を沈めやすくします。カウボーイが銃やナイフのグリップで叩いた豆を、煮立ったポットに放り込んで飲む姿が目に浮かんできます。ハンドミルの調節ネジはいっぱいまで開いた状態です。

おすすめミルマシン

おいしいコーヒーの入れ方

コーヒーの入れ方のうち、少しコツが要る3つの方法について詳しく解説します。

ドリップ

お湯を注ぐ様子
カップやポットに乗せたドリッパーにフィルターと粒度3程度の豆をセットし、お湯を静かに注ぎ入れます。この時のコツは、注ぐお湯の量を細く維持し、できるだけ連続して注ぐことです。また、お湯を注いだ時に、豆から細かい泡が出せるようになると、コーヒーが適度に蒸らされてさらに美味しく仕上がります。少し練習が必要ですが、ぜひチャレンジしてみてください。

パーコレーター

パーコレーターのふたの透明な取っ手
ポットからフィルター類のパーツを取り出して、お湯を沸かします。フィルターバスケットに粒度3程度の豆を入れます。お湯と豆の量でコーヒーの濃さを調節できます。沸騰したら火から一度降ろし、フィルターとチューブのセットをポットに静かに沈め、極弱い火にかけます。数十秒でお湯が循環し始めますので、ふたの透明な取っ手窓でお湯の色が変わるのを確認します。 お湯の色が変わったところで火から下し、30秒ほど待って出来あがりです。お湯の色が変わってからあまり長く循環させてしまうと、コーヒーの苦みと雑味が増してしまうので、出来るだけ早く火から下すことをおすすめします。
▼バーコレータについてもっと知りたい方はこちらをチェック!

エスプレッソメーカー

ポットの上を外したエスプレッソメーカー
ポットの上下を外して分離し、下室に水を入れ、バスケットに粒度4程度の豆を入れます。ここで入れ方のコツがあります。
下室の水は圧力バルブ(おへそのような小さな部品)より下までにして、水がバルブにかからないようにします。このバルブはポットが冷えた際の陰圧を解除してくれる物ですが、お湯を沸かして圧力を上げるためには、このバルブのラインより上の空間が必要なのです。
バスケットより数ミリ高く入れた豆
お好みの濃さにもよりますが、しっかりしたエスプレッソにするには豆は軽くバスケットより数ミリ高く入れ、極軽く均一に押さえます。これを本格的なエスプレッソのように強くタンパーで押えるようにすると、家庭用エスプレッソマシンの圧力ではお湯が通り辛くなり上昇しません。また、そのまま火にかけ続けるとミニ爆発のような事故になることもありますので、なかなかお湯が上がって来ない場合は、豆の挽き具合と詰める力を調節した方が良いでしょう。
軽く押さえて均一になった豆
また、バスケットの豆を軽く押える時も均一でないと、お湯が部分的にしか通らないことがあり、コクの無い薄いコーヒーになることもあります。 上下室をセットする時に、下室の縁周りにコーヒーの粒が残らないようにきれいにしてください。ここに異物があると上室のパッキンとの密着性が失われ、圧力が上がらずお湯が上手く吹き上がらなくなります。 ポットを火にかける時強火は厳禁です!極弱い火にすることが重要で、たき火であれば熾きの炭を少し分けて、たき火から離したところでじっくり加熱します。 ガスバーナーなどでは最小限の火加減で、風除けを使って火が消えないようにするのが良いでしょう。 コーヒーの抽出が始まるとボコボコ音がしてきます。この音が軽めな音に変化したら完了です。ポットの種類によっては空焚き防止のために、下室に少し水が残るような設計にしていることもありますが、抽出が終わったら火からすぐに下した方が良いでしょう。 エスプレッソメーカーの特色として、器具にコーヒーの香りを定着させるというのがあります。これは高圧力を利用することから金属の臭いや味を抑えるためもあり、お手入れでは洗剤を使わず軽く流水ですすぐ程度にします。フィルターの目が詰まってきたら、歯ブラシなどで洗剤を使わずにブラッシングしてあげます。 また、5回に1回程度豆を入れずに水だけで沸かし、お湯で通し洗いするのも良いでしょう。
アウトドアーでのおいしいコーヒーの淹れ方は動画を参照ください。

コーヒーに加えるバリエーション

砂糖

コーヒーにお砂糖を加える方は多いと思います。そのお砂糖も種類が変わるとコーヒーの味も全く変わってきますので、いろいろ試されてはいかがでしょうか。 最も一般的なのがグラニュー糖。ブラウンシュガーやブラウンシュガーの氷砂糖もコーヒーにはよく合います。 ちなみにエスプレッソにはたっぷりのブラウンシュガーを入れて、かき混ぜずに飲み、最後にカップの底に残った砂糖を少しずつ舐めて楽しむのが本場イタリアンのスタイルです。

マシュマロ

キャンプではマシュマロをたき火で炙って食べることがありますね。飲み物ではホットチョコレートに入れるのが定番ですが、濃いめのコーヒーに入れると柔らかい甘さとコクが増して、アメリカンな大人の甘さが楽しめます。

バニラビーンズ

バニラの香りがコーヒーをトロピカルな雰囲気に変えてくれます。粒子の感触が好みでなければ、バニラエッセンスを1滴加えるのも良いでしょう。

シナモンスティック

お砂糖をかき混ぜる時にシナモンスティックを利用すれば、気分はイタリアンです!濃いめに入れたコーヒーやエスプレッソによく合います。使い終わったシナモンをたき火で燃やすと、ほんのりシナモンの香りがキャンプサイトに漂います。

メープルシロップ

同じ甘さでもメープルシロップは控えめで、わずかに木の香りがする大人の雰囲気が楽しめます。砂糖の甘さは苦手という方でも、メープルシロップなら邪魔にならない甘さですからおすすめします。

コーヒーの種類

コーヒーは産地や焙煎の仕方などにより数多くの種類がありますので、その解説はここでは省略します。
掌いっぱいのコーヒー豆
自分の定番という物がある場合は良いのですが、どれがおいしいのか分からないという方は、とりあえずブレンドと名のついている物が良いでしょう。 また、事前にコーヒー専門店でおいしいと思うコーヒーを飲み比べて探すのも良いでしょう。 アウトドアでは作業をしたりアクティビティをしたりと、カロリーとエネルギーを消費しているので味覚が鋭くなっていることが多いので、コーヒーの味にも敏感になっています。ですから少し特徴のあるコーヒーを少しずつ持って行き、それぞれを試してみるのもおすすめです。 豆は既に挽いてあるものもありますが、ほとんどの場合ドリップを基準に挽いてあります。ですからドリップ以外で楽しむ場合は、豆の状態で持参し、ハンドミルで挽いて使用することをおすすめします。

使用済みコーヒーの処理

使用済みのコーヒー
コーヒーは自然由来の物なので、地面に撒いても自然に還りますが、基本的には持ち帰りましょう。 コーヒーにはタンニンとポリフェノールが豊富に含まれており、動植物の中にはこれを毒素としてしまう物があります。ですから川に流すなどの行為は止めましょう。 時々乾かしてからたき火にくべてしまうのを目にしますが、コーヒーはあまりよく燃えずに炭化するだけです。よほど強い熾きでも残ってしまうことがあります。

まとめ

コーヒーの器具
飲み物ではコーヒー派、紅茶派、緑茶派、または水だけ派などいろいろですが、本来の味と香りが十分に出たコーヒーを、木洩れ日の中やたき火の前で口にすると、コーヒ嫌いと言っていた人でもはまってしまうことさえあります。挽き立て、淹れたてのコーヒーはお肌に良いなど、健康のためにも良い飲み物ですから、皆さんも本格的なコーヒーをぜひ楽しんでください。

今回紹介したアイテム

商品画像キャプテンスタッグ コーヒーミルカフラーノ オールインワン コーヒーメーカーカリタ コーヒーミル ミニミルカリタ コーヒーミル ブラウンGSI ステンレス コニカルパーコレータースノーピーク ステンレス パーコレーターイタリア製エスプレッソメーカー イルサ
商品名キャプテンスタッグ コーヒーミルカフラーノ オールインワン コーヒーメーカーカリタ コーヒーミル ミニミルカリタ コーヒーミル ブラウンGSI ステンレス コニカルパーコレータースノーピーク ステンレス パーコレーターイタリア製エスプレッソメーカー イルサ
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