【徹底レビュー】スノーピークのローチェア30!使用感やショートとの違いなどをチェック
Snow Peak(スノーピーク)のローチェア30は、リラックスできる座り心地や高いデザイン性で人気のアイテム。本記事ではhinataスタッフが実際にローチェア30を使ってみて、運搬や組み立てに片づけ、座り心地など使用感をレビューします。
スノーピークのローチェア30の特徴は?
スノーピークといえば機能性やデザイン性に優れた製品を展開し、キャンパーに広く親しまれるブランドです。そんなスノーピークの定番チェアである「ローチェア30」は、座り心地の良さや高級感のあるビジュアルで人気を誇ります。
定価は22,000円(税込)と決して安価とはいえませんが、それでも「買ってよかった!」という口コミが絶えないローチェア30。どのような点が魅力的なのでしょうか。
1
5秒で組み立てられる中央収束型
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頑丈で安定感のある座り心地
3
高級感がありインテリアにもなじむデザイン
徹底レビュー!使用感から組み立て・収納方法まで
hinataスタッフがスノーピークローチェア30を実際に使用し、以下のポイントを検証しました。良い点や注意すべき点を本音でレビューします!
- 持ち運びやすさ
- 組み立て・片づけのしやすさ
- 座りやすさ
【持ち運びやすさ】バランスがとりやすく持ちやすい収納袋
収納袋に入ったローチェア30の長さは101cmあります。この日持参したスノーピークのテント・ランドネストドームM(収納時長さ70cm)や同シリーズのタープ、ローテーブル・IGTスリム(収納時長さ85.2cm)などと比べ、ローチェア30が一番収納サイズが長いアイテムでした。
徒歩キャンプや自転車キャンプで持ち運ぶには大きく、オートキャンプでの使用に適しているといえるでしょう。
身長175cmのスタッフが持っても、本体は身体の半分以上を占めます。写真で見てもその長さを実感できるのではないでしょうか。収納袋は肩掛けしやすいデザインで、本体を身体に沿わせて持てるので運ぶ際にブレにくく、スタッフの間では「思いのほか運びやすい」との声が上がりました。持つ人の身長によってはワゴンに乗せた方が運びやすいでしょう。
重さは3.6kgありますが、肩掛けして体に沿わせて持てば特段重さを感じません。この日は駐車場からサイトまで階段や傾斜のあるおよそ100mの道も、難なく歩いて運搬できました。
[写真上]Helinox(ヘリノックス)チェアツー Home [写真中]スノーピーク ローチェアショート [写真下]スノーピーク ローチェア30
同じくスノーピークのローチェアショートと、ハイバックローチェアの定番でもあるヘリノックスのチェアツー Homeとで収納時の大きさを比較しました。ローチェアショートの長さは84cmで、実物は写真で見るよりもローチェア30に比べたときの短さが実感できます。
チェアツー Homeの長さは49cmなので、その差は一目瞭然です。チェアツー Homeは重さ1.265kgとローチェア30の半分以下の軽さで、片手でつかんで運べるためローチェアシリーズと比較しても携行性の高さがうかがえます。
上の写真はSUV車のトランクに積載した様子です。中央の下からタープ、ドームテント、ローチェアショート、そして一番上にローチェア30を積んでいます。
トランクの間口は幅およそ100cmで、内部は幅110cmほどあるので問題なく積載できました。しかし長さがあるぶん、隙間を埋めるように積載することは困難です。
高さのあるミニバンであれば立てて積載できそうですが、SUVやセダンタイプ、軽自動車の場合は横にして積むことになるでしょう。
それらの車種は積載可能な長さかを確認したうえで、ローチェア30を最後に積み込むと良さそう。そうすればほかの荷物に干渉せず積載しやすいうえ、最初に荷下ろしできるため一時的な荷物置き場としても使えて便利です。
【組み立て・片づけのしやすさ】わずか5秒で完了の中央収束式
ローチェア30は広げるだけで組み立てが完了する中央収束式のため、収納袋から取り出してわずか5秒ほどで設営できます。ヘリノックスのチェアツーのようなコンパクトに収納できるチェアは、1〜2分かけて複数部品を組み立てる必要があることを考えると、非常にスピーディーといえるでしょう。
組み立て方法は、立てた状態で背もたれと対角になる座面の端を持ち、座面をおろして完了。勝手に開いてしまうことを防ぐ仕様からか、最初は少し開きにくく心配になるかもしれません。はじめに少し力を加えて座面をおろせばと、あとはスムーズに開けます。
片づけるときは組み立て時と反対の工程でチェアをたたみます。収納袋は間口も幅もほどよく余裕があり、タイトすぎるという印象はありませんでした。チェア本体が長いため、袋に入れる作業が少々むずかしい点に注意が必要です。チェアを下に寝かせておこなうか、2人で作業するとよりスムーズでしょう。
【座りやすさ】長時間座っていられる、安定性の高い座り心地
アウトドアチェアに深く座ったとき、後ろに倒れそうで不安な思いをしたことはないでしょうか。ローチェア30は深く座っても安心感があり、背もたれに背中をあずけても転倒の不安を感じない点にスタッフ一同驚きを感じました。折りたたみ可能なアウトドアチェアでありながら、自宅の常設家具のように頑丈なところはローチェア30の魅力といえるでしょう。
実際に自宅で使用しているという口コミもみられ、その座り心地や丈夫さは多くのユーザーをうならせています。
脚のクロスポイントが低く重心が低いからか、安定感がありガタつきを感じません
生地にもハリがあり、深く座っても沈みすぎないため腰が痛くなりにくく、長時間座っても疲れません。また、沈み込みが少ないため立ち上がりやすい点も好評でした。ゆったりとくつろぐシチュエーションはもちろん、立ったり座ったりする動作が多いときでも苦になりません。
ローテーブル、焚き火台ともちょうど良い高さ
スノーピークのローテーブル、「IGTスリム」とコーディネートしました。IGTスリムは高さが40.8cmで、座面高30cmのローチェア30とは相性抜群です。スノーピーク公式サイトでも、ローチェア30と高さ40cmの「ワンアクションローテーブル竹」とのコーディネートを推奨しており、40cm前後のローテーブルと組み合わせて使うのが最適といえます。
スノーピークの焚き火台Mを使用する際にもちょうど良い高さです。薪をくべる際、製品によってはチェアも一緒についてきて背面の脚が浮いてしまい、ヒヤっとした経験がある人もいるのではないでしょうか。
ローチェア30は安定性が高いため前屈みになっても脚が浮くこともなく、安心して焚き火の時間を楽しめました。
ヘリノックスのチェアツー Homeと比較
コンパクトに収納できるおしゃれなハイバックチェアとして人気の高い、ヘリノックスのチェアツー Homeと比較してみましょう。並べたときの印象として、高さや幅といったサイズ感はほとんど同じに感じられます。
サイドから見比べると、ローチェア30のほうが座面の奥行きが長く、チェアツー Homeのほうが座面の沈みが深いことがわかります。
サイズ感は似ていますが座り心地には大きく違いがあり、チェアツー Homeは沈みが深めなぶんローチェア30に比べると立ち上がりにくい印象。脚の細さからか、動作によっては椅子が一緒についてきてしまうこともありました。
ローチェア30は肘掛け付きのため腕が楽だと改めて実感できます。また、竹製の肘掛けやマットなシルバーのフレームといったパーツに落ち着いた雰囲気を感じられ、スタッフからは「高級感がある!」との声が上がりました。
携行性の高さではチェアツー Homeに軍配が上がりましたが、アウトドアでリッチな雰囲気を演出したい人や、自宅のようにくつろぎたい人にはローチェア30がおすすめといえそうです。
ローチェア ショートとの違いを比較!
1
背もたれの高さが17cm違う
2
肘掛けの長さが約5cm違う
3
肘掛けの素材が違う
4
収納時の長さが17cm違う
5
フレームのカラーが違う
6
ローチェアショートは背面にポケットとDカン付き
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ローチェアショートは定価で6,600円(税込)高い
ローチェア30と同様のスタイルで、背面が17cm低い「ローチェアショート」も人気のアイテムです。幅や奥行き、座面高といった高さ以外のサイズは同じ2脚ですが、並べてみるとローチェアショートのコンパクトさが際立ちます。ローチェア30はフレームがシルバーなのに対し、ローチェアショートはブラックである点も見た目にわかりやすい違いです。
座り心地の第一印象は2脚ともあまり変わりません。しかし長時間ゆったりと座りたい場合は、背もたれの長いローチェア30のほうが、背中全体をあずけられるため心地良いかもしれません。一方、食事メインでの使用や、立ったり座ったりの動作が多い場合には背もたれが短いローチェアショートでも十分快適に過ごせそうです。
2脚の違いは肘掛けの素材と長さにも見られました。素材はローチェア30が竹、ローチェアショートが天然木です。また肘掛けの長さは、ローチェア30が約30cm、ローチェアショートが約25cmでした。この5cmは、座る人の腕の長さによっては心地良さに影響するかもしれません。
肘掛けは収納時に背もたれの位置にくるため、ローチェアショートは肘掛けの短さによって収納時のコンパクトさを維持しているといえそうです。
ローチェアショートは背面に約20×32cmのメッシュポケットとDカンが付いています。ポケットはグローブや本、スマートフォンやタブレットを入れておくのにちょうど良い大きさです。Dカンは小型のLEDランタンやマグカップなどを掛けるなどの用途に使えます。
収納サイズが大きくてもリラックスできる座り心地にこだわる人はローチェア30、コンパクトな収納サイズとポケットなどの機能性を求める人はローチェアショートがおすすめといえそうです。ローチェアショートの方が定価で6,600円(税込)高い点には注意してください。数脚そろえたい場合には金額に大きな差がでるため、予算も加味して選ぶと良いでしょう。
オプション製品でより快適に
ローチェア30、ローチェアショートともに使える便利なオプション製品も展開されています。両チェアを購入する際にあわせて手に入れておいてはいかがでしょうか。
ローチェア30のよくある質問
ここからはローチェアシリーズに関する、よくある疑問や質問に回答します。
火の粉で穴は開く?
ローチェア各種の座面は耐久性に優れたポリエステル素材を採用しています。破れにくく丈夫な素材ですが、高熱には弱く火の粉で穴があく恐れがあります。
生地が厚いので多少の火の粉であれば焦げつくだけですみますが、燃えないわけではありません。できるだけ焚き火から離して置いたりカバーをしたりして対策しましょう。
座面シートは洗濯機で丸洗いできる?
スノーピークのチェアは座面シートが取り外せないため、洗濯機での丸洗いができません。
洗濯する場合は、直接中性洗剤をお湯で薄め、やわらかい布に含ませて軽く絞って拭き取ってください。また洗剤が残っているとシミになってしまうのでしっかりとすすぎ、陰干しをしましょう。
破損・紛失したらどうすればいい?
ローチェアを正しく使用していても、経年劣化などで修理が必要になることもあります。そんなときに利用したいのが、スノーピークのアフターサービスです。
スノーピークのアイテムは
全製品永久保証付きで、愛着のあるギアをメンテナンスしながら長く使用できます。ローチェアの生地の色あせや破損、生地の張り替え、フレームの曲がりなどにも対応してくれるため、「もうそろそろ寿命かな」と思ったときも、諦めずにサポートセンターに問い合わせてみてください。
アフターサービスのご案内(スノーピーク公式サイト)ローチェア30は抜群の座り心地とスタイリッシュなデザインが魅力
ローチェア30はしっかりとしたつくりで安定感があり、キャンプで長時間くつろぐのにもってこいのアイテムです。立ったり座ったり屈んだりといった動作を繰り返しても転倒しそうな不安もなく安心して過ごせました。スノーピーク独自のアフターサービスが利用できるため、メンテナンスしながら長く付き合えるところも魅力的です。
キャンプの時間をさらに快適にし、キャンプサイトをもっとおしゃれに演出できるスノーピークのローチェア30、ローチェアショートをぜひ取り入れてください。