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handson gripのFam+

【handson grip】"経年進化"もお楽しみ!育てるアウトドア用グローブ

防寒はもちろん、岩や木に触れる機会が多いアウトドアではグローブが必需品。でも、案外「これ」というものが見当たらなくて、軍手で済ませている…という人も多いのではないでしょうか?同じようにアウトドア用のかっこいい手袋を探していたhinataストアバイヤーが見つけたのが「handson grip」。"手袋の聖地"が生んだ逸品を紹介します。

スポーツ・アウトドア用手袋で信頼される「サングローブ」が母体

サングローブがつくるスポーツ用手袋
ハンズオングリップを運営するサングローブは、ゴルフや野球、レーシング用など幅広いスポーツ用グローブを製造
香川県といえばうどん県。でも、実は「手袋の町」もあるって知っていましたか?瀬戸内海に面した東かがわ市では、国内の手袋のうちなんと9割を生産。明治時代から130年以上続くこの産業は、時代のニーズに応えながら洗練され続け、今や世界でも知られる手袋産地となりました。 そんな東かがわ市で、スポーツ・アウトドア用の手袋をメインに差別化を図りながら成長してきた「サングローブ」が、2014年に立ち上げたのが「handson grip(ハンズオングリップ)」。 hinataストアのバイヤーも惚れ込んだアウトドアグローブのバックグラウンドを、代表取締役社長の内海紘作さんに聞きました。

「手袋の町」で培った技術とアイデアの集大成!

世界で活躍するプロスポーツ選手も御用達

サングローブの工場
サングローブの縫製風景
サングローブの創業は1955年。創業者である内海さんの祖父は、お兄さんが大阪で軍事用手袋の製造をしていた際にそのノウハウを吸収し、地元・東かがわ市でサングローブを旗揚げしました。 明治時代から続いている手袋産地としては途中からの参入となるものの、だからこそほかとの差別化を考えてスポーツやアウトドアの分野に特化。今では誰もが知るメジャーリーグ選手の手袋や、オリンピックの表彰式で日本選手団が着用する手袋やマフラー、帽子一式といった、業界を代表する仕事も請け負っています。
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handson grip内海さん

スポーツ選手の場合、「素手の感覚を失いたくない」というケースが多いため、薄くて強度がある手袋が求められます。素材調達も得意とするところですので、求める機能に沿って素材選びやパターン設計、デザイン提案、製造までワンストップで行っています。
サングローブの手袋縫製風景
手袋は縫い代が3mm前後。指で押さえる事が出来ないため、ピンセットも駆使しながら縫製するという、高度な技術が必要とされます

OEMではできないアイテムをトコトンやりたい!

サングローブの強みとしてもう一つ挙げられるのが、デザインや設計も自社でできる「ODM」が得意ということ。ブランドのOEMを請け負う会社の多くは、パターンの通りに製造するだけ、ということが多い中で、企画段階から関われることが重宝されています。 「クライアントの要望に応えているうちに、技術や知識、素材調達のパイプなどが確立されたんです」と、内海さん。スポーツ用手袋は、より高度なフィッティングやカッティングが必要とされる世界。受け身に徹することなく、積極的にアイデアを出し、研究を重ねるうちに、自社ブランドを立ち上げる基盤もでき上がっていきました。
handon gripのFam+を分解したパネル
特許を取得している、独自のパターンの手袋分解図(片手分)。カエルの手のようなパーツを採用することで、指先の縫い目を最小限に抑えてフィット感や指先の感覚を向上しています。工場見学に来たお客さんもこれを見ると「決して高くないね」と感心するのだそう
そんな中で、「売上が発注次第になってしまうOEMだけに頼らず、自分たちからも発信して、売り上げを安定させていかなくては」と、自社オリジナル製品の一般販売を決意。 また、OEMではどうしても予算や納期の関係で表現しきれない部分を、自社ブランドなら突き詰められる、というものづくりへの想いもハンズオングリップ誕生の後押しとなりました。
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handson grip内海さん

ハンズオングリップのスタッフは10名弱いるのですが、トレイルランや釣り、キャンプ、自転車、ロードランニングなど、ほぼ全員がアウトドアを趣味としています。フィールドに出て「こういうのが欲しい」と思ったものや、他社製品をつかって「ここが惜しい」というものなど、メンバーからもアイデアが日々出ています。

「移動」をコンセプトにしたオールラウンドな手袋

「アウトドア用手袋」で特に知られているハンズオングリップですが、コンセプトは「移動」。実は、アウトドアに限らずスポーツやカジュアルに必要な要素も全て吸収して、どのシーンでも使えるように設計しているのだそう。 実際、ユーザーもガチのアウトドア愛好家からファッションとして楽しむタウン派まで幅広く、どちらからも評価が高いというのだから、ルックスも機能も満足のいくものだということ。だからこそ、「かっこよくてアウトドアで使える手袋を」と思っている層にはドンピシャで刺さるはずです。

街でも自然の中でもこれ一枚!育て要素のある手袋2選

あらゆるメーカーやスポーツ選手のニーズに応えながら技術を磨いてきたサングローブのファクトリーブランドだからこそ、キャンプや登山で作業を邪魔しないフィット感はほかと一線を画しています。特に、「洗える牛革」を使ったFam+(ファムプラス)はひと目惚れする人が続出の代表アイテム! hinataストアバイヤーも惚れ込んだFam+と、もう一つの人気アイテムMaf+(マフプラス)を紹介します。

【Fam+】「洗える牛革」を使ったフラッグシップモデル

handson gripのFam+
まずは代表アイテムの「Fam+」。 国産牛の原皮を、手袋用にやわらかくなめして使用。やわらかいながら強度があり、革なのに水洗いできるという、キャンパー歓喜の仕様です。 内側にはポーラテックという高機能フリースが縫い付けてあり、こちらは軽量で通気性、保温性があるため、革手袋にありがちな「蒸れる」心配がなし。手袋の中で汗をかいて指先が冷たくなった、という経験がある人も多いと思いますが、これなら汗をかいても吸湿速乾してくれるため、季節を問わず快適に使えます。 ちなみに、前述の特許取得のパターンを使用しており、天然素材と化学繊維を融合させているのも世界的に見てもめずらしいのだとか。人と被りたくない、オンリーワンなものを探している人におすすめです。
handson gripのFam+を使い込んだもの
手入れしながら大事に使い込めば、よりやわらかく光沢や風合いが増し、世界に一つのグローブに

所有欲も満たす文句なしのカッコよさ!

【Maf+】ファッション性がアップしたスエードバージョン

handson gripのMaf+
もう一つ、hinataストアでも人気なのがFam+と同じで国産牛革+ポーラテックを使用し、スエード面を表にした「Maf+」。 取り扱い店舗からのリクエストに応えて登場したモデルですが、スエード生地にすることでよりファッション性がアップして使えるシーンが広がりました。ブラックとタンの2色展開で、内海さんいわく「ブラックはよりアパレル寄りで、タンはアウトドア寄り」とのこと。 こちらもウォッシャブルレザーを使用しているものの、汚れが入り込みやすいため、汚れはブラシで掻き出したり、水を含ませた布で部分的に拭くなどのお手入れがおすすめです。

街から自然の中までオールラウンドに活躍

「手袋文化」を根付かせるアイテムを続々発信

ヨーロッパなどの諸外国に比べて、手袋をする文化があまり根付いていない日本。それは、これまでの「指先の感覚が鈍くなる」「蒸れる」「汗をかいたあとに逆に冷える」といった、よくないイメージが「手袋嫌いな国民」をつくってしまったのかもしれません。 でも、そこに真っ向から向き合っているのがハンズオングリップ。キャンプはもちろん、登山やトレイル、ファッションアイテムや冬のデスクワークなど、ライフスタイルの中になくてはならない存在になるアイテムがそろいます。
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"私たちは手袋をするのが嫌いな人のための手袋"を考えているんです」と内海さんが語る通り、ハンズオングリップの手袋をはめてみれば、きっとこれまでのイメージが変わるはず。ポップアップイベントなどで実際に手に取ってみる機会もあるそうなので、気になる人はぜひ最新情報をInstagramでチェックして。 公式Instagramはこちら:@handson grip

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今週の注目ブランド

hinataストアの旬なブランドを毎週紹介!気になっていたあのブランドのバックグラウンドストーリーやギアへのこだわりを掘り下げます。


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