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鷹ノ巣山避難小屋

無人小屋・避難小屋って使ってもいいの?登山前に知っておきたい情報

登山地図で時々見かけるマークのひとつに、無人小屋や避難小屋があるのをご存知ですか?有料の小屋はメジャーですが、意外と避難小屋や無人小屋はあまり知られていません。どんなところか知っておくと、いざというとき便利です。活用方法や注意点とは?一般的な山小屋との違いがわかって、スッキリ!

無人小屋・避難小屋って?

無人小屋・避難小屋には、シュラフや食事の用意はありません。各自で、自炊します。予約は不要で、ただで使えます。そしてトイレと水場の設備は、おそらく大半の小屋にはあるでしょう。
ただし、避難小屋は、名前の通り突然悪天候になったときや体調不良のときなど緊急避難時に使うことが目的の小屋もあるので、事前にお目当ての小屋がどんなところか調べておくこと。 無人小屋にも避難小屋にも共通していえるのは、「自分のことは全部自分でやる」ということです。山小屋のスタッフはいないので、人任せにはできません。 それでもテントよりは広いし、けがをしたときやや天気が悪くなったときに、無人小屋や避難小屋があるととても心強いもの。目的地の山へのルート上に無人小屋や避難小屋があるか調べておくことで、万が一というときは大助かりですね。

必須の持ち物

無人小屋や避難小屋に泊まる場合は、寝袋や寝袋の下に敷くマット、ガスバーナーなどの調理器具、朝ごはん夜ごはんも必要です。そして、念のためにテントも持っておきたいもの。その分荷物が増えてしまうのは否めないので、できるだけ無駄なものは持っていかないようにしましょう。

小屋の様子

気になるのは、小屋の様子ですよね。例えば、群馬県片品村にある五色沼避難小屋は、無料で約20人宿泊可能です。トイレはありませんが、二段ベッド、土間には椅子があります。 新潟県魚沼市にある丹後山避難小屋は、木造二階建てで40人収容可能。水場はありませんがトイレはあるし、避難小屋としては十分な設備といえるのではないでしょうか。もちろん40人泊まれるところばかりではありません。同じく新潟県の苗場山にある小松原避難小屋は、20人収容可能で、水場はありますがトイレはなし。 そのほかにも5人しか収容人数がない避難小屋や夏季限定で管理人が滞在して有料になる小屋など、小屋によっても様々。いくつかの団体が小屋を利用したら、小屋の中は大混雑。最悪泊まれない人もいるでしょう。

防寒対策はしっかりと

そして小屋での朝晩は、かなり冷えます。ほとんどの無人小屋や避難小屋は管理人がいないので、暖房設備も期待できません。シュラフや防寒具で暖まることができるよう、十分な準備が必要でしょう。毛布が置いてある場合は利用して大丈夫。

トイレや水場の確認

また、有人小屋のように、トイレや水場は小屋の中にはありません。中には、小屋から若干離れていることも。夜トイレに行きたくなったけど、真っ暗でどこにあるかわからないという状況を避けるには、昼間や夕方の明るいうちに場所だけ確認しておくと安心ですね。 水を何度も汲みにいくのは大変なので、調理をはじめとした水の必要量を考え水を汲みましょう。また、朝出発前は、宿泊した人たちで協力して掃除をして、次に使う人たちが心地よく過ごせるようにしておくこと。

利用の際の注意点

無人小屋や避難小屋は予約不可なので、場合によってはかなりの宿泊人数で大混雑になることもあります。宿泊可能な人数も小屋によって様々なので、必ずしも泊まれるわけではないということを覚えておきましょう。 テントを持たず、さらに有人小屋にも泊まらないつもり、というのは実に危険。さらに避難小屋によっては、小屋前にテント設営が禁止されている場所もあるので、着いてから知らなかった!ということにならないようにしたいですね。

「譲り合い」の気持ちで

無人小屋や避難小屋でも、早寝はマナーのひとつ。まわりのみんなが寝てしまったけどまだ眠れないというときは、小屋の外に出てのんびりするなど、寝た人を起こさないように気を付けて。ただ、小屋の外はものすごく寒いので、充分と着込んで風邪をひかないように。 小屋のご主人がいないので「譲り合い」の気持ちをみんなが持たないと、登山客同士のトラブルが勃発することにもなりかねません。知らない人のすぐ近くで雑魚寝ですし、小屋の中では電気もないので夜は真っ暗です。でも、それを不便と思うのでなく、この小屋があってよかったと有難く思うことが大事なのです。

ゴミの持ち帰り

ゴミの持ち帰りも鉄則です。管理人さんがいないからといって、好き放題やる登山者もときにはいるようですが、有人小屋と同じようにマナーはきちんと守りましょう。定期的な点検がある小屋ばかりではないのです。使用者の1人ひとりが大切に使わなければ、小屋がどんどん荒廃してしまうことだって否めません。 避難小屋や無人小屋は誰のために、どんなときのためにあるのかを改めて考えてみましょう。そして、譲り合いの気持ちで使う人みんなが快適に過ごせる場にしたいですね。

まとめ

無人小屋や避難小屋がどんなところかわかれば、テントや有人小屋のほかにも泊まる場所の選択肢が広がるということ。山ではいつ何が起きるかわかりません。それは登山経験者であろうと初心者であろうと、同じなのです。 登山計画を立てているとき、無人小屋や避難小屋に泊まることになった場合も想定したスケジュールも視野に入れておいてはいかがでしょうか?備えあれば憂いなしとして、無人小屋や避難小屋を活用したいですね。

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