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ワークマンの登山靴と筑波山の山頂から見た景色

【1,900円】ワークマンの登山靴で筑波山へ!登山歴7年の女性ハイカーが検証

※本記事には一部プロモーションが含まれます

近所の「ワークマン女子」で見つけた登山靴。撥水加工や耐久性があり、値段は驚きの1,900円(税込)!今回はこの靴を履いて、「西の富士、東の筑波」と富士山と並んで称される関東屈指の名峰・筑波山に登ってきました。登山歴7年目の筆者が、ワークマンの靴の使い心地をレビューします。

ワークマンの登山靴は税込1,900円!

魅力は圧倒的な低コスト

ワークマンの登山靴は1,900円
ワークマンで見つけた登山靴は「高耐久シューズ アクティブハイク」という製品。ローコストながらソールや素材にこだわっており、靴底にはグリップしやすそうな深めの溝があります。普段使いもできるおしゃれなデザインとカラーにひかれ、さっそく購入しました。 商品のスペックは以下の通りです。
【基本情報】
  • 品名:高耐久シューズ アクティブハイク
  • 価格:1,900円(税込)
  • 重さ(約):302g(24.5cm、片足)
  • カラー展開:ブラック、ルナロック、サックス
  • サイズ展開: 24.5〜28cm
  • 公式サイト:ワークマン

軽くて厚底!耐久撥水加工も

ワークマンの登山靴の監修者説明
タグを見ると、「アンバサダーとの共同開発」との表記。ワークマン独自の耐久撥水加工「SplaTECH(スプラテック)」をアッパーに使用しており、汚れがつきにくく、耐久性や耐摩耗に優れているのだそう。ソールは厚底で、実際に履いてみるとふわふわしていてクッション性を実感します。ローカットなこともあり、軽く足踏みしてみると、とても軽い印象です。 重さは、片足302gでした。筆者が普段、日本アルプスなどを訪れる際に愛用しているハイカットの登山靴は片足465gなので、150g以上も軽い計算になります。その一方で、ソールがやわらかいため「岩場ではバランスをくずしそうだな」と不安になりました。

サイズは24.5cm〜で男女兼用!

ワークマンの登山靴
サイズは24.5〜28cmの展開で、男女兼用です。女性にとっては「大きすぎる」と思うかもしれませんが、登山用の靴下を履けばちょうど良いサイズになりそう。筆者はタウンユースの靴のサイズは23.5cmですが、登山靴は靴下の厚みを考えて1〜1.5cm大きいサイズを買うようにしています。 24.5cmを購入し、メリノウール素材の登山用靴下を着用して履いたところ、ぴったりフィットしました。
分厚い靴下を履いた様子
厚みのある登山用靴下を履けば、サイズ感は良い感じ

いざ!筑波山へ

筑波山
TXつくば駅から筑波山神社へ向かうバス車内からの筑波山。美しい稜線に見とれてしまいます

都内から片道1時間半で登山口へ

筑波山へは、都内から電車とバスを乗り継いで片道わずか1時間半ほど。つくばエクスプレス(TX)を利用して秋葉原駅からつくば駅へ向かい、直行バスに乗って30分程度で登山口がある「筑波山神社」に到着しました。週末ということもあり、始発のバスは満員になるほど混み合っていました。

筑波山の魅力とルート

筑波山は、標高871mの「男体山」と、標高877mの「女体山」の2つのピークがあり、遠くから見ると“猫の耳”のような双耳峰(そうじほう)の山です。標高は低いながらも日本百名山に選ばれており山頂からの眺望はバツグン。それぞれの山頂へは、ケーブルカーとロープウェイで行くこともでき、子ども連れや初心者でも、気軽に絶景とハイキングが楽しめることでも有名です。 今回は、筑波山神社から女体山を経由して男体山へ行き下山する、コースタイム約3時間半のルートを、ワークマンの登山靴「高耐久シューズ アクティブハイク」で歩いてみることにします。

筑波山の登山道で、履き心地を検証

軽くて、想像以上のグリップ力

落ち葉の上を歩く様子
登り始めは緩やかな傾斜の樹林帯。落ち葉や木の根っこ、石や木でつくられた階段もあります。でこぼこした登山道では、スリップしてしまうのではないかという不安もありましたが、靴底の溝が深く、地面をしっかり捉えてくれました。思った以上に歩きやすいという印象です。 山頂手前は急な上り坂が続きますが、靴そのものが軽いため、足を上げるのも楽に感じます。山頂付近には、巨大な石がごろごろしており、パワースポットとしても有名なのだそう。石の中をくぐったり、巨石の上を歩く際には慎重に歩みを進めたものの、表面が硬い石の上ではあまり踏ん張りがきかず、足もとに不安を覚えました。
筑波山(女体山)山頂からの眺望と、ワークマンの登山靴
筑波山(女体山)山頂からの眺望と、ワークマンの登山靴
1時間半ほどで女体山の山頂へ到着。市街地を見渡せる絶景が広がっています。山頂では岩の上がフォトスポットになっていましたが、岩が磨かれていてすべりそう。両手を使い、四つんばいのような格好でヒヤヒヤしながら進みました。 男体山へ向かう「せきれい茶屋」で昼食をとり、男体山のピークを踏んでから下山します。筑波山ケーブルカーの「筑波山山頂駅」周辺には、茶屋やレストランが多くあり、水洗トイレも完備されていました。

濡れた場所や長時間の山には向かない

筑波山の登山道
ケーブルカーの山頂駅からは、標高差があり、比較的険しい「御幸ヶ原コース」で下山します。 筆者が普段、ハイカットの登山靴を履いているためか、ローカットの高耐久シューズ アクティブハイクは体重をかけると足首がぐらついて不安定さを感じてしまいます。急な下りの登山道では、足を捻挫してしまう恐れがありそうです。着地したときに、サイドからわずかに土埃が入ってしまいました。 厚底でクッション性があるため、足を降ろしたときの衝撃は少ないものの、濡れた石の上ではグリップ力に不安も。ソールがやわらかい分、爪先立ちのような姿勢になり、足の指やふくらはぎでバランスをとるシーンも多々ありました。距離にして約5.5km、標高差は上り下りともに約730mの山歩きでした。筑波山に登るのは4回目でしたが、およそ3時間半歩いて、いつも以上に足に疲労感がありました
滑りそうな様子
濡れた石の上などグリップ力に不安を感じる場面も

本格登山はNG!でもキャンプやハイキングには有能

メリットとデメリット

ワークマンの高耐久シューズ アクティブハイクで筑波山に登った結果、軽くてクッション性を感じる一方で、本格的な登山には向いていないと痛感しました。特に下山の際、足もとの不安定さやグリップ力の不十分さを実感したことが理由です。 それでも圧倒的なローコストはやはり魅力的。一定の耐久性やグリップ力はあるため、キャンプや標高差の少ないハイキングにはぴったり。サイズが24.5cmからという点は、靴下やインソールで調整するしかなさそうです。
メリット・安く手軽に買える ・一定の機能性をそなえている ・厚底でクッション性がある【向いている】 キャンプや平地のハイキング
デメリット ・サイズが24.5cmから ・硬い石や岩の上ではすべりやすい ・登山靴よりも足に負担がかかる【向かない】 本格登山、岩場や傾斜の激しい場所

ワークマンの登山靴で富士山には行ける?

SNS上などでは「ワークマンの登山靴で富士山に登れるの?」という声も目にします。 筆者としては「富士山には向かない」という結論です。富士山は、小石や砂を敷いたような「ザレ場」や硬い石の上を歩くことが多いため、ローカットでソールのやわらかい靴では、砂埃が入ってきたりバランスをくずして捻挫をしたりする危険性がありそうだと感じました。

シーンを選んで楽しいアウトドアを

筑波山の山頂
ワークマンの登山靴「高耐久シューズ アクティブハイク」はわずか1,900円(税込)で購入でき、軽くて歩きやすいシューズです。筑波山での登山ではやや頼りなさを感じましたが、タウンユースやフェス、キャンプなどのアウトドアでは十分に活躍してくれる“良き相棒”になりそう。シーンを選んで、夏の日差しへ思いっきり駆け出してみてください!


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