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森林

近所でキャンプのリハーサル。県民の森を利用しよう!

2021.06.09キャンプ場

キャンプでは薪を割る、火を起こす、たき火で料理をする、テントを張る等々、初めてキャンプをする方にはいろいろ不安なことも多いでしょう。また、新しく購入したアイテムを事前に試しておきたい、早く使ってみたいという方も多いと思います。でも都市部では広いお庭が無い限りそんな希望は叶いません。そこで比較的アクセスが良く気軽に利用でき、リハーサルに最適な県民の森を紹介します。

リハーサルをしておきたいことは?

火を起こす

火おこしの様子
初めて火を起こす、そのために薪を割る、そしてそのたき火で調理するなど、キャンプでは火を扱うことが楽しみのひとつです。 しかし火の起こし方の知識はあっても実際にやったことが無いと、しっかりしたたき火にするまで時間がかかり、気が付いたらあたりは真っ暗で、お腹も減ってきて惨めな思いをすることも。そして結局はコンパクトガスストーブで料理をし、薪が無駄になるといった風景もよくあります。 そんなことがないように、事前に練習しておけば、時間に余裕ができてキャンプでの食事はずっと楽しくなります。

料理をする

キャンプでの料理は家庭とはいろいろ勝手が違います。特に火加減はたき火はもちろんのこと、ガスバーナーも火力や火のあたる範囲の違いなどから、料理が焦げてしまったり、なかなか思うように火が通らなかったりということが多いのです。 キャンプで楽しみのひとつである料理を台無しにしないために、ぜひ事前にアウトドアでの火加減を知っておきましょう。

テントを張る

初めてテントを張るという方は、実際に一度事前に張る練習をしておくことをおすすめします。何度かテントを張った経験がある方でも、タイプの違うテントを手に入れたりした時には、やはり一度実際に張ってみると良いでしょう。 キャンプ場でテントの設営に時間を取られ、その他のやりたいことができなくなることもあります。また、暗くなってきてから取扱説明書を読みながら設営するなどといった事態にならないようにしたいものです。

シューズやウェアを試す

キャンプでのシューズやウェアは、ファッション性より機能性が重要なファクターです。ですから街で着用しても野山では全く違った着心地履き心地になってしまうことがよくあります。そんなことにならないために、実際のキャンプに近い環境で着用することをおすすめします。 シューズは平らなアスファルトではなく、砂利や泥道でも足への負担が無いかどうか。もしある場合は中敷きを入れるなどの対処で大丈夫か。特に靴擦れはキャンプ全体に影響することにもなりますので、十分に歩行中のフィット感を確認する必要があります。 ウェアは季節によって外気温との関係が良好かどうか、実際に一日中野外で着て確かめられると良いでしょう。でももし寒かったり暑かったりでアウトドアには適当ではないと分かった時には、すぐに撤収できる場所の方が試着には安心です。

その他のアイテムを試す。

多くのキャンプアイテムは家庭でも事前に試せますので、それぞれ一度はリハーサルをしておくことをおすすめします。しかしアイテムによってはどうしても家庭では使用できない、もしくは意味を成さないといったものもありますので、そういった物はぜひ一度お近くの森で試してみましょう。

都市近郊の県民の森を利用する

自然の中を歩く人
全国各自治体の多くでは、県民や市民のために自然公園のような施設を設けていますので、これを利用することをおすすめします。立地が比較的街に近いため、緊急時にはすぐに撤収が可能という安心感があります。多くの所が入場するだけであれば無料で、県民以外でも気軽に利用できるのがうれしいです。

施設による違いを確認

バーベキューができるレジャー施設
各県民の森にはそれぞれ特徴があり、キャンプやバーベキューができるレジャー的性格な所と、森林保護と教育を主眼とした自然公園的性格な所とに分かれます。 リハーサルをしたい内容によっては、施設によって火を扱えなかったり飲食が許されない所もありますので、ホームページの確認や直接問い合せすることをおすすめします。

首都圏近郊のおすすめ県民の森

栃木県県民の森

宇都宮市の北に位置する矢板市にあり、広大な面積があります。直火は禁止ですがたき火台があればキャンプ場でのたき火が可能。そのほかバーベキューや自然散策、クラフト体験もできます。 公式HP:栃木県県民の森

埼玉県県民の森

東松山市から秩父市に向かう途中の丸山山麓に位置します。専用の炉を使用した野外炉で薪が燃やせるデイキャンプができます。展示館や展望台もあり、展示館では木工品の販売もしています。12月~2月末まで閉園です。 公式HP:埼玉県県民の森

千葉県船橋県民の森

都心から最も近い、船橋市の北部に位置する森です。バーベキュー用野外炉があり、薪や木炭を使用してのバーベキューができますので、火起こしの練習ができます。自然の森の中を気軽に散策でき、ウェアやシューズの試用にも最適です。 公式HP:千葉県船橋県民の森

東京都奥多摩都民の森 体験の森

奥多摩の自然を満喫できる散策コースがたくさんあります。火を扱うことはできませんが、山歩きの手始めには最適な森です。 女性の初心者向け登山教室「集まれ山ガール」という体験教室も開催しています。装備だけではなく自分の体力のリハーサルにも良いでしょう。 公式HP:東京都奥多摩都民の森 体験の森

東京都檜原都民の森

散策コースが充実していることと、作った物は持ち帰ることができる炭焼きや丸太切りの体験もできる施設です。火の取扱いはできません。散策コースも本格的なハイキングコースですから、準備はしっかりして行った方が良いでしょう。 公式HP:東京都檜原都民の森

県民の森利用上の注意点

県民の森は全国52カ所にありますが、それぞれの環境により利用規則が違います。火を扱えるところも直火が禁止であったりガス器具の持ち込みが禁止されている所もあるので、各施設のホームページもしくは管理事務所に問い合わせをすることをおすすめします。 また、人気のある施設はハイシーズンには予約無しでは利用できない所もありますので、夏休み期間や週末に利用する場合などは問い合せと予約をしましょう。 各施設では設備の管理上、器具の取扱いに注意が必要な場合がありますので、利用する際は管理事務所で注意事項の確認をしてください。

まとめ

初めてのキャンプや登山をするという場合、一つ一つのことに手間取っていると予定が大幅に狂ってしまい、満足な食事ができなかったり夜中にテントを設置し直したりという事態になることがよくあります。暗い中で取扱い説明書を読み直したり、不完全な食事に我慢したりしなくて済むように、一度リハーサルをしておいてはいかがでしょうか。そのために自宅から少しでも近い公共施設の利用をおすすめします。地元自治体の施設を是非一度チェックしてみてください。


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