【STUDIOwad】"ギアバカ"によるギアバカのためのマニアックな「カスタムパーツ」
個性的でスタイリッシュなガレージブランドに魅せられて、全国のイベントを飛び回り、ギアを集めているワディさん。みずからを「ギアバカ」と名乗る彼が、集めるだけでは飽き足らずつくり手として立ち上げたブランドが「STUDIOwad」!マニアックな視点のカスタムパーツが目の肥えたギアフリークを唸らせています!
幼少期から「ギミックのある道具」のトリコ
イベントではカスタムパーツのディスプレイを兼ねてコレクションのギアをならべることも
「 STUDIOwad(スタジオワディ)」の代表であるワディさんは、自他ともに認める「ギアバカ」。気になるアイテムがあれば、北海道から沖縄までフットワーク軽く出かけて手に入れるというほどです。
昔から物を集めたりカスタムしたりするのが好きで、幼少期はミニ四駆やプラモデル、青年期はバイクや楽器、社会人になると家具やガジェット、調理器具と、興味の対象は移り変わりつつ、「収集」「カスタム」に関してはずっと楽しんできたのだそう。
キャンプギアのコレクトを始めた初期に購入したコールマンのビンテージクーラーボックス
最初はコールマンのビンテージシリーズにハマり、ガソリンランタンや抽選のシーズンズランタンなどを購入していたそう。
2021年ごろに38explore(サーティエイトエクスプロー)やasimocrafts(アシモクラフツ)などのギアを通して「M16」を中心とするガレージブランドと出会うと、物理的な面白さだけではなく意匠性や素材性にこだわった製品にすっかり魅了され、そこからイベントでギアを収集する日々に突入!
キャンプそのものより、買ったギアを使うことや空いた時間にカスタムをすることが趣味としての大部分を占めるようになったといいます。
「気に入ったギアを使い倒したい!」がものづくりの根底に
スタジオワディのデビュー作「SomAボネロアダプター」の試作品(一番右の黄色いパーツ)
ワディさんのものづくりは、気に入ったギアに自分なりの気付きをプラスしてよりユーザビリティを高めること。「機能を保ったままコンパクトに、強度は高く」を重視しており、これには大学生のときに勉強していた構造計算や仕事で覚えたCADの知識が役立っているそうです。
みずからギアをつくったきっかけは、2021年のフィールドスタイルでグラインドロッヂとボンボネロがコラボしたランタンシェードを入手したこと。当時、somabito(ソマビト)のzeroトーチが気に入っており、両者を組み合わせようと思いついて、3Dプリンターでアダプターをつくりました。
Instagramに投稿したところ大きな反響を得て、「もう少しちゃんとつくろう」と、使ってくれた人のフィードバックを反映してリニューアル。これが今も人気アイテムの一つとなっている「SomAボネロアダプター」です。この製品を皮切りに、自身が欲しいものや友人の声を反映したギアを続々と生みだしています。
自ブランドへのパズルピースが次々とハマり、木工所も始動!
整備を終えて2024年からいよいよ本格稼働を始めたスタジオワディの木工所。新作に期待が高まる!
2021年の冬ごろからつくり始めた前述の自作カスタムパーツは、初めのうちは無料で配布していたそう。それが、ニーズが高まってきたため2022年にECサイト・BASEを開設して販売を開始。
さらに、2023年3月に九州最大級のアウトドアフェス・マーケットである「OutImpact」に初出店すると、さまざまな出会いや縁がつながって一気にブランドとしての運営を意識するようになりました。
そんな流れの中でものづくりも楽しくなってきたため、かねてより興味のあった木工を始めるため、2023年12月には木工所を設立。整備を終え、内装や家具なども手掛けている木工職人の友人とともに2024年後半から本格的に製作を始めました。
かゆいところに手が届くカスタムパーツ3選
ギアをこよなく愛し、さまざまなブランドのギアを縦横無尽に集めて使うからこそ「ここがこうならもっといい」を見つける機会も多いワディさん。
そんな彼がつくるカスタムパーツは、幅広いガレージブランドのユーザーにも「なるほど!」「これ、欲しかった!」と絶賛されています。数ある人気ギアの中から、おすすめの3アイテムを教えてもらいました。
【GlobePod】38灯にハリケーンランタンのホヤを合体!
ホヤの上下を挟んで固定する黒い金属が「GlobePod」。フュアハンドやデイツのホヤを38灯に装着するとまた違った表情に
まずは、多くのキャンパーが愛用している「38灯(ミヤビ)」とハリケーンランタンのホヤをドッキング・ドレスアップできる「GlobePod(グローブポッド)」。
以前はオイルランタンやカスタムホヤを集めていたというワディさんですが、徐々にその対象がLEDランタンやLEDランタン関連ギアに。とはいえ、もともと好きだったものを使わないのも寂しいので、オイルランタンのホヤとLEDランタンを組み合わせよう、とつくったのがこちら。
フュアハンドのハリケーンランタン276やデイツのハリケーンランタン#D78の純正ホヤとカスタムグローブに対応しており、38灯のネジ穴を利用するため置いてもつり下げても使えるという懐の深さ!
【MoonRider】あふれるガス缶カバー愛から生まれたかわいいランタンフック
お次は、OD缶がおしゃれなランタンスタンドになる「MoonRider(ムーンライダー)」!
ガス缶カバーが好きなワディさんが、「何かもっと面白い活用ができないか」と考えていたところ、38exploreから発売された「ガス管カメラアダプター」を入手。それで遊んでいるうちに思いついたのが、ガス管カメラアダプターや三脚ネジの製品と組み合わせて利用できるこちらのランタンフック。
お気に入りのカバーを着けたOD缶が、そのままかわいいランタンスタンドになるなんてうれしすぎますね!
【kozaround】キャンプ飯がもっと楽しくなるEDGE STAND拡張パーツ
最後は、ワディさん自身「マニアックの極みだと思うのですが…」と語る「kozaround(コザラウンド)」。
ALDEBARAN(アルデバラン)のEDGE STANDの接続部分にneru design works(ネルデザインワークス)のkozara12を載せるためのカスタムパーツで、「kozaround base」、「kozaround round」、「kozaround space」の3つのパーツで構成。
ベースをEDGE STANDに挟んでkozara12を載せる…を基本に、ラウンドを使ってくるくる回せるようにしたり、スペースを使って高さを変えたりというアレンジができます。
スイーツやおつまみなど、家族や友人とわいわい楽しみながらいろいろな味を楽しみたいシーンにぴったり!
おもしろそうなにおいがプンプンする「ギアバカの輪」!
これまではカスタムパーツがメインだったものの、木工所ができたことで「これからは自分らしい製品をつくっていきたい」と語るワディさん。さらに、これまで培ったつながりを大切に、
「もっとおもしろいことや、自分だけではできないことをやっていきたい」という意気込みも。
hinata読者へは、「出店することも増えていますが、基本的にはこれまでと変わらず、ガレージブランドファン。欲しい物があれば抽選を引いて並んでいるので、ぜひ仲良くしてください」というメッセージをもらいました。
まずはギアバカ仲間として、スタジオワディにアプローチするのもおもしろそう!Instagramで最新情報をチェックしてみて。
公式Instagramはこちら:
STUDIOwadのワディ